にんにくの芽の栄養と効果効能は?選び方とおすすめレシピも!

にんにくの芽は栄養豊富は意外にも多くの栄養素が含まれています。また、にんにくの芽に含まれるアリシンはある食材と非常に相性が良く栄養を効率よく吸収でき、料理も難しくないので簡単に作れます。にんにくの芽には明確な選び方が存在します。この記事を読んで正しいにんにくの芽の選び方を知ってください。また、にんにくの芽の調理方法は難しいと思う人も多いかもしれません。保存方法も長期保存と短期保存で変わってきますので注意が必要です。

にんにくの芽の栄養と効果効能は?選び方とおすすめレシピも!のイメージ

目次

  1. 1にんにくの芽とは?
  2. 2にんにくの芽の収穫時期は?
  3. 3にんにくの芽の主な栄養素は?
  4. 4栄養の多いにんにくの芽の選び方は?
  5. 5にんにくの芽の保存方法は?
  6. 6にんにくの芽の下ごしらえの方法は?
  7. 7にんにくの芽の簡単レシピを紹介!
  8. 8栄養面でにんにくの芽と相性と良いのは豚肉!
  9. 9にんにくの芽は意外と栄養豊富!

にんにくの芽とは?

皆さん、にんにくの芽を知っていますか?にんにくの芽という呼び方をしているため、にんにくの芽を勘違している人が多いと思います。私たちは芽の部分を食べてはいません。にんにくが花を咲かせるために伸ばす花茎と呼ばれる部分を伸ばします。この花茎がにんにくの芽の正体となります。

春になって暖かくなってくると花茎はすくすくと成長し、花を咲かせます。植物が花を咲かせる時には、より多くのエネルギーを必要が必要になります。花に多くのエネルギーを取られてしまうと、花に栄養を取られたにんにくが育たなくなってしまいます。そのため、栽培農家では、エネルギーを取る花が咲く前に芽を収穫します。

にんにくを収穫する作業のことを芽摘みと呼んでいます。ここで収穫されたものがにんにくの芽として出荷され食べられています。花茎の部分が芽と呼ばれるようになった由来はわかっていません。推測ですが、にんにくの球のりん片から生えてくる芽が成長して花茎になり、中国から日本ににんにくが伝わった際、にんにくの芽と名付けられたことなどが理由ではないかと言われています。

にんにくの芽の収穫時期は?

にんにくの芽が収穫される時期は5月下旬から6月初旬の間です。にんにく球の収穫を直前に控えた頃に収穫が行われます。日本ではにんにくの産地として東北地方が有名です。寒冷地のにんにくは芽が育つ前に球の収穫期を迎えるために芽摘みをする必要は多くの場合ありません。国内でにんにくの芽が収穫される場所としては、青森県か暖かい気候である四国・九州の地域に限定されます。

芽摘みは機械で行うことができません。手作業で摘み取らなければならないため、収穫には非常に労力がかかってしまいます。労働力が不足している日本の農場は、にんにくの芽を大規模に収穫することのできる農家は少ないです。一方、中国では芽を食用とすることを目的として品種改良されたものが栽培されているため1年中にんにくの芽が収穫されています。

さらに、中国は日本に比べて農業人口も多いため大規模栽培ができます。このような背景から、国内で流通しているにんにくの芽の約99%は中国産で占められています。スーパーなどで国産のにんにくの芽を見かけることが少ない理由は、日本には労働力不足や人件費、土地の問題があるからです。

にんにくの芽の主な栄養素は?

にんにくの芽の栄養その1!アリシン

にんにくの芽は、緑黄色野菜に分類されており栄養素が高い野菜です。生にんにくとほぼ同等で、ビタミンB1の吸収を助け疲労回復などに効果があるアリシン、腸内環境を整える効能があります。

これらの栄養素は、生にんにくと比べて含有量は少ないですが、カロリーが低くヘルシーです。にんにくよりも多くの量を食べることができます。また、抗酸化や美肌効果があるビタミンC 、丈夫な歯や骨をつくる効果があるカルシウムなどは、生にんにくより多く含まれていて栄養素が高いです。

にんにくの芽の栄養その2!カロテン

にんにくの芽の栄養素として、特にカロテンは生にんにくにはほとんど含まれていません。カロテンは体内に吸収されると、ビタミンAに変化して目や粘膜の正常化のために働き、免疫細胞を活性化してくれる効果があります。このように、にんにくの芽は生にんにくにも負けないほどの高い栄養素を持っている野菜です。

α-カロテンは、体内に吸収されるとビタミンAとしての効能を発するプロビタミンAに分類される栄養素です。食品に含まれるビタミンAは小腸で吸収された後、一部は肝臓に蓄えられ、残りは血液によって全身に運ばれます。肌荒れや皮膚への効能が期待されます。また、角膜や粘膜への補修といった効果もあります。

βカロテンは体内でビタミンAに変換され、ビタミンAと同じ効能を持つ栄養素です。身体に入ったβ-カロテンすべてがビタミンAになるわけではありません。ビタミンAが不足しているときには必要分だけがビタミンAに変わり、それ以外は肝臓に蓄えられるか尿などと一緒に排出されます。ですから、吸収されれば必ず効能を発揮するというわけではありませんが、ビタミンAが不足しているときには欠かせない栄養素のひとつです。

にんにくの芽のにおいがきついのは栄養が多い!

にんにくの芽には、におい成分であるアリシンを作り出すため、にんにくと同じく独特のにおいが感じられます。しかし、生にんにくに比べるとアリシンの生成量は少ないため、生にんにくほどの強いにおいを感じることはありません。にんにくの芽に含まれるアリシンの元のアリインは、有機栽培など健康的な土壌で育つほど含有量が高く、それに比例してにおいも強くなります。

アリシンはにおい成分であると同時に、さまざまな健康作用をもたらす成分があります。日本では、にんにくの強烈なにおいは敬遠されるため、においは少ない方が良いと思われるかもしれません。しかし、においを強く感じるにんにくの芽からは、より多くの栄養素を含んでいます。

にんにくの芽に毒は無い?

じゃがいもを冷蔵庫で保存していると、知らない間に芽がたくさん出てきます。じゃがいもの芽にはソラニンとチャコニンという天然毒素が含まれています。芽を取り除いて食べなければ、腹痛や吐き気などの症状を引き起こしてしまう恐れがありますが、にんにくの芽はじゃがいもの芽と異なり毒がありません。

にんにくもりん片を冷蔵庫に入れていると、中心部から芽が伸びてきます。この芽が伸びてくる様子が、じゃがいもの芽に似ていることからにんにくの芽にも毒素があるかと勘違いされる人が多いです。しかし、にんにくの場合は有害な毒素は含まれていません。にんにくのりん片から伸びてくる芽は、にんにくの芽として摘み取られるものと同じなので安心して食べてください。

栄養の多いにんにくの芽の選び方は?

栄養の多いにんにくの芽を選び方は形状から!

良いにんにくの芽を選び方は、まず形状に注目してください。一般的に売られているにんにくの芽は、くねくねと曲がっているものが多いです。太く真っ直ぐ伸びているものには栄養素がたっぷりと含まれています。あまり硬くなく、弾力性が感じられるものが味わいも良く理想的と言えます。まれに蕾が付いているものもありますが、蕾の先端まで弾力があるものを選びましょう。難しくはないので選び方を知っておいてください。

栄養の多いにんにくの芽は色にも注目!

にんにくの芽の選び方として、形状の次に確認してほしいのは色です。鮮やかな緑色のものを選ぶことをおすすめします。逆に切り口が茶色く傷みはじめていたり、全体に黄色みを帯びているものは鮮度が落ちています。鮮度を保つ保存方法は、保存期間によって異なりますので注意してください。

にんにくの芽の保存方法は?

2~3日程度でにんにくの芽を食べる場合の保存方法は、空気に触れて乾燥するのを防ぐために、チャック付きのポリ袋などで密閉してから冷蔵庫に入れます。1か月程度の長期保存の場合は、まず熱湯で1分程度さらしてください。次に、冷水で一気ににんにくの芽を冷やし、キッチンペーパーなどで水気を十分にふき取ります。最後にチャックのついたポリ袋に入れて密閉し、冷凍庫で保存してください。

にんにくの芽の下ごしらえの方法は?

炒め物の下ごしらえ

炒め物などの料理に使う際には、下処理が大切です。まず、根元の硬い部分を2cmほど切り捨てます。根元近くは筋っぽく感じることもありますが、斜めに包丁を入れて短めにして切っていくと、歯ざわりが柔らかくなり、食べやすく、見た目も綺麗になります。

にんにくの芽の和え物の下ごしらえ

和え物などの料理に使う際には、下茹でをしておくことが大切です。下茹では、適量の塩を加えた熱湯の中に、にんにくの芽を切らずに(長いまま)投入し、2〜3分茹でてから冷水にさらします。冷えたらすぐにザルにあげ、水気を切っておきます。

こうした下茹でをすることで、火の通りを良くしたり、雑味が取れて甘みを引き出すことができます。下ごしらえは面倒と思われがちですが、どれも簡単にできる方法です。にんにくの芽を調理する際は、ぜひ実践してみてください。

にんにくの芽の簡単レシピを紹介!

栄養の高いおすすめレシピ!にんにくの芽と豚肉のオイスターソース炒め

にんにくの芽のシャキシャキとした歯ざわりと香ばしい風味を生かすためには、炒め物が非常に合います。牛肉や豚肉、鶏肉などの肉類、イカやエビといった魚介類などといろいろな食材と合います。調味料は、初心者の方にも手軽に味付けができる万能調味料オイスターソースの使用をおすすめです。これひとつでしっかりと味付けができ、美味しいにんにくの芽の炒め物が完成します。レシピは簡単ですので是非作ってください。

レシピを紹介していきます。まず材料ですが、にんにくの芽(120g)豚もも肉(200g)、ごま油(小さじ1)、オイスターソース(大さじ2)、塩コショウ(適量)となります。作り方は、にんにくの芽を3㎝幅に、豚もも肉を食べやすい大きさに切っていきます。

フライパンにごま油を敷き、豚肉、にんにくの芽の順で具材を入れて中火で炒めます。豚肉に火が通ったらオイスターソースを入れて炒め、塩コショウでを味をととのえたら完成です。

栄養面でにんにくの芽と相性と良いのは豚肉!

先ほどレシピを紹介しましたが、豚肉との相性は抜群です。豚肉に含まれるビタミンB1 にはブドウ糖をエネルギーに変換する働きがあります。しかし、ビタミンB1 は水に溶けやすく吸収しづらいため豚肉だけでは体の外に流れてしまいます。そこでアリシンと一緒に摂取すると、アリシンがビタミンB1と統合し体内にとどまるので吸収率が非常に良くなります。

ビタミンB1の効果としては、糖質の代謝が挙げられます。糖質の代謝とは、糖からエネルギーを生み出す働きのことを指します。ビタミンB1を十分に摂取することによって、余る糖が減るため、脂肪を減らす効果があります。また、運動をしても疲労が蓄積されにくく、溜まった疲れも回復させる効能が期待できます。皮膚や粘膜を健やかにする効能もあります。

にんにくの芽は意外と栄養豊富!

にんにくの芽の栄養や選び方、そしてレシピを紹介してきましたがいかがでしたか?今回紹介したレシピは栄養が豊富に摂取できるものとなっていますので、ぜひ作ってみてください。また、にんにくの芽の栄養の高いものを見分ける選び方は分かりやすいと思います。選び方を覚えて美味しく栄養のあるにんにくの芽を選んでください。

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