グリル梵のヘレカツサンドは手土産に人気！芸能人御用達カツサンドとは？

美味しさの秘密を探るなら、まずはグリル梵を訪れ、一度はヘレカツサンドを口にしたいです。しかし、世の中にはカツサンドは沢山あります。それなのにグリル梵のヘレカツサンドが愛されるのは、何か秘密があるはずです。

写真で見てもわかるように、少し赤みがかったレアな焼き方の分厚いヒレ肉が、カリッと焼いたパンにはみ出すくらいに挟まっています。そして、甘辛なソースがパンにたっぷりと浸み込んでおり、さらに食欲をそそります。正直、この文章を書くだけでも小腹が空いてきます。

まずは、グリル梵の歴史の秘密から探ってみます。大阪市浪速区恵美須東にある繁華街、通称「新世界」に約70年同じ味を守り続けている洋食屋がグリル梵です。グリル梵の前身は「レストラン二井」という洋食屋で、一度は店舗を閉めましたが、再び開店し現在まで新世界の超人気老舗店として営業しています。

グリル梵の名前由来は、「梵」はフランス語の美味しいという意味の「ボン」から来ています。また、カタカナでも「ン」という字が右上がりで縁起が良いということから名づけられました。「ヘレカツサンド」はあまりなじみのない言い方です。しかし、大阪で赤身の「ヒレ（フィレ）肉」のことを「ヘレ肉」ということからこの名前になったそうです。

グリル梵が銀座に出店したのが9年前の平成20年。大阪の老舗店が銀座に出店した理由がとても変わっていて、関西から上京した人が大阪にあるヘレカツサンドが美味しいと話題にすると瞬く間に口コミで広がり、それが銀座へ店舗を出すことになったきっかけだそうです。ヘレカツサンドは大阪の人にとっては故郷の味になっているのだと思います。

銀座は歌舞伎座に近いこともあり、観劇を観る人がテイクアウトで購入したり、観劇前のランチとして訪れることが多いです。また、芸能人がお土産としてテレビなどで話題にすることから、普通の一般人ではなかなか敷居が高く感じますが、サラリーマンの口コミで銀座に店舗を構えたと聞くと、少し安心してヘレカツサンドを食べに行けると思います。

グリル梵のヘレカツサンドが手土産として人気になったのは、芸能人が楽屋に差し入れとして持っていくことがテレビなどで紹介されたことでも人気の火がつきました。口コミなどでも以前から有名ではあったのですが、ここまで超有名にしたのはメディアの影響が一番強いと思います。

手軽に食べるには丁度良いサイズのサンドウィッチの大きさです。その割には中のカツサンドがボリューム満点なので、小腹が空いたときでもしっかりランチでもヘレカツサンドひとつで十分お腹が満たされます。これなら芸能人が好んで手土産にするのもわかる気がします。

グリル梵の本店は大阪にある新世界の繁華街です。大阪メトロ堺筋線の場合、恵美須町駅出入口3から徒歩2分。大阪メトロ御堂筋線の場合、動物園前駅出入口5から徒歩6分。南海髙野線（りんかんサンライン）今宮戎駅から徒歩7分。大阪市バス浪速ループ通天閣なら徒歩1分と、どの交通機関を使っても行きやすい場所です。

営業時間はランチは12:00～14:00、ディナーは17:00～20:00です。路地の奥に入った場所なので、多少わかりづらいですが、「グリル梵」と書いたのれんが目印です。本店は14時から17時までが休憩時間なので、訪れる際は時間に注意してください。

大阪にはテイクアウト、デリバリーをメインとした店舗が堂島にあります。ビルの中にあるので、少しわかりにくい場所ですが、JR東西線北新地駅114番出口から徒歩5分という近場にあります。

営業時間は月曜日から金曜日の17:00～25:00という北新地の歓楽街らしく、夜の手土産には持ってこいの時間帯です。

東京で唯一グリル梵を味わえるのは銀座にあります。東京メトロ日比谷線の場合、東銀座駅（A1）から徒歩4分。都営大江戸線の場合、築地市場駅（A3）から徒歩4分。都営バスなら業10築地から徒歩5分と、どの路線を使っても、徒歩5分圏内で、銀座店に到着します。

営業時間は月曜日から金曜日までは11:00～22:00頃まで、土曜日は11:00～18:00頃までです。売り切れの場合は早めに閉店するので注意してください。また、デリバリーやテイクアウトは11時前でも可能なので、必ず電話で確認してから店舗に行きましょう。

グリル梵は、テイクアウトで有名ですが、店内で食べることができるイートインコーナーもあります。本店は洋食屋なので、ヒレ肉を使ったメニューを中心にヘレステーキ、ヘレカツカレーなど洋食屋ならではのメニューがあります。堂島店はデリバリー、テイクアウトメインなのでヘレカツサンドしかないですが、お酒を提供しているので、晩御飯や飲み足りない時にかるく1杯飲むにはちょうど良いです。

銀座店もメニューはヘレカツサンドのみであとは飲み物です。しかし、11:00から15:00のランチタイムはヘレカツサンド、ミニサラダ、飲み物がついて1100円で食べられます（一人前は2200円）。これはかなりお得なメニューで、お昼の時間は満席になる場合もあります。

また、JR新大阪駅構内のお土産・グルメレストラン「エキマルシェ新大阪」の中にある上方味百景という店舗でグリル梵のヘレカツサンドを購入することができます。ハーフサイズで税込み1100円。新幹線に乗るサラリーマンには有名店のカツサンドを食べられるということで、こちらでも大人気です。

グリル梵のヘレカツサンドは芸能人が楽屋に差し入れするときのお土産として長年愛されているようです。肉好きの寺門ジモンさんが雑誌で紹介したり、シューイチというテレビ番組で紹介されたり、よゐこの有野さんが綾野剛さんのドラマに差し入れとして持って行ったことをテレビ番組で話したりと芸能人のご用達というのは本当にあったことです。

グリル梵はヘレカツサンドに使用する牛ヒレ肉にもこだわっています。ブロック状の牛ヒレ肉をそのまま仕入れて、すじはお店で丁寧に切ることであの柔らかいヒレ肉の食感になっています。牛ヒレ肉をレアな状態でサンドウィッチにできるのも納得できると思います。

その極上牛ヒレ肉を自家製パン粉で揚げると、ヒレ肉の甘味をギュッと閉じ込めたサクサクなカツサンドが出来上がります。そしてなんと言っても秘伝のソース。豊富な野菜や果物を厳選された調味料で約1週間煮込んだソースはカツサンドと相性がバッチリです。

グリル梵のヘレカツサンド、実はサンドウィッチのパンがトーストされていて、カツサンドのサクサクの前にサンドウィッチのカリッとした食感がきます。その後にパンにぬられた秘伝のソースが匂いとともに口の中で甘さを増しながら、最後にサクサクの衣、噛むと出てくるのジューシーなヒレ肉が、ソースと混ざって最高の味を導き出します。

もちろん、口コミでも大好評です。値段が少し高いという口コミもありますが、このお味でこの値段は妥当な金額だという人もいます。とにかく悪いことを口コミで書いている人はほとんどいません。グリル梵のヘレカツサンドは誰もが一度食べたらもう一度食べたくなる味のようです。

誰もが絶賛するグリル梵のヘレカツサンド。ここも出来たら、並んでも一度は口にしたいものです。あまり並ばず購入できるのは、JR新大阪駅構内にある上方味百景のヘレカツサンドでしょう。しかし、グリル梵本店や堂島店は、注文を受けてから作ってくれるので、テイクアウトでも揚げたてのヘレカツサンドが味わえます。

また、グリル梵本店は昔ながらの洋食屋なので、ヘレカツサンドをテイクアウトというよりは、テーブルでゆっくり厳選された牛ヒレ肉をスープとご飯を一緒に食べるのも良いと思います。銀のお皿が昭和の雰囲気を出していて高級店なのになぜか安心感を持ちます。

そして、銀座店はランチがおすすめです。開店前から並ぶとすんなり入れますが、座席数が少ないので時間帯によってはすぐ入れないかもしれません。芸能人のご用達として有名になり、外国人や観光客にも大人気のグリル梵。他では味わえない究極の極上ヒレ肉、秘伝のソースをぜひ堪能してください。