芋焼酎には賞味期限がない?劣化しているのか判断するポイントも紹介

芋焼酎の賞味期限について解説します。芋焼酎が長い期間日持ちする理由や、劣化している時の判断のポイントを詳しく説明!芋焼酎を最後まで美味しく飲むための上手な保存方法や、他のお酒の賞味期限についても併せて紹介します。

芋焼酎には賞味期限がない?劣化しているのか判断するポイントも紹介のイメージ

目次

  1. 1芋焼酎に賞味期限がない理由と劣化ポイントなどを解説!
  2. 2芋焼酎には賞味期限がない
  3. 3芋焼酎は賞味期限はないものの劣化はする?
  4. 4芋焼酎が劣化しないようにする保存方法
  5. 5芋焼酎の賞味期限はないが開封後は早めに飲み切ろう!

芋焼酎に賞味期限がない理由と劣化ポイントなどを解説!

戸棚の奥底から古い芋焼酎が出てきたけれど飲めるかどうかわからない、という経験をしたことはありませんか?芋焼酎は賞味期限がないといわれていますが、本当にいつまでも飲むことができるのでしょうか?

本記事では、芋焼酎に賞味期限がない理由や劣化を見分けるポイントなどを解説します。芋焼酎を上手に保存する方法も紹介しているので、芋焼酎をよく飲む人は要チェックです。

芋焼酎には賞味期限がない

芋焼酎に賞味期限がない理由

芋焼酎はアルコール濃度が高く、ほとんどの商品が20度から40度というアルコール含有率となっています。食品を劣化させる原因となる細菌のほとんどは、10度以上のアルコール濃度の中では生き残ることができません。この強いアルコールのおかげで芋焼酎は細菌が繁殖しない環境を維持できるため、賞味期限も設定されていないのです

また、芋焼酎は製造の過程で不純物が取り除かれ、細菌のエサとなる物質がほとんど混ざっていません。そのため、未開封の状態の芋焼酎にはほとんど細菌が繁殖せず、品質も変化しにくいといわれています。

開封後はどのくらいで飲み切るのが良い?

芋焼酎の中には「開封・開栓後はなるべく早めにお召し上がりください」と記載されている商品もありますが、一度封を開けたものはどのくらいで飲み切ったほうがよいのでしょうか?芋焼酎は開封してもすぐに悪くなることはないので、半年程度は美味しく飲むことができます

ただ、保存状態によっては香りや風味が落ちてしまう場合もあるので注意が必要です。長く日持ちさせたい場合は、開封後だけでなく未開封の状態でも保管場所や温度に気を付けるようにしましょう。

芋焼酎のラベルに記載されている日付は?

芋焼酎のラベルを見ると日付が記載されていることがありますが、これは賞味期限を示しているわけではありません。では、この日付は何かというと、ボトルに芋焼酎を詰めた日を示す「詰口年月日」というものです。この詰口年月日は新しいほうが良いように思われますが、芋焼酎の場合新鮮であるほうが美味しいというわけではありません。

芋焼酎の新鮮さが重視されるのは年に一度の新酒のみで、それ以外のものは特に詰口年月日を気にする必要はありません。古い年月日でも質が悪くなっているわけではないので、ラベルの年月日は特に気にせずに購入しましょう。

他のお酒にも賞味期限の記載はない?

芋焼酎以外のお酒にも賞味期限は明記されてないものが多く、実際に缶や瓶などの容器に賞味期限が記載されているのはビールとチューハイだけです。ビールはどのメーカであっても賞味期限は約9か月で、チューハイは種類に関係なくだいたい1年程度に設定されています。

それ以外のお酒には明確な賞味期限はありませんが、日本酒やビンテージワインにはメーカーなどが推奨している期限があります。日本酒の場合、本醸造酒や普通酒だと1年、吟醸酒や純米酒などは10か月、生酒は8か月となります。ビンテージワインの推奨されている期限は10年間で、そこまで賞味期限を気にしなくても良さそうです。

芋焼酎と同じように賞味期限が特にないお酒には、ウイスキー、ブランデー、リキュール、シャンパンなどがあります。ただ、どのお酒もこれらの期限は未開封の場合に限るため、開封してしまったものについてはそこまで日持ちしません。

たいていのお酒は「開封後はできるだけ早めに飲み切りましょう」と表記されていますが、開封後の賞味期限もお酒によって異なります。一番日持ちするのがブランデーで、開封しても6か月から1年ほど美味しく飲むことができます。リキュール類だと3か月、シャンパンだと1か月程度で飲み切るのが良いでしょう。

他のお酒はそこまで長持ちしないため、日本酒の生酒は2~3日、ビンテージワインは3日くらいで飲み切るのがおすすめです。また、直接口をつけて飲むことが多いビールやチューハイは雑菌が繁殖しやすいので、できるだけその日のうちに飲み切ってください。瓶ビールの場合も炭酸が抜けてしまうので、せめて翌日には飲んでしまったほうが良いでしょう。

芋焼酎は賞味期限はないものの劣化はする?

芋焼酎の劣化ポイント:におい

芋焼酎は封を開けた状態で放置していると、だんだんと香りが弱くなってきます。ただ、香りがしなくなっただけでしたら問題なく飲めますが、問題はいつもとは明らかに違う異臭がする場合です。芋焼酎は腐敗してくると酸っぱいような臭いような独特なにおいがしてくることがあります

このようなおかしなにおいがした場合、その芋焼酎はすでに飲める状態にはありません。少しでもいつもと違うにおいがした時は、口にせずにすぐに処分するようにしましょう。

芋焼酎の劣化ポイント:見た目

においに特に問題がなければ、次に見た目を確認してみましょう。芋焼酎を透明なグラスに入れて、その色を確認します。透明か、またはウイスキーを薄めたような色合いをしていれば問題なく飲むことができます。危険なのは芋焼酎が黒みがかっている場合です。この場合は劣化が進んで明らかに腐敗しているので、すぐに捨てるようにしましょう。

黒でなくても、いつもの色と少しでも違う色になっていたら飲むのは危険です。少しでも違和感があった場合は、無理して飲むことはやめておきましょう。

劣化した芋焼酎を飲む以外に活用する

芋焼酎は賞味期限が切れてもすぐに悪くなりませんが、開封してからあまりにも日が経ってしまったものや保存状態が悪かったものは質が劣化してしまいます。開封後の芋焼酎が美味しくなくなってしまった場合は、そのまま飲むのではなく料理に活用するのがおすすめです。

肉や魚の臭み消しに使ったり、日本酒の代わりに料理酒として使うこともできます。料理酒として使う場合は、芋焼酎のクセが気にならないように濃い味付けのメニューに使うようにしましょう。また、少しだけ余ってしまった場合やあまりにも状態が悪くて口にできない場合は、防虫剤として利用することもできます。

防虫剤として使う場合は、余った焼酎のボトルに唐辛子を数本入れて1週間ほど漬けます。芋焼酎がうっすらとオレンジ色になってきたら300倍程度に希釈して、霧吹きに移し替えれば完成です。アブラムシなどの害虫駆除に役立つので、家庭菜園の野菜や観賞用の花などに使用してください。

芋焼酎が劣化しないようにする保存方法

芋焼酎の保存方法【未開封】:直射日光に注意

芋焼酎にとって直射日光は大敵です。芋焼酎のボトルは遮光ボトルが使用されている場合がほとんどですが、それでも直射日光を浴びてしまうと高温で質が劣化してしまいます。また、日光は芋焼酎の酸化を促進させる働きがあるため、未開封でも酸化が進んで味が落ちる原因となります

芋焼酎は涼しくて暗い場所に保存するのが鉄則です。家の中で1日を通して日光が当たらない場所を用意して、そこを芋焼酎の保管場所として決めておくと良いでしょう。上手に保存できれば、かなり長い期間日持ちさせることができます。

芋焼酎の保存方法【未開封】:温度と湿度を一定に保つ

芋焼酎は常温で保存しておくことが可能ですが、あまりにも暑くなったり寒くなったりと気温差の激しい場所は保管場所に向いていません。温度や湿度の変化が激しすぎても質が劣化して日持ちしなくなるので、できるだけ温度と湿度が一定に保てる場所で保存するようにしましょう

本来であればワインセラーや蔵のような場所が適しているのですが、一般家庭の場合や床下収納などの気温差が少ない場所を選ぶと良いでしょう。

芋焼酎の保存方法【開封後】:空気とにおいに注意

芋焼酎は空気に触れるとだんだん酸化してしまい、香りや味が落ちてしまいます。開栓後にボトルのキャップがゆるんでいると、芋焼酎の酸化が早まってしまいます。キャップがゆるんでいたり隙間が空いている場合は、ラップなどでぐるぐる巻きにして密閉させるようにしましょう

また、においの強い食材が近くにあるとそのにおいがうつってしまい、芋焼酎の風味が悪くなってしまいます。一度封を開けた芋焼酎は、強いにおいを放つ食品からは離して保存するようにしてください。

芋焼酎の保存方法【開封後】:冷蔵庫はNG

芋焼酎は冷暗所で保存するのが適していますが、逆に真冬の屋外や冷蔵庫など、気温が低すぎる場所で保存するのもNGです。芋焼酎は気温の低すぎるところに置いておくと旨み成分が凝縮して、オリが発生したり油が浮いてしまうことがあります。そのため、冷蔵庫での保存はあまりおすすめできません。

ただ、気温が5~10℃程度に保たれている野菜室であれば話は別です。家の中でどうしても冷暗所が用意できない場合は、野菜室で保管することで芋焼酎を日持ちさせることができます。ただ、温度が低くなりすぎないように、野菜室の温度設定には気を付けましょう。
 

芋焼酎の賞味期限はないが開封後は早めに飲み切ろう!

芋焼酎の賞味期限についてまとめました。芋焼酎には賞味期限はありませんが、一度封を開けてしまうと徐々に劣化が進んでしまいます。ある程度の期間は問題なく飲むことができますが、できれば早めに飲み切ってしまうことをおすすめします。

また、保存の仕方によっても日持ち期間は変わってくるので、上手な保存方法をしっかりとチェックして最後まで美味しく飲み切りましょう。

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