ジャスミンライスとはタイの最高級香り米！炊飯器での炊き方・レシピを紹介！

カオマンガイやチャーハン、グリーンカレーには、パラパラとした食感のジャスミンライスがよく合います。日本米と同じように常備しておけば、ささっと炊飯器で用意できて、味や香りも本格的な料理に仕上がります。

ジャスミンライスの基本知識と炊飯器での炊き方をつかんで、バラエティ豊かな料理に挑戦しましょう。シンプルで手早く完成する人気レシピを紹介します。

日本米と同じように、タイ米にも多くの品種があります。ジャスミンライスは、タイにおける最高級品種の米です。モミの白さがジャスミンに似ていること、炊き上げる瞬間に芳しい穀物の甘い香りがすることが特徴です。そのため、タイでは、カォ・ホンマリ（ジャスミンの香り米）と呼ばれています。

最高級の香り米といえば、ジャスミンライスと同じインディカ米に属するバスマティライスも有名です。粒の丸い日本米と比べれば、同じ細長い米粒に見えますが、ジャスミンライスとバスマティライスは別物です。バスマティライスはインドやパキスタンで生産され、米粒はジャスミンライスより長めです。香りにも違いがあり、ナッツに似ています。

ジャスミンライスは、日本米と比べて消化のスピードと血糖値の上昇が緩やかで、腹持ちが良く余分な脂肪の吸収を防ぐ傾向があります。これは、糖質の元となるでんぷんの種類や含有量が日本米とは異なるためです。

とはいえ、日本米は100gあたり358kcal、インディカ米は369kcalです。ジャスミンライスは日本米よりカロリーはやや高めで、糖質はほぼ同じであることも覚えておきましょう。

ジャスミンライスは、タイやエスニックの食材店やネットショップ、コストコやカルディなどで購入できます。日本米と同じように保存が利きますが、ジャスミンライスの香り成分は繊細です。時間と共に消えるため、タイでは新米が好まれています。消費量を踏まえて購入しましょう。

ジャスミンライスは、炊飯器で簡単に炊くことができます。日本米とはコツも異なります。ポイントをつかんで、パラパラと香り高く炊き上げましょう。

【材料】4人分

• ジャスミンライス2合
• 水2カップ

1. ジャスミンライスを軽くすすぎます。
2. 炊飯器に入れ、水を注ぎます。
3. すぐにスイッチを入れます。
4. 炊きあがったら、10分蒸らして完成です。

ジャスミンライスは、研ぐ必要がありません。逆に、日本米のように研いでしまうと、香りの成分が落ちてしまいます。無洗米のように、静かにすすぐ程度で十分です。

ジャスミンライスと水の分量は、同量が基本です。ジャスミンライスは、水の浸透率が高く、長く水に浸しすぎると米が欠けてしまいます。水分を吸収させず早く火を通せるよう、炊飯器のスイッチはすぐに入れましょう。水の代わりにお湯を使ったり、早炊きコースを選んだりする人も多いようです。

炊きあがったら、5～10分ほど蒸らして、芯まで火を通します。パラパラの米粒を噛めばほんのりと甘味があり、モチモチした食感も残ります。

【材料】4人分

• 鶏もも肉2枚
• ショウガ1片
• パクチーの根1束分
• にんにく1片
• 塩小さじ1
• 水800ml
• ジャスミンライス3合
• A赤唐辛子(みじん切り）1〜2本
• Aおろしにんにく小さじ1
• Aおろしショウガ小さじ1
• Aタオチオ大さじ3
• A砂糖大さじ2
• Aブラックソイソース大さじ1
• Aソイソース大さじ1
• A酢小さじ1
• <付け合わせ>パクチー適宜、きゅうり適宜

1. 鶏もも肉を厚みが均等になるように開き、筋や軟骨、余分な脂や皮を取り除きます。
2. 取り除いた脂と皮はとっておきます。
3. 鍋に水・鶏もも肉・薄切りにしたショウガ・パクチーの根・潰したにんにく・塩を入れて加熱します。時折アクを取り除きます。
4. 湧いたら弱火にして5分、火を止めて蓋をし15分ほど置きます。
5. 茹で汁と鶏肉を分けます。
6. フライパンに(2)を加熱して鶏油をとり、ザルでこします。
7. 鶏皮はとっておきます。
8. 鍋に(6)とジャスミンライスを入れ、軽く炒めます。
9. (5)の茹で汁をジャスミンライスと同量入れて、強火で混ぜます。
10. ふつふつしてきたらごく弱火にして20分加熱し、10分蒸らします。
11. Aを混ぜ合わせます。
12. 平たい皿に(10)を盛り、(5)の鶏肉を適当な大きさに切って載せます。
13. (7)(11)、パクチー、きゅうりを添えて、完成です。

タイ、シンガポール、台湾、香港などの屋台や専門店でお馴染みのカオマンガイの家庭用レシピです。鍋で炊き上げるジャスミンライスには、鶏の出汁がきいていて、やさしい味わいです。手順6の鶏油は、サラダ油でも代用できます。

タオチオ、ブラックソイソース（別名シーユーダム）、ソイソース（別名シーユーカム）は、タイを代表する調味料です。タオチオは塩気の強いタイ風味噌で、ブラックソイソースはとろりとした甘口の醤油でコクを出します。ソイソースは甘みのある醤油で、日本の醤油に似ています。いずれもタイ料理に重宝します。

【材料】

• ジャスミンライス300g
• ココナッツミルク100g
• 水260g
• にんにく1片
• 玉ねぎ100g
• いんげん100g
• ピーナッツ80g
• 油20g
• バジルの葉少々
• コリアンダーの葉少々
• 唐辛子1本
• 醤油大さじ3
• 塩小さじ1/2
• 黒胡椒少々
• <付け合わせ>ピーナツ、コリアンダー、ライム

1. ジャスミンライス・ココナッツミルク・水を鍋に入れ、弱火で15分間煮ます。
2. さやいんげんは一口サイズ、にんにくはみじん切り、玉ねぎは薄切りにします。
3. 唐辛子・ピーナッツ・バジル・コリアンダーは粗く刻みます。
4. にんにくと玉ねぎを油で炒め、さやいんげん・唐辛子・ピーナツ・バジルを加えます。
5. (1)を加えて、醤油、塩をふり、炒めます。
6. ピーナツ・コリアンダー・ライムを添えて、完成です。

シンプルな味付けで、切って炒めてスピーディに仕上がるチャーハンレシピです。粘り気のないジャスミンライスは、パラパラ・チャーハンが得意です。このレシピでは、鍋で炊いたココナツミルク風味のジャスミンライスを使っていますが、炊飯器で炊いたジャスミンライスでもパラパラに仕上がります。

【材料】

• グリーンカレーペースト50g
• 鶏もも肉250g
• なす2本
• ピーマン（緑・赤・黄）各1個（パプリカでも可）
• ココナッツミルク300m
• 水200ml
• 砂糖大さじ1
• ナンプラー大さじ2
• サラダ油大さじ3
• 塩小さじ1/2
• 炊飯器で炊いたジャスミンライス適量

1. 鶏もも肉を一口大に切ります。ナスとピーマンを1cm幅の輪切りにします。
2. フライパンにサラダ油（大さじ1）を中火で熱し、鶏もも肉の皮目に焼き色を付けて取り出します。
3. 同じフライパンにサラダ油（大さじ2）とグリーンカレーペーストを加えて、香りが出るまで弱火で炒めます。
4. ココナッツミルクを半分加え、混ぜながら煮立たせます。
5. 鶏肉とナスを加え、全体を混ぜあわせて一煮立ちしたら、残りのココナッツミルク・水・ナンプラー・砂糖を加え、ナスが柔らかくなるまで中火で煮込みます。
6. 塩で味を整えたら、ピーマンを加えます。
7. 器にジャスミンライスと一緒に盛り、バジルの葉を載せて完成です。

スーパーでよく見かけるグリーンカレーペーストを利用して、簡単に調理できるグリーンカレーレシピです。炊飯器で炊きたてのジャスミンライスを添えれば、香りもいっそう芳醇になり、食欲をそそります。

【材料】2人分

• 鶏ひき肉300g
• パプリカ1/2個
• ピーマン1個
• 玉ねぎ1/4個
• 豆板醤小さじ1/2
• サラダ油大さじ1
• ナンプラー大さじ1/2
• オイスターソース大さじ1/2
• 砂糖小さじ1/2
• バジル適量
• <目玉焼き用>卵1個
• 炊飯器で炊いたジャスミンライス適量

1. 玉ねぎは5ｍｍ角、パプリカ・ピーマンは1cm角に切ります。
2. にんにくをみじん切りにします。
3. フライパンに油を惹き、ニンニクと豆板醤を入れて火をにかけます。
4. 香りが建ったら、玉ねぎを加え炒めます。
5. 半透明になったら、鶏ひき肉を加えて炒めます。
6. 火が通ったら、ナンプラー・オイスターソース・砂糖を加えます。
7. 水分がとんできたら、パプリカとピーマンを炒めます。
8. バジルの葉を加えて火を止めます。
9. 目玉焼きをつくります。
10. ジャスミンライス・目玉焼きを添えて、完成です。

特別なタイの調味料はなくてもいつでも気楽に調理できる、簡単ガパオライスレシピです。野菜とひき肉をフライパンで炒めるだけで、子どもも食べやすいあっさり味に仕上がります。

タイや東南アジアの屋台では、ジャスミンライスを使ったお粥や雑炊料理が大人気です。ベースとなるお粥のコツさえつかめば、具は海老やカニ、鶏団子、豚そぼろ、ネギ、ショウガなど、バリエーションも豊富です。

インディカ米の高級品種であるジャスミンライスは、世界で高まるエスニックフードの人気を支えています。欧米の高級料理店でも定番の食材で、さまざまな料理に取り入れられ、アレンジの幅も広がっています。日本米と同じようにジャスミンライスを常備して、食の世界を広げていきましょう。