鏡餅を飾る日はいつからいつまで?正しいお供え場所や飾り方も!

お正月を迎えるために飾る「鏡餅」。簡単なパックになったものもありますが、正しい鏡餅飾りというものがあります。昔から続く鏡餅には、いつから、いつまで飾るのがよいのか、飾る日はいつなのかという習わしがあります。鏡餅の正しい飾り方、松の内の期間、いつからいつまでなのか、飾る日、場所、鏡餅の飾り方にまつわる由来と意味を調査しました。合わせて、鏡餅におこりやすいひび割れやカビを防ぐ方法と合わせて、鏡餅飾りにまつわることをまとめています。

鏡餅を飾る日はいつからいつまで?正しいお供え場所や飾り方も!のイメージ

目次

  1. 1鏡餅飾りを飾る日はいつからいつまでなのか知りたい!
  2. 2鏡餅飾りの意味や鏡餅の由来を知ろう
  3. 3鏡餅飾りを飾る日と期間について
  4. 4鏡餅飾りの正しい飾り方
  5. 5鏡餅飾りに使われるものにはそれぞれ意味がある
  6. 6鏡餅飾りの正しいお供え場所
  7. 7鏡餅飾りのカビやひび割れを防ぐ方法
  8. 8鏡餅飾りはいつからいつまでが飾る日なのか覚えておこう!

鏡餅飾りを飾る日はいつからいつまでなのか知りたい!

お正月ならではの縁起物として知られている「鏡餅」ですが、スーパーやコンビニでもパックに入ったものが売られて、手軽な印象があります。実は、鏡餅には、いつからいつまで飾るのがよいのか、飾る日はいつがよいのか、といった昔から伝わるものがあります。鏡餅飾りについての、正しい飾り方やその意味、由来を調査しました。

鏡餅飾りの意味や鏡餅の由来を知ろう

鏡餅飾りは、市販されているパックになったものを組み立てるという現代的な飾り方もありますが、古くからの由来があるものです。正しい飾り方と、なぜ鏡餅と言われるようになったのかの意味を先ずは調べました。

鏡餅飾りの意味

鏡餅は、お正月だから飾るというものではなく、神様へお供えするものとして飾るものです。お正月は新しい年を運んでこられる「歳神様(としがみさま)」を迎えるために、歳神様の魂が宿る「依代(よりしろ)」として鏡餅を供えます。鏡餅は、歳神様の魂が宿るということで、神聖なものであるので、古くからの由来と鏡餅の正しい飾り方があります。

鏡餅を家の中で、正しい飾り方ををすることで、この一年を無事に過ごせたことへの感謝とあわせて、新しい一年も家族の健康と幸せを願ってお供えし、歳神様に新しい年を運んでもらうという意味があります。いつからいつまで飾るのか、松の内の期間という決められた飾る日もあり、正しい鏡餅飾りの意味を知ることは、新しい一年を無事に健康で過ごすためにも大切なことです。

鏡餅の名前の由来

昔は鏡餅を歳神様が宿るお餅ということで、神様のお餅ということで「神餅」と言った地域もあります。この神餅が濁って、鏡餅となったという説もあります。別の説では、良いお手本や模範に習うように「鑑みる(かんがみる)」ということにあやかり「かんがみ餅」と言われ、それが鏡餅になったというものもあります。

鏡餅の名前の由来として有力なものは、丸いお餅の形が、昔の鏡銅鏡に似ているということと、鏡には魂が宿るということから、鏡餅となったという有力な説もあります。日本神話では、天照大御神から瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が授けられた、三種の神器である、鏡、勾玉、草薙の剣があり、銅鏡は三種の神器の一つということでもあり、この鏡から鏡餅の由来になったのが有力と考えられています。

鏡餅飾りを飾る日と期間について

鏡餅は歳神様が宿る神聖なものということが分かりましたが、いつからいつまで飾るのか、松の内といわれる期間があります。いつからいつまでかというのは、地域差や習慣による違いもありますが、全国的にみて、いつからいつまでの期間、いつ飾る日がよいのかということを、正しい飾り方をするために、具体的な日にちをみていきます。

鏡餅飾りは「松の内」の期間に

新年を迎える飾りは、鏡餅の他にも、門松、しめ縄などがあります。これらの正月飾りは「松の内」という期間に飾るのが基本とされています。松飾りは門松のことで、歳神様が道に迷うことなく、家に迎えられるようにするための目印のことで、門松を飾っておく期間が松の内と言われる由来になっています。いつからは12月中、いつまでかは1月中というくらいは分かりますが、正しいこの松の内がいつからいつまでなのかを調べました。

松の内の期間には、新年の初日の出とともに歳神様が家にいらっしゃり、お正月の数日間を家で過ごした歳神様は、元いた山に戻られると考えられ、松が明けるといいます。この松の内の期間は、時代や地方によって異なりますが、基本的ないつからいつまでかは、12月13日から1月7日、関西など一部地域では12月13日から1月15日となっています。

この松の内の期間の間、門松などとあわせて、ひび割れができても鏡餅を飾る期間となっています。いつからというのは、飾る日の部分でもあり、いつまでというのは鏡餅飾りをおろして、鏡餅を食べる、鏡開きをする日という日になります。

鏡餅飾りは12月28日に飾ると良い

鏡餅飾りをいつから飾るかと言えば、松の内に入る、12月13日以降であればいつでも良いものです。ただ、新年に食べるお餅を年末に作り、そのお餅で鏡餅を作ったことから、12月の中旬よりも後、下旬で暮れの28日に飾るのが良いとされています。歳神様をお迎えするために飾る鏡餅を飾るにあたって、八の末広がりで、縁が広がるようにという28日に飾ります。この12月28日がいつからに当たります。

同じように師走の暮れで、29日には二十九日で、「二重の苦」が連想されて、「苦」につながる日なので鏡餅飾りだけでなく、お正月に関連する飾りをするのは避けたいとされています。地域によっては2と9は「ふく=福」につながるとして29日に飾るというところもあります。

大晦日の31日は、新年前日で一晩しかありません。この日に鏡餅などを飾ると「一夜飾り」といって、神様を迎えるために誠意がなく、失礼にあたるとして、大晦日に飾ることも避けます。地域によったり、浄土真宗では、大掃除も終えて、家中を清めてから、歳神様の宿る12月31に鏡餅飾りをする習わしもあります。

今では、年末についたお餅で鏡餅を作る家庭は少なくなっていて、鏡餅もパックに入っているので、日持ちもします。年末ぎりぎりになってあわてて飾るのであれば、新しい年に向けて、準備を整える意味でも、クリスマスが過ぎた26~28日で、仏滅の日を避けて飾るのがおすすめです。もし28日が仏滅ならば、日中は物事を動かすことが凶とされてるので、それが去る夕方のタイミングで飾るのがより正しい考え方です。

鏡餅飾りはいつまで飾る?

松の内の期間飾った鏡餅飾りを、いつまで飾るのかというと、多くの地域が「鏡開き」として1月11日に鏡餅を下げて、お雑煮やお汁粉にして食べます。この鏡開きの日は、地域によって異なり、いつまでかというと、京都では1月4日、関西では1月15日というところもあります。お正月の期間、神様のために飾った鏡餅は、神様からのいただきものとして、家族の健康を願って、家族と分け合って食べることにも意味があります。

鏡開きのお餅は、歳神様が宿っていたもので、神聖のものです。そのため、鏡開きでお餅を食べる時には、刃物を使うことは避けて、木づちなどをつかって割って食べるというのも習わしです。1月11日は、1が並ぶぞろ目の縁起の良い日ということで、鏡開きだけでなく、新年の蔵開きなどをこの日に執り行う酒造などもあります。ひび割れがあるお餅でも、そのひび部分からなら鏡餅が開きやすくなります。

縁起物だからといって、いつまでも飾っておけばよいのかというと、そうではありません。新年の内に、神様の宿った鏡餅を食べるのがおすすめです。ひび割れしてしまった鏡餅飾りは、ある程度木づちなどで割ったら、水に漬けておくとその後、食べやすい大きさに切りやすくなります。カビが生えたり、ひび割れしてしまったからといって捨ててしまわずに、歳神様のパワーをいただくつもりで、分け合って口にしたいものです。

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鏡餅飾りの正しい飾り方

鏡餅飾りをいつからいつまでの期間飾るのか、飾る日がいつなのかが分かったら、鏡餅そのものも正しい飾り方をしたいものです。そのために、鏡餅の基本的な飾り方と、鏡餅をおくために使われる半紙の扱い方をまとめます。

基本的な飾り方

鏡餅の基本的な飾り方は、丸いお餅を二つ重ねて飾ります。丸い形は「円満」を意味して、重ねることで「かさねがさね」ということで、「円満に年を重ねる」という願いが込められています。紅白にしたお餅を飾るというところや、三段重ねの丸餅を飾って、火の安全、食の安全、家族の健康を願うというところもあります。いつからいつまでを松の内と考えるかというのと同様に、時代や地域によっても飾り方に特徴があります。

鏡餅の基本的な飾り方は、三方という台にのせます。三方の上には、四方紅(しほうべに)という紙、裏白(らじろ)という葉を置き、その上に鏡餅を置きます。鏡餅の上には、御幣という紅白の稲妻のような形の紙を垂らし、その上に橙(だいだい)をのせるというのが基本です。

地方によって違いはありますが、基本にあわせて、喜び・喜ぶにつながる昆布を置くところや、串柿といって、干し柿を串に刺して、鏡餅と橙の間に置くところもあります。この串柿は、よいことがやってくるようにという意味と、宝・財が集まるようにということで串に刺しているということに由来します。橙とあわせて、海老を置くところもありますが、海老は腰が曲がるまでの長寿を願うということに由来しています。

半紙の正しい折り方

三方という台に、直接、鏡餅を置くのではなくて、四方紅という四方が赤く縁どられた紙をのせてから、鏡餅をのせ、紙垂(しで)という稲妻のような階段状になったものを垂らします。紙垂は先ず半紙を横長になるように半分に折り、それをまた半分に折ります。1/4サイズになったものを縦5分割、横3分割になるように折り目をつけて、互い違いに切れ目を入れます。

切り目を入れたら、横長の半分のサイズまで戻して、半分の位置から順番に折っていきます。全体がピラミッドのような階段状になるので、段が変わる部分を斜めに折っていくと、稲妻のような形の紙垂ができあがります。白い紙垂でもよいですし、紅白にする時には、折り紙や包装紙などを使って折ります。

鏡餅飾りに使われるものにはそれぞれ意味がある

鏡餅飾りをいつからいつまで飾るのか、正しい飾り方の基本をおさえたら、次には、より古くから由来する正しい飾り方を調査しました。飾りに使われるものは、一つひとつに、神様や一年の無病息災を願うような意味があります。

意味①三方

三方は、神様へのお供えする食べ物などをのせる台です。木製でできていて、脚となる四角い柱のような部分には、前と左右の3か所に穴が開いていて、この3つの穴が開いていることから「三方(さんぽう)」と呼ばれます。穴の開いていないところが1か所あるのは、そちらを神様の方へ向けるという意味があります。

物をのせるお盆部分には、縁がついています。この縁部分は、細長い板をお盆を書こうように四角くなっていて、そのつなぎ目が1か所あります。このつなぎ目部分は神様の方へ向けずに、自分たちから見ると手前になる方向で置くのが、正しい三方の置き方です。

意味②四方紅

四方紅は、四辺の縁を赤くした紙です。赤い色は、厄除けの意味があり、それが四方になることで、天地四方、あらゆる方向からの災いを払って、一年の繁栄を祈願するという意味があります。三方にのせる時には、三方のお盆と、四方紅の角がぴったりと重ねるのではなく、穴の空いている部分に、四方紅の角が来るように、四つの角がはみ出るように置きます。

意味③御幣

御幣」はごへいと読みます。半紙などで作られている、稲妻のような形の飾りです。正確には、細長い木にはさんで、神様を招く時やお祓いをする時に使われるものが、御幣です。この棒がないもの、紙の部分が紙垂(しで)です。この御幣・紙垂があることで、その場所が聖域であることを表しています。鏡餅飾りの秘湯に御幣・紙垂が使われるのは、歳神様の宿る聖域ということになります。

雷のような形は、落雷があると稲が育ち豊作になるという言い伝えもあって、雷の力で邪悪なものを追い払うという意味もあります。また、四手と書いて「しで」というところもあり、四方に大きく手を広げるように繁栄を祈るという由来もあります。紅白のものを使うというのは、赤い色が四方紅と同じで、魔除けの意味もあることから、紅白の御幣を使う場合もあります。

意味④裏白とゆずり葉

裏白は、葉の裏が白いことから「うらじろ」と言われます。裏が白いことから、裏が無い、清廉潔白さという意味と、白髪になるまで生きるということにも由来しています。また左右対称に二つに葉がなっていることから、夫婦円満という意味も持っているといわれています。

裏白とあわせて「ゆずり葉」をおいたり、ゆずり葉を裏白の代わりに鏡餅飾りに使うところもあります。ゆずり葉は、春先に若葉が出てから、前の年につけた葉が落ちる様子が、次の世代に譲るということから「譲り葉」と名前が付けられました。新年の飾りに用いる意味は、新しい葉、つまり子どもが育ってから、親が子どもに家督を譲り、代々とその家が続いていくことを願うということがあります。

意味⑤お餅

お正月には餅を食べるというのにも、意味があります。餅は、長くのびるということで長寿を願うという意味もあります。いつから鏡餅があったかというと、古くは平安時代の正月行事として、硬い食べ物を食べて歯を丈夫にするという「歯固めの儀」というものがありました。この儀式で用いられたものが、大根、大豆、猪肉などと合わせ、ひび割れするくらいに固くなった鏡餅があったことに由来しています。

お正月はハレの日ということで、おめでたい人いうことで、白いものを食べるという風習にも由来するという考えもあります。お頭付きの鯛やお赤飯といったものも、日常的に食べるものではなく、ハレの日に食べるもので、その一つにお餅があります。新年にお餅を食べることで、おめでたい気分になるというだけでなく、新しい年を、真っ白な気持ちで迎えるという意味もこめられています。

意味⑥橙・みかん

鏡餅の一番上に乗せるものは、みかんをのせている家庭も多いですが、「橙(だいだい)」をのせます。橙はその家の子孫が代々続くようにという、語呂合わせではありますが、家の繁栄を願う意味があります。ダイダイの果実は、樹に実がなってから、なかなか落ちることがなく、いつまでも実っているという縁起もあって、できれば鏡餅飾りにも、橙を飾りたいものです。玄関に飾るしめ飾りにも橙が使われます。

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鏡餅飾りの正しいお供え場所

鏡餅飾りの由来が分かったところで、鏡餅をお供えするのにおすすめの場所があります。松の内の期間飾る鏡餅なので、その場所にも意味があることを調査しました。

鏡餅飾りを飾る場所

鏡餅飾りは、床の間や玄関、家族や親せきの集まりやすい場所である、リビングなどに飾ることが多いと思います。子どもの手の届きにくい場所や、ペットの通り道を外してという家庭もあると思います。神棚のある家であれば、そこに、床の間があれば床の間に飾るというのも正しい鏡餅飾りです。

日本では、八百万の神といわれるように、いろいろな場所に神様が宿るという考え方があります。火には火の神様、水の神様、灯りの神様、そしてトイレの神様といったいくつもの神様が、見守ってくれています。その神様たちのためにも、床の間や神棚だけでなく、家の中のいろいろなところに、小さくても鏡餅飾りをして、新年をお祝いするというのが正しいという考えもあります。

地域によっては、トイレやお風呂は不浄の場所として、歳神様を迎えるには失礼にあたる場所と考えるところもあります。また玄関は、そこで暮らす人間が何度も出入りをして、良いものも悪いものも出入りするので、そこを避けるという考えもあります。

鏡餅飾りを複数飾るとき

鏡餅は一つを飾るだけでも良いのですが、八百万の神々のために、いくつか飾るということもあります。その時には、大きめの鏡餅は、家の中心となる床の間、仕事場がおすすめです。玄関に飾るというところもあります。それよりも少し小さめのものは、飾れる場所が限られるような神棚、お仏壇に飾ります。小さな鏡餅であれば、台所、子ども部屋、寝室といったところに置きます。

洗面所やトイレなどの水回りに鏡餅を置くことに、少し抵抗があるという方もいます。その時には、鏡餅の代わりに、しめ縄飾りを飾ることで、歳神様をお迎えするようにする方法もあります。

鏡餅飾りのカビやひび割れを防ぐ方法

アルコールスプレーや焼酎でカビを防ぐ

鏡餅は松の内の期間1~2週間ほど、家の中に飾ることになります。どうしても、カビが生えてしまう可能性がありますので、それを予防するためには、アルコール度数の高いアルコールをスプレーしたり、刷毛で焼酎を鏡餅にまんべんなく塗る方法があります。こうすることで、カビの素になる雑菌がつかないように、表面をアルコールでコーティングすることで、パックに詰めてない鏡餅でも、カビを予防できます。

カビを予防するための焼酎を塗る前に、鏡餅の表面についている片栗粉や小麦粉を、乾いた布巾やキッチンペーパーなどで綺麗に拭きります。特に、二つが重なっている部分には、細かな粉が貯まりやすいので、それも拭き取るのがカビ予防のコツになります。できれば、雑菌がつかないように、手にはビニール手袋などをしておく方がよりカビの雑菌対策として良いです。こうした鏡餅の1つずつの表面にまんべんなく塗ります。

カビ予防であっても、アルコールを使いたくないという人には、からしやワサビの抗菌作用を活用する方法があります。小さなアルミカップやぐい呑みなどに、チューブ入りのからしやワサビでよいので、それをいれて、鏡餅飾りのすぐそばに置きます。また粉がらしや粉わさびを、和紙に包んで、鏡餅の重なる部分に挟むというカビ予防法もあります。お弁当用の抗菌シートを、鏡餅の間に挟むという方法もあります。

割り箸を使って通気を良くする

つきたてのお餅は水分も多く含んでいて、やわらかい状態です。この状態で温かい室内に飾ると、カビが生えやすくなります。鏡餅にするお餅は、やわらかすぎないようにするというのも方法ですが、ある程度かたくなったら、カビが発生しにくいように、通気性を良くする方法として、割り箸を使います。割り箸を鏡餅よりも短めに切って、三方と下のお餅の間に2本、下と上のお餅の間に2本離して置くだけで、風の通り道ができます。

割り箸を使うことで、暖房器具などで熱せられた空気が貯まりやすい場所を、少しでも通気性を上げて、カビを予防するという方法になります。ただ、通気性がよいと、鏡餅が乾燥するのでひび割れしやすくなるということになります。鏡餅飾りを置く場所にあわせて、対策をするのがおすすめです。

少し手間になりますが、ラップで鏡餅を包むという方法も、カビ防止とひび割れ予防に役立ちます。鏡餅がきれいに成型されてから包むと、ラップにシワができてしまいますが、つきたてのお餅で作る時であれば、ラップを大き目に切って、水で軽く濡らして、そこに熱い状態のお餅をいれてそのまま冷まします。餅が覚めたら、ラップで包むと、表面のシワもなく、きれいに包むことができ、乾燥を防ぎひび割れの予防策にもなります。

カビやひび割れが起きたら神様のお告げ?

お持ちを丸めて重ねた鏡餅をそのまま飾っておくと、松の内の期間の終盤には、カビやひび割れが起きることがあります。真空パックのものであれば問題ありませんが、家の中に飾っていても、乾燥が原因でひび割れた起きることがあります。ある意味では、保存料などを含んでいない餅ということもいえます。

歳神様の宿った鏡餅に、カビやひび割れが起きたら、神様が健康に気をつけるようにというお告げととらえることもあります。カビの部分は取り除いて食べる必要があり、そのまま食べるとお腹の調子が悪くなります。また、部屋が乾燥している状態が続くことで、鏡餅飾りにもひび割れができてしまうので、寒いお正月に風邪をひきやすいという状況でもあるので、健康には気をつけることが大切ということがいえます。

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鏡餅飾りはいつからいつまでが飾る日なのか覚えておこう!

鏡餅飾りは、いつからいつまでか、飾る場所はどこが良いのかというものがあります。歳神様が宿る場所でもあるので、その由来を知って、神聖な気持ちで飾りたいものです。合わせて、美味しく分けて口にできるようにひび割れやカビ予防の方法も実践してみてください。

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