飯田橋のパン屋さん！イートインできるお店や人気のキムラヤなど紹介

山手線内のちょうど真ん中あたりに位置する飯田橋駅。JR総武線と4つの地下鉄の路線が乗り入れるこの駅はそのアクセスの良さからか、学生街、オフィス街、閑静な住宅街など様々な顔を持っています。また飯田橋駅の西側にある神楽坂は明治期に花街として栄え、今でもその面影を残した情緒ある場所としても有名です。そして以前フランス人の語学学校があったことや、日仏学院がある影響で東京でもフランス人の多い地域でもあります。

そんな違った顔をいくつも持つ飯田橋のパン屋さんは、老舗の味を今に伝える人気店や、オフィスワーカーのランチにちょうど良いイートインのある店、在日フランス人を納得させるような本格的なお店まで多様なニーズに応じて様々です。そんな飯田橋のパン屋さんのうち、今回は「人気のお店」「イートインのあるお店」「ハード系のパンが楽しめるお店」の3のポイントに絞ってお店を紹介していきます。

東京メトロ東西線A5番出口から徒歩2分の場所にあるファリーヌキムラヤ。店名であるキムラヤと聞くと「？」と引っかかるところがありますが、このお店、あの銀座木村屋より暖簾分けされたお店で現在は3代目。創業は明治38年と老舗中の老舗です。

店内のパンはお店のすぐ目の前にある工場で作られており、創業当時から親しまれている桜アンパン（140円）や総菜パンからデニッシュなどの欧風パンまで120種類ものパンが製造・販売されています。総菜パンには懐かしいものが多く、ハムカツサンド（230円）やマカロニサンド（180円）など懐かしくボリュームのあるパンもあり、パンだけでは物足りないという男性も必見です。

人気のメープルメロンパンは焼きたてを頂くのがおすすめ。パンをかじると中からたっぷりのメープルクリームがとろりと溶け出し絶品です。店内にはパンだけでなく、洋生菓子、焼き菓子もあり贈答品を買い求めることもできます。前々日までに予約をすればバースデーケーキも注文ができるそうです。飯田橋に来た際にはキムラヤの味を堪能してみてはいかがでしょうか。

JR飯田橋駅東口より徒歩5分、ホテルメトロポリタンエドモント内にあるパティスリーエドモンド。ホテルメイドのパティスリー＆ベーカーリーで洗練された丁寧な作りのパンを楽しむことができます。一番人気は1985年のホテル開業より親しまれているデニッシュパンのマウンテン（170円）です。

この山形フォルムは生地の量や巻く強さだけではなく、バターの硬さまでを緻密に計算して出来上がったもの。表面をカリッと香ばしく焼き上げ、粗熱がとれる絶妙なタイミングでレモンとブランデーの入ったシロップに漬け込みます。そして出来上がるのがふんわり、しっとり、はんなりという他にはない食感が楽しむことができる「マウンテン」です。飯田橋に来たら一度は食してみたいパンです。

地下鉄飯田橋駅より徒歩4分。神楽坂下の交差点から早稲田通りを3ブロックのぼった先にあるパン屋さんがこちらの金谷ベーカリーです。こちらでは1873年に創業した日光の有名ホテル、金谷ホテルのパンが味わえます。飯田橋で何故日光のお店が？という気もするのですが、店内には毎日工場から直送の焼きたてパンが並べられています。

金谷ホテルのパンはパンの神様と呼ばれた川津勝利が60年以上パン作りを追及し続けて作りあげたパンで、最高級の小麦粉など、厳選した素材のみを使って作られ、小麦の旨味を最大限に感じられます。

通販などでも人気のお店で、人気の商品はパンの神様の代表作ロイヤルブレッド（583円）です。きめのが細かく「ずっしりとした重量感」があるパンで、朝食などにトーストして食べるのが美味しい食べ方のようです。その他にはマイルドカレーパン（226円）などが人気です。日光には行けないけど、老舗の味を味わいたいというときには是非飯田橋に足を延ばしてみてはいかがでしょうか。

JR飯田橋駅から徒歩1分の飯田橋サクラテラスの1階にある非常にアクセスのよいパン屋さん。こちらは中目黒にあるトラスパレンテというお店の系列店になります。飽くなき探求心と尽きることのない独創性を兼ね備えた、レオナルド・ダ・ヴィンチがテーマというこちらのお店はスタイリッシュな空間。10席ほどのイートインスペースがあり、パンだけでなくドリンクやソフトクリームなどのも楽しめます。

オフィスビル内にあるので、ランチ利用もするオフィス勤務の方も多いようです。人気のパンはフォカッチャとアップル＆アールグレイデニッシュ、ルーナというクリームパンだそう。固めのしっかりとしたクリームが入ったルーナやサクサクのデニッシュが人気です。

地下鉄飯田橋駅C3出口より徒歩3分の場所に位置しています。店内にはバゲットからデニッシュ系、お惣菜パンなど幅広く揃っています。牛すね肉の赤ワイン煮が入ったパンなどひと手間かけたパンもあり「フィリングは柔らかく煮込まれたすね肉がごろごろ。

後は少量の玉ねぎだけで味付けも控えめです。コラーゲン感もある牛すね肉の旨味がそのまま味わえる美味しいパンでした」と口コミでも好評です。6席ほどのイートインスペースがあります。

都営大江戸線飯田橋駅C1出口より徒歩11分、閑静な住宅街にあるのがこちらのパン屋さんです。オーナーである榎本シェフは、パリの高級ブーランジェリー、ドミニク・サブロンが日本に支店を出した時の統括シェフだった方です。店内に並ぶパンはほぼ一人でパンを焼いているそうです。

食事パンを中心に、僕がおいしいと思うパン、作りたいと思うパンを作っています、というこだわりのパンは、長時間発酵して作られ、小麦や酵母など、素材の味を存分に味わうことができます。厳選して作っているためパンの種類は少な目ですが、ハード系のパンが充実していてバゲットはなんと3種類もあります。

一番人気はクロワッサン（280円）です。さっくりとした食感とフランス産のAOP発酵バターが香る一品です。こちらのクロワッサンの味はドミニクサブロンの味に近いということなので、懐かしの味を求めて飯田橋まで足を運んでみてはいかがでしょうか？

東京メトロ有楽町線飯田橋駅B3出口より徒歩5分。フランス発の老舗パン屋さんです。1889年にフランスで創業し、日本には25年前に出店しました。フランスのお店と同じレシピで作ることにこだわり、店内インテリアもフランスの伝統的なパン屋さんをイメージしているそうです。店内には40席ほどのイートインがあり、パンだけでなく、ケーキなども楽しむことができます。

一番人気はクロワッサン（216円）です。こちらは生地をフランスから直輸入して作っています。このクロワッサンをつかったサンドイッチも数種類あり目移りしてしまいそうです。本場の味と雰囲気を楽しみたい時に是非飯田橋まで足を運んで食べに行きたいお店です。

JR総武線「飯田橋」駅西口から徒歩8分のところにあるドイツパン専門店「ベッカー」です。早稲田通り沿いにはあるもののビルの3階にあるパン屋ということで隠れ家的な雰囲気です。一階はイタリア食材のお店になっています。店内にはドイツパンの定番プレッツェル（200円）やバイエルンで食べられているゼンメル（200円）など本格的なドイツパンが並んでいます。

「職人という感が出まくっている店主」なんて口コミもあり、雰囲気のある店主がお一人でパンを作ってらっしゃるようですが、レジに持っていくと焼きたてのものに変えてくれるなど優しい気づかいをされる店主が切り盛りしているお店です。ドイツパンが食べたくなったら是非一度訪れてみてはいかがでしょうか？

ここまで3つのポイントで飯田橋のパン屋さんを紹介してきました。「キムラヤ」から暖簾分けされ、昔ながらの味を伝えるファリーヌ・キムラヤやホテルメイドのパンで人気のエドベーカリーに金谷ベーカリー、お洒落な外観やインテリアに囲まれてパンを食べることのできるパーニス・ダ・ヴィンチとCOMME　D’HAB（コムダブ）。本場の味やと素材の味を楽しめるハード系パンのパン・デ・フィロゾフやPAUL、ベッカーなどあります。

飯田橋はアクセスの良い立地から様々な顔を持っています。そしてその多様性のニーズを補うべき様々な種類のパン屋さんが軒を連ねています。昔ながらの総菜パンから本場フランスの味まで、それぞれの店を訪ね歩いてはそこで買ったパンを食べ比べて歩いてみてはいかがでしょうか。