古代ローマ時代の食事では何を食べていた?外食で豪華な料理も?

古代ローマ時代の食事について詳しく解説します。1日の食事回数や身分差による食事内容の違い、庶民の料理環境などをピックアップ!古代ローマ貴族の驚きの食生活や外食店での豪華な食事メニューもあわせて紹介します。

古代ローマ時代の食事では何を食べていた?外食で豪華な料理も?のイメージ

目次

  1. 1古代ローマの食生活をチェック!
  2. 2古代ローマの食事事情
  3. 3古代ローマの庶民の食事
  4. 4古代ローマにあった外食店
  5. 5古代ローマの再現レシピ
  6. 6古代ローマでは食事を楽しんでいた

古代ローマの食生活をチェック!

古代ローマの食生活というと、どのようなものをイメージするでしょうか?本記事では、古代ローマ時代の食事について詳しく調査しました。貴族と庶民の食生活の違いや外食店で食べられていた料理、当時のメニューの再現レシピなどを紹介しています。貴族の驚きの食事の摂り方も解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

古代ローマの食事事情

身分が区別されていた古代ローマ時代、人々はどのような料理を食べて生活していたのでしょう?まずは古代ローマの時代背景とともに、当時の食事事情を見ていきましょう。

古代ローマ時代はいつ?

古代ローマ時代とは、紀元前753年~476年のおよそ1,200年の期間を指します。都市国家から始まった古代ローマは、徐々に勢力をつけて領土を拡大していきました。最終的には地中海世界を統一し、史上唯一の大帝国となります。数ある都市国家の中でも、1,000年以上続いた国はローマただひとつでした。

時代とともに、食文化も変化していきます。初めのうちこそ身分差はなかったものの、次第に貴族と庶民の区別が大きくなっていきました。その背景には、ギリシア文化や政体の変更、属州の影響などがあったようです。

1日の食事の回数と呼び方

初期の古代ローマ時代の食事回数は、朝、昼、夕の1日だいたい3回でした。朝食をイエンタクルム、昼食をケーナ、夕食をウェスベルナと呼び、1日の中で昼食を最も重視していたようです。時代が変わってローマ周辺の植民地化が進むと、食事は深夜にも及ぶようになります。

それに伴い、1日の食事回数も朝、昼、夕、夜の4回に変わりました。1日のメインが夕食になり、その分昼食が軽くなって2度目の朝食という位置づけになります。呼び方も変化し、昼食をブランディウム、夕食をケーナ、夜食をウェスベルナと呼ぶようになりました。

身分によって違う食事内容

古代ローマ人はもともと農耕民族でした。そのため、初期は贅沢をするほどの食べ物も揃っておらず、食事は非常に質素だったといわれています。しかし、植民地化が進むことで仕入れる食材が増え、上流階級の食事はどんどん豪華になりました。身分差も拡大し、貴族と庶民の食事内容も変わっていきます。

貴族はとにかく食欲が旺盛で、貪欲なまでに食べることにエネルギーを注いでいました。魚料理や生牡蠣などを食べる上流階級もいたようです。それに対し、庶民は配給制のパンを食べ、干し魚やナッツ、チーズなどを食べていました。

庶民の料理環境

当時、庶民は火を使うことを許されていませんでした。せいぜい七輪のようなもので湯を沸かすくらいが精一杯だったようです。従って、温かい料理というと外食するしか選択肢がなかったといわれています。

現在のような保存技術もなく、パンはカチカチに乾燥させることで長期保存していました。食べる際は酸味のある安いワインに浸し、柔らかくふやかしてから食べるのが一般的だったようです。

庶民に振る舞われた豪華な食事

食べるものが限られていた庶民ですが、ときおり権力者から豪華な食事を振る舞われることもありました。地中海世界を統一したジュリアス・シーザーは、凱旋時に祝賀会として2万2千席もある饗宴を開いたといわれています。お抱えや貴族の料理人を集め、上質なワインや食材、秘伝の料理まで大盤振る舞いしたようです。

古代ローマの庶民の食事

続いて、古代ローマの庶民の食生活について解説します。1~2世紀の古代ローマ時代、庶民は高層アパートに住んでいました。とはいえ一部屋が非常に狭く、台所などのスペースも十分に確保されていなかったようです。従って、食事も簡素化せざるを得ない状況にありました。その中で、庶民が日々の食事として食べていたものを紹介します。

朝食(イエンタクルム)

庶民は夜明けとともに目覚め、朝食を摂っていました。食べていたのはパンと塩味のにんにく、水です。これらを祭壇に捧げ、祈りを終えてから食していたといわれています。古代ローマのパンは平たい丸パンで、今でいうフォカッチャのような見た目をしていました。この他に、果物やミルク、ワインなどを摂ることもあったようです。

質素な内容に感じますが、当時は朝にたくさん食べることは育ちが悪いとされていました。そのため、貴族、庶民に問わず朝食は軽めに済ませていたそうです。

昼食(ブランディウム)

昼食は、朝食と同様に軽めのものを食していました。軽食やおやつの感覚で食べるほか、口にしないことも多かったようです。古代ローマ人が食べていた内容は、パンや粥、前の晩の残り物、卵、チーズなどです。働きに出ている人々は、昼食を外で済ませることも一般的でした。

夕食(ケーナ)

庶民は日が暮れたら就寝に就くため、夕食は4~5時ごろに摂っていました。1日の中で最も豪華だったとされる夕食でさえ、庶民の食事は粥と豆を煮たスープのみと非常につつましいものだったようです。これらに加え、たまにブルメンタリアと呼ばれる乾燥肉を食べることもありました。

夜食(ウェスベルナ)

朝が早い古代ローマの庶民は、夜食を食べることはほとんどありませんでした。夜食を口にしていたのは上流階級の人々です。3時ごろから夕食が始まり、夕食や酒宴が終わったあとの食事として夜食を出していたようです。

驚くことに、古代ローマの貴族は夕食と夜食を寝ながら食べていたといいます。吐くまで食べるのも当たり前で、吐いた後にまた食べるという行為を繰り返していました。この習慣には諸説ありますが、それほどまでに当時の貴族は食べることに魅力を見出していたと考えられます。

古代ローマにあった外食店

古代ローマ時代の外食店は、自宅で料理が作れない庶民にとって身近な存在でした。外食が一大産業にもなっていたため、さまざまな外食店が軒を連ねていたようです。

外食店の種類

古代ローマには、バール、タベルナ、ポピーナと呼ばれる外食店がありました。バールは一般的にいう軽食屋で、現代におけるファストフードのような立ち位置でした。店内にはカウンターが設けられており、そこからさまざまなメニューを提供していたようです。狭いバールでは、立ち食いやテイクアウトを中心に行っていました。

タベルナは、古代ローマの居酒屋です。基本的なスタイルはバールと同じだったようです。庶民の住む高層アパートの1階に店舗が入っていることが多かったといわれます。宿泊施設を伴う食堂として存在していたのがポピーナです。ここではワインを飲みながら簡単な料理を食べる、いわゆるワインバーのような店がありました。

食べることができたメニュー

バールやタベルナで提供された代表的なメニューが豆入りの小麦の粥、プルスです。他には豚の茹で肉や串焼き、肉団子、魚団子などがありました。古代ローマ人はうなぎ料理も大好物だったようです。さまざまな方法で調理していましたが、特にタレをつけて焼いた蒲焼きが人気でした。

軽く食べられる卵料理やサラダ、チーズ、果物なども置いていたといわれています。店によってはワインや熱い湯を出すところもありました。外食では意外と豪華な料理も口にできたようです。

古代ローマの再現レシピ

古代ローマ時代の食生活に興味が出てきた方も多いのではないでしょうか?最後に当時の料理を再現したレシピを紹介します。現代にある食材で気軽に作れるので、気になる方はぜひトライしてみてください。

アスパラガスのパティナ

古代ローマで食べられていたパティナという卵料理です。タラとアスパラガスを入れ、オーブンでこんがりと焼き上げました。スフレやオムレツのような口あたりで、素朴な味わいが楽しめます。バールやタベルナで提供された卵料理も、このような味がしたのかもしれません。

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古式ミネストローネスープ

古代ローマでは、きゅうりもよく食べられていました。こちらは、なすやかぼちゃ、人参などを合わせたミネストローネスープの作り方です。本来はアサフェティダ(ヒン)と呼ばれるスパイスを使用しますが、手に入りやすいクミンで代用しています。きゅうりの大量消費にももってこいのレシピです。

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ハーブ香るポレンタ

古代ローマ時代、北イタリアの食生活に欠かせなかったポレンタのレシピです。湯に塩、こしょう、ハーブ、ポレンタを入れ、じっくり煮込んだらできあがりです。メイン料理の付け合わせとして食べてみてください。ハーブの香りがクセになります。

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古代ローマでは食事を楽しんでいた

古代ローマ時代の食生活について紹介しました。古代ローマでは、庶民が質素な食生活を送る一方、貴族は贅沢な料理を吐くまで食べていました。手っ取り早く吐けるように、クジャクの羽根を口に突っ込んでいたという説もあります。

古代ローマ人にとって、食事を摂ることは日々の楽しみだったのでしょう。興味のある方は、ぜひ当時のレシピを再現にも挑戦してみてください。

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