胡椒の種類と栄養・効果効能は?食べ過ぎるとどうなるか調査!

肉料理や魚料理の下ごしらえに振りかける胡椒、出来上がったスープに少し振りかけて香りを引き出す胡椒、またラーメン屋さんには必ずと言っていいほど胡椒が置いてあります。このようにインド発祥の胡椒は、今では世界中の食卓に並ぶほどメジャーなスパイスとなっています。ヨーロッパでは胡椒を主としたスパイス戦争が長い間起きていた時代もあったほど、貴重であった胡椒の歴史を紹介しながら胡椒の効果効能や、食べ過ぎるとどんな症状が起きるかなど、胡椒について説明をしていきます。

胡椒の種類と栄養・効果効能は?食べ過ぎるとどうなるか調査!のイメージ

目次

  1. 1胡椒について詳しく知りたい!
  2. 2胡椒には4色の種類がある
  3. 3胡椒の挽き方別の種類
  4. 4胡椒の栄養と効果効能を徹底調査!
  5. 5胡椒は食べ過ぎに注意
  6. 6胡椒を効果的に摂取する方法
  7. 7胡椒の起源は?
  8. 8スパイスの王様である胡椒を上手に取り入れよう

胡椒について詳しく知りたい!

沢山の国を旅していると気づくことが、殆どの国で胡椒が使われていることです。世界でもっともポピュラーな香辛料と言われる胡椒ですが、古来より様々な効果効能があり、珍重されてきた歴史があるようです。中世のヨーロッパでは、金と同重量で交換されたほど貴重だった時代もありました。

現代の日本では、胡椒をキッチンに置いていない家庭を探す方が、難しいのではないかと思うくらい、当たり前に様々な料理に使われています。日本独特の黒胡椒と白胡椒のパウダー状を混ぜた胡椒が、一般的に出回っています。実は胡椒には、4つの色のものがあったり、ホールのものから、細かく砕いたものまで種類が沢山あるのです。

どんな種類の胡椒があり、どのように使い分けたらいいのか?また、胡椒が薬として珍重されていた効能とは、どんなものなのか?胡椒の事を詳しく調べてみましょう。

胡椒には4色の種類がある

黒胡椒(ブラックペッパー)

胡椒の種類の中で世界的には最も使われている種類が黒胡椒ではないでしょうか?黒胡椒は、完全に熟す前に木から収穫した緑色の実を時間をかけて天日乾燥させることによって、黒く変色させた胡椒の種類です。皮は剥がさず使われます。辛味が強く、香りは野性的です。ステーキなど肉料理に適しています。

白胡椒(ホワイトペッパー)

次の胡椒の種類は日本人には馴染みのある種類の胡椒だと思います。白胡椒は、赤く完熟した実を収穫した後に、天日乾燥させてから水に浸けます。柔らかくなった皮を剝ぐと、白い実が出てきます。香りはあまり強くなく上品で、白身魚や鶏肉など淡泊な素材に使われます。また、色を付けたくないホワイトソースやポタージュにも使われている種類の胡椒です。

薬用として使われる胡椒の種類は、この白胡椒が使われているようです。地域や効能によって黒胡椒と白胡椒が使われているそうです。製造の仕方によっては、水に浸けている時に発生する腐敗集やチーズ臭のような臭いがするものもあり、流水を使用して皮を腐敗させる製造方法を用いれば、不快臭が防げるようです。

青胡椒(グリーンペッパー)

次の種類は黒胡椒と同じく、熟す前の実を収穫しますが、塩漬けにしたものか、短期間で機械乾燥させたものを青胡椒と言う種類の胡椒です。緑色の実で、フレッシュ感のある爽やかな特徴の香りと辛味があります。料理のトッピングとしてアクセントに使われたり、爽やかな香りを生かしたスープやサラダにも使われています。ソースやドレッシングにも使うことができます。

赤胡椒(ピンクペッパー)

赤胡椒(ピンクペッパー)には、3つ種類があります。赤く熟した胡椒の実と、ナナカマドの実と、コショウボクの実です。日本でよく使われている赤胡椒は、コショウボクの実です。コショウボクの木は、ウルシ科サンショウモドキ属の15メートルほどに大きく成長する大木です。原産国は南北アメリカの砂漠地帯で、コショウボクの実も古くから薬用として使われてきました。

つまり、胡椒ではないのですが胡椒という呼び名で使われてきたようです。コショウボクの実は、刺激的な辛味はなく、かすかな胡椒のような香りに、ほんのりと甘味や酸味があります。綺麗な色と邪魔にならない風味から、飾りに使われることも多いです。また、香料やアロマセラピー、ビールの風味付けなどと多様な使われ方があるのが、この種類です。

本物の赤胡椒は、胡椒の実が完全に熟してから収穫され乾燥させたもので、黒胡椒よりもマイルドな味わいとなります。採れる量が少なく希少なことから、完熟黒胡椒と呼ばれることもあり、珍重されている種類の胡椒だそうです。

胡椒の挽き方別の種類

胡椒の特徴や効果をどのように引き出したいか?また、食材に対してどういう効果を使いたいかによって、使う胡椒の挽き方の種類を使い分けすると、より効果的ですので、挽き方の種類を覚えておくと便利です。

粒胡椒

潰していないそのままの粒の状態の一番大きい種類の胡椒で、じっくりと香りを引き出す煮込み料理や、マリネ液に漬け込んだりして使うのに適しています。

クラッシュ胡椒

粒胡椒を、かなり粗く砕いた状態の種類の挽き方の胡椒で、香りが持続しやすいので、やんわりと風味を浸み込ませたい時に使われます。粒胡椒と粗挽き胡椒の中間の大きさに砕いたものです。

粗挽き胡椒

粒胡椒を、クラッシュ胡椒よりももう少し細かく砕いた種類の胡椒で、クラッシュ胡椒と同じく、やんわりと風味を浸み込ませたい時に使いますが、クラッシュ胡椒よりも、胡椒の強さが和らいだものとなります。

グラインド胡椒

粗挽き胡椒を更に細かく潰した挽き方の種類の胡椒で、パウダー状の胡椒も混じっており、下ごしらえから、出来上がった料理にも使われたりと、幅広く使うことの出来る種類の胡椒です。

粉末胡椒

かなり細かく砕いたもので、ほぼ粉状の種類の胡椒です。下ごしらえに主に使われますが、出来上がった料理の仕上げにも、舌ざわりを邪魔しないのでつかわれます。なめらかな食感の料理と相性のいい胡椒です。一般的に多く出回っているのが、この種類の胡椒です。

胡椒の栄養と効果効能を徹底調査!

胡椒自体の栄養について

胡椒には様々な栄養素が含まれており、それぞれの効果効能があります。胡椒の栄養素の代表的な3つの栄養素は、ピぺリン・カリウム・鉄分です。まずピぺリンは最も主要な栄養素であり、黒胡椒の6~9%の重さがこの成分で占められています。黒胡椒に含まれるピぺリンは、ターメリックのクルクミン効果を20倍に高めてくれるようです。

その他にも、黒胡椒にはカルシウム・マグネシウム・マンガンなどのミネラル分や、ビタミンB1・B2などの栄養素も含まれており、古くから薬として使われていたことからわかる様に、黒胡椒の薬効には期待できる効果効能が多くあります。

胡椒に含まれる優秀なカリウム

また胡椒の主要な栄養素のカリウムは、体を作るうえで必須のミネラルのうちの一つです。カリウムは、細胞の中に存在しており、摂取されたカリウムは小腸から血液へと運ばれ、さらに細胞内液へ運ばれます。また細胞内液に含まれなかった余分なカリウムは、尿と一緒に体外へ排出されます。このように、細胞の内外のカリウム濃度が一定に保たれています。

カリウムがナトリウムに働きかけて、高血圧の予防をする優秀な成分であるカリウムです。塩分を取り過ぎて、細胞外液に多くのナトリウムが存在すると、細胞外液の水分量が増えて膨れることで、血管が圧迫されます。その時に細胞内液のカリウム濃度が増えた状態であると、浸透圧により細胞外液から細胞内液に水分が移動します。これにより、血管の圧迫が改善されます。

そして、細胞内液に余分に移動した水分やナトリウムは、カリウムの利尿作用により体外に排出され、血圧が正常に保たれるという仕組みです。このカリウムが細胞の内外を行き来する際に、電気信号が起こるそうですが、この電気信号が脳へ伝達され、筋肉機能や新機能の正常を維持する役割を果たしているそうです。

黒胡椒由来のピぺリンの優れた効果効能

黒胡椒由来のピぺリンは食品の栄養素の吸収を高める効果効能があり、非常に注目をされています。ピぺリンの働きは、いくつかの酵素が、腸の粘膜のアミノ酸トランスポーターの刺激し、物質が細胞から除去されるのを抑制します。またそれとともに、腸の活動を緩やかにするこにより、体内での栄養素の活動が機能し続けられる効果があります。

このピぺリンの効能の結果、栄養素が細胞に入った時に、通常よりも長時間にわたり、細胞内に留まることができるので、栄養素の実際の効果効能よりも、非常に有効的効果効能へと変化させることができるのです。このような黒胡椒由来のピぺリンが、ターメリックを一緒に摂取した時に、クルクミンの癌の炎症と感染症に対して、20倍の効果効能が発揮されるのです。

また、黒胡椒がピリッと辛いのは、このピぺリンであり、防虫効果・抗菌作用・防腐作用もあり、肉などの保存に効果があるため、大航海時代には、たっぷりと胡椒をまぶした抜くを貯蔵して運んだそうです。また、ピぺリンにはフリーラジカルや活性酸素からダメージを受ける酸化から、体を守ってくれることも注目されてきています。

胡椒に多く含まれる鉄分

胡椒に含まれる主要な要素3つの最後、鉄分も人間にとってなくてはならない成分です。鉄分が不足すると、エネルギー不足や酸素不足というスタミナ不足に陥ります。これは鉄が酸素を運べないことに起因する症状です。また、持久力の低下や、筋肉にも酸素が行き渡り難くなるために、疲労感と筋力の低下をまねき、免疫力の働きも低下したりします。

またイライラしやすく、集中力の低下にもつながると言われています。胡椒は1粒わずが2g中に0.4gの鉄分が含まれている、優秀な食材です。しかも、様々な料理にスパイスとして取り入れやすいので、摂取の仕方も難しくありません。鉄分の一日の推奨摂取量は、男性が約7g、女性が約6gですから、胡椒15~17粒で満たせますが、摂り過ぎには問題があります。

胡椒の取り過ぎの副作用などについては、この後詳しく説明をしますが、胡椒に含まれている鉄分の多さをわかりやすく説明する為の目安量です。

冷えの予防

胡椒による発汗作用の効能により体温が上昇することや、血管を広げて血流を改善する効能により、貧血の改善とともに発汗作用の効果が得られます。また、胡椒のピぺリンがアドレナリン(神経伝達物質、エピエフリン)の放出を促進させ、エネルギーや熱を発生させる酵素の作用を促進する効能があると考えられています。

血行促進作用で貧血予防

胡椒は、わずか2gという小さな食品ですが、あんな小さな粒の中に0.4gもの鉄分が含まれているのです。鉄分が多いとされ女性に良いと言われているイチジク100gの鉄分よりも多い含有量です。立ち眩みやめまい・疲労感・倦怠感がなかなか取れない時には、毎日の料理に意識して胡椒を使うだけで、貧血の改善効果が得られ手軽に摂取できるのでおすすめします。

胃腸機能を助けてくれる

胡椒のピぺリンには、様々な効果効能があり胃腸機能にも有効に働いてくれます。ピぺリンの食欲増進効果、脾臓の消化酵素を刺激して消化の働きを助ける効能があることも分かってきました。ピぺリンの血流を改善する効能は、胃腸にも多くの血液を運ぶことにより、胃腸機能の働きを促進する効果にも繋がります。

前述したピぺリンの他の栄養素の吸収を増幅させる効能により、それぞれの栄養素の効果効能も増幅され、相乗効果により消化不良や下痢・便秘・腹痛など胃の不調の改善にも最大限の効能を発揮させます。

インドのアーユルヴェーダでも、消化の悪い食品には黒胡椒を使うように提唱されている程、ピぺリンの食欲増進効果から唾液や胃液や消化酵素の分泌を促進され、胃腸の負担を軽減する効能があります。

鎮痛効果や殺菌効果も

胡椒の鎮痛効果や殺菌効果は、古代から知られており医療用に使われたり、防腐作用もあるので、食品の表面に塗り付けることにより、食品を長持ちさせるのにも使われていたほどです。

アンチエイジングとダイエット効果

黒胡椒のピぺリンによる抗酸化作用と血流を促す作用は、ピぺリンがフリーラジカルや活性酸素による、酸化ダメージから細胞を守ってくれる効果によるものです。血流がよくなるこにより、代謝がよくなりダイエット効果が得られます。

発汗作用で代謝アップ

胡椒の血管を広げて血流を良くする効能から、血液の循環を良くし体温を上昇させるので、発汗作用が働きます。人は体温が上がることで代謝が上がります。さらに胡椒の交換神経を刺激する作用によっても、体が温まり代謝の促進にも効果があります。また、胡椒の香りの元の成分であるモノテルペンも、血行を促進する効能があります。

また人は胃腸の負担が大きくなると、エネルギー代謝が下がってしまうのですが、消化酵素などの分泌を促し、胃腸の負担を減らす胡椒は、代謝のアップに繋がると言えるでしょう。

胡椒の滋養強壮の効能

ピぺリンと一緒に摂取した食品の栄養素の吸収を高める効果により、効率的な栄養の取り込みができるので、バランスの取れた食事に胡椒を使って調理をすれば、健康的な身体を維持しやすくなります。せっかく栄養のある食品を食べても、吸収できなければ意味がありません。胡椒のピぺリンを上手く利用して、滋養強壮に役立てましょう。

スパイスの王と呼ばれた胡椒:スパイスの女王と呼ばれたのは?

冷蔵機器のなかったヨーロッパなどで、防腐作用や抗菌作用を始め多くの効果効能のあるスパイスはとても人気が高く貴重なものでしたが、中でも胡椒の効果が優れていたので、大変珍重され高価での取引をされたり、貨幣や金と同じ扱いをされスパイスの王と呼ばれるようになりました。スパイスの王に対して、スパイスの女王と呼ばれたスパイスはあるのでしょうか?

日本においては黒胡椒ほど知名度は高くありませんが、スパイスのナンバー2であったのがカルダモンというスパイスで、このカルダモンがスパイスの女王と呼ばれていました。黒胡椒と同じく、価値が高く取引をされていた歴史があり、世界で最も古いスパイスの一つに入っており、インドのアーユルヴェーダにも使用されています。

カルダモンは独特の香りが特徴のスパイスで、古代エジプトではカルダモンを神殿で、髪にささげる香りとして使われていたそうです。また多くの効果がありますがその中の一つに解毒作用があります。ローマと戦っていた小国の王が戦いに敗れ、自ら服毒自殺を図ったが常用していたカルダモンの解毒効果で服毒自殺に失敗したという逸話も残っています。

このショウガ科のカルダモンは、日本では小木菟(しょうずく)と呼ばれ、樟脳(しょうのう)に似た香りがします。日本では食用にはほとんど使われていませんが、皆さんお馴染みのカレーに使われるガラムマサラの原料として使われています。日本人には、あまり馴染みがないカルダモンですが、スパイスの女王と呼ばれるほどヨーロッパでは人気のスパイスだったのです。

胡椒は食べ過ぎに注意

胡椒の素晴らしい効果効能を紹介しましたが、ラーメンに振りかける胡椒も多めにしようとか、お肉の下ごしらえの胡椒もちょっと多めになど、思いつく限りの胡椒の使い道を思い出し、胡椒さえ食べれば健康的になれると思った人が多いのではないでしょうか?ですが、少し待ってください!胡椒には食べ過ぎると悪い影響もあるのです。

胡椒に限らず、どんな健康食品もスパイスも体にいいからと、食べ過ぎると逆効果になってしまいます。また、胡椒の食欲増進効果によって料理を食べ過ぎてしまっては、ダイエット効果もあまり意味のないものとなってしまいます。胡椒のダイエット効果に頼ってついつい食べ過ぎたということが無いようにすることも、注意する点ではあります。

胡椒の辛味もそうですが、人は刺激に慣れてしまう特徴があります。最初は辛いと感じていても、だんだんと慣れてしまって、ものたりなくなり食べ過ぎになる傾向があります。また、塩分を控えめにする為に出汁やスパイスを利用しますが、これも胡椒の効果を過信して薄味だし、利尿効果で塩分を排出するからと、食べ過ぎないようにしましょう。

食品の栄養素の良い効果効能を知って陥りやすいのが、効能効果への期待度が大きすぎるのと、安心感から食べ過ぎになる傾向があるので、胡椒の食べ過ぎに注意する以前に、食品全体の食べ過ぎにまず注意をすることも大切です。そういうことを踏まえて、胡椒の食べ過ぎによる影響を紹介したいとおもいます。

胃を荒らす

胡椒はあくまでもスパイスの一種で、強い刺激があります。食べ過ぎると胃を荒らしてしまったり、胃が荒れている時に食べると胃痛を起こすこともあります。少量なら胃腸の不調を治してくれる胡椒でも、食べ過ぎると逆効果となってしまうのです。

腹痛を起こす

胡椒が腸の働きを促進してくれる説明はしましたが、これも食べ過ぎると逆にお腹を下してしまう恐れもあります。また、ピぺリンは味覚ではなく、その成分が傷みの神経に化学的な刺激を反応させたものなので、少しの量なら辛いと感じる程度ですが、量が多いと完全に傷みとして脳が判断するそうです。食べ過ぎには十分注意しましょう。

しかし、インドでは、胃もたれや胃痛がする時には、黒胡椒を粒のまま飲むといいという習慣があり、実際に症状が治まるようです。やはり、西洋医学の薬と同じで用法用量は守らなければ、良い効能は得られないということです。

味覚がおかしくなる

辛味成分の多い胡椒は、少量ならピリッとしたアクセントとして料理の味を引き立たせてくれるのですが、食べ過ぎてしまうと料理の味の邪魔となってしまったり、辛味のほうが優先されて、味覚が麻痺しがちになってしまい、味がわからなくなる可能性もあります。

胡椒の食べ過ぎを繰り返していると、味覚障害を引き起こす恐れもあります。重度の味覚障害を起こすと、何を食べているのかわからなくなったり、冷たいか熱いかさえも分からなくなることもあるそうですので、天然の植物だから安心だと食べ過ぎて重度の味覚障害になってしまわないよう、気を付けましょう。

日本人は意外と黒胡椒が不足気味?

胡椒の食べ過ぎによる悪影響の説明をしてきましたが、日本人の食べている胡椒の量は元々多いのか、少ないのかどっちなのでしょう?どの家庭にも必ずと言っていいほど常備してある胡椒だから、もしかして食べ過ぎているのでは?と心配になります。

日本の家庭で一般的に使われている胡椒と言うと、白胡椒と黒胡椒が混ざったものが主流かと思われます。その上、和食ではあまり胡椒を使わないでしょう。黒胡椒のみの状態で家庭で使用している数は、多くないのではないでしょうか?世界的にみると、日本での黒胡椒の消費量は少ないと思われます。

黒胡椒のピぺリンの含有量は6~9%ですので、1粒あたり0.12~0.18gです。ピぺリンの推奨摂取量は諸説ありますが、1gとしても胡椒を6~10粒毎日食べますか?ということなのです。黒胡椒が好きすぎて、沢山使うのは問題ですが基本的に日本人の現在の食生活では黒胡椒の摂取量は、そう多いとは言えないでしょう。

日本で多く使われている白胡椒も、黒胡椒よりは弱いですが、辛味があるので様々な効果効能があるので、同じく食べ過ぎには注意しましょう。

胡椒を効果的に摂取する方法

摂り過ぎによる副作用がいくらかある胡椒ですが、日本では摂取量が不足してると想定できるので、効果的に摂取する方法を紹介したいと思います。何か他の食品と食べることで、効果効能を上げるのではなく、胡椒の上手な使い方として、どんな料理に使えるのかを紹介していきます。

カレーに足す

カレーは、既に沢山のスパイスが使われている料理で美味しくて、子供から大人まで好きな人が多い、国民食とも言える料理の一つでしょう。そんなカレーには、人それぞれ隠し味を足してみたりしてたのしんでいます。ショウガを入れてみたり、またワイン・めんつゆ・醤油・ヨーグルト・チョコレート・インスタントコーヒーなど多種多様な隠し味があります。

出来上がったカレーに黒胡椒を入れるだけで、元々カレーにある辛さとは違った辛さが足され、よりスパイシーになります。また、カレーは香りの強い食べ物なので、黒胡椒の香りをより出したい場合は、粗めの黒胡椒を使うことをおすすめします。

生姜と一緒にスープに入れる

シンガポールで大人気のお店にあるスープが、胡椒と生姜が効いて大変美味しいそうです。また、生姜も胡椒も体温を上げる効果がありますし、食欲のない体調の悪い時でも少し胡椒が効いていると、食欲増進の効能もあり大変おすすめです。中華スープベースで具材はセロリの葉などを使って、仕上げに片栗粉でとろみをつければ、風邪もすぐに治ります。

サラダに加えて風味アップ

どんな野菜サラダにも相性が良く体にいいドレッシングに、胡椒を使って上手に摂取しましょう。胡椒に発汗作用や血流の改善を促す効果があるのは、説明した通りですが、その胡椒をサラダと一緒に取り入れれば、更に腸の調子も整えてくれたり野菜それぞれの効果効能の効き目もアップしてくれ、更なるアンチエイジング効果や血液関連の健康にも効果があります。

また、単純な味になりがちな生野菜のアクセントにも胡椒はピッタリですし、塩分少なめのドレッシングにも、胡椒を足すと香りの効果もあり物足りなさが補えます。サラダに直接、胡椒をトッピングしても香りが立って美味しく頂けます。

トマトのリコピンと黒胡椒で新感覚納豆

納豆に塩・わさび・ゴマ油を入れよく混ぜ合わせます。粗目のみじん切りにしたトマトを混ぜて、最後に黒胡椒を好みの量だけ振りかけます。サラダ感覚で食べられる、納豆の新しい食べ方に黒胡椒とわさびでアクセントを効かせてあります。健康に気を使っておられる人にはすぐ理解できる、素晴らしい栄養素の集合体メニューです。豆腐のトッピングにも合います。

トマトの一番の効果はリコピンによる抗酸化力です。他に血圧や血糖値の改善、美肌効果、免疫力アップ、ダイエット効果、喘息などです。そして、納豆のナットウキナーゼによる血栓除去作用で血液がサラサラになったり、骨を丈夫にしたり、スタミナアップ、疲労回復、夏バテ予防、脳の細胞の活性化ほか沢山の効果効能があります。

この二つの優れた食材に胡椒のアクセントで、新鮮な味の納豆を食べながら、栄養素も効果的に吸収できるのですから、一皿でこんない嬉しいメニューは是非試してみてください。

便利な柚子胡椒

手軽に柚子の香りとピリッとした辛味を、料理のアクセントに使える柚子胡椒を皆さんご存知のことでしょう。柚子胡椒という名前と風味から、胡椒がベースとなっているものだと思っている人が多いかと思われます。実は、この柚子胡椒は原料に全く胡椒が使われていないのです。

柚子胡椒の原料は、柚子と唐辛子から作られていますが、何故こしょうという名前がつかわれているかというと、九州地方の一部の方言で、唐辛子のことを胡椒というところから、全国に広まり、柚子胡椒と呼ばれるようになったそうです。ちょっとした胡椒にまつわるトリビアでした。

胡椒の起源は?

胡椒の歴史で、現在分かっている資料によると、2500年ほど前のインドで胡椒が生産されており、その胡椒が古代ギリシャで食用や医療用に使われていたことが、わかっています。インドからギリシャやローマを経て、ヨーロッパへと広がっていった胡椒は、どんどんと価値が上がり様々な航路が開発されます。

インドでは医薬品として使われた

インドでは、古来からアーユルヴェーダという健康法が今でも受け継がれています。多くの香辛料が薬として用いられていますが、その中の一つである胡椒も医薬品として使われていました。英語名のペッパーはサンスクリット語の長胡椒を意味するピッパリーという言葉に由来しているそうです。インドでは紀元前500年代には胡椒の栽培がされていました。

貨幣代わりに使われた

胡椒の高い価値から、法廷通貨や年貢としても使われていたそうです。ドイツでは、役人の給料が胡椒で払われていたとされており、罰金や税金の代わりにも使われていました。イギリスでは、現在名残として残っている「ペッパーコーンレント」という言葉は、名義だけの地代の意味を表す言葉で、昔の地主が小作料を胡椒で支払うようにしていたそうです。

高額取引がされるほどのスパイスだった

1500年ほど前の古代ロ0マでも貴重で、高値で取引がなされていた胡椒は、保有量によって財力と権力の証とされていたようです。また、ヨーロッパの地質から胡椒が育たなかったため、インドで生産された胡椒に頼らざるを得ず、中世のヨーロッパでは一握りの胡椒が、同じ重さの金もしくは、牛一頭と引き換えにされるほどの高値で取引がされていました。

こうのような胡椒の高値での取引によって、ヴェネチアやインスタんブールは、胡椒の交易により大変栄えた国でした。この胡椒の交易ルートは、東ローマ帝国が抑えていましたが、1453年の東ローマ帝国の滅亡により、各国が胡椒や香辛料の獲得の為の交易ルートの確保に躍起になり、各地で多くの冒険が行われたことから大航海時代と呼ばれました。

バスコ・ダ・ガマが喜望峰経由のインド航路を開発し、運んだ香辛料が仕入れ値の60倍以上で売れたというのですから、当時の胡椒をはじめとする香辛料の価値の高さは相当のものだったようです。また、モルッカ諸島でマゼランが積み込んで持ち帰った香辛料の利益は、マゼラン艦隊の派遣費用を遥かに上回るものだったそうです。

繰り返されたスパイス戦争

ヨーロッパ諸国による、インドなどの東洋への侵略とスパイス戦争と呼ばれる、領有地争奪戦争は、第二次世界大戦直後まで、繰り返されました。ヨーロッパが胡椒などのスパイスの争奪戦を繰り返す中、東洋での胡椒貿易はどうだったのでしょうか?中国や日本が南蛮貿易に乗り出し、盛んになった胡椒貿易ですが、鎖国令を引いた日本に対し、中国が支配権を強めました。

当時、中国が日本に胡椒を輸出する際には、日本で栽培ができないよう発芽を抑えるために、胡椒に熱湯をかけてから出荷されていたそうです。

スパイスの王様である胡椒を上手に取り入れよう

世界中で価値が非常に高かった黒いダイヤであった胡椒の、優れた効果効能の中でもピぺリンの効果効能が非常に多く優れてたことに驚かされました。普段、料理の香りづけやアクセントとして辛味を利用していただけですが、これだけの健康効果や美容効果があるなら、積極的に食事に取り入れたくなったことでしょう。

また、白胡椒と黒胡椒だけでなく赤胡椒や青胡椒があったり、挽き方も沢山あり、それぞれの用途が違うことも分かりました。胡椒だけでも用途に応じて使い分けをすると、普段の料理も更に美味しく仕上がることでしょう。少しずつ胡椒の種類を増やして使いわけ、その違いを味わって体感してみましょう。全部の種類の胡椒を揃えたくなるかもしれません。

Thumb香辛料の王様「胡椒」の歴史とは?胡椒はとても高価なスパイスだった? | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

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