わさびの食べ過ぎは体に害を及ぼす?効能や対処法もチェック

わさびを食べ過ぎるとどうなるのかを徹底調査しました。食べ過ぎによって起こる下痢や腹痛などの健康被害について詳しく解説します。わさびに含まれる栄養素や、効果効能も紹介するので、ぜひチェックしてください。

 わさびの食べ過ぎは体に害を及ぼす?効能や対処法もチェックのイメージ

目次

  1. 1わさびの食べ過ぎで起きる症状や健康効果を紹介!
  2. 2わさびの食べ過ぎで起きる症状
  3. 3わさびを食べ過ぎた時の対処法
  4. 4わさびの健康効果・効能
  5. 5わさびの食べ過ぎにならない量と注意点
  6. 6わさびの食べ過ぎは体に害があるので注意!

わさびの食べ過ぎで起きる症状や健康効果を紹介!

わさびは寿司や刺身などの和食はもちろん、サラダやカルパッチョなどの洋食にも使い勝手のよい香辛料です。ツンと鼻に抜ける辛みと清涼な香りが持ち味で、料理を引き立てる名脇役ですが、食べ過ぎてしまうと下痢などのさまざまな健康被害が起こってしまいます。

本記事では、わさびを食べ過ぎると体にどのような影響を与えるのかをまとめました。食べ過ぎた時の対処法や、効果効能も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

わさびの食べ過ぎで起きる症状

症状①胃痛や下痢

わさびには健康に役立つ栄養成分が含まれていますが、適量以上に食べ過ぎてしまうと胃痛や吐き気、下痢などの副作用が起きることがあります。わさびには刺激性があるため、体調が良くない場合は下痢を引き起こし、腹痛を催しやすくなります。

特に胃腸が弱い方は下痢になりやすいので、くれぐれも食べ過ぎないように注意しましょう。重度の下痢を放置していると健康にも影響を及ぼすので、下痢が続く場合は早めに病院を受診するようにしてください。

症状②味覚障害

わさびの食べ過ぎによって味覚障害を引き起こすケースもあります。味覚障害は味に対する感度が低下し、味を感じなくなる症状です。味がよくわからなくなる、何も食べていないのに口の中に苦味や塩味、渋味などを感じるなどの症状が現れます。

味覚障害は下痢などのわかりやすい症状とは違い、気づかないうちに悪化してしまうことがあるので注意が必要です。味覚障害になってしまうと甘いものやしょっぱいものを過剰に食べ過ぎてしまう傾向にあり、高血圧や糖尿病などの重度の健康被害を発症することもあります。少しでも味覚に違和感を感じたら、早めに医師に相談しましょう。

症状③アレルギー

わさびを食べた後に頭痛やかゆみ、悪寒などの症状が出た場合、アレルギーの可能性もあります。あまり知られていませんが、食物アレルギーの原因物質であるたんぱく質が含まれているため、アレルギーを引き起こすことがあるようです。

具体的な症状としては頭痛、鼻水、皮膚や喉、唇にかゆみやじんましんが起きたり、まれに発熱を伴った吐き気などを催すこともあります。口腔内がピリピリする程度であればわさびの辛み成分による反応が考えられますが、明らかにおかしい場合はアレルギー反応を起こしていることが考えられます。

全身の皮膚症状や呼吸器などに症状が現れた場合、家庭での対処は難しいので、速やかに病院へ行くようにしてください。

わさびを食べ過ぎた時の対処法

対処法①安静にする

わさびを食べ過ぎて健康被害が現れた場合の対処法として、一番大切なのは安静にすることです。楽な姿勢でゆったりと安静にすることで、副交感神経が働き、消化しやすい状態になります。

ゆったりとした姿勢で本を読んだり、テレビを見ていると、いつのまにか吐き気や頭痛が収まり、すっきりすることがあります。ひどい下痢や呼吸器のトラブルなど緊急性のある症状は別ですが、軽い頭痛や腹痛程度であれば、安静にして様子をみるとよいでしょう。

対処法②胃を刺激しない

わさびの食べ過ぎで起きる下痢などの健康被害は、わさびに含まれる辛み成分が原因であることがほとんどです。そのため食べ過ぎで胃痛を起こしている時は、それ以上胃を刺激しないようにしてください。コーヒーやお酒などの嗜好品も胃を刺激するので、食べ過ぎたあとに飲むのは避けてください。

元から胃腸の調子が悪くて胃が荒れている方は、わさびを食べ過ぎると胃の粘膜に炎症を引き起こす可能性もあります。そのため胃腸の調子が戻るまでは、刺激物を控えるようにしてください。

対処法③散歩をする

わさびの食べ過ぎて苦しくなった場合、軽く散歩をすることで解消することがあります。家の周辺や中を歩き回る程度の軽い散歩は、全身運動になり、程よく胃腸を刺激します。胃腸を刺激することで消化を促し、症状が緩和することがあるので、歩く元気がある方は一度試してみてください。

ただし食後に激しい運動をすると、思わぬ副作用が起きることがあります。いつもよりものんびりとしたペースでゆっくり歩く程度にとどめておいてください。食後に散歩することで血糖値の上昇を抑えられてカロリーが消費できたり、頭がリフレッシュするというメリットもあります。

対処法④ツボを押す

わさびの食べ過ぎで消化不良を起こしている場合は、消化を助けるツボを刺激することで不快感を和らげることができます。ツボ押しは手軽にできて時間もかからないので、試してみる価値があります。胃腸に効いて消化を促すツボはいくつかありますが、おすすめは以下の3つのツボです。

一つ目はみぞおちとおへその真ん中にあるチュウカンというツボで、内臓機能全般の働きを活発化し、全身を強化してくれます。二つ目はリュウキュウで、ひざの皿の外側にある骨の出っ張りから指3本分上にあるくぼみにあるツボです。これは胃腸の働きを正常にする効果があるので、下痢気味の時に有効です。

三つ目は耳の骨の真ん中あたりにある胃点というツボです。胃点を押すことで胃の働きを活性化させ、消化を促進することができます。どのツボも程よい強さで10秒程度押してください。

対処法⑤炭酸水を飲む

わさびを食べ過ぎた時の対処法として、炭酸水を飲むというのも効果があります。炭酸の刺激は血管を広げて血流を良くし、消化を促す効果が期待できます。またゲップが出やすくなるので、胃の中に溜まったガスを排出したり、さっぱりとした後味によって気持ち悪さを解消することもできます。

この時飲むのは無糖の炭酸水がおすすめです。ただしこの方法には個人差があるので、炭酸を飲んで逆に苦しくなったという場合は、直ちにやめるようにしてください。

対処法⑥ミントなどの香りを嗅ぐ

ミントには消化管の筋肉を弛緩させ、消化を助ける働きがあります。そのため食べ過ぎて苦しくなった時に、ミントティーなどを飲むと腸内ガスを排出させ、胃腸の不調を整えてくれます。ミントは嗅ぐだけでも効果があるので、時間がない方はミントの香りを思いっきり吸い込むとよいでしょう。

ミントのほかにも消化機能を正常な状態に整える効果があるカモミールや、消化不良を改善する働きがあるレモングラスなどでも同様の効果が期待できます。人によって合う合わないはありますが、好みの香りのハーブを試す価値はありそうです。

わさびの健康効果・効能

効果・効能①殺菌作用

わさびは食べ過ぎると健康被害を及ぼす可能性がありますが、栄養が豊富で適量であれば体にうれしい効果効能が期待できる食材です。その中でも最も有名な効能が、殺菌、抗菌作用です。わさびの辛み成分であるアリルイソチオシアネートには強力な殺菌作用があり、大腸菌やサルモネラ菌など食中毒の原因となる菌の増殖を抑制する働きがあります。

刺身や寿司など生魚にわさびが添えられているのは、冷蔵庫が普及する前に滅菌する目的で使われていた名残です。辛み成分であるアリルからし油には、魚の生臭さを分解して食欲を増進させる作用があるため、冷蔵庫が普及した現代でも一緒に食べるのが望ましいです。

効果・効能②がんの予防

わさびに含まれるワサビスニフィニルという成分には、抗がん作用が期待できます。ワサビスニフィニルは血液の凝固を防ぎ、がんを発生させる血小板が集まるのを抑制する作用があるためです。研究ではわさびの成分が、ヒト胃ガン患者のリンパ節転移由来細胞の増殖を抑制したという結果も報告されています。

またわさびの6-メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネートという成分に活性酸素の生成を抑える抗酸化作用があり、がんになりにくい体を作ってくれます。活性酸素を抑えることでがん予防だけでなく、ピロリ菌の増殖を抑えて胃潰瘍になりにくくしたり、解毒酵素を活性化させることができます。

効果・効能③血液サラサラ効果

わさびに含まれるワサビスニフィニルという成分には血流を改善する効果あるため、血栓をできにくくして血液をサラサラにしてくれるという効能も期待できます。血栓のつまりは、脳梗塞や心筋梗塞、下肢急性動脈血栓症など命の危険がある病気を引き起こす原因にもなるので注意が必要です。

血栓につまりがあると、重篤な病気になる可能性があるだけでなく、必要な栄養や酸素が送られず、血管が破裂するなどの恐れもあります。健康に長生きするためにも、わさびを食べてサラサラの血液を作っていきましょう。

効果・効能④鼻炎の改善

わさびに含まれるワサビチオヘリキルという成分は、くしゃみの原因となるヒスタミンの放出を抑制する効能があり、鼻炎の改善効果が期待できます。またわさびのツンした香り成分には鼻づまりの症状を改善する効果があり、鼻をすっきりさせてくれることがわかっています。

科学的な薬は副作用が心配ですが、天然成分のわさびであれば安心して食べることができます。花粉症などで鼻づまりに困っている方は、試してみるとよいでしょう。

効果・効能⑤美容効果

血栓予防効果のあるワサビスルフィニルという成分には、抗酸化作用があることは前出の通りですが、活性酸素を除去することでアンチエイジング効果があります。老化の原因となる活性酸素を抑制することで、しみやしわ、たるみ、くすみなどの肌の老化を防いだり、トラブルのない健康で丈夫な肌を作ることにつながります。

またわさびには美白にかかせないビタミンCを豊富に含んでおり、メラニンの生成を抑え、シミそばかすのない白い肌を作ってくれるという美容効果も期待できます。老化を抑え、みずみずしい肌をキープするのにも役立つので、特に女性はわさびを意識して摂取するとよいでしょう。

効果・効能⑥ダイエット効果

わさびの血行促進効果には、体の代謝を上げてダイエットを効率良く進める働きも期待できます。代謝がアップすることで痩せやすい体質になるというわけです。血栓を改善することで新陳代謝を促し、老廃物を排出したり、体内をデトックスしてくれます。

また血流改善効果には、むくみの原因となる細胞間液が染み出すのを防ぎ、むくみ改善するという効能もあります。むくみのない美しい体を作るために、わさびのダイエット効果を活用していきましょう。

わさびの食べ過ぎにならない量と注意点

わさびの適切な摂取量

わさびを食べ過ぎない適量とはどのくらいなのでしょうか?調査したところダイエットやアンチエイジングに必要な摂取量は、1日に3g程度です。3gはティースプーン約1杯分になるので、キッチンスケールがない時などに参考にしてください。効率的にわさびの栄養効果を取り入れたければ、チューブのものではなく本わさびを使用しましょう。

わさびには0.012ml/kgの致死量をもつアリルからし油類が0.1%含まれているため、過剰に食べ過ぎると致死量に達してしまう可能性があります。50kgの体重の大人が一度に食べる量の上限としては、約600gになります。

ただ市販のチューブの量は40gで、致死量に達するためには一度に15本分食べる計算になります。一度にチューブのわさびを15本も食べることはそうそうないため心配することはありませんが、知識として覚えておくとよいでしょう。

チューブわさびの効果は?

市販されているチューブの多くは、西洋わさびを含んで製造されているため、本わさびより効果が低いです。西洋わさびはヨーロッパ原産の植物で、菌の増殖を抑える辛み成分やがん予防に効果的な成分を含みますが、本わさびよりは含有量が低いです。

そのため健康効果を十分得たい場合は、日本原産の本わさびをすりおろして使用するか、本わさびを使ったチューブタイプを使用してください。商品の裏の成分表は、使用量が多い順に記載されています。一番最初に本わさびや生わさびと記載されているものは、本わさびを使用している可能性が高いです。購入前にしっかりよく確認してください。

加熱した場合の栄養

わさびに含まれるビタミンなどの栄養成分は、加熱することによって多少下がります。ただ全体的に見ればあまり変化がないため、軽く加熱する程度であれば過剰に気にする必要はありません。栄養成分を十分摂取したい時は、肉や魚を焼いてからつけて食べる方がよいでしょう。

わさびに含まれる辛み成分は揮発性が高いため、加熱することで飛んでまろやかな味わいになります。つんと鼻に付く辛みが苦手な方は、加熱調理すると軽減することができるので、試してみてください。

わさびの食べ過ぎは体に害があるので注意!

わさびを食べ過ぎるとどうなるのか、食べ過ぎた時の対処法などを詳しく解説してきました。わさびを食べ過ぎてしまうと下痢や腹痛などの副作用が発生するリスクがあるため、注意が必要です。

ただしわさびはビタミンなどの栄養素を豊富に含み、健康に役立つ優秀な食材です。摂取量さえしっかり守れば美容効果やダイエット効果が期待できます。食べる量に配慮し、上手に活用して健康的な身体を作っていきましょう。

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