海苔を食べ過ぎるとどうなる?太る?体への影響を解説!

海苔の食べ過ぎで起こる体への影響を徹底解説!ヘルシーで健康的なイメージのある海苔ですが、食べ過ぎると下痢や嘔吐などを引き起こす可能性があります。過剰摂取で起こる病気や太る可能性の有無、期待できる栄養効果などを紹介します。

海苔を食べ過ぎるとどうなる?太る?体への影響を解説!のイメージ

目次

  1. 1海苔の食べ過ぎは良くないかも!?
  2. 2海苔の食べ過ぎによる体への影響
  3. 3海苔の食べ過ぎならない量・食べ合わせ
  4. 4海苔を食べれば医者知らず!?
  5. 5海苔は食べ過ぎずに適度に食べよう!

海苔の食べ過ぎは良くないかも!?

おにぎりや磯辺焼きなど私たちの食生活に欠かせない食品、海苔。ごはんのお供としても食卓にのぼる機会の多い海苔ですが、実は食べ過ぎると腹痛や下痢など体に悪影響を及ぼす可能性があります。

本記事では海苔の食べ過ぎによって起こる病気や1日の適切な摂取量、海苔に含まれる栄養素などを紹介します。「海苔の食べ過ぎで太ることはあるの?」「体によい影響は?」などの疑問にも答えているので、ぜひチェックしてみてください。

海苔の食べ過ぎによる体への影響

はじめに海苔を食べ過ぎることで起こる体への影響について見ていきましょう。ヘルシーだからと摂取量を守らずに海苔を食べ過ぎると、体調を悪くしたり病気を引き起こしたりする恐れがあります。海苔の食べ過ぎによる太る可能性の有無についても紹介します。

海苔の食べ過ぎは太る?

どの食べ物にも言えることですが、食べ過ぎでまず心配なのが太るかどうかということです。焼き海苔のカロリーは100gあたり188kcalです。海苔1枚が3gなので、たくさん食べたところでカロリーオーバーになることはまずないでしょう。

しかし味付け海苔になると100gあたり359kcalとカロリーが大幅に増加します。味付け海苔をごはんのお供にする方は、ごはんの食べ過ぎで太る可能性があります。ごはんは茶碗1杯(150g)で252kcalにもなるので、くれぐれもごはんの食べ過ぎには気をつけてください。

海苔の食べ過ぎは甲状腺の病気になる?

海苔には甲状腺ホルモンの主原料となるヨウ素(ヨード)が多く含まれています。甲状腺ホルモンとは発育や新陳代謝を促すホルモンのことで、その原料となるヨードは体になくてはならない栄養素です。しかし海苔を食べ過ぎると甲状腺機能低下症や甲状腺ガンなどの病気になる恐れがあります。

焼き海苔1枚に含まれるヨウ素は0.063mgです。成人が1日に必要とするヨウ素は0.095〜0.15mgなので、焼き海苔を1枚食べるだけで1日の約3分の1のヨウ素を摂取することになります。日本人はヨウ素不足になる心配は少なく、むしろヨウ素を摂り過ぎる傾向にあります。従って海苔の食べ過ぎによるヨウ素の過剰摂取には注意が必要です。

海苔の食べ過ぎは便秘になる?

海苔には水に溶けやすい水溶性食物繊維が豊富に含まれています。実は海苔の約3分の1が食物繊維でできており、その量はなんとゴボウの6倍にもなります。水溶性食物繊維は保水性が高く、腸を傷つけずに便通を促す効果があります。そのため海苔の食べ過ぎで便秘になることはありません

また水溶性食物繊維は糖質の吸収を緩やかにしたり余分な脂質を排出したりと、体に嬉しい働きがたくさん期待できます。食べ過ぎにさえ気をつければ便秘解消やダイエットに役立てることもできるでしょう。

海苔の食べ過ぎは下痢・嘔吐を起こす?

海苔の食物繊維は柔らかく消化しやすいため、子供にも安心して食べさせることができます。しかし一度に海苔を食べ過ぎると、消化しきれずに嘔吐や腹痛、下痢などを引き起こすことがあります。特に胃腸が発達していない子供は食べ過ぎに注意が必要です。おにぎりに巻いたりごはんと一緒に海苔を食べたりする分には問題ありません。

海苔の食べ過ぎならない量・食べ合わせ

食べ過ぎには注意が必要な海苔ですが、いったいどれくらいの量ならば差支えがないのでしょうか?ここからは海苔を食べ過ぎないよう押さえておきたい海苔の食べ方について紹介します。

海苔の適切な1日の摂取量

海苔は1日2~3枚が適切な摂取量だといわれています。食べ過ぎると体に悪影響を及ぼすこともあるため、推奨摂取量を守って適切な量を取り入れるよう心がけましょう。

海苔のおすすめな食べ合わせ

海苔は寿司やおにぎり、磯辺焼きなど様々な食べ合わせが楽しめる食品です。中でもおすすめの食べ合わせとしては、ごはんやパンなどの穀物類、肉、野菜、キノコ、豆類などが挙げられます。味噌や納豆、豆腐などの大豆製品はヨウ素の排出を促す働きがあるため、海苔の食べ過ぎが心配な方には特におすすめです。

高血圧やコレステロール値が気になる方は海苔と一緒に大根やたけのこ、玉ねぎなどを食べるとよいでしょう。ガンや動脈硬化予防にはキャベツや白菜、ニンジンなど、体力アップと貧血予防には牡蠣、シジミ、ほうれん草などを海苔とともに食べるのが効果的です。

海苔のおすすめしない食べ合わせ

海苔と一緒に食べない方がよい食材には同じ海藻類のワカメや昆布、ひじき、ところてんなどがあります。これは海藻の食べ過ぎによるヨウ素の過剰摂取を防ぐためです。

ヨウ素を含む食材は意外と多く、気づかないうちに食べ過ぎていることも少なくありません。昆布エキスや海藻エキスが入った昆布茶やスポーツドリンクなどの飲み物にも注意が必要です。またカップ麺や冷凍食品の中にも昆布エキスや海藻エキスが入ったものが多くあります。気になる方は購入前に成分をチェックしておくと安心です。

海苔を食べれば医者知らず!?

海苔は海の野菜とも呼ばれるほど栄養が豊富な食材です。食べ過ぎにさえ注意すれば必要な栄養素を効率よく摂れるという魅力もあります。ここからは海苔に含まれる栄養素やその効果などを詳しく紹介します。ぜひ日本古来の食材、海苔の魅力に触れてみてください。

海苔を1日2枚食べれば医者知らず

海苔には「一日二枚で医者いらず」という言葉があります。これは海苔を2枚食べるだけで1日に必要な栄養素が補えるという意味の言い回しで、日本では古くから海苔をスーパー食材として食事に取り入れてきました。

近年は海苔の消費量が減ってきていますが、栄養の偏りが気になる方にこそ海苔はおすすめです。外食が多く食生活が不規則な方は1日2枚海苔を食べることから始めてみてはいかがでしょうか?

海苔に含まれる主な栄養素

タンパク質 41.4g 亜鉛 3.6mg
脂質 3.7g βカロテン 27000㎍
炭水化物 44.3g ビタミンA 2300㎍
糖質 44.3g ビタミンE 4.6mg
ナトリウム 530mg ビタミンK 390㎍
カリウム 2400mg ビタミンB1 0.69mg
カルシウム 280mg ビタミンB2 2.33mg
マグネシウム 300mg ビタミンB12 57.6㎍
リン 700mg 葉酸 1900㎍
11.4mg 食物繊維 36.0g

こちらは焼き海苔100gに含まれる栄養素一覧です。表を見るとわかるように海苔の栄養素の約4割がタンパク質でできています。水溶性食物繊維が豊富なほかビタミン、ミネラル、葉酸なども多く含まれており、バランスの取れた食材だということがわかります。

海苔に期待できる健康・美容効果

 

  • 美肌、美白
  • 免疫力アップ
  • 貧血予防
  • ガンや動脈硬化の予防
  • ストレス軽減
  • 疲労回復

栄養豊富な海苔には体に嬉しい効果がたくさんあります。上記は海苔を食べることで期待できる効能一覧です。

海苔にはミカンの1.5倍ものビタミンCが含まれています。ビタミンCにはメラニン生成を抑える美白効果やシミ、シワを防ぐ美肌効果が期待できます。また抗酸化作用があるため、免疫力を高めたりガンや動脈硬化を予防したりという働きにも注目されています。

さらには貧血予防に効果的な鉄、疲労回復や記憶力の低下を防ぐビタミンB群も多く含有しており、育ち盛りの子供や女性にも海苔はおすすめです。カルシウムやヨウ素にはストレスを和らげる効果も期待できます。

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海苔は食べ過ぎずに適度に食べよう!

本記事では海苔の食べ過ぎで起こる病気や太る可能性の有無などについて紹介しました。海苔は食べ過ぎると体に悪影響を与えることもありますが、摂取量を守れば様々な効果が期待できます。

特に子供の食べ過ぎには気をつけ、甲状腺の病気や消化不良などを起こさないように気をつけましょう。1日2枚を目安に海苔を食べ、ぜひ健康や美容に嬉しい効果を手に入れてください。

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