幻のスイーツ「サンプーチャン」の作り方は？食べられるお店も紹介

サンプーチャンは作るのがとても難しく、本場の中国でもなかなか食べることができない幻のスイーツです。本記事では、サンプーチャンの作り方や日本で食べられるお店を紹介します。もし家の近くにお店があれば、ぜひプロが作った美味しいサンプーチャンを食べに足を運んでみてください。

サンプーチャンに必要な材料は、卵、砂糖、でんぷん、ラード（またはピーナッツオイル）の4つです。幻のスイーツといわれるわりに材料はとてもシンプルで、どの家庭でも簡単に用意できるようなものばかりです。

作り方は、まず水にでんぷんと砂糖を溶かして混ぜ、そこに布で濾した卵黄を加えて軽く混ぜます。これをあらかじめ温めておいた中華鍋に入れたら、固まりきらないようにさっと混ぜましょう。ある程度固まってきたらラードかピーナッツオイルを少しずつ加え、お玉で叩きながら滑らかにしていけば完成です。

家で作る場合は、ラードの代わりに溶かしバターで代用することも可能です。少し洋風の味になりますが、サンプーチャン独特の食感は再現できます。また、中華鍋でなくても作ることができるので、中華鍋がない場合はフライパンで作ってみてください。

サンプーチャンを美味しく作るコツは、お玉の叩き方にあります。最初から強く叩いてしまうと水と油が分離してしまうので、優しい力加減から徐々に強くしていくのがポイントです。また、火加減も大事で、少しでも火加減を間違えるとたちまち焦げてしまいます。サンプーチャンを作る時は、叩く強さと火加減に注意しながら作るようにしましょう。

龍水楼は東京の神田にあるお店です。ラードと砂糖を控えめにしたもっちりとしたサンプーチャンは、本場北京よりも美味しいと評判です。サンプーチャンを目当てで来店する人も多いようですが、残念ながらサンプーチャンは単品では注文できません。

サンプーチャンはコース料理のデザートとして出されるため、食べたい時はコースの予約が必要となります。5000円のリーズナブルなコースもあるので、宴会をする機会があればぜひ一度足を運んでみてください。

エムズスタイルは千葉県の富里市にあり、本格中国料理を提供してくれるお店です。サンプーチャンは北京料理ですが、エムズスタイルでは北京の他にも四川、広東、上海などさまざまな中華料理を楽しむことができます。エムズスタイルのサンプーチャンは1日1組限定で、必ず事前予約が必要となります。

なぜそこまで提供数が少ないのかというと、サンプーチャンの下ごしらえにかなり時間を要するからです。エムズスタイルでは、水とでんぷんを4〜5時間かけてなじませてからサンプーチャンを作ります。そのため、1日に1組分のサンプーチャンしか作ることができないのです。

サンプーチャンは提供しているお店が限られているため、食べたければ自分で作ってしまうのが一番です。サンプーチャンは作るのが難しいスイーツですが、作ろうと思えば手作りできないこともありません。美味しいサンプーチャンを作るポイントを抑えながら、ぜひ幻のスイーツ作りにチャレンジしてみてください。