にんにくチューブの添加物とは?にんにく一欠片の量や含まれる栄養も!

料理する際に何かと便利なチューブタイプの調味料。皆さんの自宅の冷蔵庫にもいくつか入っていると思いますが、にんにくチューブは使っていますか?何気なく料理に使っているけれど、詳しい成分などは知らない人も多いかもしれません。含まれている添加物や、にんにくの栄養、効能についても今回は詳しく紹介していきます。皆さんも是非にんにくチューブを上手に活用してお料理上手になりましょう!

にんにくチューブの添加物とは?にんにく一欠片の量や含まれる栄養も!のイメージ

目次

  1. 1にんにくチューブとは?
  2. 2にんにくチューブに入っている添加物
  3. 3にんにく一欠片の量はにんにくチューブどれくらい?
  4. 4にんにくの効能
  5. 5にんにくチューブの賞味期限
  6. 6にんにくチューブが賞味期限切れになったら?
  7. 7にんにくチューブは冷凍保存できる
  8. 8にんにくチューブは手作りできる?
  9. 9にんにくチューブの使い過ぎに注意!
  10. 10にんにくチューブを上手に活用しよう

にんにくチューブとは?

皆さんの家庭にもチューブタイプの調味料がいくつかあると思います。いちいち薬味を刻んだりせずにすぐに使うことができ、手も汚れないので重宝している人が多いのではないでしょうか?その中でも、にんにくチューブはとても人気があります。匂いのつきやすいにんにくが主な原料になっているので、チューブタイプだと保管にも便利です。今回は、このにんにくチューブについて、添加物や保存方法など詳しく紹介します。

また、料理本やレシピサイトなどでよく見かける「にんにく一欠片の量」が具体的にどのくらいの分量なのか、またにんにくチューブの主原料であるにんにくの詳しい栄養価や効能、にんにくチューブの賞味期限切れにはどんな対策が良いのかなど、摂取する上で是非知っておきたい情報も詳しく説明します。皆さんもこの機会ににんにくについて是非詳しくなって、普段の料理、献立にに生かしてみましょう。

にんにくチューブに入っている添加物

にんにくチューブはにんにく100%ではない

にんにくチューブの原料ですが、実はにんにく100%ではありません。保存が効くように添加物が含まれています。にんにくチューブに含まれる添加物は、でんぷん、ソルビトール、香辛料、酸味料、安定剤などです。でんぷんは、商品量自体を安くで増量できるため、その他の調味料でも多く使われています。ソルビトールも、食品や医薬品など幅広く使われている添加物で、主に食品に甘みをプラスする役割があります。

にんにくチューブの添加物に着目

ソルビトールは過剰摂取するとお腹がゆるくなってしまうことがあるので、くれぐれも注意しましょう。安定剤は、食品に粘り気を出すために使われます。缶スープやプリンなどの多くの食品にも含まれている添加物になります。添加物は、食品自体の味を調えたり、保存が効くようにプラスされることが多く、安全面にも配慮された上で添加されていますが、不安な人はしっかり成分表などをチェックして購入するようにしましょう。

にんにく一欠片の量はにんにくチューブどれくらい?

にんにく一欠片の量とは?

よく、料理本やレシピサイトなどで、材料のところににんにく一欠片の量という記載がありますが、一欠片の量とは具体的にどのくらいの量を使えば良いのか、皆さんは知っていますか?にんにく一欠片の量とは、およそだいたい5g程です。にんにくそのものでいうと房一つ分、にんにくチューブの量でいうとおよそ小さじ一杯分、と覚えておくと良いでしょう。にんにくが小ぶりの場合は、房二つ分程で「にんにく一欠片の量」になります。

にんにくチューブの栄養価

にんにくは、昔から人々に親しまれてきた香味野菜になりますが、いわゆる「三大栄養素」と呼ばれる炭水化物(糖質)・たんぱく質・脂質はほとんど含まれていません。そして、ビタミンやミネラルといった栄養素もほとんど含まれていません。ではなぜ、「にんにくは体に良い」という定説が私たちにこれほど浸透しているのでしょうか?それは、にんにくの「非栄養性機能物質」というものがポイントになります。

非栄養性機能物質とは、食物に含まれる栄養成分とは異なり、おおまかにいえば「栄養としては働かないが薬物として機能する物質」のことです。にんにくには、含硫アミノ酸・ステロイド系化合物と糖の複合物質などの成分が含まれていて、これらは直接エネルギーになるわけではありませんが、摂取した体中の成分とお互いに作用し合って、そこでさまざまな効果を発揮するのです。代表的なものがアリシン、スコルジニンです。

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にんにくの効能

にんにくにを切ったり潰したりした時に生まれる「アリシン」という成分は、私たちの体を強くしたり、免疫力を上げてくれる働きをしてくれます。にんにくチューブにもこのアリシンという成分が含まれているので、同じように体への効果が期待できます。にんにく一欠片の量だけでも普段の料理に取り入れるだけで十分効果はあります。ここではにんにくの非栄養性機能物質について、効能と合わせて詳しく紹介していきます。

疲労回復・滋養強壮

にんにくを摂取した時の効能で一番最初にイメージが湧くことといえば、「スタミナが付く、滋養強壮に良い」という点です。硫化アリルの一種であるアリシンという成分が、ビタミンB1と結合し、アリチアミンという成分に変化します。このアリチアミンが、ビタミンB1単体だけのときよりも体内への吸収率が高く、血液中に長く留まることができる為、糖のエネルギー代謝が上がり、疲労回復、滋養強壮に効果的だとされています。

そして、アリシンを加熱することで発生する「スコルジニン」という成分は、にんにくの成分の中でも最も強壮効果が高いものだとされていて、スコルジニンもまたビタミンB1の吸収を助け、エネルギー代謝もアップさせる働きがとても優秀です。アリシンとの相乗効果でやはり疲労回復・滋養強壮にはぴったりなのです。

ストレス対策

前述したアリシンと結合することで吸収の高まるビタミンB1は、鎮静や精神安定の作用があることでも知られています。ビタミンB1は脳のエネルギー源になるブドウ糖の代謝に必要不可欠な成分で、不足すると低血糖症を引き起こす恐れがあります。そしてイライラが募り、疲労感や倦怠感をもたらします。よって、アリシンと結合した状態であればこのビタミンB1がより吸収されるので、そういったことを防ぐことができるのです。

血行促進・冷え症対策

アリシンには他にも私たちの体にとって嬉しい効能があります。アリシンは玉ねぎなどにも含まれている独特な匂いを持つ成分でもあり、とても強力な抗酸化力と、中性脂肪や悪玉コレステロールを抑え血液をサラサラにしてくれる効果があり、毛細血管が広がり、血流が良くなる働きをしてくれるのです。女性は冷え性の人が多く、血行が悪い場合が多いので、そんな時は是非にんにくのパワーに頼ることをおすすめします。

老化・肌荒れの予防

実は、にんにくはアンチエイジング効果も期待できる食材として注目を浴びています。老化は、体中の細胞の参加が進んでいくことで引き起ってしまうものですが、にんにくのこのアリシンやスコルジニンは細胞の参加を抑制する抗酸化の作用が強いので、肌の老化防止やガン予防、動脈硬化の予防に非常に役に立つのです。前出したように血行促進にも良いので、肌のターンオーバーのサイクルも整えてくれます。

減塩中の人はにんにくチューブよりも生にんにくを使おう

にんにくチューブには、長く保存できるように添加物と多くの塩分が含まれています。小さじ一杯(にんにく一欠片の量相当)でもかなり塩分濃度が高いので、減塩中の人は料理の際、生にんにくを使うことをおすすめします。塩分の多い食事を取り過ぎると、血圧があがり、最終的には生活習慣病のリスクが高くなってしまいます。他の調味料などとのバランスも考えて、にんにくチューブを使う場面をきちんと選ぶようにしましょう。

にんにくチューブの賞味期限

未開封の場合

にんにくチューブの賞味期限はどれくらいなのでしょうか?もちろん製造メーカーによって異なりますが、およそ6か月~12か月くらいが多いようです。未開封の場合であれば、高温多湿な場所、直射日光を避ければ常温で保存が可能です。その場合の賞味期限がおよそ6か月~12か月と覚えておきましょう。パッケージにも記載されていますので、賞味期限切れには注意するようにしまよう。

開封後の場合

にんにくチューブを一度開封した場合、その残りのものはおよそ1か月を目安に使い切るように心がけましょう。パッケージには、「開封後は早めにお召し上がりください」と書かれている場合が多く、具体的にいつまでにという記載はありません。保存が効くように添加物は入っていますが、なるべく早めに使い切ってしまうに越したことはありません。賞味期限切れにならないように、開封した日付もマジックなどで書いておきましょう。

にんにくチューブが賞味期限切れになったら?

うっかりにんにくチューブを使い切らずに賞味期限切れになってしまったら、すぐに捨てた方がいいのでしょうか?勿論、どの程度賞味期限切れになったかによりますが、チューブタイプの調味料には保存の為に添加物が入っていたり塩分濃度を高くしてあるので、すぐに悪くなってしまうものではありません。あくまで自己責任になりますが、賞味期限切れでも匂いや色など確認して大丈夫そうであればしばらく使っても問題無いでしょう。

実際ににんにくチューブが賞味期限切れになったとして、どんな状態になったら使用を控えた方がいいのでしょうか?まず異臭がするかどうかがポイントです。にんにく自体においは強めですが、明らかに異臭がする場合はやめておきましょう。そして、干からびていたり、逆に液状化している場合も、料理に使うのは絶対にやめましょう。賞味期限切れになった調味料はついその後も使ってしまいがちですが、状態を細かく確認してください。

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にんにくチューブは冷凍保存できる

保存方法

賞味期限切れが心配だったり、最初からにんにくチューブを使い切ることができないと分かっている場合、頭に浮かぶのは冷凍保存できないかということです。にんにくチューブを小さじ一杯ずつ(にんにく一欠片の量相当)できるだけ平らに広げた状態でラップにそれぞれ包み、フリーザーバッグなどの保存袋に入れて冷凍庫で保存できます。その際は扉の開け閉めによる温度変化の影響を受けにくい奥のほうに置いておくようにしましょう。

解凍方法

冷凍したにんにくペーストを料理で使いたい場合は、電子レンジのあたため機能で10~20秒ほど加熱すればすぐに使うことができます。勿論冷凍せずに使う場合に比べて風味は若干損なわれてしまいますが、料理で使う分には全く気になりませんので安心してください。そして、にんにくを加熱すると電子レンジの庫内に独特な匂いがついてしまいますが、重曹などで後で綺麗に庫内をふくだけで匂いが付くのを防ぐことができます。

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にんにくチューブは手作りできる?

にんにくチューブの添加物がどうしても気になるし、小さい子どもに食べさせる場合にその添加物が嫌だ、という場合には、自宅でにんにくチューブならぬにんにくペーストを手作りすることをおすすめします。シンプルな材料であっという間にできますので、是非皆さんもチャレンジしてみてはいかがでしょうか?塩分の量も自由に調整がきくので、減塩中の人にも手作りはおすすめです。

材料はにんにく80g、オリーブオイル30g、塩少々だけです。下準備として、にんにくの皮はむいておきましょう。にんにく、オリーブオイル、塩をペースト状になるまでフードプロセッサーにかけます。密閉できる保存便にそのペーストを入れて冷蔵庫で保存でき、保存期間の目安としてはだいたい一週間から二週間程度を目安にしましょう。短時間で作ることができてスタミナ抜群の栄養のある料理に使えるので、非常に重宝します。

にんにくチューブの使い過ぎに注意!

にんにくのアリシンという成分がとても体にとって嬉しい効能があることは分かりました。ですが、だからといって過剰摂取は良くありません。アリシンはとても強い殺菌作用がある分、摂取し過ぎてしまうと、体にとって悪い菌だけでなく良い菌まで減少させてしまう恐れがあります。免疫力を高めてくれるはずが、全く逆効果になってしまってはせっかくのにんにくパワーが台無しになってしまうので、気を付けるようにしましょう。

大人でだいたいにんにく2~3片程が一日分の適量とされています。チューブにんにくも、1日で小さじ3、4杯程度に留めておきましょう。胃の消化活動を活発にしてくれる働きがありますので、過剰摂取はかえって胃が荒れてしまう原因になります、そして、にんにくを摂取した時に気になる口臭も、きちんとケアをするようにしましょう。緑茶やリンゴジュースが口臭予防の効果があるともいわれていますので、試してみてください。

にんにくチューブを上手に活用しよう

いかがでしたか?手を汚さずに簡単に料理に使えるにんにくチューブですが、保存が効くようにさまざまな添加物が入っていることがわかりました。それでも、主な原料であるにんにくは、私たちの体にとって非常にうれしい効能を持っていて、適切な摂取量で積極的に取り入れていきたい食材です。にんにくチューブを上手に活用して、またオリジナルのにんにくペーストを作ってみたりして皆さんも是非お料理上手になりましょう。

そして、にんにくチューブ小さじ一杯と生のにんにく一欠片の量とでは添加物や塩分の量がちがってきますので、家族の健康も十分に考えながら使い分けることをおすすめします。チューブを使う場合も、オリジナルのにんにく調味料を使う場合も、賞味期限切れにはくれぐれも注意しましょう。賞味期限切れになりそうな場合は冷凍保存するなど工夫も必要です。状況に合った方法で上手ににんにくパワーを取り入れていきましょう。

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