豚肉が臭い理由と臭いの消し方8選！臭いが消える豚肉料理って？

豚肉を買ってきて火を通して食べようと思ったら、なんだか臭くて美味しく食べられなかった、食べる気になれなかった、そんな経験はありませんか？

買ってきてから時間が経っていたら臭い原因も保存方法が悪かった、消費期限が切れてしまって腐ったなどと納得がいきますが、買ってきてすぐ調理したのに臭いと原因は何なのか気になると思います。

今回はそんな豚肉の臭いの原因は何なのか、豚肉の臭いの消し方や上手な保存方法、豚肉の臭いが気にならないようなレシピを紹介します。これまで気になっていた豚肉の臭いとおさらばしましょう！

豚肉が臭い原因はいくつかあります。そのうちの1つが「先祖返り」と呼ばれる現象です。先祖返りとは生物にもともとある現象で、もともとの先祖の性質を強く持って生まれるということが稀にあるそうです。

豚はもともと野生である猪を改良したものなので、豚が先祖返りすると猪の性質を強く持つということになります。その場合の臭いの原因は猪独特の体臭つまり、獣臭がきつく放たれてしまうということなのです。

豚肉の臭いは雄豚独特のものだということも原因の1つとなっています。雄の豚は特に獣臭がきついため、子豚のころに去勢をします。

去勢をすることで獣臭を和らげることができ、さらに肉質も柔らかくなるそうです。ですが、この去勢がうまく行われていない去勢不備の雄豚だと獣臭がきつく残ってしまいます。

ですが、この去勢がきちんと行われていたとしても稀に獣臭が残ってしまう場合もるそうです。どちらも火を通すまではわからないので見た目で判断するなどは残念ながらできません。

豚肉の臭いの原因は豚が食べていたエサも関係してきます。人間も食べるものによって体臭がきつくなってしまうのと同じく、豚も食べていたエサによって臭いが異なってきます。

豚は基本的に何でも食べる動物なので、残飯のようなエサを与えていれば豚肉の臭いも臭くなってしまいます。豚のエサは豚肉のにおいや肉質を大きく左右するため、エサの種類には様々あるようです。

欧米では豚にとって嫌な臭いだけれどいい豚肉にするための餌を食べさせるために、豚の好きなにおいをつけるためのフレーバーなども作られているそうです。


 

豚肉を買ってきてからしばらく時間が経ってしまって消費期限が少し過ぎてしまったけど大丈夫だろうと思い食べてしまうこともあると思います。ですがそれが豚肉の臭いの原因となりえるのです。

消費期限が過ぎてしまい、豚肉が古くなっていても良く焼けば大丈夫だろうと調理してみたらなんだか嫌な臭いがしたと感じた場合には食中毒になる可能性もあるので食べないようにしましょう。

そもそも消費期限とは、表示されている保存方法を保った状態で保存して食べられる安全な期間のことを指します。この消費期限を守らずに過ぎてしまうと雑菌が繁殖しやすい正体になってしまい、身体に害をなす危険性があります。

豚肉は他の肉よりも雑菌が繁殖しやすい食材なので、消費期限を過ぎてしまった豚肉からアンモニア臭など腐ったような臭いがしたら絶対に食べないでください。

豚肉を牛乳につけるというのは豚肉だけでなく、お肉の臭いの消し方の方法として1番といってもいいほど有名なものだと思います。

牛乳につける方法としては、スライスの豚肉ならば半日程度、ブロック肉ならば1日程度生の状態で牛乳につけた後に水で洗い流し、ペーパータオルなどで水気をふき取るという方法になります。

牛乳に含まれるたんぱく質が臭いの成分を包み込むことで臭いを消せるそうで、臭い消しだけでなく牛乳には豚肉を柔らかくする効果もあります。

また、豚肉を牛乳につけるだけでなく一緒に調理するだけでも臭いを消す効果があるそうなので、調理の際に牛乳を使うのもおすすめの方法です。

お酒を使うというのも臭いの消し方として有効的となります。お酒には消炎作用と呼ばれるものがあるため、豚肉の臭いを消してくれるそうです。

方法は、豚肉にお酒（料理酒など）を半日程度漬け込むか、豚肉にお酒を振りかけるという方法です。漬ける際にはおろし生姜やニンニクなどを一緒につけておくと匂いを抑えるだけでなく、豚肉が柔らかく仕上がります。

料理した際にアルコールの臭いが気になるのであれば、漬ける時間を短くしてみてください。また、料理酒でなく日本酒などにしてみるのもおすすめです。

豚肉を何かにつけるのが面倒だというときは、湯通しするという方法がつける手間なしで臭いが消せるおすすめの消し方となります。

方法としては鍋などに水を入れて沸騰したら、豚肉を加えるだけです。数分間茹でるだけで臭いが消せます。湯通しする際にはネギや生姜など臭いが消せる香味野菜を一緒に茹でるとさらに効果的となります。

湯通しした際に出てくる灰汁に余分な脂や臭いの原因となる成分が含まれているため、豚肉の臭いが消するそうです。

生姜は、生姜自体の香りが強いので豚肉の臭いを包み込むマスキングという効果と生姜を使うことで生姜に含まれる香辛性物質が豚肉のたんぱく質とくっつき臭いを消してくれるという2つの臭いを消す効果があります。

生姜を使うときにはできるだけ生の生姜を使うのがおすすめです。チューブの生姜は手間なく便利ですが、生姜以外の香料などが含まれているため、たくさんの量が必要となり、生姜以外の香料の香りなどが強くついてしまいます。

生の生姜をすりおろして豚肉と合わせるのが、1番豚肉に生姜の成分をつけられるのでおすすめです。豚肉に生姜をつけて半日程度置いておくと、下味がつき臭いも消すことができます。

これも少し臭いの消し方としては意外かもしれませんが果物につけるというのも有効的となります。果物につけるとお肉が柔らかくなるということは良く知られていますが、臭いを消す効果も果物にはあるそうです。

果物の果汁に漬け込むと果物の香りで臭いがほぼ気にならなくなります。特にキウイフルーツにはプロアテーゼというたんぱく質を分解する性質を持つ酵素が含まれていて、嫌なにおいを消してくれます。

パイナップルなども有効で酵素の働きでお肉が柔らかくなるので、ふわっと果物の香りがするおしゃれな料理に仕上げるのには一石二鳥の方法となりおすすめです。

生の果物の果汁だけでなく、果物のお酢やジュースなどにつけても臭いは取れるのでそう考えると手軽な方法だといえるのではないでしょうか？

ヨーグルトにも牛乳と同じく豚肉の臭いを消してくれる効果があります。豚肉の臭いが強い場合はヨーグルトに漬け込むのがおすすめの消し方です。

ヨーグルトには牛乳と同じ原理で臭いを消す効果があり、厚みがありボリューミーな豚肉にはぴったりな方法のです。また、臭いを吸収するだけでなく、乳酸と呼ばれる成分で豚肉が柔らかくなる効果もあります。

さらにヨーグルトに漬け込むことで豚肉の食感はジューシーになり、味もマイルドになるので料理の下ごしらえとしても適した方法になります。

ねぎやにんにく、にらなどのユリ科のスパイスを使うのも豚肉の臭いの消し方の1つです。これらの野菜の名前を見れば何となくわかると思いますが、それぞれかなり臭いの強い野菜となっています。

豚肉との相性もいいスパイスばかりなので、料理もしやすい方法だと思います。ちなみに玉ねぎにも同じ成分が含まれているので、ねぎやにんにく、にらだけでなく玉ねぎと調理するのも効果的です。

ユリ科のスパイスの臭いを消す成分は水に流れやすいので、料理前に水にさらしてしまうと効果がなくなってしまいます。

また、これらのスパイスは豚肉と一緒に加熱することで、豚肉の臭みとともにスパイスの臭いもなくなる性質があるそうです。

掃除などでよく使われる重曹で漬け込むというのも豚肉の臭いが消せる少し意外な1つの消し方です。重曹は掃除に使うイメージが強いですが、料理にも用いることがあります。

食用の重曹を水と塩と混ぜて数時間漬け込むことで臭い消しの効果があります。分量は水が400ml、重曹と塩が小さじ1ずつです。肉の表面にフォークで穴をあけて2，3時間漬け込みます。

豚肉の臭いを取る方法の中でも効果が非常に高いのですが、重曹を洗い流す際に豚肉のうまみなども流れ落ちてしまうので他の方法に比べて少し味が落ちてしまいます。また、味を旨みを残すよう手早く作業する注意が必要です。

料理にお酢を使うのも豚肉の臭いを消すのに効果的です。お酢を使って料理すると、豚肉に限らずそのほかのお肉や魚の臭いが気にならないと思いませんか？

肉や魚を料理して手が臭くなってしまったときの対処法としてお酢で手を洗う方法が紹介されますが、それと同じ原理で豚肉の臭いも気にならなくなります。

お酢独特の酸味が苦手という方でも熱を通すことでお酢の酸味の大部分は飛んでしまうため、気にせず食べられると思います。

豚肉を食べた時に臭いが気になることがあります。中でも、硫黄の臭いがしたら要注意！臭いがする豚肉の中でも消費期限が過ぎてしまったなどで腐ってしまった豚肉は強い硫黄の臭いやアンモニア臭がします。

豚肉から消費期限が切れていた、切れていないにかかわらず硫黄の臭いやアンモニア臭がする場合は決して食べないようにしましょう。

消費期限内でも冷蔵庫や冷凍庫にしまわずに放置してしまったり、保存状態がよくなかったりすると細菌が繁殖してしまい、食中毒の危険性が高まるので処分するようにしてください。
 

豚肉を使ったクリームシチューやカレーなどの煮込み料理で臭いが気になってしまう場合は、レシピにかかわらず味噌を大さじ1/2程度入れると豚肉の臭いが気にならなくなるそうです。

また、そのほかにもクリームシチューであれば牛乳を、ビーフシチューであれば赤ワインなど先ほど紹介した豚肉の臭いを消す食材を足すことで臭いはさらに気にならなくなります。

調理する前に下茹でしておくと臭みが抑えられ、無駄な脂分が抜けて味が染みやすくなるので、豚肉を煮込むようなレシピの場合は事前に下茹でしておくことをおすすめします。

豚肉が腐っているか腐っていないかの判断を臭いがするからというだけで判断しないようにしましょう。腐っていない豚肉でも今回紹介してきた通り豚本来の獣臭がする場合があります。

豚肉が腐ってしまった場合は、硫黄の臭いやアンモニア臭が強く感じられ、肉が緑などに変色したりカビが生えたりして触ると粘り気が感じられたりします。

そのような現象が感じられた場合には食べると危険なので食べずに処分するようにしてください。
 

• 豚肉（薄切り） 200g
• 塩コショウ 適量
• 薄力粉 適量
• キムチ 100g
• にんにく（みじん切り） 一片
• 生姜（みじん切り） 一片
• 麺つゆ（2倍濃縮）適量（大さじ1/2～） 
• 塩コショウ 少々
• ごま油 大さじ1
• 小ねぎ 適量

1. 豚肉に塩コショウを揉みこんでから、薄力粉をまぶしておきます。
2. フライパンにごま油、ニンニク、生姜を入れ、火にかけて香りが出るまで炒めます。
3. 香りが出てきたら、ざく切りにしたキムチを加えてさっと炒めます。さらに豚肉も加えて炒めます。
4. 豚肉に火が通ったら、麺つゆを鍋肌から入れます。味見をしてから塩コショウで味を調えます。
5. お皿に盛り付けてお好みで小ねぎを散らしたら完成です！

豚キムチならキムチの効果で豚肉の臭いが抑えられます！このレシピは濃いめの味つけなのでお好み野菜を足しても美味しく出来上がります。ニンニクも使われているので、豚肉の臭い消しにはおすすめのレシピの1つです。

• 玉ねぎ 中1個
• 豚挽き肉 500g
• a 卵 1個 大さじ6
• a パン粉 （牛乳大さじ3に浸しておく）
• a 塩コショウ 適量
• a ナツメグ 適量
• a 小麦粉 適量
• a 酒 60ml
• b 酒 大さじ1
• b みりん 大さじ2
• b 醤油 大さじ2・1/2
• b 砂糖 小さじ1強

1. 玉ねぎをみじん切りにしてしんなりするまで炒めます。
2. 豚挽き肉に、粗熱を取った1と小麦粉以外のaの材料を混ぜ合わせ、空気を抜いて丸めてから小麦粉をまぶします。
3. 両面を中火でこんがり焼き、酒を回し入れ蓋をして弱火で蒸し焼きにします。
4. 酒の蒸発する音がしなくなったら蓋を開けて、ハンバーグの中央が膨らみ竹串を指してみて中から肉汁が出てこなければ、お皿に取り出します。
5. フライパンの汚れをふき取り、bをいれてひと煮立ちさせ、ハンバーグを戻し入れて全体に絡めたら完成です！

このレシピは玉ねぎとナツメグが使われているので、その効果で豚肉の臭いを気にならなくしてくれます。甘辛い照り焼きソースを絡めた子供も喜ぶ大きなポークハンバーグが仕上がるレシピとなっています！

• 大根 150g
• 人参 100g
• ごぼう 1/2本
• こんにゃく 1/2枚
• さつま芋 150g
• しめじなどのキノコ類 1パック
• 豚バラ肉薄切り 100g
• トッピング用の青ネギ 少々
• 味噌 50g
• 酒粕 100g
• だしの素 小さじ1程度
• 水 1000㏄
• 薄口醤油 小さじ1
• 塩 ひとつまみ～

1. 大根・人参・こんにゃくは２～3㎝の拍子切り、さつま芋は5～10㎜の輪切り、豚肉は細かく切り、ごぼうはささがきにしてさっと水にさらしてしめじはほぐしておきます。
2. 鍋に水とだしの素を入れ、大根・人参・ごぼう・こんにゃく・も入れて火にかけます。煮立ってきたら豚肉も加えていきます。
3. 時々灰汁を取りながら、柔らかくなるまで煮ていきます。その間に酒粕を粗く刻み、レンジで温めておきます。
4. 材料に火が通ったら、サツマイモとしめじを加えます。
5. 酒粕を溶き入れて、サツマイモが柔らかくなるまで時々かき混ぜながら煮ます。
6. 味噌を入れながら味を見て、薄口しょうゆと塩で味を調えたら完成です！

酒粕の効果で豚肉の臭いも帳消しに！他の材料がたくさん入ることでたくさんの旨みが凝縮され、豚肉の臭いも気になりません。このレシピは味噌を加えなければ、粕汁としても美味しくいただけるレシピとなっています。

消費期限は健康を害さず食べられる期間ですが、ある程度余裕をもって設定されています。安売りなどされているとついつい多く買ってしまい消費期限ぎりぎりなのにまだ大量にお肉があるということも多いと思います。

買ってすぐに食べきれるのであれば保存は工夫しなくても大丈夫ですが、そんな時にはきちんとした冷蔵方法や冷凍方法などの保存方法をして、お肉を美味しく長持ちさせましょう。

スーパーで買ってきたパックのまま冷蔵保存するという方が多いと思います。ですが、その保存方法だと実は肉が傷みやすく、豚肉の臭いの原因ともなってしまうのです。

豚肉を美味しく長持ちさせるためには、水分をふき取ることが重要となります。豚肉からドリップという余分な水分が出ることがあり、スーパーで買ってきた豚肉のパックにそのドリップという水分があることがあります。

これを丁寧にペーパータオルでふき取ってから、空気に触れないようにペーパータオルで豚肉を包みます。その上からぴっちりとラップでくるみ、冷蔵用の保存袋に入れて密封保存するのがおすすめの例損保存方法となります。

この際には豚肉に素手で直接触らないようにするのがポイントです。手には様々な雑菌がついているので触ってしまうと豚肉に雑菌が移ってしまいます。

冷蔵保存より長持ちさせるには冷凍保存するのがおすすめです。豚肉を冷凍保存するのも冷蔵保存と同じようなやり方での保存の仕方となります。

きちんとした冷凍保存方法ならば消費期限から約1か月ほども長持ちするといわれています。ですが、冷凍焼けなどのことも考えて美味しくいただくには消費期限から10日前後で食べるのがおすすめです。

保存方法は、豚肉の水分をきちんとふき取ってから1度に使う分に小分けし、ジップロックなどで平らになるよう形を整えて密封保存するという方になります。

さらに豚肉に下味をつけてから密封保存するのもおすすめです。そうすると雑菌の繁殖がより防げるのに加えて、調理するの手間も省けます。

豚肉を美味しく解凍するには、電子レンジでなく半日程度冷蔵庫に移して自然解凍するがおすすめの解凍方法となります。

お急ぎの場合も電子レンジは使用せずに、流水解凍するがおすすめです。流水解凍の際は豚肉に直接水がつかないように注意してください。

豚肉の臭いの原因は腐ってしまったからだけでなく、豚本来の獣臭や雄臭、食べていたエサの臭いがしてしまっているということもあるということがわかりました。

またその臭いの消し方として今回、牛乳やお酒、お酢、ヨーグルトを使ったり、生姜やねぎ、にんにく、にらなどのスパイスを使うこと、果物の果汁につけたり、湯通しするなどの8つ紹介しました。

ですが、豚肉の臭いの消し方についてはこれらの方法以外にもまだあるので豚肉の調理方法にあった消し方をすることがおすすめとなります。

さらに、豚肉の臭いが気にならにならないようなレシピもたくさんあるます。今回したような豚肉の臭いの消し方で豚肉の臭いを気にせずに豚肉を美味しく食べましょう！