ぶどうにカビが生えていたらどうする?洗い方や保存方法について紹介

秋の味覚であるぶどうですが、傷みやすく、保存状態によってはカビが生えてしまうこともあるでしょう。この記事ではぶどうにカビが生えたときの適切な洗い方と、鮮度を長く保てる保存方法について解説しています。ぜひこの記事を読んで参考にしてください。

ぶどうにカビが生えていたらどうする?洗い方や保存方法について紹介のイメージ

目次

  1. 1ぶどうにカビが生えた時の対処法とは?
  2. 2ぶどうに生えるカビの種類
  3. 3皮に白い粉がついている場合は食べられる?
  4. 4ぶどうのカビを食べてしまったらどうなる?
  5. 5カビが生えたぶどうの洗い方
  6. 6ぶどうが腐っているか食べられるか見分けるポイント
  7. 7鮮度が良いぶどうの特徴
  8. 8ぶどうの賞味期限と保存方法
  9. 9ぶどうにカビが生えていないか注意しよう

「ぶどうに白いカビが生えてる!食べないほうがいいの?」
「ぶどうについてる白い粉ってカビなの?」
「ぶどうをもっと長持ちさせたい!」


秋の味覚の一つであるぶどうは、値段が高いわりに足が早い果物です。室温においていたり、冷蔵保存をしたりしてもいつのまにかカビが生えているという経験をした方も多いのではないでしょうか。


この記事では、ぶどうにカビが生えていたときの対処法や洗い方、適切な保存方法について解説しています。


この記事を読むことで、カビが生えたぶどうに対する適切な対処と長期的に安全に保存できる方法を学ぶことができるため、事前にカビが生えるのを防ぐことができるようになります。


ぶどうにカビが生えてお困りの方は、この記事を参考に適切な処理をして美味しく安全にぶどうを食べてください。

ぶどうにカビが生えた時の対処法とは?

ぶどうにカビが生えたら、もう食べられないのではないかと考える方が多いでしょう。


しかし、すぐに捨ててしまうのはもったいありません。ぶどうの状態にもよりますが、カビが生えていても適切な処理をすれば食べられる場合が多いのです。


目安としては、実が無事かどうかになります。


茎や皮にカビが生えていた場合は丁寧に洗うことで食べることができます。実が崩れていたり、潰れて嫌な臭いを発している場合は食べられません。


ぶどうにカビが生えている場合は、どこに生えているのか、実は無事かよく確認して適切な洗浄をすることで食べられるようになります。

ぶどうに生えるカビの種類

ぶどうに生えるカビは、白、緑、黒などさまざまな種類があります。


カビが生えていた場合、カビが何色かで食べられるかどうかが決まるため、この記事をよく読んで適切に処理をしましょう。

ふわふわした白いカビ

ぶどうがカビたときによく見かけるのが、ふわふわとした白いカビです。


ふわふわした綿毛のような白カビだけでなく、クモの巣のような細い糸状のカビが生えていることもあります。


枝の部分がカビているのであれば、その部分は取り除いて実を良く洗って食べることができます。

緑色のカビ

緑色のカビは青カビと呼ばれるカビです。


パンやチーズ、みかんなどに生えているのはよく見かけますが、ぶどうで青カビはあまり見ることがありません。


青カビはペニシリンという抗生物質に使われたり、ブルーチーズを作るために必要なカビです。


しかし、ぶどうに生えている青カビは食用として管理されているものではありませんし、実自体が腐っているので食べるのは控えましょう。

黒いカビ

黒いカビが生えているぶどうは、前述した青カビよりも珍しいものになります。


この黒カビの原因はぶどうの病気である「黒とう病」で、この病気にかかると実が固く甘くないぶどうに育ちます。成長の過程で雨が多いとカビが生えやすくなるため、この病気にかかりやすくなります。


育成途中にかかる病気のため、本来であれば流通に乗る前に処分されているはずのぶどうです。しかし、何らかの理由で消費者の皆さんの下に辿り着いてしまう可能性もありますので、その場合は黒カビが生えたぶどうは買わない、食べないようにしましょう。

皮に白い粉がついている場合は食べられる?

ぶどうの表面についた白い粉を農薬やカビと間違われる方は多いですが、これは「ブルーム」といって、果実から分泌される天然のワックスです。果実本来の天然成分なので、もちろん食べても問題ありません。


ブルームは、果実に含まれる水分の蒸発を防いだり、雨粒や朝露の水分を弾いたり、病気を防いだりと、重要な役割を持っています。


ブルームがついているぶどうは鮮度が良い証拠なので、白い粉がついているからといって忌避せず、むしろ積極的に選択するようにしましょう。

ぶどうのカビを食べてしまったらどうなる?

ぶどうにカビが生えているのに気づかず、うっかり食べてしまうということもあるでしょう。そんなとき、カビを食べてしまったとショックを受け、体に影響があるのか心配になるはずです。


ぶどうに生える主なカビは強い毒性を持っているわけではなく、少量であれば口にしても体に害を及ぼすことはほとんどありません。青カビなどは抗生物質の原料になったり、ブルーチーズなどといった発酵食品を製造する過程で利用されたりしています。


だからといってカビているぶどうをそのまま食べるのは危険なので、念入りに洗ってカビを落としてから食べるようにしましょう。もし食べて吐き気や腹痛など、体に異常が感じられたらすぐ病院で診察を受けるようにしてください。

カビが生えたぶどうの洗い方

カビが生えているぶどうでも洗えば食べられると前述しましたが、どのように洗えばいいのか疑問に思っていることでしょう。


ここでは、ぶどうにカビが生えたときの適切な洗い方を紹介していきます。


昨今はフードロスが謳われておりますので、カビが生えたからと諦めず、まだ救うことができる実は綺麗に洗って食べましょう。

クモの巣のようなカビが生えていた場合

ぶどうに生える主なカビは白カビですが、このカビにも種類があります。ふわふわもこもことしたカビとクモの巣のようなカビが存在し、種類によって洗い方が異なりますので注意しましょう。


クモの巣のようなカビが生えていた場合は、巣のようになっている細い糸状のカビを丁寧に取り除きます。茎から実を外し、クモの巣のようなカビがついていた実とそうでない実を分けます。


あとはカビのついていない実とついていた実を別々に水洗いします。カビが生えていた実は念入りに洗うようにしましょう。


クモの巣のようなカビは細くて分かりにくいので、皮にカビが残っていないのかよく観察してから口に入れるようにしてください。

ふわふわした白いカビが生えていた場合

次に、綿ぼこりのようなふわふわとした白カビが生えている場合の洗い方を説明します。


こちらも枝から実を外し、カビが生えている実と生えていない実を分別します。カビが生えていなくても、接触している場合はカビが生えている実と同じ扱いにしてください。


カビの生えていた実と綺麗な実は一緒にしないようにしましょう。カビの生えていた実は腐っている可能性があるので、異臭がしたり変な汁が出ていたりするようなら廃棄してください。


丁寧に水洗いした後は、実に張りがあって匂いも問題が無いようなら、カビが生えていた果皮にできるだけ口をつけないように食べましょう。

ぶどうが腐っているか食べられるか見分けるポイント

次に、ぶどうが腐っているか食べられるか見分けるポイントについて紹介します。


ぶどうが食べられるか見分けるために、「異臭がするか」、「濁りのある汁が出ているか」、「実が潰れているか」、「ぶどうの色が変色しているか」という4つの項目に当てはまっていないか注目しましょう。


どれか1つでも項目に当てはまった場合は、ぶどうが腐っています。食べられないので廃棄することをおすすめします。


ぶどうは常温では2、3日しか日持ちしない傷みやすい果物です。購入したら早めに食べきるようにしましょう。

鮮度が良いぶどうの特徴

ぶどうをカビさせない、もしくはカビたぶどうを買わないためには、自分の目でしっかり鮮度がいいぶどうかどうか見極めることが大事です。


ぶどうの鮮度は皮と茎を見て判断することができます。


鮮度が良いぶどうかは、「茎の色が黄色か緑色」、「皮の色が黒や赤のものは色が濃いもの、緑色のものは色が薄いもの」、「実に張りがある」、「実が茎から取れていない」、「ブルームがついている」の5点をチェックすることで選ぶことができます。


購入時に実がとれていたり、茎が茶色っぽかったりするぶどうは傷みが進んでいます。


これらの注意点をスーパーや果物屋さんで選ぶときの参考にし、鮮度の良いぶどうをゲットしてください。

ぶどうの賞味期限と保存方法

ぶどうにカビが生えたときの対処法をこれまで解説してきましたが、一番良いのはぶどうにカビを生えさせないことです。


ここではぶどうの賞味期限と保存方法について解説していきます。


ぶどうは傷みやすい果物ですが、長期間安全に美味しいぶどうを楽しめる保存方法を紹介します。

賞味期限の目安はどのくらい?

ぶどうは常温では2~3日、冷蔵で約5日程度の賞味期限になります。


常温で1~2週間もつ柑橘類などと比べると、非常に傷みやすい果物と言えます。


気温が高い場所で保存するとあっという間に悪くなってしまうので、基本的には冷蔵庫内、部屋の中に置く場合は室温が低めの所を選んで置くようにしましょう。


上記の期間はあくまでも目安なので、購入したら早めに食べきるのが良いでしょう。もし生のまま食べきれないというのであれば、ジャムなど長期保存できるものに調理するのをおススメします。

ぶどうが長持ちする保存方法

ぶどうは湿度が高いとカビてしまいますが、乾燥にも弱い果物になります。暑いところに置いておくとあっというまに腐ってしまうため、冷蔵保存が基本です。


保存するときは新聞紙やキッチンペーパーなどで保湿して、冷蔵庫に保管しましょう。


小粒なデラウェアなどは房のまま丸ごと新聞紙やラップでくるみ、巨峰やマスカットなどの大粒なぶどうは茎を数ミリ残して切り離し、一粒ごとに保存します。実単位で保存するのは、果実の水分を茎に取られるのを防ぐためです。


手間がかかりますが、これをすることで鮮度を保ったまま美味しくぶどうを頂けるようになります。

ぶどうは冷凍保存もおすすめ

お歳暮やお裾分けなどでぶどうを大量にいただいたときは、1週間程度の保存期間では食べきれないことがあります。


そういった場合はぶどうを冷凍保存することで、1か月程度は美味しく食べれられます。


ぶどうを房から外して実だけにし、水洗いしてキッチンペーパーで丁寧に水気をふき取ります。それからジップロックやタッパーなどの保存容器に入れて冷凍庫にしまいます。冷凍前にぶどうの皮を剥くという一手間をかけると、解凍後そのまま食べることができます。


解凍方法は常温放置か、流水で解凍します。夏場には凍ったぶどうをジュースに浮かべたり、シャーベットにしたりなどアレンジして使うことができるのでおススメです。

ぶどうにカビが生えていないか注意しよう

この記事では、ぶどうにカビが生えていた場合の適切な対処法や、鮮度を保ったまま長く保存できる方法を紹介してきました。


黒カビや緑色のカビはなかなかお目にかかりませんが、白カビに関してはこちらの対策によっていくらでも防ぐことができます。もし防ぎきれずカビが生えたとしても、丁寧にカビを水で落とすことで食べられるようになります。


しかし、いくら人体に影響が少ないとはいえ、カビが生えたものを食べるのはなかなか勇気がいるものです。この記事では、ぶどうにカビを生やさない保存の仕方や、新鮮なぶどうの選び方も記載していますので、ぜひ参考にしてください。


新鮮なぶどうは、パリッとした果皮が魅力の甘くてジューシーな果物です。


カビの生えたぶどうを買わないこと、ぶどうにカビを生やさないことを念頭に置き、鮮度のよい美味しいぶどうをぜひご賞味ください。

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