豆腐の食べ過ぎによる影響は?豆腐の一日の摂取量目安はどのくらい?

健康効果の高い大豆製品の豆腐ですが、もし食べ過ぎた場合はどのような影響があるのでしょうか?美容と健康のため食生活に適量の大豆製品を上手に取り入れましょう。食べ過ぎを防ぐ目安として豆腐の1日の摂取量を紹介します。

豆腐の食べ過ぎによる影響は?豆腐の一日の摂取量目安はどのくらい?のイメージ

目次

  1. 1豆腐の食べ過ぎは体に悪い?
  2. 2豆腐の食べ過ぎによる影響一覧
  3. 3豆腐の一日の摂取量目安
  4. 4豆腐の食べ過ぎを防いで健康になろう!

豆腐の食べ過ぎは体に悪い?

健康食品として昔から注目を集めているのが大豆食品です。大豆は良質なたんぱく質や健康維持に欠かせないビタミンやミネラルを含んでおり、別名畑の肉とも呼ばれています。

一般的に知られている大豆食品には豆腐や納豆、味噌などがあります。中でも特に豆腐はそのままかつお節や小ネギ、生姜など薬味と一緒にダシ醤油をかけて食べても味付けて煮ても美味しく、ヘルシーな食べ物として誰もが好んで食べる食品と言えるでしょう。

豆腐に含まれる大豆イソフラボンは美容効果が高いことがわかっています。豆腐はダイエットに効果がある高タンパク質の低カロリー食品として、ダイエット目的に食事に多く取り入れている女性も少なくありません。

美容と健康に欠かせない食品としてメディアなどにも頻繁に登場している豆腐ですが、意外と知られていないのが豆腐の食べ過ぎによる体への悪影響です。

豆腐の食べ過ぎによる影響一覧

下痢

豆腐を食べ過ぎると下痢しやすくなるとも言われています。原因は豆腐を作る工程で酸化マグネシウムという成分を含むにがりを投入するためで、日頃から野菜を十分摂取している人の中には豆腐を8分の1程度食べただけでもお腹がゆるくなる人がいます。

塩化マグネシウムは消化管の水分吸収を阻害する作用があるため、病院で下剤に使われる成分です。豆腐の食べ過ぎには注意が必要です。

おなら

豆腐や納豆など大豆製品を食べ過ぎておならが臭う人がいますが、その主な原因はたんぱく質の食べ過ぎです。たんぱく質の食べ過ぎによりたんぱく質が分解されずにそのまま腸まで到達すると、たんぱく質や脂質を餌にしている腸内の悪玉菌が増え窒素やアンモニアを含む有害物質を発生させるため、おならが臭うようになります。

豆腐は植物性の良質なたんぱく質ですが、おならの原因になるたんぱく質は植物性や動物性など種類に関係ないとされています。豆腐は健康的な食品ではありますが、食べ過ぎはおならが臭くなる可能性があることを知っておきましょう。

太る

豆腐は淡白な味で喉越しも良いので嫌いと言う人はそれほど多くありません。むしろ好む人が多く食べ過ぎてしまう傾向にある食品です。豆腐は絹ごし豆腐100gでおよそ56kcal、脂質は絹ごし豆腐100gでおよそ3gと言われています。

豆腐は植物性たんぱく質でビタミン・ミネラルが豊富なヘルシー食品のイメージなのでどれだけ食べても問題がないように感じますが、食べ過ぎると太る原因になるので注意が必要です。具体的に説明すると、一般的に販売されている豆腐1丁は300g前後です。

絹ごし豆腐1丁は168kcalで木綿豆腐になると1丁は213kcalにもなります。小さめのお茶碗1杯分のご飯はおよそ168kcalですが、豆腐1丁の他におかずを加えるとカロリーは多くなります。栄養学的に豆腐以外のおかずも組み合わせる必要があるため、豆腐の食べ過ぎは太る原因になることも認識しておきましょう。

貧血

たんぱく質の摂取のために肉類を避け大豆製品である豆腐のたんぱく質ばかりに頼ると、鉄分不足となりめまいや立ちくらみなどが発症する鉄欠乏性貧血になる可能性があります。鉄欠乏性貧血とは、体の中に鉄分が不足しヘモグロビンが構成されなくなるために発症する病気です。

豆腐にも鉄分は含まれているのですが、豆腐の鉄分は動物性たんぱく質とビタミンCとの結びつきで吸収されやすい性質の鉄分です。そのため、肉類を豆腐に置き換え肉類が不足すると貧血を起こしやすくなります。

腎臓疾患

腎臓は血液の中の余分な成分を濾過して体内の塩分や水分量を調節している大事な臓器です。たんぱく質の摂り過ぎは腎臓の濾過機能に負担をかけるので、腎臓疾患に繋がる人もいます。良質なたんぱく質や栄養素を含む豆腐であっても摂り過ぎには注意しましょう。

アレルギー

大豆アレルギーは過去3大アレルゲンの一つと言われていましたが、現代では十分な研究結果がなく大豆アレルギーの人はそれほど多くはないと考えられています。しかし、健康ブームで大豆製品の豆乳を飲む人が増えるにしたがいアレルギー反応を起こす人が増えているようです。

大豆に含まれるイソフラボンの食べ過ぎは稀にアレルギー症状を引き起こすことがわかっています。豆腐や豆乳など大豆製品の慢性化した食べ過ぎや長期的な食べ過ぎは、アレルギー発症リスクを高くするので注意しましょう。

ホルモンバランスの乱れ

大豆に含まれる大豆イソフラボンの成分はエストルゲンと呼ばれる女性ホルモンによく似た働きがあることがわかっています。そのため、大豆製品である豆腐を食べ過ぎるとホルモンバランスの乱れが起こり、生理が遅れる人もいるようです。

卵巣に悪影響があるという研究結果もありますが、まだはっきりとしたことはわかっていません。いずれにしてもバランス良い食事に心がけることが大事です。

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男性への影響

大豆に含まれる大豆イソフラボンは女性ホルモンとの関係が深い成分ですが、食べ過ぎて体に影響があるのは女性だけではありません。男性が豆腐を食べると女性ホルモンが増え男性ホルモンの働きを抑えるため、薄毛や体臭の改善に効果をもたらします

しかし、豆腐など大豆製品の食べ過ぎは精巣機能や筋肉作りの低下を招きやすくなるため、筋トレ中の人は特に注意が必要です。

豆腐の一日の摂取量目安

ここまで大豆製品である豆腐の良質な栄養価や食べ過ぎの弊害を紹介してきましたが、それでは豆腐を1日にどのくらい食べたら健康効果が高いのでしょうか?大人と子供では摂取量は変わってきますし、お腹の中の赤ちゃんと二人分の妊婦の場合も気になるところです。ここからは、成長に合わせた子供の豆腐の1日摂取目安量を紹介していきます。

豆腐と大豆イソフラボンの摂取量目安

豆腐の1日の適量とされる摂取量は厳密に決められているわけではないのですが、食べ過ぎによる悪影響は避けなければなりません。理想的な目安の量は木綿豆腐であれば3分の1丁、絹ごし豆腐であれば2分の1丁程度と考えてください。

体は健康的を維持するためにさまざまな栄養素を必要とします。栄養効果の高い豆腐ではありますが、豆腐だけで体に必要な全ての栄養素をまかなえるわけではありません。他の食品と組み合わせてバランスよい食事にするための必要な量と考えましょう。

食品安全委員会が発表している大豆イソフラボンの1日摂取目安量は、70~75㎎を上限としています。閉経後の女性は30㎎までは増やしてもよいとしています。ちなみに大豆食品100g当たりのイソフラボンおよその含有量を紹介しますと、木綿豆腐は40㎎、絹ごし豆腐は38㎎、味噌は59㎎、醤油に限ってはかなり低く1㎎です。

乳児の場合

離乳食で豆腐を食べさせて良いのは離乳食を始めて1週間以上たったころで、野菜や果物をつぶしたものや10倍のおかゆなどを食べ始めたころに少量から食べさせ始めます。乳児の場合は加熱した豆腐がおすすめで、離乳食初期の1日の目安は20gです。食べ過ぎに注意しましょう。

生後7ヶ月ごろの離乳食中期になると乳児の体調を見ながら豆腐を食べさせる量を徐々に増やしていきますが、1日の豆腐摂取量目安は30~40gです生後9ヶ月以降の離乳食後期になると1日の目安量は50gとなります。このころになると食欲によって体の大きさも個人差がでてきますので、乳児の成長度合いに合わせて食べる量を調整しましょう。

幼児の場合

幼児期になると1日の必要エネルギーが増え、それに伴い豆腐の1日の目安量も80gと増えてきます。このころになると運動量も増え好きなものを欲しがる傾向が出てきますが、食べ過ぎると栄養バランスが崩れますので欲しがるままに食べさせるのは注意しましょう。

子供の場合

小学生から高校生までは成長期で食欲も旺盛です。基本的には大人と同じように何でも食べることができますが、健康食材と言われている豆腐でも食べ過ぎには注意が必要です。成長に合わせて食事の量を加減しましょう。

この時期はたんぱく質やビタミン、ミネラルなどバランスの良い食事が特に大事となってきます。昔に比べ偏った食事で太っている子供も多く、大人に発症しやすい病気と言われていたものが現代では子供にも見受けられるようになりました。健康管理が大事な年齢です。

妊婦の場合

妊婦の場合大豆イソフラボンの摂り過ぎは胎児に悪影響が出る可能性が指摘されています。大豆イソフラボンの1日の摂取量は70~75gと言われており豆腐でいえばおよそ1丁に当たります。大豆製品は豆腐だけでなく納豆や味噌、あげなど種類が豊富なので、大豆イソフラボンの量がオーバーしないように注意する必要があります。

妊婦は体を冷やすと血液の循環が悪くなり胎児に悪影響を与えやすくなるので、体を冷やす食べ物は避けたほうが良いとされています。豆腐は栄養価の高い食品ですが体を冷やす食べ物でもあるので、2分の1丁以下の量に抑えるようにしましょう。

豆腐の食べ過ぎを防いで健康になろう!

多くの管理栄養士は、健康維持のため1日30品目のバランスの良い食材を摂取することを推奨しています。つまり、どのような健康効果の高い食品でもそれだけを集中してとることは健康的に危険信号が灯るということでしょう。

豆腐は多くの栄養士が認める健康維持に欠かせない優秀な食品ですが、どのように健康効果の高い食品でも豆腐だけを食べるなど極端に走ると体のバランスが乱れることに繋がります。ホルモンのバランスが崩れたり太るなどの弊害が現れたりするので、食事のバランスに気をつけ豆腐の健康効果を上手に活用しましょう。

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