キムチの乳酸菌にはダイエット効果が！日本の市販キムチは発酵していない？

キムチには豊富に乳酸菌が含まれています。乳酸菌といえばキムチ以外にも色々な食材にも含まれていますが、キムチに含まれる乳酸菌は他のものとどう違いがあるのでしょうか？キムチの発酵する仕組みやキムチの本来の作り方など詳しく紹介します。

キムチは乳酸菌で発酵した食品になります。乳酸菌による発酵させて作られている食品はキムチ以外にもチーズ、バター、醤油、味噌、納豆などがあります。チーズやバターは牛乳を使い、醤油、味噌、納豆は大豆を使い1つの食材から発酵させていますが、他の発酵食品とは違いキムチは白菜、唐辛子、にんにくなどの野菜、イカやアミなどの海産物など色々複数の食材を使って発酵させている食品になります。

キムチを発酵させる仕組みは、まずはじめに塩を使い野菜から出る水分を出す脱水作用を起こします。そうすることで、野菜が持っている微生物や酵素に影響を与え、その他にも色々な食材と混ざることで、栄養素が塩と相互作用を起こして微生物を増殖させます。色々な食材が発酵しはじめ、人間の体に有害となる腐敗菌を死滅させ、その代わりに体に良い乳酸菌を増殖させていきます。

増殖した乳酸菌の作用によって、食材が持っている栄養素が体に良いものへと変わることでキムチをはじめとする発酵食品は世界からも注目される人気の食品となっています。

キムチはどのように作るのでしょうか？キムチは、ヤンニョムという合わせ調味料を作るところからになります。ヤンニョムの材料は作る人によっても変わってきますが、人参、ニラ、大根などは千切りにし、りんごや玉ねぎ、にんにく、生姜などはすりおろしまたはみじん切りにし、アミエビの塩辛もしくはイカの塩辛の海産物と唐辛子を合わせて作ります。

合わせて作ったヤムニョムを干して塩漬けにした白菜に一枚一枚めくり、まぶして4日～5日程置いて発酵させたものが本来のキムチになります。きちんと発酵させることがポイントになります。

キムチにはどのようなダイエット効果があるのでしょうか？キムチに含まれる乳酸菌や辛みの成分でもあるカプサイシン、ビタミン類などの栄養素がダイエットに効果的な作用があるので詳しく紹介します。キムチに含まれる栄養素の効果を詳しく知ることで、ダイエットに役立てることができます。

キムチには辛み成分でもあるカプサイシンという成分が含まれています。その成分がアドレナリンを分解する働きがあり、代謝を揚げる効果や脂肪を分解する効果がありダイエットに効果的となります。キムチを食べることで身体が温かくなるのは代謝が上がっている証拠でもあります。また、キムチでのダイエット効果を有効にするには、有酸素運動も取り入れ分解された脂肪も燃焼させるようにしましょう。

キムチには乳酸菌も含まれていて、植物性の乳酸菌、ラクトバチルスという菌がヨーグルトなどに含まれる動物性の乳酸菌よりも胃酸に強く、生きたままの状態で腸まで届くと言われています。また、キムチに含まれる白菜などの野菜の食物繊維も腸のぜん動運動が促進されて、整腸作用を促すことから、腸内環境を改善し、便秘にも効果的となります。乳酸菌は熱には弱いですが、加熱しても整腸作用の効果は持続すると言われています。

キムチには肌にも良いと言われているビタミンが豊富に含まれています。その中でも美容に良いとされるビタミンB2を含み、その他にもビタミンC、ビタミンAなども含んでいるので美容効果があります。ビタミン類以外にも抗酸化作用のβカロテンも含まれていて、アンチエイジング効果にも期待ができます。韓国の人は美肌の人が多いのでキムチ効果が期待できます。キムチを毎日食べて美肌効果に役立てましょう。

日本で市販されているキムチは発酵していないことが多いそうです。では、それはなぜなのでしょうか？日本と韓国の違いや発酵しているキムチの見分け方のポイントなど詳しく紹介します。キムチの違いがわかり、見分け方のポイントを知ることで、美味しく発酵食品としてキムチを味わうことができます。

韓国で作られている本場のキムチは日本のキムチとの違いがあります。それは、韓国では発酵していないキムチはキムチとして市販することはできず、日本では発酵する前でもキムチとして市販することができます。韓国で作られるキムチはヤンニョムという合わせ調味料を使い、様々な食材を入れ4～5日以上漬け込むことが重要で、しっかりつけることで発酵したキムチができます。

日本ではキムチ風味の調味料を野菜に浸したものでも商品として販売されていて、発酵しない状態で売られてて、浅漬けに近い形になります。発酵食品としての役割はありません。

発酵キムチの見分け方の一つとして、ローマ字表記の際、日本ではkimuchiと表記しますが、韓国ではkimchiと表記されます。また、韓国産と表記されていたり、本場などと記載されていることが多いです。原材料を見て、材料がシンプルなもので人口甘味料や添加物などが含まれていないものが、韓国産キムチのとことが多いので、パッケージなどをよく見てから購入するようにしましょう。

発酵キムチの見分け方の一つとして、ラベルにキムチのゆるキャラでもあるアルンちゃんのマークがついていることがポイントになります。アルンちゃんのマークのキムチは韓国の製法で作られたもので韓国政府が認定した物になります。また、韓国の製法でない物でも、乳酸菌入りと書いてあったり、発酵していますと書いてある物もありますので、購入する前にはよくパッケージを見てから購入するようにしましょう。

発酵キムチの見分け方の一つとして、市販のキムチを購入する際に韓国の製法で作られているか確認してから購入するようにしましょう。韓国から輸入されて市販されている物や国産の物でも韓国の製法で作られている物もあります。原材料をみて確認してみたり、パッケージをよく見て、発酵していますや本場のキムチですなどの記載があるものをなるべく選ぶようにしましょう。

キムチの乳酸菌を効率的に摂取する食べ方とはどんな食べ方でしょうか？そのまま食べるとどんな効果があるのか？他の食材と組み合わせた時は？加熱した時のおすすめの食べ方など詳しく紹介します。

キムチは加熱しないで食べるのをおすすめします。キムチに含まれる乳酸菌は熱に弱く40度以上の熱を加えてしまうと死滅してしまいます。キムチに含まれる乳酸菌を摂取したいときには加熱しないで食べるようにしましょう。食べ方として、毎日食べるのは塩分を多く含むので1日50gぐらいがおすすめです。あまり食べすぎないように気を付けましょう。

キムチと納豆の組み合わせは身体によい組み合わせになります。納豆に含まれるオリゴ糖がキムチに含まれる乳酸菌の餌となり、より効率的に食べることができるようになります。納豆とキムチを混ぜてからしばらく放置して食べることで、乳酸菌の量が増えてさらに効果が高くなります。時間があるようでしたら一晩冷蔵庫で放置することでさらに効果的となります。

キムチは発酵が進んでしまうとどうしても酸っぱくなってしまいます。酸っぱくなってしまったキムチは加熱することで酸味が和らぎます。生のままでは食べられないほど発酵が進んでしまったキムチは加熱料理をしましょう。食べ方のおすすめはキムチ鍋や豚キムチなどになります。カプサイシンの効果は加熱しても効果があるので体を温め代謝をアップさせたり、また加熱してしまうと乳酸菌は死滅してしまいますが整腸作用はあります。

キムチはたくさんの乳酸菌を含む発酵食品として市販されていますが、本場韓国のキムチのようにきちんと発酵されたものを食べることで、乳酸菌やビタミン類などをしっかり摂ることができ、ダイエットにも効果的となります。

また、日本のキムチを選んでしまうことで、日本人向けの味になってしまい、キムチが発酵しておらず発酵食品とは違い、キムチ風味の物になってしまい、キムチのせっかくの良い効果を得ることができないので市販に物を購入する際には気を付けて購入するようにしましょう。