オレンジジュースは太るのか調査！運動後・寝る前に飲んでも大丈夫？

甘酸っぱいオレンジジュースは、数あるジュースの中でも定番人気の飲み物です。後味がさっぱりとしているため、運動後や夜寝る前に飲むのを日課にしている方も多いでしょう。本記事では、オレンジジュースを飲むと太るのかどうかを調査しました。ダイエット効果や太る心配の少ない飲み方も紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

まずは、オレンジジュースに含まれるカロリーと糖質量から見ていきましょう。ジュースというと高カロリー、高糖質のイメージが強いですが、実際の数値はどれくらいなのでしょうか？他のジュースとも比較しているので、ぜひ参考にしてください。

こちらは、種類別にオレンジジュースのカロリーと糖質をあらわした表です。それぞれを比較すると、濃縮還元100%やストレート、果汁入りのものは、ほとんどカロリーと糖質量が変わらないことがわかります。

一方、無果汁のジュースはカロリー、糖質ともに他の数値の倍量になりました。これは、オレンジ果汁の代わりに砂糖（糖類）が多く使われているからだと考えられます。ダイエット中は果汁入りのものをチョイスすると、太る可能性が減らせるでしょう。

他のジュースのカロリーと糖質量を比較した一覧表です。それぞれを比べると、オレンジジュースはグレープフルーツジュースやパイナップルジュースと同じくらいのカロリー、糖質量であることがわかります。数値だけを見れば、ぶどうジュースやバナナジュースを飲むより、太る可能性は低いといえるでしょう。

カロリー、糖質ともに低めのオレンジジュースですが、なぜ太るといわれるのでしょうか？ここからは、オレンジジュースで太るとされる理由について見ていきましょう。

オレンジジュースで太る理由のひとつに、果糖が多いことが挙げられます。果糖は糖の一種であり、果実に多く含まれる成分です。さっぱりとした甘さが特徴的ですが、実は砂糖の約1.2～1.5倍もの甘みがあることでも知られています。

単糖類である果糖は、その多くが肝臓で代謝され、血糖値上昇に直接かかわることはありません。しかし、最近の研究で果糖の摂り過ぎが太る原因につながることがわかってきました。適量飲むのは問題ないものの、飲み過ぎにはくれぐれも注意が必要なようです。

太る心配なくオレンジジュースを飲むには、1日どれくらいの摂取量がベストなのでしょうか？基本的に、適量といわれるのは1日コップ1～2杯程度です。市販のオレンジジュースなら1本200mlのものを1～2本までにおさえるのがよいでしょう。

カロリー、糖質量の多い無果汁ジュースは、この限りではありません。ダイエット中にオレンジジュースを飲む際は、果汁を多く含むストレートや濃縮還元100%タイプを選ぶことをおすすめします。

続いて、オレンジジュースに含まれる栄養素と、そのダイエット効果をチェックしてみましょう。メイン材料であるオレンジには、ビタミンやミネラルが多く含まれています。ここではその中でも特にダイエット効果が期待できるビタミンCとカリウム、酸味成分のクエン酸について紹介します。

ビタミンCは、美肌の強い味方となる栄養成分です。メラニンの生成を防ぐ働きがあるため、シミ・そばかす予防や色素沈着を緩和させるのに効果が期待できます。肌の悩みの中には、毛穴の開きや皮膚のたるみが気になる方もいるでしょう。嬉しいことに、ビタミンCには開いた毛穴を小さくする働きも期待できます。

また、ダイエット中にありがちな悩みのひとつ、貧血を予防するのにもビタミンCは効果的です。抗酸化作用がストレス予防にも役立つため、ダイエット中にストレスが溜まりがちな方もビタミンCを継続して摂取するとよいでしょう。

カリウムは細胞内の浸透圧を調整する栄養素です。体内の余分な塩分を排出してくれるため、むくみ解消や血圧低下などの効果が期待できます。「夕方になると足がむくむ」「塩分の摂り過ぎで血圧が気になる」という方にも、オレンジジュースはおすすめです。

むくみがある箇所は、脂肪やセルライトがつきやすい箇所でもあります。それが解消されることで体重減も期待できるでしょう。

オレンジの酸味成分、クエン酸には疲労回復以外にも嬉しい効果があります。それがミネラルの吸収率を高めてくれる「キレート作用」というものです。キレート作用とは、クエン酸とミネラルを一緒に摂ることでミネラルが体に吸収されやすい形にかわる働きを意味します。

ダイエット中はミネラル不足にもなりやすいため、オレンジジュースの栄養素を上手く取り入れていくとよいでしょう。

最後に、オレンジジュースを太る心配なく飲むためのポイントを紹介します。朝や運動後、夜寝る前など飲むタイミングによって太る可能性は変わるのでしょうか？毎日ジュースを飲んでいる方は必見です。

オレンジジュースで太るのを防ぎたい時は、果汁100%のストレートタイプを選ぶことをおすすめします。果汁が少ないものや無果汁タイプには砂糖が多く含まれており、太るリスクが高まるためです。

また、ダイエット効果を期待したい時にもストレートタイプがよいでしょう。濃縮還元タイプはカロリー、糖質こそ変わらないものの、ダイエットに効果的な栄養素が加熱処理で減少している可能性があります。

オレンジジュースダイエットというダイエット法を知っているでしょうか？これは、朝食や間食の代わりにジュースを飲むというものです。

実際に行われた研究では、ダイエット中にオレンジジュースを飲ませたグループは、飲まなかったグループよりも体重が減ったという結果が出ています。もちろん飲み過ぎは太るので、適量を決まったタイミングに飲むことが重要です。

スポーツ選手が運動後にオレンジジュースを飲むのは有名な話です。なぜなら、運動後に消費したエネルギーを糖分で補い、疲労をクエン酸で回復できるからです。運動後だけでなく、運動する1～2時間前に飲むことでも同様の効果が期待できます。ダイエット中は運動前もしくは運動後に、オレンジジュースを取り入れてみてください。

冷たくて美味しいからと、お風呂上がりや夜寝る前にジュースを飲んでしまうことはありませんか？夜寝る前にオレンジジュースを飲むと、太る心配だけでなくオレンジの酸で胸やけを起こす危険性があります。

胃酸が逆流して調子が悪くなることもあるので、夜寝る前に飲むのは避けた方がよいでしょう。これは他の酸性食品にもいえることです。オレンジやグレープフルーツ、グレープフルーツジュースなども夜に摂取するのは避けた方が無難です。

オレンジジュースは太るのかについて紹介しました。他のジュースより低カロリー、低糖質のオレンジジュースですが、摂取量や飲むタイミングによって太る可能性は十分にあります。

ダイエットはもちろん、糖質制限中の方も飲み方には気をつけましょう。とはいえ、ビタミンCやカリウムなど体に嬉しい栄養素も多く含まれています。ぜひ朝食や間食、運動後などに上手く取り入れ、ダイエットも成功させてください。