イイダコの食べ方とさばき方を紹介!旬の時期や美味しい料理も!

小さくて、国内でもとれるイイダコは、料理にも使いやすく人気のタコの1種です。イイダコは、そのまま茹でても美味しく、たっぷりと詰まった卵も絶品という特徴があり、おでん種として使われることもあります。イイダコの特徴や旬の時期、初心者にもおすすめの釣り方、そして釣った後の、イイダコの食べ方、墨を避けて上手なさばき方を紹介します。イイダコを使った簡単料理のレシピもあります。イイダコをみつけたら、料理したくなるものばかりです。

イイダコの食べ方とさばき方を紹介!旬の時期や美味しい料理も!のイメージ

目次

  1. 1旬のイイダコを美味しく食べよう!
  2. 2イイダコの簡単なさばき方を徹底解説!
  3. 3イイダコの美味しい料理方法とおすすめレシピ
  4. 4イイダコの基本的な釣り方
  5. 5イイダコをさばいて好きに料理してみよう!

旬のイイダコを美味しく食べよう!

小さいけれど、加熱すると赤くなって見た目が可愛らしく、旬の時期には小さな卵を含んだメスが珍味としても人気の「イイダコ」です。イイダコをより美味しく食べるためにも、まずイイダコの特徴と旬をおさえます。

イイダコの生態と特徴

小さなサイズのイイダコは、丸ごと茹でても食べることができ、煮物やおでんの具材としても美味しくたべることができます。和食だけでなく、イタリアンや韓国料理でも使われることもあり、小ぶりだからこそ、家庭でも料理がしやすく、さばき方さえ知ってしまえば、家庭でも簡単に料理できるタコという特徴もあります。

「イイダコ」の一番の特徴は、タコの中でも5cmくらいから大きくても20cmくらいと小型のタコということです。腕の付け根に2個、目と目の間に1個、金色の紋様があるのが特徴です。旬の時期になると、メスのイイダコに、小さ間米粒のような卵が胴につまるので、イイ(飯)ダコと呼ばれます。北海道南部から日本沿岸域で広く漁獲され、瀬戸内、三河湾などが産地になっています。アジア地域でもイイダコは獲れます。

産卵期のイイダコのメスがたっぷりと卵を持っていると、その米粒のような食感ということで、「イイダコ」と呼ばれますが、ほかにも、「イシダコ」「カイダコ」「子持ちダコ」と言われることもあります。この卵を持ったものは、おおぶりになって、ほっくりとした甘味と食感があって、煮物、から揚げなどの食べ方をされます。またイイダコのオスは食感はメスほどではないですが、やわらかく味がよいのが特徴です。

イイダコの旬の時期

イイダコの旬の時期は、12月から3月頃で、メスが産卵をする時期が旬となります。その前の秋くらいには、比較的浅いところに、イイダコが移動して、釣りやすい時期の旬にはなりますが、粒々の卵を持った美味しいイイダコは冬から初春が旬です。旬はメスの方が高めの値段になって、卵の甘味を堪能できますが、オスのイイダコも歯応えを楽しめます。

イイダコのオスの旬は特にありませんが、産卵期にはメスとともに釣れることが多くあります。イイダコのオスとして安く市場に並ぶか、「スボ」「スボケ」と呼ばれて並んでいることもあります。旬なイイダコは、煮物だけでなく、ぶつ切りにして酢味噌和えでの食べ方や、ご飯と一緒に炊く炊込みご飯での食べ方もされて、幅広い食べ方ができるのも特徴です。

イイダコの簡単なさばき方を徹底解説!

イイダコは小さなものなので、さばき方も簡単という特徴があります。美味しい食べ方をするために、より簡単なさばき方をまとめて紹介します。

イイダコの墨袋を丁寧に取り除こう

イイダコには墨袋があるので、この墨袋を取り除く下処理が必要になります。小さなタコなので、墨袋の取り除き方も分かると、ハサミまたは包丁を使ってさばき方もできるようになります。ハサミを使うさばき方は、先ずイイダコをざっくりと流水で洗います。目がついている側の反対側の頭に少し切り込みを入れます。頭の部分全体を裏返すようにひっくり返します。内臓が丸見えになるので、指先で取り除きます。

内臓と一緒に墨袋もとってしまいます。墨袋が破けてしまうと、墨が広がりますが、袋のまま取り除くと、後の洗う手間も楽になります。タマゴがあるときには、そこは残したままにします。目玉を押し出すようにして、ハサミで切ってしまい、イイダコの足の付け根部分の中央にあるクチバシも、押し出すようにして獲りだします。骨抜きを使って、目玉とクチバシをそれぞれつまんで引き抜くさばき方もあります。

イイダコのぬめりが強いと、指が滑ってさばき方が難しく感じることもあります。包丁を使って、手早くすすめるさばき方もあるので、たくさんのイイダコの下処理をする時にはおすすめです。ぬめりが強いようであれば、先ず墨袋を取り除くまで進めたところで、塩を多めにふって揉むようにして、流水で洗いながすとぬめりがだいぶ取れます。そこからハサミや包丁でさばき方の続きで、目玉とクチバシを取り除きます。

イイダコの飯(卵)は潰さない

イイダコの産卵時期のメスは、頭の部分に米粒のような卵をたくさん持っていることがあります。オスに比べて大きくなるので分かりやすいですが、さばき方で注意したいのは、卵は料理にした時に、粒々の食感が美味しく甘みがあるので、潰さないようにすることです。大きさがあるので、指先だけで、頭部を裏返すようにして、墨袋と内臓は取り除き、目玉とクチバシは骨抜きなどで引き抜くだけと、メスは簡単なさばき方ができます。

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イイダコの美味しい料理方法とおすすめレシピ

イイダコのさばき方が分かれば、食べ方もいろいろとあって、美味しい料理があります。簡単なおすすめイイダコレシピを紹介しますので、ぜひ作ってみてください。

イイダコとたらこ(明太子)の和風パスタ

イイダコの食感を活かしたパスタレシピです。イイダコは新鮮なものが手に入れば、塩でもんで水洗いしてぬめりをとり、ざく切りして使うことができ、下ごしらえで、墨袋を取り除いたものを用意します。大き目のイイダコや日が少したったものであれば、塩水でゆでてざく切りにしたものをレシピで使ってください。

  • イイダコ適量
  • たらこ(または明太子)1腹
  • スパゲッティ100g
  • バター大さじ1
  • 海苔、シソ、レモン汁

  1. イイダコは小さめに切って、たらこは薄皮を外して中身をとりだしておきます。
  2. パスタを時間通りに茹で始めます。
  3. お皿にバターとイイダコ、たらこをいれて、そこに沸騰している茹で汁を大さじ2ほど加えて、バターを溶かしながら、イイダコ、たらこ、バターを混ぜ合わせておきます。
  4. 茹で上がったパスタをそのお皿にいれて、イイダコなどとよく和えます。
  5. レモン汁を搾って、千切りのシソ、刻んだ海苔をトッピングして出来上がりです。

イイダコの和風茎ワサビソース

イイダコの簡単なおつまみのレシピです。茎ワサビは市販のものを使うので、手軽に作れながら、和食が多いイイダコを和風イタリアンにアレンジしたレシピになります。イイダコは、小ぶりなものを使うと、切らずにかたちをのものも可愛らしくなる食べ方ができます。

  • イイダコ5~6ケ
  • 刻みわさび漬け大さじ1/2
  • オリーブオイル大さじ2
  • レモン汁小さじ2
  • 塩、こしょう、しょうゆ

  1. イイダコは、墨袋とクチバシ、目玉をとりのぞいておき、流水で洗っておきます。
  2. 鍋に湯を沸かして、塩を小さじ2ほど入れて、イイダコを塩茹でして全体が赤く色づいたら、ザルに引き上げます。イイダコが大きいようでしたら、ぶつ切りします。
  3. ボウルに、オリーブオイル、レモン汁、塩、こしょうとしょうゆを少しいれて、よく混ぜ合わせます。
  4. ボウルにわさび漬けを加えて、ざっくりと和えて、そこにイイダコも加えて和えます。
  5. 器にもりつけて出来上がりです。

イイダコの煮付け

イイダコの持っている旨味が味わえる、簡単な煮付けのレシピです。旬なイイダコでメスが手に入ったら、少し手間をかけて、ふっくらとして食感も楽しめるイイダコの食べ方レシピのコツもあわせて紹介します。どちらでもイイダコが美味しく食べられます。

  • イイダコ10ケ
  • 酒120cc
  • しょうゆ大さじ3
  • みりん大さじ2
  • 砂糖大さじ1

  1. イイダコは、内臓、クチバシと目玉を取り除き流水でよく洗っておきます。
  2. 鍋にイイダコとかぶるくらいのたっぷりの水をいれて、水からイイダコを茹でます。
  3. 沸騰したらイイダコを鍋の中でひっくり返すようにして、再び沸騰したら、ゆで汁を捨てます。
  4. 鍋に、酒、砂糖を入れて、中火にかけて沸騰してきたら落し蓋をして火を弱めて5分ほど煮ます。
  5. 仕上げに、しょうゆとみりんを加えて、再度一煮立ちさせます。火をとめて、そのまま煮汁に漬け込んで、出来上がりです。

卵を持ったイイダコは、胴と足を切り分け、胴から、内臓、クチバシ、目玉を取り除きます。イイダコの卵巣はそのままにして、イイダコの卵が煮ている間に飛び出さないように、楊枝で止めておきます。鍋に上のレシピの調味料をいれて、卵巣が入った胴を先に7~8分煮ます。その後で、イイダコの足を加えて3分ほど煮たら出来上がりです。イイダコの卵の方が煮込むのに時間がかかるので、別に茹でた方が美味しくなります。

イイダコのマリネ

イイダコを使ったサラダにもなり、朝食メニューでもディナーの前菜にもなるレシピです。マリネ液に浸して一晩冷蔵庫でおいた方がより、イイダコも野菜も美味しい食べ方ができます。

  • イイダコ10ケ
  • きゅうり1本
  • オリーブの実5個
  • 玉ねぎ1/4個
  • バジル5枚ほど
  • オリーブオイル大さじ4
  • 白ワイン大さじ3
  • レモン汁大さじ1
  • にんにくすりおろし1片分
  • 塩、こしょう

  1. イイダコは内臓、クチバシ、目玉をとりのぞき、塩茹でしておき、乱切りにしておきます。
  2. きゅうりとオリーブ、玉ねぎは薄切りにし、バジルは千切りにします。
  3. ボウルに、オリーブオイル、白ワイン、レモン汁、にんにくすりおろりし、塩こしょうを入れてよく混ぜ合わせます。
  4. 3にイイダコと2を加えてよく和えて、ラップをして半日以上漬け込みます。

イイダコのタコ飯

炊飯器で炊く簡単なイイダコのタコ飯レシピです。メスのイイダコの卵があっても、ふっくらと炊くと、米にもイイダコの旨味と食べた時の食感が楽しめる食べ方ができます。イイダコは小さいものであれば、そのまま炊飯して、大きなものであれば、胴体と足を切り離し、足を2~3等分して使ってください。

  • イイダコ5ケくらい
  • 米2合
  • しょうゆ大さじ2
  • みりん、酒、大さじ各1
  • 顆粒だし小さじ2
  • だし昆布

  1. イイダコは内臓、墨袋、クチバシ、目玉を取り除き、塩茹でしておきます。
  2. 米を研ぎ、炊飯器に米とイイダコ、調味料を入れます。そこに水を足して、2合炊きの目盛りにあわせて水をいれます。
  3. だし昆布を上に置いて、炊飯を始めます。
  4. 炊き上がったら、昆布を取り出して、全体をかき混ぜて出来上がりです。

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イイダコの基本的な釣り方

イイダコは、深い海ではなく、水深10メートルほどの内湾で、岩礁などがある砂や泥の底に生息しています。昼間は、岩場のすきまや海藻が生い茂っているような場所、空洞のある瓶などに潜んでいて、夜になると海底を移動しながらエサを探しに移動します。食べているのは、甲殻類や貝類などで、夜間でなくても、昼間でもエサが見えれば積極的に、捕食しようとするので、昼間でも釣ることができます。

一年中、釣れるイイダコですが、味を楽しむなら夏、釣りやすいのは産卵期になり、浅瀬にやってくる秋から冬がおすすめです。たくさんのイイダコを釣りの旬としては、10月前後がおすすめの時期になります。釣り方もシンプルで、釣りに慣れていない人でも楽しい釣り方ができます。エサとなるものを針につけなくても、白いものをイイダコが見ると、エサと思って飛びつくので、エサに似せた針を使います。

釣り方の特徴は、ラッキョウ(らっきょ)といわれるらっきょうのような白い形をした先に、フックのような針が4~5本ついているものを使うことです。白くキラキラとヒダが泳ぐように見えるような疑似餌を使う釣り方もありますが、いずれもきちんとテグスに結べば、繰り返し使うことができます。

基本の釣り方は、岩場から針を投げて、針がそこに着いた感覚があったら、ゆっくりと少し巻いたら止める、ということを繰り返します。疑似餌になっている部分を動かし、エサのように見せるのがポイントです。イイダコが飛びつくと重みがかかるので、そうしたら緩めることなく一気にリールを巻くだけです。止める、動かすを繰り返す釣り方で、止めた瞬間にイイダコが飛びつきます。このタイミングを作るのが釣り方で大切です。

何回か投げて、当たりがなければ、投げる方向や場所を変えます。沖に出ててイイダコの釣り方を教えてくれる釣り船もあり、子どもでも女性でも挑戦しやすい釣り方ができます。旬の時期であっても、釣り方が分かって楽しくなっても、釣りが禁止されている場所では、イイダコ釣りをしないようにしてください。

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イイダコをさばいて好きに料理してみよう!

イイダコは簡単にさばくことができて、料理もいろいろな食べ方で楽しめるものです。イイダコは、小型なタコという特徴を活かして、特に小さなものは丸ごと煮たり、から揚げにしたりして、見た目でも楽しめる料理にもなります。イイダコの旬に、美味しい料理を作ってみてください。

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