いちじくの食べ方は皮ごとが正解?豊富な栄養・効能と保存も解説

いちじくは「不老不死の果物」と言われるほど栄養が豊富で、古くから愛されてきました。生から加工品まで食べ方もさまざまで、健康や美容にも効果が高いとされており、愛されてきた理由がわかります。そんないちじくですが、気になるのは皮です。しかしその皮もいちじくの中ではとても重要な意味を持っています。いちじくの栄養や健康・美容への効果をはじめ、いちじくの状態に沿ったおすすめの食べ方、保存方法や上手な選び方などを調べました。

いちじくの食べ方は皮ごとが正解?豊富な栄養・効能と保存も解説のイメージ

目次

  1. 1いちじくとは?
  2. 2いちじくの食べ方
  3. 3いちじくの栄養と効能
  4. 4いちじくの保存方法
  5. 5いちじくは栄養豊富で食べ方も様々

いちじくとは?

いちじくはアラビア南部が原産地で、古代ローマでは「不老不死の果物」として重宝されていました。旬は8月から10月あたりです。いちじくは「無花果」と書くのですがこれには理由があり、実は食べているいちじくは実ではなく「花」です。実のように見える部分は、花軸が肥大化したもので、切った時に見える粒が花の部分なのです。

日本で栽培されているいちじくは主に7種類あり、一般的に知られている赤いいちじくのほか白いちじくや黒いちじくなどがあり、主な産地は愛知県や和歌山県、福岡県です。いちじくは食べるだけでなく、葉の部分は薬用などにも使われています。

日本いちじくと西洋いちじく

ざるに乗ったいちじく

中国から370年ほど前に伝わった「蓬莱柿(ほうらいし)」という名のいちじくが日本に定着し、在来種とされ、別名「日本いちじく」といわれています。いちじくの中では小ぶりで、関西など西日本で主に栽培されています。

一方、西洋いちじくは明治から大正時代にかけて日本に入ってきた品種で、栽培されているいちじくの約8割を占めているのが桝井(ますい)ドーフィンという種類です。これはアメリカから持ち込まれたいちじくで、西洋いちじくの代表格です。西洋いちじくは日本いちじくと比べ皮が柔らかいのが特徴です。

皮ごと食べられる

切ったいちじく

日本では、果物を食べるとき、ほとんどの場合において皮をむいて食べます。しかし、いちじく皮は柔らかく、毒性もないため丸ごと食べても問題ありません。実際、欧米では皮ごとかぶりついて食べるのが一般的な食べ方です。

またいちじくの皮と実の間には栄養がたっぷり詰まっているので皮を剥いた食べ方はもったいないのです。ただし、日本いちじくは少し皮が硬いので、かぶりつく食べ方をする場合は、皮が柔らかい西洋いちじくのほうがおすすめです。

美味しいいちじくの見分け方

実っているいちじく

せっかくいちじくを食べるなら美味しい物を食べたいですよね。選ぶときに見るべきは大きさと形、そして色づきです。美味しいいちじくは、赤くハリのある皮で、ふっくらと丸く大きいのです。

おへそ部分が開いていれば完熟しているということですが、大きく割れているものは熟しすぎ、もしくは雨で水分を多く吸って割れていることがあるので裂けていない程度のものを選びましょう。また、収穫したものには樹液が残っていることがあります。ヘタの切り口に白い樹液が見えれば新鮮だということです。

いちじくの食べ方

美味しいいちじくの見分け方がわかったら、次は食べ方です。皮ごと食べられると説明したように、皮が付いた場合の食べ方と、皮を剥いた場合の食べ方に分かれます。これら状態でおすすめの食べ方や、食べる際の注意点などについて説明していきます。

皮ありの場合

皮が付いていても生のまま食べられるいちじくですが、皮がついているいちじくには他にもおいしい食べ方があります。皮つきを生以外で食べるなら加熱する食べ方がおすすめです。加熱処理したものはとても甘くなります。

未熟なものも加熱調理すれば甘くなり美味しく食べることができます。加熱に弱い酵素の働きは失われますが、甘味も強く感じられます。

煮る

皮付きのいちじくの食べ方で一番のおすすめは煮ることです。皮がついているので、型崩れも防げますし、硬い皮も柔らかくなります。また煮ることで甘みが強くトロリとした食感を楽しめるようになります。

煮るときには洗った皮付きのいちじくに爪楊枝や竹串で穴をあけて煮ることがおすすめです。砂糖と一緒に煮詰めることでジャムになり、赤ワイン、砂糖、シナモン、レモン汁などと煮ればコンポートができあがります。また甘露煮などの食べ方も美味しくできあがりますし、ちょっとしたおかずになります。

焼く

皮付きのいちじくのもうひとつのおすすめの食べ方は焼くことです。コンロに焼き網を乗せて、丸ごと皮を軽く焼くと、皮がパリパリと香ばしくなり、実の甘さとあわさることでなんともいえないコラボレーションを発揮してくれます。また、縦半分に切ったいちじくをホイルなどで包んで焼いてもとても柔らかで甘くなります。

さらに、4等分に切って溶けるチーズなどを乗せてオーブンで焼けばチーズの塩気と甘さがマッチし、おつまみにもなります。

皮なしの場合

皮付きのほうがさまざまな栄養が摂取できますが、どうしても皮の硬い感じが苦手だから生でも皮を剥いて食べたいという方もいるでしょう。確かに皮がない食べ方のほうが、ねっとり、つるりとした食感を存分に楽しむことができます。

皮をむいたいちじくはもちろん生でも十分美味しいのですが、そのほかにも美味しい食べ方があります。皮をむいたいちじくのおすすめの食べ方を紹介します。

生で食べる

果実そのものを存分に味わいたいのなら、やはり生で食べることがおすすめです。ただ、日本いちじくのように皮が硬ければヘタの部分からおしりにかけて皮を引っ張ればきれいに剥くことができるのですが、西洋いちじくは皮が柔らかいので実が崩れてしまいます。

西洋いちじくはあらかじめ4等分などにカットし包丁で剥けばきれいに剥くことができます。生はそのまま食べても十分美味しいのですが、サラダに入れたり、生ハムを乗せたるなどの食べ方でも美味しくいただけます。生の果実のいろいろな食べ方を楽しむのもよいでしょう。

ジュースにする

もうひとつの皮をむいたいちじくの食べ方でおすすめなのが、ジュースにすることです。そのままミキサーなどでジュースにすれば100%のいちじくジュースになりますし、豆乳や無糖のヨーグルトなどとミキサーにかければ滑らかなジュースができあがります。

また、好みの野菜などを加えてミキサーにかければ、人気のスムージーが出来上がります。スムージーにすれば野菜の栄養も摂取でき、満足感もアップします。

注意点

栄養豊富で特に女性にとって嬉しい効果が期待できるいちじくですが、食べ方には注意も必要です。どんなに栄養豊富な食べ物であっても、栄養過多になってしまうと、体にとって逆効果になりかねないためです。栄養を効果的に摂取できる食べ方やタイミングなどを知っておきましょう。

食べるタイミング

まずはを食べるタイミングです。「朝食はフルーツで」などというのがもっとも簡単に食べるタイミングです。朝は血糖値が下がっているので、朝にを食べることでエネルギーの補給になります。しかし、それ以外におすすめのタイミングがあります。それはズバリ「食後」です。

いちじくには水溶性食物繊維のペクチンとたんぱく質を分解する酵素の一種フィシンが含まれています。これらには、整腸効果があるとされているので、食後のデザートなどとしてを食べることで消化を促進、さらに脂質や糖質の吸収を抑えてくれます。

食べすぎない

独特の食感と甘さ、そして適度な大きさなので何個でも食べられてしまいそうですが、食べ方には注意が必要です。生で食べる場合、1日に3~4個程度までにしてください。ドライフルーツなら2~3個が適正です。

いちじくには食物繊維がとても多く含まれています。そのため、食べ過ぎるとお腹をこわすだけでなく、お腹の弱い人は下痢をしてしまう可能性があるためです。また、甘いため当然糖分も多く含まれています。数多く毎日食べると糖分過多になり、糖尿病のリスクも出てくるので食べすぎに注意しましょう。
 

いちじくの栄養と効能

「不老不死の果物」と呼ばれるほどですから、いちじくはとても栄養が豊富です。食べ方を知ってきちんと摂取することで女性にとってうれしい効果が望める栄養素を取り入れることが可能です。いちじくに含まれる栄養成分と効果を調べると、なぜ長きに渡って重宝されてきたのかがわかりました。

アンチエイジング効果

笑う女性

いちじくには「ザクロエラグ酸」というポリフェノールの一種と「アントシアニン」が含まれています。ポリフェノールとアントシアニンにはシミやシワを予防するだけでなくメラニン色素を抑える効果もあるといわれていて、美白効果も期待できます。

また、ポリフェノール、アントシアニンともに老化の原因となる活性酸素を除去する働きがあるといわれていて、アンチエイジング効果が期待できるのです。

女性ホルモンのバランスを整える

憂鬱な女性

いちじくには栄養素「エストロゲン」が多く含まれています。エストロゲンは種の部分に多く含まれていて、女性ホルモンと同じ働きをするといわれており、乱れた女性ホルモンのバランスを整えてくれるだけでなく、月経前症候群や生理痛の軽減、さらには更年期障害を和らげる効果があるといわれています。

特に閉経した女性はエストロゲンが急激に減ってしまい、発汗や頭痛など典型的な更年期障害の症状が出てきます。欧米では更年期障害が出た女性はエストロゲンをエストロゲンを補充する療法もあるほど、女性にとって必要とされる栄養です。

腸内環境を整える

いちじくには水溶性食物繊維の一種「ペクチン」が多く含まれています。ペクチンなどの食物繊維は腸の中で水分を含んで膨張し、排便を促す効果があるといわれています。さらに「フィシン」と呼ばれるたんぱく質を分解する酵素の一種も含んでいます。フィシンは消化酵素のため、肉などのたんぱく質を分解、消化を促すとされています。

つまりいちじくを食べることで消化を促進し、腸内環境を整えてくれるため、便秘気味の人などは定期的に摂取すれ便秘の改善に役立ちます。一方、食物繊維が豊富なため食べ過ぎると下痢になる可能性もあります。

コレステロール値の上昇を抑える

腸内環境を整えてくれるペクチンですが、実はコレステロール値や血糖値などを下げる働きもあるとされています。腸内環境とコレステロールは密接な関係があり、ペクチンなど食物繊維が腸内で水分などを含み排便を促すと同時に、余計なコレステロールを吸着、体外に排出しています。

特にペクチンは水溶性食物繊維の一種で、これは食物繊維の中で最もコレステロール値を下げるといわれています。コレステロール値が下がることで動脈硬化などの予防に役立ちます。

むくみ改善

鏡見る女性

いちじくに含まれているミネラルの一種「カリウム」はむくみ改善に役立つ栄養素といわれています。そもそもむくみは長時間立つなどし末端に血液がいきわたらずむくむケースと、塩分を摂りすぎ、体内の余分なナトリウムを排出するカリウムが不足し起こるケースがあります。

カリウムは体内にたまったナトリウムや水分を汗や尿などと一緒に排出してくれるといわれています。さらに水分と一緒に毒素も排出されるのでむくみの改善に役立つというわけなのです。
 

いちじくの保存方法

甘くておいしいいちじくですが、実は生のままでは痛みが早く日持ちしない果実です。そのため適切な保存をしておかないと、気が付くと食べられなくなってしまうのです。そこで冷蔵での保存方法と冷凍での保存方法や冷凍後の適切な食べ方について説明します。

冷蔵保存

いちじくは傷みが早い果物です。そのため湿度の高いところに長時間置いてしまうと痛みやすくなるため、短期間で食べるなら冷蔵保存がおすすめです。冷蔵保存する方法としては、まず1個づつラップで包むことが大切です。これはいちじくが乾燥に弱いためです。また柔らかく、触った部分から痛みやすいため新聞などに包んでください。

また、おしり部分が弱いので、冷蔵庫に入れるときは平らに並べて置きましょう。個々が重ならないようにすることで潰れなどを防げます。ただし、冷蔵保存しても完熟のいちじくはもって5日程度です。できるだけ早く食べることをおすすめします。

冷凍保存

いちじくを冷凍する場合、気をつけなければいけないのは丸ごとでもカットしたものでも個々がくっつかないようにすることです。そのため1個ずつラップなどで包んでフリーザーパックなどにいれ、空気を抜いて冷凍してください。

丸ごと冷凍する場合は、いちじくは水洗いし、水分をしっかりふき取ることも重要です。そして重なり合わないように並べて冷凍しましょう。冷凍することで1ヶ月程度は保存が可能になります。
 

冷凍後の食べ方

冷凍したいちじくは解凍したときに、変色したり、長く保存していると風味がおちていることもあります。解凍は冷蔵庫にいれて自然解凍しましょう。レンジなどで解凍すると水分が抜けて味や食感が落ちます。解凍後の食べ方ですが、半解凍ならそのままシャーベット代わりとして食べるのがおすすめです。

ほかの食べ方としては、冷凍したものは冷たいので、豆乳などと一緒にミキサーにかければ氷がなくても冷たいジュースやスムージーにもなります。また、ジャムなどを作る場合は、そのまま煮詰めても大丈夫です。冷凍いちじくはいろいろな食べ方が楽しめます。

いちじくは栄養豊富で食べ方も様々

いちじくGS

男性のみならず、特に女性にうれしい健康効果が望める栄養が詰まっているいちじくはそのまま食べるのはもちろん、煮る、焼くなどさまざまな食べ方を楽しむことができます。たっぷり栄養を取りたいときは皮付きで、食感を楽しみたいなら皮をむくなど色々食べ方を工夫していちじくの栄養をたっぷり摂取しましょう。

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