えのきは洗う?洗わない?洗う必要性や正しい保存方法を調査!

えのきは、日本で一番生産されており一番食べられているきのこです。それにもかかわらず、えのきは洗う方がよいのか、洗わない方がよいのか、など多くの疑問をもたれているのも事実です。どんな料理にも合うえのきですが、えのきの正しい保存方などあまり知られていません。これを読めばそんな悩みも一気に解決します。えのきの洗う必要性や正しい保存方法、えのきの魅力について詳しく紹介します。

えのきは洗う?洗わない?洗う必要性や正しい保存方法を調査!のイメージ

目次

  1. 1えのきの洗う方法を知ろう
  2. 2えのきには栄養がたっぷり!
  3. 3新鮮なえのきの見分け方
  4. 4えのきは洗う?洗い方は?
  5. 5洗う場合のえのきの洗い方
  6. 6えのきを洗うとどうなる?
  7. 7洗う必要があるきのこ
  8. 8洗う必要がないきのこ
  9. 9えのきの保存方法
  10. 10えのきを使った簡単激ウマレシピ4選
  11. 11えのき氷でダイエット!
  12. 12えのきを洗うのはどうしても気になるときだけ!

えのきの洗う方法を知ろう

えのきは、鍋にいれたり、野菜炒めや焼きそばにいれたり、いろんな活用方法があります。えのきの旬は冬ですが、年中スーパーに安定した価格で並んでいるので家庭に常備されている方が多いのではないでしょうか。しかし、いつも使っているけれどえのきのついての知識や洗い方はあまり知られていません。まずは、そんなえのきについて詳しく紹介します。

えのきってどんなきのこ?

えのきは、11月~1月に旬をむかえるキシメジ科のきのこです。スーパーに売っているえのきだけは白い色をしていますが、野生のえのきたけはなめこに似た茶色から褐色をしており、かさも大きく開いています。一般によく見かける白くて細いえのきたけは全て栽培種で、野生のえのきたけとは全く見た目が異なります。野生のえのきは冬に林の根本や切り株に生えていますが、栽培種は光を遮断した低温で栽培されています。

味えのきって知ってる?

味えのきは、別名ブラウンえのきとも呼ばれています。これは、栽培種に野生のえのきを掛け合わせてつられたものです。かさが茶色で柄は薄い茶色をしています。白い栽培種のえのきと比べて歯ごたえがとてもよく、天然のえのきたけに近い風味を持っています。加熱すると少しぬめりが出るのが特徴で、甘みが強く、きのこマニアの間で密かに人気を集めています。

えのきには栄養がたっぷり!

えのきにはキノコの中でもビタミンB1の含有量が多く、その量はシイタケの約1.5倍にもなります。さらに神経の鎮静作用、血圧の安定作用があるギャバやカリウムなども多く含まれています。それだけではありません。免疫力がアップするといわれているβグルカンや、整腸作用のある食物繊維も豊富です。これだけ聞いてもえのきはすごい栄養価の高いきのこであることが分かります。

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新鮮なえのきの見分け方

えのきを買う時は、かさと軸がきれいな白色をしており、張りがあってピンとしているものを選びましょう。かさは小さめであまり開いていないものが良品なえのきです。背丈が揃っていてまっすぐなものほど新鮮なえのきなので、スーパーでは以上のポイントをチェックして買ってみてください。変色していたり、ぬめりやべとつきがある場合は鮮度が落ちていますので注意しましょう。

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えのきは洗う?洗い方は?

洗う派と洗わない派に分かれるえのき

えのきを洗うか洗わないか論争はかなり前から多くの人が抱えてきた疑問です。なぜそこまで疑問を抱えているいる人が多いかというと、きのこ生産者の方でさえ洗う派と洗わない派が分かれるからです。これでは消費者である私たちも結局どちらが正しいのか迷ってしまいます。そこで、洗う派と洗わない派の意見をまとめてみました。

えのきを洗う派の意見

洗う必要があるという意見の多くは、栽培時に使用するオガクズ等が付着している場合があるためだと答えています。きのこ自体多くのものは洗わないで使うのがほとんどですが、どうしてもオガクズが気になる場合は洗う必要があるという意見です。また、天然のえのきなどはやはり土や汚れが付いていることがあるので、汚れをササッと落とす程度で洗う場合があります。いずれにせよ洗い方に注意が必要です。

えのきを洗わない派の意見

えのきは洗う必要はない派の意見が大多数を占めています。前にも述べたように、スーパーで売っていて普段私たちがよく口にしているえのきは、すべて栽培種であり、完全管理下で生産されています。えのきの菌を植え付ける培地も滅菌してあります。パックに詰めるまでにえのきが外部の菌や汚れに汚染されることはほとんどありません。完全にクリーンな環境で栽培されているため、洗う必要はないというのが洗わない派の意見です。

また、えのきは加熱して食べることが前提のきのこであるので洗わないでもいいという意見もあります。きのこは、水に濡れると劣化が早くなり、品質や栄養価が低下してしまいます。基本的には洗わないで石づきを取り除いてそのまま使調理に使うのが一般的です。汚れが気になったときは、洗わないで清潔な布巾かキッチンペーパーで軽くふき取りましょう。

洗う場合のえのきの洗い方

えのきの洗う方法

えのきは基本的に水で洗う必要がないというのが分かりました。しかし、えのきは他のきのこと比べて細くて密集しているので、汚れを布巾でふき取るのも結構大変です。どうしてもえのきを洗う必要がある時は、使う直前に水でササッと洗うなど洗い方を工夫しましょう。おすすめの洗い方は、ボウルの中に水張って、えのきの先端から柄の半分くらいまでをボウルの中に入れて手早く振るようにして洗うときれいに汚れがとれます。

えのきを洗うとどうなる?

洗うことで起きること

えのきなどのきのこはまるでスポンジのように水分を吸収します。水気で食感が落ち、うまみや栄養価も水の中に溶け出してしまい、劣化が進みます。なので、洗い方は必ず調理する直前であることと、できるだけササッと洗うことが大切です。良かれと思って洗ってから保存しておくとすぐに劣化して腐ってしまいます。調理直前にササッと洗うのは問題ありません。

洗う必要があるきのこ

強く洗う必要はない?

きのこの中には洗うほうがいいきのこもあります。その中のひとつがきくらげです。きくらげは洗ってもあまり影響を受けません。洗い方は塩水を使います。塩水で洗うと身が引き締まってより食感が良くなります。生のきくらげは加熱しなければ食べることはできません。サラダなどのトッピングとして使う場合でも必ず湯通ししてから冷水でよく冷やして食べましょう。湯通しは30秒ほどで大丈夫です。

他に洗うべききのこはなめこです。パッキングされたなめこには、洗うように促しているものもあります。パックの外装にサッと洗ってくださいと記されているものは、調理前に流水で洗い流しましょう。これは、なめこの粘り気の中にあるオガクズなどの汚れを取り除くだけでなく、鮮度がおちて繁殖した乳酸菌をある程度おとすためです。

この繁殖した乳酸菌はなめこが酸っぱくなってししまう原因です。この乳酸菌を落とすことでよりおいしく食べることができます。しかしなめこは洗いすぎるとうまみや栄養も流れてしまいます。洗い方は、調理する直前にサッと水で流す程度で大大丈夫です。

洗う必要がないきのこ

基本的に大体のきのこは洗う必要はありません。洗い方を間違うと味わいが損なわれてしまいます。また、水にぬれたきのこは劣化が早くなってしまいます。スーパーに並んでいるきのこのほとんどはクリーンな環境で生産されたものが多く、洗わなくても安全に食べることができます。

汚れが付いている場合は、布巾やキッチンペーパーなどでふき取る程度で充分です。しかし、きのこは生のまま食べると食中毒の危険性があるので、必ず加熱してから食べましょう。

えのきの保存方法

えのきの保存方法は、しっかり密閉された未開封の状態であれば野菜室でそのまま保存します。きのこには賞味期限が記載されていませんが、えのきの賞味期限は約1週間です。しかし、これはあくまで密閉された状態でずっと冷蔵庫に入れてあった場合です。開封後は劣化が早く進むため、すぐに使い切るようにしましょう。

えのきは冷凍保存できる

使い切れずに余ってしまった場合は、冷凍保存がおすすめです。この時は、石づきを切り落とし、使いやすいようにカットしたり小分けにして密閉できる袋にいれて冷凍庫に入れましょう。冷凍庫に入れていても永久に保存できるわけではいので、1ヶ月を目安に早めに使い切るように心がけましょう。調理に使う時は、凍ったえのきを解凍せずにそのまま使用します。

えのきの乾燥保存

あまり知られていませんが、ほとんどのきのこ類は乾燥させて保存することができます。干しシイタケをイメージすれば分かりやすいと思いますが、干すことでうまみ成分や風味がぐっとましておいしくなります。やり方は、清潔な布巾やキッチンペーパーなどで汚れを軽くふき取り、ざるなどに並べて2~3日干します。すべてのきのこはこの方法で乾燥きのこになります。瓶などに入れて1ヶ月ほど保存することができます。

この乾燥きのこ、色んなきのこをまぜてミックスすればお味噌汁にポンと入れるだけできのこのうまみたっぷりのお味噌汁になります。きのこから出汁がでるので出汁を別に入れる必要はありません。少し前に話題になった「みそ玉」として、味噌と乾燥きのこを一緒にラップに包めば忙しい朝にお湯を注ぐだけで簡単においしいお味噌汁ができます。乾燥きのこはいいことだらけです。

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えのきを使った簡単激ウマレシピ4選

えのきの保存方法や洗い方をマスターしたら、えのきをおいしく調理しましょう!次は簡単でおいしいえのきのレシピを紹介します。

ひじきとえのきのサラダきんぴら

ひじきとえのきで鉄分や食物繊維がたっぷり入ったきんぴらです。切り干し大根をいれることで食感もよく、常備菜として毎日の食卓やお弁当にもピッタリの一品です。お好みで唐辛子を加えるとピリッと辛い大人の味になります。

乾燥ひじき10gを湯戻しして、水気をよくきります。切り干し大根40gは水でほぐすように洗って水気をきり、食べやすい大きさに切ります。えのきは1cmに切ります。フライパンにしょうが、ごま油を入れて中火で熱し、香りが立ったらひじきを入れて炒めます。水気がなくなったらえのきと酒、醤油、酢を大さじ2ずつと砂糖大さじ1を加えて炒めます。最後に切り干し大根を加え、汁気がなくなるまで炒めれば完成です。

ツナとえのきの炊き込みご飯

具と調味料を混ぜてあとは炊飯器にお任せの楽チンレシピです。えのきとツナのうまみがぎゅうっと凝縮されてとってもおいしい炊き込みご飯です。具材はツナとえのきだけなので節約にもなって一石二鳥です。

作り方は、次の通りです。えのきの石づきを切り落として3等分にカットします。研いだ米2合を炊飯器の中に入れ、ツナ缶を汁ごと加えます。醤油大さじ1と1/2、塩小さじ1、酒大さじ1をさらに加え、目盛りまで水を加えます。上にえのきをほぐしながらのせて、サッと混ぜ、スイッチを押して炊きます。炊き上がったらおいしい炊き込みご飯の出来上がりです。お好みで大葉やネギなどの薬味を乗せて召し上がってください。

手作りなめたけ

ごはんと一緒に食べたり、豆腐にかけて食べたりと、常備菜としても大活躍するなめたけ。手作りなので無添加で安心です。いろいろなお料理に使える優れものです。作り方も簡単で、5分程でできてしまいます。

えのきの石づきを取り除き、3等分にカットします。鍋にえのきと醤油、みりん、酒を大さじ3、砂糖を小さじ2入れて中火にかけます。焦がさないように注意しながら煮ます。ぬめりが出たら酢を加えてさらに30秒ほど煮ます。和風パスタに混ぜたり、オムレツに入れたりと、アレンジは無限にあります。今まで購入していたなめたけ、とっても簡単にできるので手作りしてみてはいかがですか?

えのきの豚巻き

安い豚小間とえのきで節約レシピですが、しっかり食べごたえもあってボリューミーな一品です。食べ盛りのお子さんがいる家庭や、お弁当のメインのおかずにもおすすめです。味付けも焼肉のたれを使えば失敗することなく簡単においしく仕上げることができます。

えのきの石づきを切り落とします。豚小間のうえに指一本分ほどのえのきを巻きます。この時、豚小間が足りなければ、2枚つなげて巻きます。豚肉の部分に小麦粉を軽くまぶします。油を薄く敷いたフライパンを熱し、えのきの豚巻きを並べて、表面がカリッとするまで中火で焼きます。余計な油をキッチンペーパー等で取り除き、中火のまま焼肉のたれを絡めて完成です。シンプルに塩コショウだけでもおいしいです。

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えのき氷でダイエット!

余ったり、大売出しで大量にかったえのきはえのき氷にして保存するのはいかがですか?えのき氷はメディアでもダイエットフードとしてたくさんとりあげられ話題になりました。えのきに含まれるキノコキトサンと食物繊維がダイエットに効果的だと注目され、えのき氷はえのきのそういった成分をギュッと濃縮させたものです。

作り方は様々ですが、えのきの石づきをとり、水と一緒に細かく砕きます。それを鍋で煮詰め、粗熱が取れたら製氷器にいれて凍らせます。ミキサーを使って砕くことによって細胞膜が壊れて、栄養が溶けやすくなります。また、60~70℃でじっくり加熱することによってさらに栄養価が高まります。さらに冷凍することで細胞膜が壊れて栄養が摂取しやすくなります。

えのき氷は様々な料理の出汁として活用できます。冷凍なので1ヶ月ほど保存することができます。ダイエットには、1日3個を摂取するのが効果的と言われています。おいしく食べてダイエットもできるなんて夢のようです。えのきに含まれるキノコトキサンは体内のコレステロールや中性脂肪を下げる働きをしてくれます。ぜひえのき氷試してみてください。

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えのきを洗うのはどうしても気になるときだけ!

いかがでしたか?えのきは基本的には洗わない方が良いという結果になりました。どうしても洗う必要がある場合は、調理に直前にササッと洗うなど洗い方を工夫すれば風味を損なわずに汚れを落とすことができます。えのきは栄養価も高く、ダイエットにも効果的で、長期保存もできます。また、幅広い料理に使うことができて、一年中スーパーで安く手に入れることができます。

えのきは、いいことだらけのきのこです。洗い方や上手な保存方法をマスターして、えのきをもっと食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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