豚肉を冷凍保存でストック!冷凍した豚肉の解凍方法&賞味期限は?

豚肉の賞味期限は意外に短く冷蔵庫に保存しても1日から数日程度です。特に豚挽き肉の賞味期限は極端に短いのが特徴です。すぐに使い切らなければなりませんが、冷凍保存することで保存期間や賞味期限を最大約4週間まで延ばすことができます。まとめ買いした豚肉も上手にストックできます。豚肉の種類別の冷凍保存方法について紹介します。また豚肉に下味をつけてから冷凍保存すると賞味期限をさらに延ばせる裏技も紹介します。冷凍保存すると一番重要なのが解凍方法です。冷凍豚肉の正しい解凍方法も紹介します。

豚肉を冷凍保存でストック!冷凍した豚肉の解凍方法&賞味期限は?のイメージ

目次

  1. 1豚肉は冷凍保存してストックできる
  2. 2豚肉の冷凍保存方法
  3. 3豚肉の冷凍保存方法と注意点【下味あり】
  4. 4豚肉の冷凍後の解凍方法
  5. 5豚肉の冷凍保存期間(賞味期限)
  6. 6豚肉を冷凍保存して美味しさ長持ち

豚肉は冷凍保存してストックできる

毎日の料理に欠かせない豚肉は、安売りしているときにスーパーなどでまとめ買いなどがお得です。しかし豚肉を冷蔵保存しても、せいぜい1日~3日程度しか日持ちしません。ところが冷凍庫での保存方法だと3週間から4週間の保存期間に延ばすことが可能です。

豚肉にはひき肉や薄切り肉、こま切れ肉、ブロック肉など種類がありますが、どれも冷凍保存が可能です。しかし冷凍保存や解凍方法を誤ると冷凍焼けなどせっかく保持した鮮度を急激に落とし、美味しくなくなってしまいます。正しい豚肉の冷凍保存の方法、解凍方法、そして賞味期限について紹介します。

豚肉の冷凍保存方法

豚肉には種類があります。部位による種別や加工状態による違いなどがあります。スーパーなどで販売されている主な豚肉の種類はひき肉や薄切り肉、こま切れ肉やブロック肉などです。それぞれの豚肉には特徴があります。冷凍保存して保存期間を伸ばそうとした場合、特徴を活かした冷凍保存方法で保存する必要があります。

豚ひき肉

豚ひき肉は豚肉の種類の中でも特に賞味期限が短いという特徴があります。その理由は空気に触れる量が他の豚肉の種類と比較して多いためです。空気に触れれば、その分傷みやすくなります。そのため豚ひき肉の賞味期限が短いのです。すぐに豚ひき肉を使用しない場合には、冷凍保存することで保存期間を延ばすことができます。

豚ひき肉の冷凍保存方法はジッパーのついた密封できる袋にできるだけ平らにして冷凍します。使う分だけ使用するのがひき肉ですが、平らにしておくと使う分だけ取りやすくなります。また、冷気が触れる表面積を大きくできるため、急速冷凍が可能になります。

生のひき肉を冷凍保存した場合の保存期間は2週間から3週間です。もっと保存期間を延ばしたい場合には、傷めてから冷凍保存するのがおすすめです。保存期間は3週間から4週間と長くなります。

薄切り肉/こま切れ肉

豚肉の種類の中でもレシピの数が圧倒的に多いのが、薄切り肉やこま切れ肉です。冷蔵保存では2日程度の賞味期限ですが、冷凍保存すると2週間から3週間に延ばすことができます。

薄切り肉やこま切れ肉の正しい冷凍保存方法は、まず肉の表面の水分をキッチンペーパーでしっかりとふき取っておくことです。そしてラップの上に肉同士が重ならないように配置します。そしてジッパー付きの密封した容器に入れて急速冷凍させます。急速冷凍機能がない場合には金属トレイに乗せれば同じ効果を得られます。

薄切り肉やこま切れ肉はすきまが多いため、密封したつもりでもしっかり密封できていない場合もあります。密封が完全でないと冷凍焼けを起こす可能性があります。冷凍焼けとは表面が乾燥してくすんだ暗い色に変色します。冷凍焼けすれば確実に鮮度は落ちるため、密封は完璧に行うように注意が必要です。

厚切り肉

豚肉の種類の中で厚切り肉も良く利用される種類です。厚切り肉も薄切り肉と同じように冷凍保存すれば、保存期間を延ばすことができます。おおむね2週間から3週間の保存が可能です。

厚切り肉も表面の水分をキッチンペーパーでふき取ります。そしてラップに肉が重ならないように置きます。厚切り肉はサイズも大きいため、1枚毎に包むのがベストです。そしてジッパーのついた密封できる容器に入れて冷凍保存します。

厚切り肉は薄切り肉以上に急速冷凍が必要です。急速冷凍の機能が冷凍庫にない場合には、金属トレイの上に置き、さらに上に金属トレイを置くことで両面から急速冷凍できます。

固まり肉

豚肉の中でローストにするなどに利用される種類がブロック肉である固まり肉です。固まり肉の冷凍は解凍後に一度に使いきるのであれば、そのまま冷凍しても構いませんが、再冷凍する可能性がある場合には、一度に使う分量にカットしてから冷凍します。再冷凍は品質を急激に低下させてしまうためおすすめできません。

固まり肉の冷凍保存方法は、ラップでしっかりと包みシッパーのついた容器に入れて密封します。そして急速冷凍で凍らせます。金属トレイを使用すれば急速冷凍と同じ効果を得ることができます。固まり肉は下茹でしてから冷凍保存すると保存期間を4週間まで延ばすことができます。生の状態の冷凍保存は2週間程度です。

豚肉の冷凍保存方法と注意点【下味あり】

豚肉の冷凍保存と効くと生肉のままで冷凍保存するのが一般的な保存方法ですが、下味をつけてから冷凍保存する保存方法だと解凍後の料理が楽になるメリットがあります。また、冷凍する前に下味をつけることで豚肉に味がしっかりとしみ込み、解凍後に下味をつけるよりも美味しくなります。そして何より賞味期限をさらに延ばすことができます。

保存方法

こま切れ肉や薄切り肉は、炒め物に調理することが多い豚肉です。炒める際には豚肉に下味をつけてからいためるケースがほとんどです。この下味をつけてから冷凍保存することで一層豚肉に味がしみ込み美味しくなります。解凍せずにそのまま調理できるのも料理を楽にしてくれるポイントです。

保存方法は下味をつけてからラップにくるみ密封したジッパー付きの容器で保存します。急速冷凍でしっかりと凍らせます。生で保存した2週間から3週間程度の保存期間と比べて下味をつけた場合には、4週間まで保存期間を延ばすことができます。

下味づけは液体ベースの調味料を中心に行います。醤油や料理酒、砂糖、サラダ油、片栗粉などを適量混ぜて下味のベースを作りしっかり漬け込んでから冷凍します。

厚切り肉や固まり肉は脂分が多いのが特徴です。これらはオリーブオイルを表面に塗ることで酸化を防止できます。塩コショウで味付けをしたのちにオリーブオイルを表面に塗り保護します。その後ラップにくるんで密封して急速冷凍すれば、下味をつけた状態で美味しさを保持できます。

解凍方法

下味がついている状態の豚肉は、そのまま調理することができます。薄切り肉やこま切れ肉は解凍する必要はありません。炒め物に使う場合には、凍ったままフライパンに入れて炒め始めて問題ありません。鮮度はそのままで調理することができます。

固まり肉を使用する場合には、冷蔵庫で解凍するのがおすすめです。そのまま使用すると内部までしっかり火が通らない可能性があるためです。

冷凍した豚肉は解凍後、再冷凍するのはNGです。家庭用の冷凍庫は温度が高いため、再冷凍には向いていません。鮮度が落ち品質が劣化するだけなく、衛生的にも良くありません冷凍焼けの原因にもなるため一度解凍した豚肉は使い切るようにすることが必要です。

マヨネーズは傷みやすい

マヨネーズは酢と油と卵によってできています。マヨネーズを冷凍して解凍すると酢と油は完全に分離してしまいます。豚肉に下味をつけて冷凍する場合もマヨネーズを混ぜてから冷凍すると解凍時に分離してしまうため、美味しくなくなってしまいます

酸っぱい味になってしまう他、マヨネーズを長期間冷凍することもできません。そのためマヨネーズなしの場合には4週間程度冷凍保存できる豚肉もそこまで保存期間を経ずに傷んでしまいます。下味にはマヨネーズは使用しないのがおすすめです。

薬味系は風味が落ちやすい

豚肉に下味をつけて冷凍保存する効果は、下味の要素が冷凍中にしっかりと豚肉の内部に浸透するからです。下味にネギや生姜などの薬味を加えると薬味の部分は豚肉にしみ込むことなく、残ってしまいます。豚肉自体は4週間の保存ができても薬味はそこまで保存できないケースが多く、薬味の風味が落ちてしまいます

豚肉を冷凍保存する前に下味をつける際には、液体部分となる下味だけにとどめて置き、薬味などは解凍後調理する段階で加えるようにすると、解凍しても美味しさを維持できます。

豚肉の冷凍後の解凍方法

豚肉を冷凍保存するのはとても簡単ですが、冷凍保存された豚肉で一番難しいのが解凍です。解凍方法を間違うとせっかく保持した旨味も台無しにしてしまいます。正しい解凍方法で美味しさを維持し料理できるようにしましょう。

冷蔵庫で解凍

冷凍保存された豚肉を一番鮮度を損なわずに解凍する方法が冷蔵庫で解凍する方法です。冷凍保存された豚肉を冷蔵庫で解凍するには肉の種類にもよりますが、6時間から10時間程度必要です。そのため、豚肉を解凍して利用する前日から冷蔵庫に移し替えて冷蔵解凍する必要があります。

冷蔵保存が完了したにも関わらず、料理に使わずそのままにすれば、せっかくの冷凍して鮮度を保った意味がなくなってしまいます。料理に使う時間から逆算してちょうどよい時間に解凍を始めるのが難しいポイントです。

流水や氷水にさらして解凍

豚肉を冷蔵解凍する時間がないときには流水解凍するのがおすすめです。ボウルに水を入れて流水状態で解凍する方法です。ボウルに氷を入れると穏やかな状態で解凍することができます。

豚肉を冷凍保存する際に、ジッパー付きの密封容器に入れて保存します。流水解凍の際には、ジッパーに入った状態で解凍します。できる限り冷凍庫との温度差が少ない状態であるほど鮮度を損なわずに解凍できます。氷水にするのがおすすめです。

豚肉を半解凍して利用すると豚肉が切りやすい、調理しやすいなどのメリットがあります。豚肉を半解凍する場合も流水解凍がおすすめです。表面から解凍されるのと、どの程度解凍されたのか確認しやすいため、解凍ポイントを掴みやすくなります。

電子レンジで解凍

急ぎで解凍したい場合には電子レンジで豚肉を解凍することもできます。電子レンジは一番解凍する時間が早いのですが、解凍ムラを起こしやすいなどデメリットもあります。解凍モードを使用して解凍してもどうしてもムラが起きやすいため、一部焼けた状態になってしまうこともあります。

電子レンジで豚肉を解凍する場合には、失敗するリスクも承知のうえで行う必要があります。時間があるのであれば、冷蔵解凍や面倒でも流水解凍をするのがおすすめです。

また、冷凍豚肉の解凍方法では常温解凍はNGです。雑菌繁殖などのリスクが大きいため、常温解凍は絶対にしないように注意します。

豚肉の冷凍保存期間(賞味期限)

豚肉は冷蔵保存した場合、賞味期限は1日から数日程度と短く、すぐに使い切ってしまわなければなりません。しかし冷凍保存することでその賞味期限を延ばすことができます。すぐに調理せずにレシピを計画的に考えることも可能です。生で冷凍保存するよりも下味をつけたりしてから冷凍保存するとさらに賞味期限が延びます

豚挽き肉

豚肉を冷凍保存すれば、保存期間や賞味期限を延ばすことができます。冷蔵保存では1日から2日程度の賞味期限しかない豚挽き肉は、冷凍保存することで約2週間から3週間の賞味期限に延ばすことができます。すぐに使わなければならないと思われがちな豚挽き肉でも、じっくり献立を考えて計画的に使えるようになります。

加工していない豚肉

薄切り肉やこま切れ肉、厚切り肉や固まり肉などは生の状態で冷凍することで賞味期限を延ばすことができます。その期間は2週間から3週間です。豚肉を冷凍保存すれば、賞味期限を延ばすことはできますが、新鮮な状態で食べるのと比べるとやはり多少品質は劣化します。できる限り早く食べるのがおすすめです。

味付けや加工した豚肉

味付けした豚肉の賞味期限は、生の状態より長くなり約4週間です。賞味期限が長くなるだけでなくした味がしっかりとしみ込み調理した時に美味しくなるメリットもあります。

賞味期限を延ばす方法は下味だけではありません。挽き肉は炒めてから冷凍すると賞味期限を4週間に延ばすことができます。固まり肉も下茹でしてから冷凍することで賞味期限を4週間に延長することができます。

豚肉の用途が決まっているときには、下味や下調理を行ってから冷凍することをおすすめします。朝の忙しい時間帯に作る朝食やお弁当のおかずづくりにも事前に下味がついていると楽に調理できます。

豚肉を冷凍保存して美味しさ長持ち

スーパーなどで購入した豚肉の賞味期限は意外に短く1日から数日程度です。特に空気に触れる豚挽き肉は賞味期限が極端に短いのが特徴です。すぐに料理に使ってしまわなければならないと考えがちですが、豚肉を冷凍保存することで賞味期限を延ばすことが可能です。

生のままで冷凍するだけでなく下味をつけたり、下調理を行ってから冷凍保存するとさらに賞味期限を延ばすことができます。鮮度の劣化も最小限です。解凍方法にさえ注意すれば、鮮度を保ったまま調理できます。

スーパーの安売りなど豚肉はお買い得の時にまとめ買いして冷凍して必要な時に使用するのが賢い生活方法です。豚肉を計画的に冷凍保存して美味しさを長持ちさせましょう。

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