ウォッシュチーズおすすめの食べ方!レシピや他のチーズとの違いも解説!

ウォッシュチーズのおすすめの食べ方を紹介します。ウォッシュチーズの製造法や匂いの原因、代表的な種類について食べ方も合わせて解説!他のチーズとの違いや、ウォッシュチーズを活かしたレシピについても説明します。

 ウォッシュチーズおすすめの食べ方!レシピや他のチーズとの違いも解説!のイメージ

目次

  1. 1ウォッシュチーズの美味しい食べ方や種類を詳しく紹介!
  2. 2ウォッシュチーズとは?
  3. 3ウォッシュチーズの種類
  4. 4ウォッシュチーズのおすすめの食べ方
  5. 5ウォッシュチーズの人気アレンジレシピ
  6. 6ウォッシュチーズのいろんな楽しみ方を知ろう!

ウォッシュチーズの美味しい食べ方や種類を詳しく紹介!

ウォッシュチーズとは、フレッシュチーズに分類されるモッツァレラチーズや白カビ系のブリーチーズ、カマンベールチーズなどの名称です。特にこのウォッシュチーズは、チーズの中でも通好みとの評判で知られるチーズです。

臭いが強烈で、慣れない人にとっては口に入れることすら難しいです。しかしながら、その味は臭いに反してマイルドなものが多く、夢中になる人もいます。そこで、本記事ではウォッシュチーズの作り方や種類、美味しい食べ方、レシピを紹介します。

ウォッシュチーズとは?

ウォッシュチーズとは?

チーズは大きくナチュラルチーズとプロセスチーズの2つに分類されます。そもそもチーズとは、乳酸菌や酸素の働きによって乳のタンパク質を固めたものです。ナチュラルチーズはこの凝固したタンパク質から水分(ホエイ)を除いたものです。プロセスチーズはナチュラルチーズを加熱し、再度冷やして固めたものになります。

ウォッシュチーズはナチュラルチーズに分類されます。ホエイを除去してできあがったチーズの外皮を酒や塩水で洗い、表面の菌を約3週間熟成させて製造します。食べ頃は製造から4~8週間目です。夏は早めに、秋や冬はより熟成させたものが美味しいと言われています。乾燥に弱いため、開封後はなるべく早く食べたほうが良いです。

ウォッシュチーズの匂いの原因

ウォッシュチーズの匂いの原因は、外皮についてる菌にあります。リネンス菌と呼ばれる菌で、納豆を作る際に使われる枯草菌の一種です。納豆に似た臭いをはなつウォッシュチーズは強烈で、輸入先のヨーロッパでも食べられない人がいます。

逆に、日常的に納豆を食すことが多い日本人にとっては馴染みやすく、ウォッシュチーズに対して苦手意識を持たないという考えもあります。表面の臭いは強烈ですが、取り去ってしまえば中はクセがなく、しっとりとしたコクのあるチーズが堪能できます。

他のチーズとの違いは?

チーズはナチュラルチーズ、プロセスチーズから様々な種類に分類されます。白カビを表面に繁殖させて作る白カビ系チーズや青カビを繁殖させる青カビ系、牛のミルクではなく山羊のミルクを使ったシェーブルタイプ、さらにプレスして水分を無くしたセミハードタイプ等、冒頭で述べたようにその数は何千種類もあるといわれています。

ウォッシュチーズは様々なチーズの中でも特に臭いが特徴的です。ですが、同じく臭いが特徴的なチーズとして青カビ系チーズがあります。有名なのがゴルゴンゾーラです。青カビ系とウォッシュチーズはどのように違うのでしょう?まず、外皮の菌が違います。

ウォッシュチーズは納豆のような臭いがしますが、青カビ系は脂肪酸を分解したことにより発生する臭いですので、人によっては非常に不快に感じます。また、青カビ系は塩気が強いのも特徴です。

反対に、ウォッシュチーズは塩気よりもクリーミーでマイルドな印象が残ります。同じ臭いが強烈なチーズ同士でも、このように味には大きな違いが生まれます。

ウォッシュチーズの種類

エポワス

ウォッシュチーズで代表的なのが「エポワス」です。フランスのブルゴーニュ地方のエポワス村で製造されており、名前もその村にちなんで付けられました。チーズの王とも賞賛されており、刺激的な臭いがありますが、ミルクのやわらかな味わいと濃厚なコクが楽しめます。塩水とマール酒で洗い、熟成させて製造します。

このマール酒とは、ワインを作る過程で出てきたブドウの果皮と種、そして残ったアルコール分で作られており、あまり量産できないことからコレクターアイテムになるような人気のお酒です。

16世紀頃から製造されており、かの有名なナポレオン・ボナパルトも好んだ贅沢なチーズです。ライ麦パンやナッツやフルーツが含まれているパンと食べる食べ方がおすすめです。

ショーム

「ショーム」とは、ベルギーのリンバーガーというチーズに似せて作られたフランス産のチーズです。ウォッシュチーズというと、塩水と地酒を用いて製造されることが多いのですが、ショームは塩水のみを使用して作られます。

そのため、ウォッシュチーズの中では比較的臭いがマイルドで食べやすいです。そのまま食べても美味しいですが、少し火を入れてライ麦パンやナッツ入りパン、りんごと一緒に食べる食べ方がおすすめです

タレッジョ

ウォッシュチーズの生産国はフランスが有名ですが、「タレッジョ」はイタリア産のウォッシュチーズです。ショームと同じく塩水で製造されており、フランス産のものより独特な風味が抑えられ、もちもちとした食感が人気があります。10世紀頃にイタリアのタレッジョ渓谷で生まれ、名前もそのまま付けられました。

放牧されていた牛たちが人里に戻る途中、余ったミルクを保存するために作られていたため、疲れ果てた牛や牛飼いたちに例えられて「ストラッキーノ(疲れた)」とも呼ばれていました。柔らかく、溶けやすいチーズですので、グラタンやピザなどに使う食べ方がおすすめです。パスタにも応用できます。

ピエ・ダングロワ

「ピエ・ダングロワ」も塩水で作られているウォッシュチーズです。塩水で洗った後、清水で洗いなして作られているため、ショームやタレッジョと同じく臭いが抑えられています。初心者向けのウォッシュチーズです。

名前の「ダングロワ」とはイギリスを意味しており、14世紀の百年戦争期間に作られたため、そのような名前が付けられたといわれています。白カビチーズに近いマイルドでミルクを感じさせる味わいです。その分脂肪分が62%と高いので、カロリーも他のチーズと比べて高めです。

ポンレヴェック

「ポンレヴェック」はフランスのノルマンディ地方で、最も歴史が古いチーズです。13世紀にアンジェロと呼ばれていたチーズが原型ではないかといわれています。17世紀のフランスでは最も人気があるチーズでした。ポンレヴェックも塩水のみで洗われており、初心者向けのチーズです。

表面は硬く、中は弾力があります。マイルドな味わいですが、ほんのりとミルクだけでなく木の実のような風味が感じられます。ライ麦パンやナッツ系のパンと合わせたり、赤ワインと一緒に食べるのがおすすめの食べ方です。

マンステール

「マンステール」はフランス・アルザス地方の代表的なウォッシュチーズです。塩水のみで作られていますが、何度も洗って作られるため、なかなか強烈な臭いを発します。その臭いに反し、塩味はあまり強くなく、ミルクの甘みがしっかりと感じられ食べやすいです。7世紀頃、アルザス地方のマンステール谷の修道院で作られました。

表面が湿っているもの特徴の一つです。茹でたジャガイモと合わせる食べ方が、最もおすすめだと言われています。ライ麦パンと共に食べても美味しいですが、クミンシードを合わせるとスッキリとした味わいになります。アルザス地方ではクミンシードを添えて食べるのが主流です。

モン・ドール

チーズ好きの人々の中で「モン・ドール」は特に人気があります。なぜなら、モン・ドールは期間限定で販売されているウォッシュチーズだからです。生産は8月15日~3月15日まで、販売時期は9月10日~翌年の5月10日までと決められています。数十年前までは、日本では輸入禁止の食品の一つでしたので、幻のチーズともいわれていました。

大変柔らかく、モミの木の樹皮で囲み、さらにモミの木で作られた箱にいれられて販売されています。食べるときは箱のまま上の部分を切り抜き、中のクリーミーなチーズをすくって食べます。バケットやクラッカーにつけて食べるのもおすすめです。

ラミ・デュ・シャンベルタン

特定のワインと組み合わせるためだけに作られたのが、「ラミ・デュ・シャンベルタン(シャンベルタンの友)」というウォッシュチーズです。名前の通り、シャンベルタンというブルゴーニュ地方を代表する赤ワインを楽しむために作られました。製造方法は、同じく地方特有のマール酒を使い製造されたエポワスを真似しています。

ラミ・デュ・シャンベルタンの臭いは納豆とよりも、魚の臭いに例えられており、強烈な臭いであることが想像できます。製造後すぐ食べるとまだ中に芯が残っており、バターのような味わいですが、熟成が進むにつれてトロトロになります。食べ方はやはりシャンベルタンと共に、りんごや洋梨、イチジクを添えるのもおすすめです。

ラングル

「ラングル」は全体的にしわがあり、表面にくぼみがあるのが特徴的なウォッシュチーズです。ラングルはシャンパンで有名なフランスのシャンパーニュ地方で製造されています。ラミ・デュ・シャンベルタンと同じように、シャンパンを楽しむために作られました。

この特徴的なくぼみは「フォンテーヌ(泉)」と呼ばれており、ここにシャンパンを注いで味わいます。ただし、臭いがやはり強烈なので、自宅でやるには覚悟が必要です。また、ラングルは放っておくと熟成が進み、臭いがさらに強烈になります。余ってしまった場合は、ラップでぴっちりと空気が入らないように保存しましょう。

リヴァロ

有名なカマンベールチーズ、ポンレヴェックチーズと並び、ノルマンディ三大チーズと呼ばれているのが「リヴァロ」です。リヴァロは型崩れを防ぐため、紙の帯が巻かれているのが特徴です。見た目がフランスの軍帽の帯に似ているため、「コルネル(大佐)」という愛称でも親しまれています。

臭いがまるでくさやの用と例えられており、日本人でも人によっては食べるのが難しいかもしれません。ワインにも合いますが、カルヴァドスというブランデーとのマリアージュが素晴らしいとされています。ライ麦パンにのせても美味しいです。

ウォッシュチーズのおすすめの食べ方

ライ麦パンと一緒に

大半のウォッシュチーズがライ麦パンと相性が良いといわれています。チーズとパンを組み合わせるコツとして、濃い味のチーズにはしっかりと風味があるパンを合わせるという考えがあります。チーズの中でも臭いが強烈なウォッシュチーズは、風味が良いライ麦パンとのマリアージュがぴったりです。

フルーツと一緒に

フルーツとチーズのマリアージュも美味しいと人気です。マスカルポーネチーズとフルーツの組み合わせが有名ですが、マスカルポーネと比べて風味が濃いウォッシュチーズには、りんごや洋梨、イチジクなどのフルーツがよく合います。
 

ワインと一緒に

風味が強いチーズには、同じくどっしりとした味の赤ワインを合わせるのが定番です。ウォッシュチーズも濃い目の赤ワインによく合うと言われています。そのため、白ワインとの相性はイマイチですが、個性が強い白ワインであれば新たなマリアージュが生まれます。

ウォッシュチーズの人気アレンジレシピ

【材料】

  • ウォッシュチーズ(モン・ドール):1箱
  • じゃがいも:300g
  • ほうれん草ペースト :50g
  • ベーコン:70g
  • 塩:適量 
  • 胡椒:適量
  • パイシート:2枚
  • 生ハム:16枚
  • 溶き卵:1個分
 
【作り方】
  1. じゃがいもを茹で、マッシャーで潰しておく。ベーコンは細かく切る。ほうれん草はさっと茹でて水気を切り、ミキサーにかける。
  2. モン・ドールの蓋を開け、表面の外皮を丸く切り抜き、中身を50g取り出してボウルに移す。
  3. 1のボウルにマッシュポテト、ほうれん草のペースト、ベーコン、塩、胡椒を加えて混ぜる。
  4. 3を絞り袋に入れる。
  5. パイ生地を丸く切る。
  6. 中心にモンド・ールの箱をおき、跡をつける。その周りに4を絞り出す。
  7. 上に丸く切り抜いたパイ生地を重ね、縁をしっかり押さえる。
  8. 包丁で16等分に切り、軽くねじる。
  9. 中央をモン・ドールの箱の大きさに切り抜く。
  10. 軽くねじったパイ生地に溶き卵を塗る。
  11. 180℃のオーブンで30分ほど焼く。
  12. 焼けた生地を取り出し、中央にモン・ドールの箱を置き、パイの上に生ハムをのせたら完成。

モン・ドールチーズを楽しく、より美味しく楽しめるレシピです。見た目も華やかで、パーティーにはぴったりの一品です。パイ生地をきれいに等分すれば、より見た目が洗練され、美しい料理にしあがります。

ウォッシュチーズと蜂蜜漬けナッツのトースト

ウォッシュチーズを、相性の良いナッツと蜂蜜と合わせてトーストしたレシピです。トーストする際にナッツが焦げやすくなるので、焼き加減には注意が必要です。どの種類のウォッシュチーズでも作れます。簡単にウォッシュチーズを活用できるのでおすすめです。

ウォッシュチーズとナッツの蜂蜜漬けナッツのトースト レシピ・作り方 by saori_i_o|楽天レシピ

ジャガイモのマンステール焼き

ジャガイモと相性抜群のウォッシュチーズ、マンステールを活かしたレシピです。クミンシード、もしくはクミンパウダーを散らすことで、さっぱりとした味わいで食べることができます。さらにパセリをのせることでより風味豊かになります。

グリルパンで、ジャガイモのマンステール焼き レシピ・作り方 by leopoo|楽天レシピ

ウォッシュチーズのいろんな楽しみ方を知ろう!

臭い強烈でクセが強いウォッシュチーズですが、その臭いの原因はリネンス菌です。納豆の臭い菌と同じもので、日本人にとっては意外と慣れ親んだ臭いです。一般的な評判より、実は食べやすい可能性もあります。初心者向けのウォッシュチーズもありますので、赤ワインやライ麦パンと合わせて、ぜひ楽しんでください。

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