洋梨の食べ頃はどのように見分ける?旬の時期は?選び方や食べ方まで

洋梨の食べ頃や旬の時期について紹介していきます。洋梨がいつ出回るのか、一番美味しい食べ頃の見分け方についてまとめました。また、スーパーなどに売られている旬の洋梨の選び方も掲載しているので、洋梨を購入する際の参考にしてください。

洋梨の食べ頃はどのように見分ける?旬の時期は?選び方や食べ方までのイメージ

目次

  1. 1洋梨の食べ頃の見分け方と旬の時期が知りたい!
  2. 2洋梨の詳細
  3. 3洋梨の食べ頃を見分ける方法
  4. 4洋梨の食べ頃に美味しく食べるための選び方
  5. 5洋梨を食べ頃の時期におすすめの食べ方
  6. 6洋梨は食べ頃を見極めて旬の時期に美味しく食べよう

洋梨の食べ頃の見分け方と旬の時期が知りたい!

コンポートにしてさまざまなお菓子やデザート作りに活用したり、ジャムやタルトなどのデザートにも使われることが多い洋梨は、いつ頃が旬の時期なのでしょうか?本記事では、そんな洋梨の旬の時期や食べ頃の見分け方について紹介していきます。

また、スーパーなどで売られている旬の季節の美味しい洋梨の選び方やおすすめの食べ方も掲載しているので、洋梨を購入する際の参考にしてください。

洋梨の詳細

まずは、洋梨の食べ頃の見分け方といつ頃から出回るのか、各種類ごとに旬の時期について紹介していきます。さまざまなデザートや料理に使うことができる、梨がもっとも美味しく食べられる時期を覚えてレシピに活用しましょう。

洋梨はどのような果物?

洋梨とは、ヨーロッパが原産のバラ科ナシ属の果物の総称となっており、和梨や中国梨と並ぶ梨の種類の1つです。洋梨の最大の特徴は形で、和梨が丸い球形に対して、洋梨は上の部分が細く、お尻の方が大きくなっています。

そして、味わいも和梨と違いがあり、和梨はみずみずしくシャリシャリとした食感に対し、洋梨はねっとりと甘く、香りも高いのが特徴です。

洋梨の種類と生産地

洋梨には、さまざまな種類が存在しており、日本でもなじみのあるラ・フランスやル・レクチェの他に、バートレットやオーロラなどの品種があります。しかし、日本の生産量ではラ・フランスが約65%を占めており、市場に出回っているのは、ほとんどがラ・フランスとなっています。

そして、ラ・フランスはお菓子やデザート作りに活用されることが多い果物でもあります。また、洋梨は国内での生産地は限られており、生産地の約6割が山形県です。その他では長野県や新潟県が次いで生産量が多くなっています。

洋梨の種類別で見る旬の時期

各種洋梨の旬の時期
  旬の時期
オーロラ 9月上期~10月上期
バートレット 8月下期~10月上期
マックス・レッド・バートレット 9月中期~10月中期
マルゲリット・マリーラ 9月中期~10月下期
日面紅 9月下期~10月上期
メロウリッチ 9月下期~10月中期
ブランデーワイン 9月下期~11月上期
カリフォルニア 9月下期~11月上期
バラード 9月下期~11月上期
ドワイアンヌ・ドゥ・コミス 10月上期~11月下期
ゼネラル・レクラーク 9月下期~12月上期
ラ・フランス 10月上期~1月中期
シルバーベル 11月上期~1月下期
ル・レクチェ 11月上期~1月中期

洋梨は品種によって旬の季節が異なり、いつ頃から市場に出回るのかは収穫する時期によっても異なります。もっとも収穫の時期が早い品種は、バートレットや北海道が特産地のブランデーワインとなっており、収穫時期は8月中旬頃からとなっています。

そして、9月下旬からはマルゲリット・マリーラやゼネラル・レクラークなどの収穫が始まります。さらに、10月上旬に入ると日本でもっとも生産されている、ラ・フランスの収穫が始まります。

洋梨の食べ頃を見分ける方法

次は、洋梨の食べ頃を見分ける方法について紹介していきます。洋梨は追熟が必要な果物になっているため、いつ食べ頃になるのか、見分けるのが難しいフルーツです。また、完熟した洋梨はいつまで保存することができるのか、正しい保存方法も掲載しているので、スーパーなどで購入した際の参考にしてください。

洋梨は追熟が必要な果物

日本で多く売られている和梨は、そのまま食べたり、調理することができます。しかし、洋梨は木で完熟したものを収穫するわけではなく、ある程度熟成したものを収穫し、温度を一定にした状態で保存して成熟させてから食べます。成熟させる工程のことを追熟といい、どの品種にも必要な工程です。

洋梨を追熟させる方法

洋梨は食べ頃になるまで追熟が必要な果物となっていますが、保存方法によって熟成を早めたり、遅らせたりすることが可能です。

そして、洋梨は保存する際の温度を高くすることで熟成が早まり、温度を下げることで追熟を遅らせることができます。追熟させる際は新聞紙やポリ袋に入れて、直射日光を避け、15~20℃前後の室温で保存させましょう。

また、完熟を遅らせたい際は新聞紙などで包んでからポリ袋に入れて3~5℃の冷蔵庫に入れて保存しましょう。さらに、追熟をより早めたい場合はエチレンを発生させるリンゴと一緒に保存することで、追熟をより早めることが可能です。

洋梨の食べ頃の見分け方①香り

洋梨を追熟した際の食べ頃を見極めるサインの1つ目は香りです。ラ・フランスやル・レクチェなどの品種は食べ頃になると芳醇な香りを発し始めるため、香りが立ってきたら完熟している証拠ですので、早めに食べきるようにしましょう。ただし、完熟しても香りが変わらない品種もあるので、他の方法で食べ頃のサインを見極めましょう。

洋梨の食べ頃の見分け方②色

梨の食べ頃を見分けるポイントの2つ目は色です。ラ・フランスは完熟すると甘い香りと共に色もどんどんと変化していきます。収穫時の洋梨はみずみずしい緑色ですが、食べ頃に近づくにつれて、色も黄色になっていきます。

また、果実の表面が緑色でも、お尻の部分が黄ばんでいたり、茶褐色に変色するところが出てきている場合も食べ頃が近いサインです。

洋梨の食べ頃の見分け方③軸に寄るシワ

未成熟の梨を収穫した直後は、軸に張りがあり、周りにシワもありません。しかし、食べ頃に近づくと軸の周りにシワが寄ってきたり、軸自体がしおれていきます。そして、軸の周りの部分を指で軽く押してみて、耳たぶよりも少し硬い程度の柔らかさになっている場合は食べ頃ですので、早めに食べましょう。

完熟した洋梨の保存方法

洋梨は収穫後に追熟が必要な果物です。保存方法を間違ってしまうと洋梨は、すぐに傷んでしまったり、異臭がしてしまう場合もあるので、必ず正しい保存方法で洋梨を楽しみましょう。また、完熟前でも保存方法によっては追熟の時期を遅らせたり、早めることもできるので、洋梨を活用したいレシピに合わせて保存しておきましょう。

完熟した洋梨の保存方法:常温保存

収穫後の洋梨は、常温で保存しておくことで追熟を行うことができます。そして、完熟後もそのまま放置してしまうと追熟がどんどんと進んでしまい、すぐに傷んでしまうため注意しましょう。完熟前の梨を常温で保存する場合の目安は3~4日程度ですが、完熟後は常温で保存せずに、冷蔵庫や冷凍庫に入れて保存するのがおすすめです。

完熟した洋梨の保存方法:冷蔵保存

完熟後の洋梨を常温で放置してしまうと、すぐに傷み始めてしまうため、追熟を終えて食べ頃になったら、すぐに冷蔵庫に入れて保存しましょう。冷蔵保存をする場合は、新聞紙で包み、ポリ袋などで二重に包んでから保存します。

また、洋梨はエチレンガスに反応する果物のため、エチレンを発するリンゴやアボカドと一緒に保存してしまうと、追熟が早まりますので、冷蔵庫で保存する際には注意しましょう。そして、洋梨を冷蔵保存した際は、約1週間から10日ほどに持ちさせることが可能です。

完熟した洋梨の保存方法:冷凍保存

完熟した洋梨は冷凍で長期間保存することも可能です。冷凍保存する場合は、ギリギリまで完熟させて食べ頃になった梨を半分に切り、ラップで包んで冷凍します。そして、解凍後はそのままシャーベット状になった洋梨を楽しむことができます。

また、少し手間はかかりますが、冷凍する際に皮を剥き、お好みのサイズにカットしてから保存袋などに入れてから冷凍することでいつでも好きなタイミングで取り出して使うことも可能です。

さらに、洋梨は冷凍した場合、約1ヶ月程度は日持ちするので、旬の時期にまとめ買いして食べきれない梨は完熟後冷凍保存して、夏場にシャーベットにして楽しみましょう。

洋梨の食べ頃に美味しく食べるための選び方

次は、美味しい洋梨の選び方について紹介していきます。スーパーなどで購入できる洋梨の選び方をまとめているので、ポイントを抑えて美味しい食べ頃の洋梨を選びましょう。

洋梨の選び方①重みがあるもの

スーパーなどで売られている洋梨を選ぶ際に重要となる要素の1つが重さです。スーパーなどで売られているラ・フランスやル・レクチェなどの洋梨には、さまざまな大きさや形が存在します。

しかし、美味しい洋梨の選び方は、形や大きさで良し悪しを判断するのではなく、洋梨を手で持った際にずしりと重さを感じるものを選んで食べ頃まで追熟させましょう。

洋梨の選び方②傷がついていないもの

大きさや形については選ぶ際に重要視しませんが、洋梨を購入する際は、表皮に傷がついていないものを選ぶようにしましょう。他の果物も同様に表皮に傷がある場合、その部分から酸化が始まり、傷みやすくなります。そのため、洋梨を選ぶ際には表皮に傷がついていなくて、ずしりと重いものを選ぶようにしましょう。

洋梨の選び方③部分的に柔らかいのはNG

洋梨を購入する際は、部分的に柔らかいものも選ばないようにしましょう。洋梨が柔らかくなっている場合は、熟しすぎている可能性が高いので、購入する際は適度な硬さが残っており、皮に張りがあるものがおすすめです。

また、皮の一部分が打ち身のように変色している場合も、その部分から傷んできてしまうので選ばないようにしましょう。そして、購入した梨は食べ頃になるまで常温で追熟してから保存しましょう。

洋梨を食べ頃の時期におすすめの食べ方

次は、洋梨の食べ頃の時期におすすめの食べ方について紹介していきます。そのまま食べても美味しい洋梨ですが、さまざまなレシピに使うことができる果物ですので、ジャムやお菓子レシピに活用してみましょう。

洋梨の食べ方①そのまま食べる

洋梨は皮を剥いてそのまま食べても美味しいフルーツです。洋梨の形はリンゴなどの果物と違って丸ではなく、凸凹しているため、最初に串切りにしてから芯を取り除き、そこから面取りをするように皮を剥くようにしましょう。そして、洋梨は切ってから時間が経つと変色してしまうため、いつまでも放置せず早めに食べきりましょう。

また、完熟させた洋梨は冷凍保存することができ、半分にカットして冷凍しておけば、いつでも美味しい洋梨シャーベットを堪能することができます。さらに、生のままフルーツタルトやケーキのトッピングに使っても美味しいので、まずは調理せずに洋梨本来の甘みを堪能しましょう。

洋梨の食べ方②ピューレにする

洋梨は、ミキサーなどを使ってピューレ状にしてからムースやシャーベットにするのもおすすめです。さらに、ソース類としてタルトやパイなどの生地に乗せたりと多様なレシピに活用することができます。また、作り方も非常に簡単ですので、洋梨を使ったレシピに挑戦したい時におすすめです。

そして、ピューレにした洋梨はスムージーにしても美味しいので、他のフルーツと組み合わせて自分だけのスムージーを作ってみましょう。

洋梨の食べ方③ジャムに加工

洋梨はジャムに加工しても美味しく食べられます。洋梨を使ったジャムの作り方は非常に簡単で、皮と芯を取り除いて角切りにし、鍋に砂糖と一緒に入れて煮込んだら完成です。ジャムを作る場合は砂糖の量を調節することで甘さを控えめにできるので、お好みの甘さに調整して作ってみましょう。

そして、完成したジャムはパンに乗せて食べるのはもちろん、ヨーグルトと混ぜたり、クリームチーズと合わせるのもおすすめですので、作り置きをしておいて、いつでも好きな時に美味しい梨ジャムを堪能しましょう。

洋梨の食べ方④シロップ漬けにする

洋梨を大量に購入した際や、長期間保存したい場合はシロップ漬け(コンポート)にするのがおすすめです。コンポートはシロップと一緒に煮詰める場合と、ワインと一緒に煮込むコンポート方法があります。完熟する前にシロップ漬けにすることで甘さ控えめにすることができ、甘いものが苦手な人でも食べられます。

また、シロップ漬けにした洋梨は冷凍保存することもでき、旬の時期に購入した場合でも長期間保存しておくことが可能です。そして、コンポートした洋梨を冷凍しておくことで、ケーキ作りの際に利用したり、ヨーグルトに混ぜたりと、デザート作りをする際にも簡単に使うことができ、いつでも美味しい洋梨デザートを食べることができます。

洋梨の食べ方⑤お菓子作りに使う

洋梨はそのまま食べてもジャムやピューレにしても美味しい食材ですが、さまざまなお菓子作りにも活用することができます。焼いて火を通し、アーモンドと組み合わせたケーキや、しっとりとした洋梨とサクサク生地がたまらないタルトなどがおすすめです。

そして、ラ・フランスなどの洋梨は紅茶に漬けておくことで豊かな香りを堪能できる、ラ・フランス風味の紅茶に仕上げることもできるため、お菓子のお供にラ・フランスの紅茶を作って、普段とは少し違う優雅な時間を過ごしてみましょう。

洋梨は食べ頃を見極めて旬の時期に美味しく食べよう

洋梨は美味しく食べるために追熟が必要な果物で、いつが食べ頃なのかを見極める必要がある食材です。そして、タルトやピューレ、ジャムなどのデザートに使うことができる食材となっています。また、洋梨は冷凍することができるフルーツとなっているので、完熟した洋梨は冷凍して長期間保存しましょう。

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