マルカンビル大食堂が奇跡の再開!あの巨大ソフトクリームの今は?

岩手県の花巻市に「マルカン百貨店」があり、その6階には地元の人々に愛されていた「マルカン大食堂」がありました。ここの名物は高さ25センチを超えるソフトクリームです。しかし、建物の老朽化と耐震性に問題があったため、2016年6月7日に閉店してしまいます。これを惜しむ声が花巻では上がり、それが大食堂の復活を望む署名運動となり、ついに、2017年2月20日に「マルカンビル大食堂」と名前を変え奇跡の再開になりました。今回はその新しくなった「マルカンビル大食堂」についてメニューなども含め紹介します。

マルカンビル大食堂が奇跡の再開!あの巨大ソフトクリームの今は?のイメージ

目次

  1. 1マルカンビル大食堂で懐かしいメニューを食べてみよう
  2. 2マルカンビル大食堂について解説
  3. 3マルカンビル大食堂の基本情報
  4. 4マルカン大食堂の人気メニューを紹介
  5. 5マルカン大食堂の大人気メニュー巨大ソフトクリームの今は?
  6. 6マルカンビルの楽しみ方
  7. 7マルカンビル大食堂の口コミは?
  8. 8マルカンビル大食堂へ昔懐かしい雰囲気に会いに行こう!

マルカンビル大食堂で懐かしいメニューを食べてみよう

「マルカンビル大食堂」はかつてマルカン百貨店6階の「マルカン大食堂」でした。マルカン百貨店は1973年に建てられ、花巻市民に大変愛されていましたが、建物の老朽化と耐震性に問題があったため、2016年6月7日に閉店することになりました。しかし、マルカン大食堂の復活を望む花巻北高校の高校生達による署名運動のおかげで2017年2月20日に「マルカンビル大食堂」と名前を変え、奇跡の再開となりました。

今回はその「マルカンビル大食堂」について紹介します。「マルカンビル大食堂」は復活するにあたりどんな変身を遂げたのでしょうか。特に気になるのは「マルカン大食堂」時代の名物、高さ25センチを超えるあの巨大ソフトクリームはどうなったのでしょうか。それも含め、子どもの頃を思い出すような昔懐かしいメニューを紹介していきます。

マルカンビル大食堂について解説

花巻のマルカン百貨店にあった人気の大食堂

1973年に建てられたマルカン百貨店は、花巻市に唯一のデパートで、花巻周辺に住む人たちにとって大変馴染みの深い場所でした。子どもの頃、マルカン百貨店の大食堂で食べたお子様ランチのことが忘れられない、そんな人もたくさんいました。また、花巻の人の10人に5人はあの名物の巨大ソフトクリームを食べたことがあるそうです。

それほど生活に根付いていたマルカン大食堂はマルカン百貨店の中でも平日でも昼時はかなり混み合っていたようで、売り上げの殆どは大食堂のものだったとのことです。

2016年に耐震性の問題の為マルカン百貨店が閉店される

花巻の人たちに愛されていたマルカン百貨店ですが、2015年夏に耐震診断を実施したところ、不適応と診断されてしまいました。1973年に建てられてから40年あまりが経ち、老朽化で部品調達などができず、施設補修が難しいこと、改修や建て替えには多額の費用が必要なこと、そして、不特定多数の人が訪れる店舗で安全性を確保できないことから存続は難しいと判断され、2016年6月7日をもって閉店することとなりました。

署名運動をきっかけに2017年に再開

しかし、マルカン大食堂は花巻の人たちにとって大切な場所だったため、その復活を望む声があちらこちらで上がるようになりました。その中で、花巻北高校の高校生達による署名運動が起こり、なんと9000人もの署名が集まったと言います。そこで、地元の街づくりを手がけていた「花巻家守舎」がマルカン百貨店から運営引き継ぎをして2017年2月20日に「マルカンビル大食堂」と名前を変え、奇跡の復活を遂げました。

これには500人以上の人がクラウドファンディングで寄付を行い、2億円以上の資金を集めたと言われています。それだけに「マルカンビル大食堂」の復活が求められていたということです。

マルカンビル大食堂の基本情報

マルカン百貨店はマルカンビルとして再オープン

マルカン百貨店は9000人の署名、500人のクラウドファンディングによる寄付のおかげで「マルカンビル」として復活することとなりました。再オープンなので、どんなリノベーションをしたのだろうと思いますが、再オープンに際して、「6階の大食堂を可能な限りそのままの形で存続させること」をテーマにしたので、ほとんど何も変わっていません。

なぜなら、「マルカンビル大食堂」はそのままの雰囲気だからこそ魅力的だからです。「窓から見える景色」「昭和らしい天井の低さ」「沢山の柱」「味のある照明機器」「ウエイトレスのユニフォーム」「テーブル、イス、箸が入っている容器、ポット」などが、子どもの時の思い出に残るマルカン大食堂で、それが誰もが懐かしく思える昭和の雰囲気だからです。

その構想は大当たりし、花巻の人にとってはあの頃のマルカン大食堂に行きたいという思いに、マルカンビル大食堂に初めて来る人にとっては、昭和レトロな雰囲気に浸りたいという思いになって、連日多くの来客に繋がっているそうです。その人気ぶりは6階からの階段で1階まで並ぶこともあるそうです。そこまでしても行きたい「マルカンビル大食堂」なのです。

マルカンビルは1階と6階のみ営業

マルカンビルの1階は2017年6月に、6階は2月に再オープンし、新規テナントではなく「マルカンビル大食堂」自らが運営し、営業しています。今後は再オープンから1~2年後を目処に耐震性を高める工事を開始し、2018年までに7,8階の解体と3〜5階の床を撤去する予定です。

マルカンビル大食堂の場所と営業時間

「マルカンビル大食堂」はマルカンビルの6階にあります。マルカンビルはJR東北本線花巻駅から徒歩15分、車で5分の場所で、営業時間は11:00〜18:30です。定休日は水曜日になります。

駐車場もあるので車でも行きやすい

マルカンビルに車で行く場合、提携している駐車場が3箇所あります。それは、ダイヤパークマルカンビル駐車場が61台分、ダイヤパーク花巻双葉町が9台分、上町駐車場が140台分あります。ここに停めれば、「マルカンビル大食堂」で食事1000円ごとに1時間分の駐車サービス券を発行してもらえます。ダイヤパークマルカンビル駐車場はマルカンビルの裏手にあるので、1番近い駐車場です。

ダイヤパーク花巻双葉町はマルカンビルから35メートルほど離れています。ダイヤパーク上町駐車場は100メートルほど離れていますが、1番駐車可能台数が多いです。「マルカンビル大食堂」が昼時はかなり混んでいるようなので、駐車場も混み合うようです。「マルカンビル大食堂」は500席ほどあるので、そのほとんどの人が車で来るとなるとすぐに駐車場は満車になってしまいます。
 

大食堂は11時オープンになるので、駐車待ちしたくない場合はオープン前には停めることをおすすめします。

マルカンビル大食堂の店内の雰囲気は?

「マルカンビル大食堂」の店内は先述しましたが、以前のマルカンデパート時代とほとんど変わっていません。マルカンビルのエレベーターで6階に上がって、その扉が開いた途端、昭和レトロな世界が広がっています。大きなショーケースにはメニューの食品サンプルがたくさん並べられ、入り口付近には食券売り場があり、先に購入してから好きな席に座るシステムも以前通りです。

席に着けば、テーブルも椅子も床も天井も、箸を入れる容器も照明もウエイトレスのメイド風ユニフォームも、何から何まで変わりません。スタッフも以前、マルカンデパート時代に働いていた人に声をかけて戻ってもらったので、ベテランの人と新規に採用した人が混じっていますが、仕事のやり方、料理のレシピは以前のままです。

マルカン大食堂の人気メニューを紹介

昭和のモダンメニュー「ナポリカツ」

「マルカンビル大食堂」の1番の人気メニューは「ナポリカツ」780円です。これはソースのかかったチキンカツとスパゲッティーナポリタンが1つのお皿に乗っているメニューです。ナポリタンは付け合わせではなく、ボリュームたっぷり、具もたっぷりです。サラダも横に添えられていて、嬉しいです。チキンカツとナポリタンが一度に食べられる「ナポリカツ」は昭和の頃にはモダンなメニューだったに違いありません。

「「ナポリカツ」は商標登録もされていて、どこにもないマルカンビル大食堂」のオリジナルメニューですので、売り切れになってしまうことも多々あるようです。特に土日の夕方にはほとんど売り切れているので、絶対に食べたいなら、並ぶ事になるかもしれませんが、早めの時間に行くことをおすすめします。

ピリ辛の餡が体を温めてくれる「マルカンラーメン」

もう1つの「マルカンビル大食堂」を代表するメニューはその名も「マルカンラーメン」630円です。お店の名前が付いている看板メニューですが、これは醤油ラーメンにちょい辛の餡がかけられているラーメンです。見た目は広東麺のような感じで、具沢山できくらげやかまぼこ、ニラ、白菜、人参、豚肉などが入っています。餡のとろみが体を温めてくれます。

「マルカンラーメン」は、マルカンビル復活支援の一貫としてレトルト食品にもなって、家庭でもこの味が楽しめます。このレトルトの「マルカンラーメン」はマルカンビルではもちろんのこと、花巻市内のスーパーなどでも売られています。売り上げの一部がマルカンビル大食堂の売り上げとなります。実は東京にも進出していて、JR東日本がプロデュースする地方の産品を扱うお店の「のもの」で販売されています。
 

また、一部のオンラインショップでも販売されています。このマルカンラーメンのレトルトは、今は花巻から遠いところに住んでいるけど、花巻のマルカン百貨店があった頃に食べた人たちが、懐かしいマルカンラーメンを食べられると大人気です。また、マルカンビル大食堂へ行った事がなくても、マルカンビル復活支援に、微力ながら力になりたいと思っている人たちにも、人気のようです。

わかめがたっぷり!「わかめラーメン」

「マルカンビル大食堂」のメニューの中にラーメンは7種類ありますが、その中でも「わかめラーメン」500円は、わかめがたっぷり入っていておすすめです。その量は麺が見えないほどです。その他、ほたて、ふのり、小えびも入っていてお得感があります。スープは胡麻油が効いていて、少し濃い目の塩味です。

「マルカンビル大食堂」のラーメン類には、中華そば420円、味噌ラーメン530円、焼き肉ラーメン530円、チャーシュー麺600円、ミニラーメン300円もあります。

案外あっさり「焼き肉ラーメン」

「焼き肉ラーメン」530円は醤油風味の中華そばの上に、ちょっと甘辛く煮た大きめのバラ肉が3枚ほど乗っています。その下にメンマがあります。肉の上には多めのネギが乗っています。こってり系かと思うと案外あっさりしていて食べやすいラーメンです。

寒い季節に人気のメニュー「カレーそば」

「カレーそば」500円は出汁が効いていて、辛さと旨味が美味しいです。十分に辛いのですが、生のネギの輪切りのお皿には唐辛子がついています。もっと辛いのが好みの人は入れてください。具はよく煮えた長ネギと鶏肉です。トロミが付いていて体が温まります。

昭和の憧れの洋食が3つも食べられる「Aセット」

洋食メニューの人気ナンバー2は「Aセット」1250円です。これにはハンバーグに海老フライ、ミニグラタンに大盛りのライス、サラダの付け合わせが一皿に乗っているボリューム満点のセットです。このメニューは昔、大食堂に来た人が久しぶりの洋食を食べるのに、あれも食べたいしこれも食べたいと思ったその欲求そのままの憧れのメニューが一皿に集った、大人のお子様ランチのようなサービスメニューです。

ちなみにAセットがあるなら、BとかCとかあるかと思いましたが、「マルカンビル大食堂」には「Aセット」しかありません。

子どもの好きそうなものがいっぱい「お子様ランチ」

「お子様ランチ」560円には子どもが好きそうなものがいっぱい乗っています。ハンバーグにウインナー、ゆで卵にポテトサラダ、それに甘めのカレーライスが付いています。デザートは手作りプリンでお得です。お子様連れの方におすすめです。

岩手の郷土料理のセット「ひっつみ定食」

「ひっつみ定食」700円は岩手の郷土料理のひっつみ汁のメニューです。ひっつみは小麦粉を水で練ってひっつまんで鍋に入れるから「ひっつみ」と呼ばれています。ひっつみ汁にはそのひっつみと鶏肉とごぼう、キノコ、山菜、ねぎ、人参、油揚げなどが具沢山に入っていて、身体がポカポカと温まります。この他に、おいなりさんが2個ときんぴらごぼう、たくわんにプチケーキまで付いていてお得感があります。

コスパ抜群「ちらし寿司」

「ちらし寿司」680円は薄味の酢めしに玉子、きゅうり、マグロ、イカ、しめ鯖、蒸しエビ、かまぼこ、甘辛く煮たしいたけ、油揚げ、海苔にガリといった内容の具が乗っています。これにお吸い物とお新香、デザートに杏仁豆腐まで付いています。なかなか満足できるメニューです。

重箱に入っている「カツ丼」

カツ丼630円は重箱に入って出て来ます。さっそく蓋をあけると、ふわふわたまごにコーティングされたカツと真っ赤な紅生姜があります。カツはちょうどいい厚さの豚肉がはいってます。味は濃すぎず、優しい味です。これにおみそ汁とキュウリのぬか漬けが付いています。「マルカンビル大食堂」には丼ものは親子丼500円とたまご丼460円もあります。

昔ながらの「オムライス」

「オムライス」も昭和らしい風貌で、今風のとろふわオムライスではありません。ケチャップライスを薄焼き卵でくるんであり、ケチャップがかかっています。 余分なものは入っていなく、シンプルにまとまった味です。スープは付いて来ます。

通常の2倍の量「メガカツカレー」

「メガカツカレー」900円は通常のカツカレーの2倍の量あります。お皿の横幅は40㎝ぐらいあります。カレーの味はスパイシーではなく、昭和の頃の給食のカレーに近いです。カツはカレーに比べるとそれほどは大きくなく、肉は薄めです。
 

柔らかくて食べやすい「サイコロステーキ」

「サイコロステーキ」780円は値段の割には肉のボリュームがあってオニオンの和風タレがかかっていてご飯に合います。形成肉なので、食べ易い柔らかさです。フライドポテトや人参グラッセ、インゲンも添えられています。ご飯やお味噌汁は別注文してください。

限定スイーツ「マルカンワッフル」

「マルカンワッフル」320円はグループに付き2つまで購入可能の40個限定という「マルカンビル大食堂」オリジナルスイーツです。ワッフル生地がふかふかで中に生クリームとあんこが入っています。これを買った時に入れてくれるビニール袋ですが、天使があしらわれたデザインです。これもマルカン百貨店時代と同じものを使っています。
 

「ミニあんソフト」

「ミニあんソフト」280円はソフトクリームの上に少し塩気の効いた粒あんが乗っているクリームぜんざいのようなデザートです。ソフトクリームは名物の巨大ソフトクリームと同じものです。洋も和も食べたいという方におすすめです。

安くて満足「ブルーベリーパフェ」

「ブルーベリーパフェ」480円はソフトクリームに生クリームが乗って、その上にブルーベリーソースがかかっています。缶詰の赤いチェリーがトッピングされていて昭和らしいパフェです。この値段でこのクオリティーなら大満足のメニューです。

昔ながらの手作り「プリン」

かなりの人が食べているデザートがこの「プリン」150円です。おそらくソフトクリームの次に人気のデザートと思われます。昔ながらの手作りプリンで、固めの生クリームに赤い缶詰のさくらんぼが添えてあります。懐かしい初めて食べたプリンの味といったところでしょうか。

昭和のパフェ「プリンパフェ」

プリンパフェ530円は先ほどの手作りプリンが乗っかっているパフェです。しっかり甘いチョコレートソースが1番下に入り、その上にソフトクリームが入りバナナが刺さっています。プリンにはバタークリームのデコレーションとその上には赤い缶詰のさくらんぼが乗っています。まさに昭和のパフェです。

安くて懐かしい「プリンアラモード」

「プリンアラモード」500円は手作りプリンに桃、キウイ、みかん、バナナ、パイン、さくらんぼとアイスクリームと盛りだくさんの内容で、バタークリームのデコレーションがされています。こんなに入って500円はものすごく安いです。「アラモード」という言葉を子どもの頃にこれで初めて知った方も多いのではないでしょうか。懐かしい、あの時のままの姿のデザートです。

憧れのハワイをイメージ「HAWAIIソーダ」

「HAWAIIソーダ」は水色の炭酸ドリンクです。かき氷のブルーハワイを炭酸ソーダで割ったものです。かなり甘めの味で、中には缶詰のパイナップルとさくらんぼが入っています。ハワイが憧れの時代に作られたであろうこのドリンクは、懐かしい味がします。

「飲み放題宴会メニュー」

「マルカンビル大食堂」では飲み放題付きの宴会メニューもあります。18時ラストオーダーなので、昼飲みか夕方飲みになってしまいますが、団体での宴会も可能です。料理が7品付いて4000円と4500円のコースです。内容はおつまみ3点セット、ガーリックポーク、あんかけチャーメン、ピザ、握り寿司に名物のソフトクリームも付いていて、4000円の方はシーフードサラダ、4500円の方は刺身盛り合わせがつきます。

生ビール、焼酎のボトル、ウイスキー、カシス酒、日本酒、炭酸飲料、オレンジジュース、烏龍茶が飲み放題になります。

その他にもまだまだあるマルカンビル大食堂の豊富なメニュー

デパートのお好み食堂のいいところは老若男女楽しめるメニューがあるところ、というわけで「マルカンビル大食堂」もメニューが豊富です。人気メニューとして特筆したものの他にもまだまだメニューはあります。おそば類は14種類、和風の定食が3種類、カレーが8種類、お寿司はお寿司は圧巻の19種類もあります。お子様メニューが3種類、デザート類は29種類もあります。

この他にも季節限定のメニューもあるようで、これだけあれば好き嫌いの多い人でも何か食べられるものはあるのではないでしょうか。

学割タイムについて

「マルカンビル大食堂」では客足が引く時間の15時から18時に中高生、専門学校生にお得な学割タイムがあります。カレーや丼もの、ラーメンなどと一部のデザートが50円から30円引きになります。また、4人以上で注文可能な団体メニューだとピザ、チャーメン、ナポリカツ、サイコロステーキ、ソフトクリーム、ジュースなど7点で1人ちょっきり1000円というプランもあります。

マルカン大食堂の大人気メニュー巨大ソフトクリームの今は?

巨大ソフトクリームは今でも健在!

マルカン大食堂の名物は高さ25センチを超えるソフトクリームでしたが、「マルカンビル大食堂」にリニューアルされてからもこの大人気メニューは健在です。値段が180円と驚くべきリーズナブルさなので、ほとんどのお客さんがこのメニューを頼むようです。土日ともなるとソフトクリーム待ちで1時間以上はざらです。

しかし、そこまでしても食べたいソフトクリームは、甘さ控えめであっさりとしているので、この量でも一人でペロリと食べきれます。もちろんシェアして食べている人たちもいますが、1人1個頼む人がほとんどです。グループや家族で食堂にやって来て、ソフトクリームをみんなが注文し、1つのテーブルにいくつもソフトクリームが運ばれていく様はマルカンビル大食堂の名物の1つです。

巨大ソフトクリームを手掛けるのはベテランのスタッフ

高さ25センチ超の10段に及ぶソフトクリームなので、しっかり巻かなければなければ崩れてきてしまいます。これにはそれ相応の熟練の技術が必要になります。ということで「マルカンビル大食堂」のソフトクリームを作ることができるのはベテランのスタッフのみです。

ソフトクリームは人気メニューなので、ソフトクリーム専属のスタッフが大概2名いますが、このうち1人のベテランの方のみが巨大ソフトクリームを作っています。現在、この巨大ソフトクリームを作ることができるスタッフはマルカンビル大食堂に、たった2名のみとのことです。そのため混み合う時はかなりの待ち時間が発生することとなるわけです。

巨大ソフトクリームは箸で食べるのが花巻流

この巨大ソフトクリームですが、10段巻くためにかなり固めになっています。それを普通のソフトクリームのように口で食べようとしてはいけません。恐らく倒れて落ちます。よって何で食べるか、ここでは箸で食べます。割り箸で上の方から掴んで食べて行くと、中が空洞になっていて芸術的な光景が見えてきます。ソフトクリームはだんだんと緩んでくるので、とける前に箸で上手く掴みながら食べきってください。

ちなみに花巻ではソフトクリームを箸で食べるのは当たり前なのかどうか聞いたところ、マルカンビルの巨大ソフトクリームにしか箸は使わないとのことです。これは巨大ソフトクリームを食べる時の知恵ということで、花巻流ではなくマルカンビル大食堂流です。使い捨てのスプーンをお願いすることもできるようですが、1個20円になるそうです。

食べやすいカップでの注文も可能

この巨大ソフトクリームはコーンに乗っていますが、食べやすいカップに入ったタイプも同額であります。大きさは一緒で透明のカップに入っています。持ち帰りする人などはこれを頼むようです。また、大きさが半分ほどのミニソフト130円もあります。半分といっても普通のソフトクリームほどのサイズになります。しかし50円差なら圧倒的にソフトクリーム方を頼みたくなります。

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マルカンビルの楽しみ方

マルカンビル1階

マルカンビルは現在1階と6階のみ営業していますが、1階にはマルカングッズを扱う店や地元の名産品コーナーとカフェ、キッズコーナーなどが入っています。ここはマルカン百貨店時代化粧品やファッション雑貨を販売していましたが、6階とは違って全面リニューアルしました。営業時間は午前9時~午後6時半になります。

花巻のいいものを集めた1階に注目

マルカンビルの1階には再オープン後、女性ものの衣類や雑貨などを集めたセレクトショップがありましたが、ここは2018年の1月に退店しており、現在は花巻や遠野など岩手県の食べ物を中心とした産品を扱っています。その中には期間限定のショップもあるようです。宮沢賢治の由来のお菓子や花巻産の果物を使ったジュース、調味料やドレッシングなどの加工品から、花巻産の野菜や米も売っています。

気軽に楽しめるカフェもある

マルカンビル1階には「1f(ファーストフロアー)」というカフェが入っています。通路を挟んで向かいには広めのイートインスペースもあります。大食堂と同じ味の小さいソフトクリーム110円も食べることができます。ソフトクリームの材料を使ったクッキー2種類入って150円も買うことができます。これはコーヒーに合うと評判です。大食堂だけでなく、こちらにも立ち寄ってみてください。

お土産におすすめのマルカンソフトグッズが手に入る

マルカンビル1階にはお土産にもなるマルカングッズが売っています。これは収益の一部が復活支援活動の資金になります。マルカン大食堂名物のソフトクリームを形取ったピンバッジは600円、人気のマルカン星人Tシャツは2130円です。これはバルタン星人風の怪獣が箸っぽい手でソフトクリームを食べています。白と黒とオレンジなど数種類あり、大変人気があるので、売り切れになっていることもあるようです。

ソフトクリームのストラップ600円は忠実に10段巻きが再現されています。他にも花巻出身のミュージシャンが作ってくれた「マルカンブギ」のCDや、マルカンビル大食堂のメニューがイラストで書かれた絵葉書、マルカン思い出写真集なども売っています。

マルカンビル大食堂の口コミは?

「マルカンビル大食堂」へ懐かしくて来る人、初めて来る人、花巻の地元の人、県外から来た人、いろいろな人のの口コミを紹介します。「昔懐かしいデパートの大食堂ですが、このレトロ感がたまらない」「ナポリかつが有名ですが、昭和の懐かしメニューが勢ぞろい」「味も良し、コスパ良し、席数十分で言うことなしです」「初訪問で、再オープンから1年半以上過ぎているのに55分待ちでした」

「初めて来たけど安い!美味しい!量多い!でリピート決定です」「ソフトクリームは独特のフォルムで、量もインパクトもばっちりです」「オムライスは昭和の香りたっぷり、ケチャップの味がビシっとしていて懐かしい。スープもついて500円台とはびっくり。何度来ても楽しい」「再開直後に一度伺った時は凄い混雑でしたが、ようやく落ち着いてきている印象」

「地元のお客さんがいっぱいで、愛されてるし、守ろうという気持ちが熱いなと感じました」「the昭和のデパートの大食堂。子供の時に、両親に連れて行ってもらったのを思い出し、思わず涙が出てきました」「今は少ない昔ながらのデパート食堂です。 雰囲気も楽しんでいただきたいです」「平日でしたが開店30分前に着いた時には、すでに100人位並んでました。」「ソフトクリームを食べる為に行っても損は無いです」などです。

マルカンビル大食堂へ昔懐かしい雰囲気に会いに行こう!

今回は「マルカンビル大食堂」について紹介しました。2016年に惜しまれながらも閉店してしまったマルカン百貨店の6階にあった大食堂ですが、花巻市民を中心に復活を臨む声が上がり、9000人の署名運動やクラウドファンディングによる2億円の資金調達ができ、ついに2017年に復活することができたのは感動的な話です。

花巻市の商店街は2011年の震災以降、さらにシャッターが閉まったままの店が増えていました。そこへマルカン百貨店の閉店が決まり、商店街は火が消えたようになっていました。マルカン百貨店の大食堂は1973年にできましたが、花巻に住むほとんどの人が行ったことのある思い出の場所でした。昔ながらのデパートのお好み食堂で、現在はなかなかないレトロさが懐かしく、子どもの頃に連れて来てもらったままの場所です。

それをなるべくそのままの形で復活させたのが「マルカンビル大食堂」です。スタッフも再雇用し、メニューもほとんど変えずに味もそのままというものです。この復活のニュースが話題になり、マルカン大食堂に来たことがあった人も、初めて来る人も昭和レトロなムードが懐かしい、そんなお店です。マルカンビル大食堂は500席以上もある大箱のレストランです。これからのマルカンビル大食堂は苦戦を強いられるのかもしれません。

しかし、地元の人がここを守りたいと思う気持ちや、初めて行く人がまた来たいと思う気持ちなどに答えようとマルカンビルでは新たな試みにも挑戦しています。というのも、マルカンビル大食堂でコンサートや落語を行ったり、FreeWi-Fiを入れたことにより、オフィススペースとしての利用ができないか、貸しスペースとしての利用なども考えているようです。

続けることが1番大変なことだと思いますが、頑張って欲しいと思いました。子どもから年配の人でも楽しめるそんな食堂は貴重です。家族や大切な人とぜひこの雰囲気を味わいに行ってみてください。きっと、今の暮らしになくなってしまったものなど気づきがあると思います。

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