白桃の種類や旬の時期・食べ頃は?黄桃との違いもチェック!

白桃の特徴について詳しく解説します。旬の時期から食べ頃、正しい保存方法、意外と知られていない黄桃との違いも紹介します。豊富な白桃の種類の中から人気のものを時期別にまとめたので、桃好きな方はぜひチェックしてください。

白桃の種類や旬の時期・食べ頃は?黄桃との違いもチェック!のイメージ

目次

  1. 1白桃が美味しく食べられる旬や種類が知りたい!
  2. 2白桃の特徴
  3. 3白桃の食べ頃と保存方法
  4. 4白桃の旬の時期別種類と特徴【6月から】
  5. 5白桃の旬の時期別種類と特徴【7月から】
  6. 6白桃の旬の時期別種類と特徴【8月から】
  7. 7白桃の旬の時期別種類と特徴【9月以降】
  8. 8白桃の旬の種類を楽しもう!

白桃が美味しく食べられる旬や種類が知りたい!

白桃は優しい甘さとジューシーな食感で、果樹の女王と呼ばれるほど人気のフルーツです。初夏に出回るイメージがありますが、産地を移して6月~10月頃まで長く楽しむことができます。本記事では白桃の種類と旬の時期を詳しく紹介します。美味しい白桃の選び方や保存方法、黄桃との違いも解説するので、ぜひ目を通してみてください。

白桃の特徴

味や見た目の特徴

白桃は桃の種類のひとつで、果肉が白い白肉種と呼ばれる品種です。桃の発祥は中国の上海水密桃とされ、紀元前から食べられていたとされています。明治時代には日本にも導入され、桃の産地で知られる岡山県で白桃として品種改良されました。

白桃は白にほんのりと加わったピンク色のグラデーションが美しく、ふっくらとした丸みを帯びた形が特徴です。完熟しても果皮が乳白色であることから、白桃と名づけられました。果汁がたっぷり含まれている白桃は、甘味が強く、ジューシーな味わいを楽しめるのが特徴です。

食感は非常にやわらかくなめらかな舌触りで、噛み締めるほどに甘味が口いっぱいに広がります。ほかのフルーツと比較して非常にデリケートで、栽培に手間がかかるため、高級品としても知られています。一部のブランド白桃は高級果実専門店や、デパートなどで贈答用として販売されています。

旬の時期

白桃の旬の時期は産地によって異なりますが、6月~10月と比較的長く続きます。旬の時期のピークは7月下旬~8月下旬頃で、晩生種と呼ばれる種類は10月上旬まで出荷されるものもあります。最近では白桃のハウス栽培が進み、早いもので5月中旬頃から一部の店で販売され始めることも増えています。

白桃と黄桃の違い

白桃と黄桃は品種が異なり、果皮と果肉の色で大別されています。白桃は白肉種で果肉が白いですが、黄桃は黄肉種と呼ばれ、その名の通り果肉の色が黄色がかった色味をしています。

白桃は果肉が豊富に含まれており、とろけるような食感、芳醇な香りが特徴です。一方黄桃は白桃に比べて果実が硬めで、マンゴーのような香りと色をしています。

黄桃は白桃と比較すると糖度も低めですが、最近では品種改良により甘い黄桃も出回っています。扱いやすく、価格も安価であることから、缶詰などの加工品にも使用されることも多いです。

白桃の食べ頃と保存方法

美味しい白桃の選び方

食べ頃を迎えた美味しい白桃は、見た目がふっくらときれいな丸みを帯び、全体的に赤く色づいています。そうした白桃は甘味が濃く、身が詰まってジューシーな傾向にあります。また果皮全体にうぶ毛があるものは、収穫から時間が経っておらず新鮮な証拠です。

形は上から見て横長の楕円で、白桃の表面にある縫合線が左右均等に入っているものは味のバランスがよく、美味しいです。大きさは中玉以上のものがおすすめです。一般的に大きな桃になるほど甘味が増し、美味しい桃になっています。パッケージ越しに白桃特有の甘い香りがするものも美味しいです。

ただし白桃は非常にデリケートで、表面を指先で少し押すだけで黒ずんでしまいます。そのため手に取ったり、表面を押すとマナー違反になってしまいます。美味しい白桃を見極めたい時は、お店の方に尋ねるなどして選ぶと良いでしょう。

食べ頃の見極め方

白桃の見た目に青みが抜け、全体がきれいな乳白色になったら食べ頃のサインです。最初から赤みの強い白桃は、ヘタ周辺をチェックし、青みが消えたら食べ頃と判断しましょう。見た目で食べ頃が判断しにくい場合は、白桃特有の甘い香りが広がり、手に取った時にやわらかく、爪の先で皮がめくれるようになった頃が食べ頃になります。

まだ白桃が食べ頃に至らず硬い時は、常温で保存して追熟させましょう。最初の状態や季節にもよりますが、直射日光を避け、風通しの良い場所でしばらく常温保存すると白桃は完熟して美味しくなります。

この時冷蔵庫で保存すると食味が低下してしまいますので、絶対に避けてください。どうしても冷蔵庫で保存するときは白桃を1個ずつ新聞紙に包み、野菜室で保存するようにしてください。

食べ方

食べ頃を迎えた白桃は、食べる1~2時間前に冷蔵庫に入れて冷やすのがおすすめです。程よく冷やすことで甘みが引き立ち、より一層美味しく食べられます。すぐに白桃を食べたいという方は、氷を入れた水に白桃を入れ、10分~15分程度漬けて冷やすと良いでしょう。

食べる時はまず白桃の中心にある縫合線に沿って包丁を入れ、くし形にカットします。そのまま縫合線にナイフを入れ、軸を中心にくるくると皮をむいていきましょう。食べ頃の白桃は包丁で皮をむかなくても、手でむくことができます。指で皮をつまんだら、そのままスーっと手を下におろして皮をむいてください。

白桃の皮をなるべく薄くむくことで、より美味しく食べることができます。最後に白桃の中心にある種を避け、食べやすい大きさに包丁でカットしてください。桃は上部になればなるほど糖度が高く甘いため、糖度が均等にいきわたるように縦にカットするのがおすすめです。

保存方法

白桃は基本的に冷蔵保管に弱いため、常温保存するのがおすすめです。冷蔵庫の冷気によって特有の甘さが奪われてしまうためです。風通しの良い冷暗所で常温保存し、食べる前に冷蔵庫で冷やすようにしましょう。

白桃を多くもらったり、お取り寄せで大量に購入して長期保存した場合は、冷凍保存しておくという手もあります。白桃をきれいに洗い、1個ずつラップに包んでから保存袋に入れて保存すると、約1か月は日持ちします。冷凍することで皮がめくれやすくなるというメリットもあるので、すぐに食べない場合は冷凍保存しておきましょう。

白桃の旬の時期別種類と特徴【6月から】

種類①日川白鳳

日川白鳳は、桃の生産地として有名な山梨県で生まれた白鳳という桃の枝変わり品種です。早生種桃のひとつで、桃が出始めて間もない6月頃から収穫されます。大きさは200gから250g程度で、丸みを帯びた美しい形をしているのが特徴です。表皮にはうっすらと縞模様が刻まれ、全体的に赤めで、熟すとやや黒ずんだ赤色に変化します。

果肉はジューシーで、かぶりつくと果汁がぼたぼたと滴るほどたっぷりと詰まっています。糖度は12度前後と強くはありませんが、酸味が少ないため、甘く感じるという方が多いようです。

種類②白鳳

桃を代表する品種のひとつで、日川白鳳や八幡白鳳などさまざまな品種が生まれている歴史の古い品種です。重さは250g~350gとやや大きめで、熟すと果皮が鮮紅色になります。繊維が少なく果汁を豊富に含んでいて、とろけるような口当たりが特徴です。

甘みが強く、酸味も少ないので、幅広い世代の方に人気です。そのまま食べて美味しいのはもちろん、ヨーグルトをかけたりサラダにするなどアレンジするのもおすすめです。

種類③ちよひめ

ちよひめは極早生種の白桃で、一般的な桃の収穫時期より早い段階で出荷されます。大きさは150~200gとやや小ぶりで、果皮の地色は白なのに対し、中は濃いめの赤色をしています。実はやや硬めでしっかりとした食感をしており、すっきりとした甘さが持ち味です。

甘さや香りが物足りないと感じるときは、はちみつや砂糖を加えてスムージーにしたり、ゼリーやシャーベットなどに加工すると良いでしょう。

白桃の旬の時期別種類と特徴【7月から】

種類①加納岩白桃

加納岩白桃は、リピーターの多いブランド桃としても人気の品種です。果実のサイズは250g程度とやや大きめで、果皮の色は濃い方ではありませんが、実は溶質でなめらかな食感をしています。

甘みが非常に強く、一口食べると豊かな甘さにやみつきになります。繊維も少なく、果汁を豊富に含んでいるため、食べるとジューシーに感じます。

種類②本白鳳

白桃と橘早生を交配して生まれた本白鳳は、7月初旬から出回り始めます。ほかの品種と比べて比較的安価で、手に取りやすいです。果実は300g程度で、大きなものだと350gを超えるものもあります。清らかな甘みとなめらかな食感、とろけるような舌触りが特徴で、白桃らしさを感じる品種です。

種類③清水白桃

桃の女王とも称される清水白桃は、桃の本場岡山県でも最高ランクに属する品種です。やわらかな白い肌に甘い香りをまとった高貴な姿は、女王の名にふさわしい一品といえるでしょう。

上品な甘みとたっぷりの果汁、とろけるような食感が特徴で、贈答用としても喜ばれています。清水白桃が味わえるのは7月下旬から約10日間のごく限られた時期のみです。桃の中でもトップレベルの品種になっているので、ぜひチェックしてみてください。

種類④黄美娘

黄美娘は山梨県で偶然発見された突然変異種です。見た目が黄色いので一見黄桃のようですが、白桃の一種です。果実は250g~300g程度、黄色がかった見た目にややしっかりした肉質で、マンゴーに似ていると例えらえることも多いです。

酸味が少なく、しっかりとした甘さが感じられ、とろけるような食感というよりはねっとりとした食感です。桃の生産量の1%ほどしか生産されておらず、一般のスーパーなどに出回ることはありません。

白桃の旬の時期別種類と特徴【8月から】

種類①川中島白桃

長野県の川中島町の農家が品種改良を進める中で発見した桃で、1960年頃から出回っている歴史の古い品種です。桃の中でも3番目に多く栽培されており、目にする機会も多いです。

1玉250g~300g程度の大玉傾向にあり、外側は濃紅色をしており、果肉は白いのが特徴です。肉質はやや硬めで引き締まっているため、しっかりとした歯触りを感じます。酸味が少なく、甘みも十分にあるバランスの取れた味わいで、生食はもちろん、コンポートなどにも向いています。

種類②浅間白桃

主な生産地は山梨県で、7月下旬~8月上旬頃に収穫時期を迎える品種です。250g~350g程度のやや大ぶりな果実で、鮮やかなピンク色をした白桃らしい外観をしています。

糖度が高く、芳醇な香りで果汁もたっぷり詰まっているため、手に持つとずっしりとした重みを感じます。味のよさと見た目の美しさから贈答用にもよく選ばれています。栽培が難しいため近年は生産者が減少しており、希少な白桃として高値で販売されていることもあります。

種類③なつっこ

川中島白桃にあかつきを交配し、2000年に登録された比較的新しい品種です。1玉300g~350gほどと大きめで、果実はやや楕円形をしています。

酸味が少なく、果肉は緻密でなめらかな口当たりが特徴で、比較的長く日持ちします。果実がやや硬めで指で皮をめくるのは難しいため、包丁を使って皮をむくと良いでしょう。

種類④一宮白桃

主に山梨県で生産されており、生産数が少なく、市場で出回る数が少ない品種です。1玉350g前後の大玉傾向にあり、表面はクリーム色にピンクが混じった美しい色をしています。

果汁を豊富に含み、高い糖度と穏やかな酸味で口当たりがよいため、食べやすいと評判です。果肉がやや硬めになっているので、果実の割れ目に沿ってナイフを入れ、アボカドのようにぐるりと回して半分にカットしてから皮をむくのがおすすめです。

白桃の旬の時期別種類と特徴【9月以降】

種類①伊達白桃

極晩生種で桃のシーズンが終わる頃に登場する大玉の白桃です。果形が美しく、きれいな球形をしたものが多いです。果皮色は濃い赤色をしており、果肉は乳白色、種の周りは赤く染まっています。出荷時は肉質はやや粗めですが、追熟させることで次第に柔らかくなっていきます。糖度も高く、果汁にあふれたバランスの良い品種です。

種類②西王母

福島県を中心に生産されている西王母は、2004年に品種登録された比較的新種の白桃です。1玉が350~600g程の大玉で、果皮の色は乳白地に淡い赤色が美しいグラデーションになっています。果肉は甘みが強く、ジューシーで、舌触りも滑らかです。一口食べれば口の中で果汁がはじけ、桃らしい美味しさが楽しめます。

種類③夢かおり

桃のシーズン終盤を代表する品種のひとつで、比較的大玉で果汁がたっぷり含まれたジューシーな白桃です。果肉はきれいな乳白色をしており、もっちりとした弾力のある食味が特徴です。夢かおりという名前は、夢が香るイメージから名づけられたとされています。

種類④白根

白根は、新潟県の白根地区で古くから栽培されてきた晩生種の白桃です。赤みが強めのピンク色をしており、大玉でやや固めの肉質が特徴です。果肉は決めが細かく、甘味と旨みが濃厚で、食べると口いっぱいに桃らしい甘味が広がります。2~3日しか日持ちしないため、購入したら早めに食べるのがおすすめです。

白桃の旬の種類を楽しもう!

白桃の食べ頃や食べ方、黄桃との違いなどを詳しく紹介してきました。桃と一口にいっても、白桃と黄桃では品種や食味、味わいも大きく異なります。白桃にも驚く程多くの種類があり、品種によって見た目や味に違いがあります。食べ比べてお気に入りを見つけるのも楽しいでしょう。

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