佐野ラーメン森田屋の人気の秘密は?老舗総本店・支店の味を徹底調査

みなさんラーメンは好きですか?飲んだ後のシメに、家族でご飯へ、みなさんもラーメンを食べる機会は多いと思います。極細麺から極太麺、とんこつ、しょうゆ、みそ、数多く種類のあるラーメンですが、中今回は栃木県が生んだ名物ラーメン「佐野ラーメン」について調査しました。佐野ラーメンとはなにか、佐野ラーメンで有名な森田屋の佐野ラーメンは森田屋総本店と森田屋支店で味が違うのかについても調査しました。

佐野ラーメン森田屋の人気の秘密は?老舗総本店・支店の味を徹底調査のイメージ

目次

  1. 1佐野ラーメン森田屋の人気の秘密は?老舗総本店・支店の味を徹底調査
  2. 2ここが違う!佐野ラーメンの特徴
  3. 3佐野ラーメンを作り出す麺と水
  4. 4佐野ラーメン最大の特徴は青竹手打ち
  5. 5佐野ラーメン森田屋総本店
  6. 6佐野ラーメン森田屋は数多くの支店がある
  7. 7佐野ラーメン森田屋が人気の秘密とは
  8. 8佐野ラーメン森田屋のラーメンは毎日食べても飽きない
  9. 9佐野ラーメン森田屋についてのまとめ

佐野ラーメン森田屋の人気の秘密は?老舗総本店・支店の味を徹底調査

ラーメンには沢山の種類があり、麺の太さ、スープの種類やトッピングを組み合わせれば、ラーメンの可能性は無限大。独創性やアイディアに富んだラーメンがもてはやされる中、栃木県の佐野市から始まり、佐野市周辺で広く親しまれている昔ながらの味がありました。変わらない「佐野ラーメン」について見ていきましょう。

ここが違う!佐野ラーメンの特徴

佐野ラーメンとは、宝石のように透き通った醤油ベースのスープ、青竹の手打ち麺、チャーシューや刻みネギなどのトッピングから成る栃木県佐野市発祥のラーメンです。トッピングの種類は店ごとに違いますが、基本的には昔ながらのシンプルなもので、チャーシューのほかには、なると、メンマ、ねぎ、海苔、わかめなどがあり最近ではローストビーフやシーフードなどをトッピングしている店もあります。

佐野市で広がったラーメンのためにその地の名前をとって佐野ラーメンとなりました。ではその佐野ラーメンの特徴について詳しくみていきましょう。

佐野ラーメンを作り出す麺と水

佐野地方の気候には、冬は乾燥する風が吹き込み湿度が低く、夏は内陸に見られる蒸し暑さが特徴であり、涼しくて乾いた土地を好む麦を育てる環境が整っていました。佐野地方では麦の生産は昔から盛んで、日本の小麦は輸入品が9割以上を占める中、佐野ラーメンの麺はそのほとんどが国産小麦を使って作られています。良質な小麦と、もう一つ麺を作るのに大切なものがあります。

麺を作る際に必要なものは、水です。佐野地方は澄みきった清らかな水が地下に流れており、各家庭の水も美味しいです。名水百選にも選ばれている出流原弁天池湧水(いずるはらべんてんいけゆうすい)からは、ミネラルが豊富な水が湧き出ています。磯山公園は1965年に池そのものが天然記念物に指定されています。

佐野ラーメンの麺は、水分の比率が35%を超える多加水麺と呼ばれる麺です。麺に練りこむ水ももちろんそうですが、麺を茹でる際にも大量の水を使うので、全ての水をこの良質な湧水と、国産の小麦を練り合わせることによって佐野ラーメンの麺の美味しさが生まれているのです。

佐野ラーメン最大の特徴は青竹手打ち

佐野ラーメンの麺には水の他にも最大の特徴と言える「青竹手打ち」があります。佐野ラーメンの麺は青竹打ちの手打ち麺が主流です。青竹打ちとは、身の丈ほどの長さの青竹に乗り、グイグイと体重をかけ前後に移動しつつ伸ばしていくというもの。機械で青竹手打ちを再現しているお店もありますが、基本的にはこの青竹手打ちが主流となっています。

青竹手打ちで麺を打つと水分の多い面でもベタっとならずに練り伸ばす事ができて、グイグイとやっているうちにできた中の気泡もモチッと弾力のある麺へ仕上げられます。平たいちぢれ麺はスープとよく絡みます。

佐野ラーメン森田屋総本店

佐野では昔からラーメン店があり、昭和初期には人口約5万人に対して150店ものラーメン屋がしのぎを削っていた激戦区でしたが、今ではその中でも佐野ラーメンの源流と呼ばれ、創業以来57年の長きにわたり創業当初の味を守り続けている店があります。それが佐野ラーメン「森田屋」総本店なのです。今でもその人気は衰えず、絶えず行列を成している人気店です。

森田屋総本店のラーメン

佐野ラーメンの源流と言われるだけあってその特徴は「佐野ラーメン」そのものです。澄んだスープに大きめのチャーシュー、メンマ、ネギのシンプルな構成です。チャーシューは脂身が多めですがじっくり煮込まれてトロトロ。麺は青竹手打ちのモチッとしていて噛みごたえと、のどごしが最高なちぢれ麺です。

入口で注文をして、支払いを済ませてから席に着く前払い制。メニューは佐野ブランドに選ばれている「中華そば」「大盛り中華そば」「チャーシュー麺」「大盛りチャーシュー麺」この4つ、実質2種類のメニューで勝負しています。今では当たり前にラーメンと呼ばれるようになった「中華そば」という単語で書いてあるメニューも時代を感じさせるどこか懐かしい雰囲気です。

佐野ラーメン森田屋は数多くの支店がある

佐野ラーメン森田屋の支店は数多くあり、総本店で修行を積んで出店していますが、オリジナルのメニューを追加したり、麺もスープも少しづつ違うという、それぞれの特徴を持っています。メニューも違うので実際に行く際には気をつけましょう。

森田屋支店「太田店」

こちらは群馬県太田市にある森田屋支店「太田店」です。昭和レトロな店の雰囲気、ラーメンの美味しさはもとより、切り盛りする旦那さんと女将さんの笑顔が素敵です。総本店とは違ってメニューには中華そばはもちろん、チャーシュー丼やカレーライス、味噌チャーシュー、シナチクチャーシューなどがあり、バラエティに富んだ品揃えになっています。

中でも隠れた人気を持っているのがカレーライスです。このカレーに手打ちの中華麺を入れたカレー中華麺も人気でした。チャーシュー丼に至っては出てきた瞬間にはチャーシューに会えず、その海苔をかき分けてやっと顔を見せてくれます。中の色もベストな色です。

森田屋支店「東店」

上の画像はチャーシュー麺です。麺が隠れるほどの大きく分厚いチャーシュー。肉汁が澄んだスープにぷかぷかと浮いています。食べ進めると澄んだスープに脂が溶け出し濁ってくるのでチャーシューから先に食べることをおすすめします。味は総本店と同じく醤油ベースの動物系でさっぱりに見えて濃厚。青竹手打ちの麺との相性はばっちりです。

東店には総本店にはない餃子もあり、1皿に3つ入りですが、これが意外と大きく、皮がモチモチしすぎないちょうどいい硬さです。見た目以上に具がぎゅっと詰まっているので食べごたえ十分です。

総本店の味?森田屋支店「大平店」

数ある支店の中でも、特に佐野ラーメン森田屋総本店の味を継承しているお店が、森田屋支店「太平店」です。大平店のメニューは本店と同じく中華そば、チャーシュー麺、中華そばの大盛りとチャーシュー麺の大盛りのみです。大平店のチャーシューは巻いていないバラタイプのもの。脂分が多くとろける食感です。

大平の麺も総本店やほかの支店と同じく、不揃いでピロピロ感があり、これが好き!という人も多いです。正確に同じ太さで切らないのは、火が適度に入った、プルッモチッツルッとした食感の部分と、火が入りすぎくらいのふやふやな部分、硬い部分と柔らかい部分で食感を楽しんで欲しいからなのでしょう。

この大平店は、数ある支店の中でも、総本店の味に一番近いと言う人もいます。大平店では、ラーメンが出てくるスピードも速いため、立ち食いそばの感覚でさっと食べてさっと出れるのも人気の理由なのでしょうか?大平店は総本店と同じくメニューが少ないため、作る側もそれだけ麺やスープに集中できます。大平店の佐野ラーメン、是非総本店と食べ比べしてみてください。

佐野ラーメン森田屋が人気の秘密とは

佐野ラーメン森田屋の客はその多数がリピーターで、この味が昔から好きでずっと通っている、たまに食べたくなるからなどの理由で食べに来る人が多いんだとか。旅行やツーリングがてらで訪れた人からの感想が口コミやSNSで広まり、栃木県の人気ラーメンとして名を馳せるようになりました。

森田屋のラーメンはしょっぱい?

口コミなどを見ていると「味が濃い」や「しょっぱい」などの感想もちらほら見受けられます。すごくあっさりとしたスープなのに濃すぎて飲み干せなかったという人もいました。人によって全然違うのです。

栃木県の食文化として、しょっぱいものが好きという県民性があるそうです。漬物に醤油と味の素をかけるたり、冷奴に醤油を、なみなみに注いで食べたりと、昔から塩分を過剰摂取してきました。現在では減塩の動きが広まり家庭でもしょっぱい料理が少なくなってきました。

創業57年という長きに渡り味を守り続けているということは、栃木の昔の「しょっぱさ」も守り続けているということです。こ普段薄味を好んで食べている人には少ししょっぱい、濃い、と感じる事があるようですが、反対にしょっぱさに慣れている、少し年配の方なら美味しくいただけるのではないでしょうか?

佐野ラーメン森田屋のラーメンは毎日食べても飽きない

先述したように、しょっぱいと感じる人はいますが、この伝統的な味にはファンも多く、行列を成すほどです。その人気が人気を呼んでさらに行列を増やします。森田屋のラーメンは言ってしまえば、トッピングに奇天烈さも感じない、なんの変哲もないただの「平凡」なラーメンです。しかしそれが、「毎日」食べれるラーメンなのです。

佐野ラーメン森田屋についてのまとめ

栃木県まで行くのが遠いという方には、佐野ラーメン森田屋総本店監修のもと、極限までこだわって総本店の味を再現したチルドタイプのものが販売されています。アマゾンでは4色入り720gで1,080円にて販売されています。近くに森田屋がないという方は通販で購入してみてください。

旅行やツーリング、ドライブなどで栃木県に行った際には、是非森田屋の佐野ラーメンを味わってみてください。森田屋総本店の味と各支店の味を食べ比べしてみるのも楽しいかもしれませんね!

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