妊婦は岩盤浴に入ると危険?妊娠初期ほど入ってはいけない?

妊婦は岩盤浴に入ると危険なのか調査してみました。妊娠中はストレスがたまる為リフレッシュしたいものですが、放射線の心配も含め妊娠初期や安定期、後期などでリスクも変化するのです。妊婦だけど岩盤浴をしたいという方は必見です!

妊婦は岩盤浴に入ると危険?妊娠初期ほど入ってはいけない?のイメージ

目次

  1. 1妊婦が岩盤浴に入るのはNG?
  2. 2妊婦が岩盤浴に入るリスク
  3. 3妊婦が岩盤浴以外でデトックス効果を得る方法
  4. 4妊婦が岩盤浴に入る時はリスクをしっかり把握しよう

妊婦が岩盤浴に入るのはNG?

妊婦が岩盤浴をするのは危険と言われますが、妊娠中は体調・体質の変化などがストレスになることから気分転換に行きたくなるという方も多いことでしょう。ですがお腹の中の赤ちゃんにどんな影響があるのかも気になります。

本記事では妊婦が岩盤浴に行っても大丈夫なのか、リスクはないのかといった疑問を徹底調査してみました。岩盤浴と同様の効果で人気の温泉はもちろん、妊娠中におすすめのデトックス方法についても紹介します。岩盤浴が大好きという妊婦さんは必見です!

妊婦が岩盤浴に入るリスク

妊婦が岩盤浴に入るのはリスクが高いと言われています。そのリスクは母体はもちろんお腹の赤ちゃんにも直接影響しかねないものばかりです。さらにそれらのリスクは妊娠してからどのくらいなのかでも大きく変わります。岩盤浴に入る前にまずはそれらのリスクをきちんと理解しておくことが大切です。

妊娠中は岩盤浴のメリットよりリスクの方が多い

特に始めて妊娠した方にとって、妊娠中は慣れない体調変化に悩まされてストレスを強く感じることでしょう。その為妊婦であっても岩盤浴でリフレッシュしたいと考える方も多くいます。ですが実際妊娠中の方が行っているのは滅多に見かけません。それにはちゃんと理由があるのです。

妊婦が岩盤浴に入るのにはリフレッシュ効果などのメリットよりも多くのリスクにさらされます。お腹の赤ちゃんにも影響しかねないこれらのリスクをまとめて紹介します。

妊婦が岩盤浴に入るリスク①脳性貧血

妊娠前は問題なくいつも入っていたような方でも、妊婦になってから岩盤浴に入ると急にめまいが起こったりスーッと意識が遠のいていくような異常が起こることがあります。これは別にのぼせたわけではなく妊娠中だからこそ起こることなのです。

これは体が温まったことにより血管が拡張して、脳に十分な血液を送ることができなくなる為に起こります。脳性貧血と呼ばれるこの症状は、通常は自律神経が作用して十分な血液を送ろうとしますが、ひどいときには失神することもあるので注意が必要なのです。

妊婦が岩盤浴に入るリスク②脱水症状

妊婦が岩盤浴に入ると起こしやすい症状には脱水症状もあります。普段から良く利用しているから注意しているという方でも、妊娠中は代謝が良くなっていることもありいつも以上に汗をかきやすくなっているのです。

妊娠中の脱水症状の問題点は、体内の水分量が減ることで血液が濃縮してしまうことです。その結果お腹の中の赤ちゃんに十分な酸素や栄養を送れなくなってしまう場合もあるというのです。通常であればデトックス効果も期待できますが、必要以上に汗をかくとかえって逆効果になってしまうので避けるようにしましょう。

妊婦が岩盤浴に入るリスク③転倒

岩盤浴に入るとめまいを起こしたり足を滑らせてしまって転倒するケースも少なくありません。実際妊婦の転倒事故はお風呂場で多く起こっています。転倒してお腹や体に強い衝撃を受けるのは妊娠超初期でも妊娠後期でも危険です。

妊娠超初期や初期の場合は、赤ちゃんを守るべき胎盤も赤ちゃん自身の体も十分に出来上がっていません。一方妊娠後期に入るとお腹が大きくなっている為、足元も良く見えずより転倒しやすくなります。転倒によって流産や頭を強打するといったリスクだけでなく、最悪の場合には胎盤早期剥離といった危険な合併症の原因にもなるのです。

妊婦が岩盤浴に入るリスク④放射線

岩盤石の種類によっては微量放射能を出すものがあり、その微量放射能が胎児に及ぼす影響は、まだ調査されていないそうです。

岩盤浴ではラドンと呼ばれる、微量ながらも自然の放射線を発するラジウム鉱石を使用していることがあります。ラドン自体は自然界に存在する放射線の為問題ないとされていて、お腹の中の赤ちゃんに悪影響を出すほどの放射線なら母体にも悪影響が出ているはずとする説もあります。

ですが放、射線である以上避けたほうが良いとする説もあります。実際担当医から放射線を避けるように注意されたという方もいるでしょう。そのような場合には赤ちゃんへのリスクを減らす為にもきちんと指示に従うようにしてください。

妊婦が岩盤浴に入るリスク⑤細菌の増殖

岩盤浴は不特定多数の人々が利用するだけでなく、高温多湿のため細菌が繁殖しやすい条件が揃っています。施設の衛生管理もさまざまでオープン前と終了後にしか掃除をしない施設も数多くあります。その為免疫力の落ちている妊婦にとっては、風邪などの感染症のリスクが高くなるので避けるほうが無難と言われるのです。

妊婦が岩盤浴に入るリスク⑥赤ちゃんへの悪影響

体内の赤ちゃんは子宮に満たされた羊水によって一定の温度に保たれている為、直接の悪影響はないとする説もあります。ですが一方で温め過ぎによって赤ちゃんの神経発達を阻害する可能性も指摘されています。

また子宮が温度変化の影響を受けやすい臓器であることから、温め過ぎることで体温も上昇し過ぎて子宮が収縮してしまう可能性があります。出産の準備が整っていれば問題ありませんが、妊娠初期及び中期における子宮の収縮は流産に繋がる危険性もあるのです。故に体温を上げすぎることは控えたほうが無難と言えます。

妊娠初期はサウナや温泉にも注意

「衛生面」から言っても、妊娠中に温泉を飲む事はリスクが高いはずですので、あえて危険をおかしてまで温泉を飲む事は避けた方が良いです。

妊娠初期に注意したいのは何も岩盤浴だけではありません。サウナや温泉も身体を温めすぎたり、不特定多数が利用することから感染症のリスクもあります。また温泉の中にはラジウム温泉のように放射線にさらされるものもあります。

ただし妊娠中期の安定期に入っていれば温泉も大丈夫です。もちろん長湯は避けるようにするべきですが、温泉の成分がお腹の赤ちゃんに直接影響を与えることはないと言われています。

むしろ気を付けたいのは妊娠中のホルモンバランスの変化による肌トラブルです。肌が弱い方や弱くなったと感じる方は、硫黄泉や酸性泉の温泉は避けるようにしましょう。また温泉水を飲むには医師の指導が必要とされています。禁忌症の原因にもなることがあるので飲むのは避けましょう。

安定期や妊娠後期の場合は?

妊娠時期によって気を付けるべきことも変わるので、適宜お医者さんに相談しながら、我慢しすぎずマタニティライフを楽しみましょう。

妊娠初期にはリスクが多すぎると我慢していた岩盤浴ですが、安定期に入ったら状況は変わるのでしょうか?医師によっても見解は分かれますが、安定期に入ればいつもの半分の時間にすれば大丈夫という意見もあります。ですのでどうしても入りたいときには担当医に相談してみると良いでしょう。

では妊娠後期はどうでしょうか?こちらは紹介したように早産や流産のリスクが高まります。ただし安定期同様に長時間入らず体調管理もしっかりしていれば大丈夫という医師もいます。なのでこの場合も医師と相談しながら利用すると良いでしょう。

実際に安定期以降に利用したという方の中には、体調の良いときに入っても気分が悪くなるなどの症状が出たといいます。万が一のことを考えて必ず誰かに同伴してもらうと良いでしょう。

妊婦が岩盤浴以外でデトックス効果を得る方法

岩盤浴に入る理由にデトックスに有効であるというものがあります。では妊婦が岩盤浴以外でデトックス効果を得るにはどうしたら良いのでしょうか?妊娠初期はもちろん安定期や後期にも効果的なデトックス方法を紹介します。

妊婦がデトックス効果を得る方法①身体に良いものを食べる

妊娠初期はもちろん安定期、妊娠後期全ての時期で食事は大きな役割を果たします。お腹の赤ちゃんの為だけでなくデトックス効果も得られる食材を一緒に摂るようにするのがおすすめです。アリシンを含むネギ類の他、ひじき、魚介類といった老廃物の排出効果がある食べ物を毎日の食事に取り入れましょう。

妊婦がデトックス効果を得る方法②刺身を極力控える

妊娠中は妊娠していない時に比べ免疫力が低下するため、食あたりや食中毒になりやすくなります。

食物連鎖により多くの魚には水銀が含まれています。

近年、「アニサキス」という寄生虫が原因による食中毒が増加傾向にあります。

上記の引用のように食中毒や水銀の蓄積による障害発生の可能性や、寄生虫による食中毒など刺身には妊婦自身のリスクの他にお腹の中の赤ちゃんにもリスクがあります。そのため刺身は避けるように言われているのです。

もちろん鮮度や魚の種類、アニサキスがいないかをしっかりチェックして良く噛んで食べれば、絶対に食べてはいけないというわけではありません。ですがなるべく避けたほうが良い食事であることは事実です。

妊婦がデトックス効果を得る方法③散歩する

散歩のような身体の負担が少ない適度な運動で汗を流すのもおすすめのデトックス方法です。特に妊娠7ヶ月を過ぎて妊娠後期に入ってきたら、出産に向けた体力づくりもできるので積極的に行うと良いでしょう。外に出ることで良い気分転換にもなります。

妊婦がデトックス効果を得る方法④水を飲む

身体の代謝を促して老廃物を外に出すには水分の摂取が欠かせません。妊娠中は意識して水分を摂るようにしましょう。おすすめは1日に1.5L~2Lを目安に水分を摂ることです。また寝ている時に身体から失われる水分を補う為、朝起きたときや寝る前にコップ1杯の水を飲むと良いでしょう。

妊婦が岩盤浴に入る時はリスクをしっかり把握しよう

本記事では妊婦が岩盤浴に入るにはさまざまなリスクがあることを紹介しました。通常であればリラックス効果もある岩盤浴ですが、妊婦の場合はお腹の中の赤ちゃんにも大きなリスクがあります。もしどうしても入りたい時には担当医と相談して少しでもリスクのないようにしてから楽しんでください。

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