御神酒の意味や作法を学ぼう!お供え方や飲み方・処分の仕方は?

御神酒について紹介していきます。御神酒の意味や作法についてまとめました。また、御神酒のお供え方や処分の仕方、御神酒に使用する日本酒も掲載しているので、御神酒の飲み方や作法を学ぶ際の参考にしてください。

御神酒の意味や作法を学ぼう!お供え方や飲み方・処分の仕方は?のイメージ

目次

  1. 1御神酒(お神酒)をお供えする意味や飲み方を解説!
  2. 2御神酒とはどんなお酒?
  3. 3御神酒の作法
  4. 4御神酒の処分方法と使い方
  5. 5御神酒の意味や作法まとめ

御神酒(お神酒)をお供えする意味や飲み方を解説!

祝い事やめでたい事があった際に飲むイメージがある御神酒は、どんな定義があるのでしょう。本記事では、御神酒の意味や飲む際の作法について紹介していきます。また、御神酒を神様にお供えする際の日本酒の選び方や供え方、処分の方法についても掲載しているので、御神酒を頂いた際や購入した際の参考にしてください。

御神酒とはどんなお酒?

最初に、御神酒について紹介していきます。名前は知っているけど、御神酒の意味を知らない人も多いのではないでしょうか。まずは、御神酒の定義や意味、お供えできる日本酒の種類について見てみましょう。

御神酒の意味

御神酒とは、神様にお供えする日本酒のことを指します。古来、神事や祭礼などの特別な日には、神饌(神様に献上する食事)の一つとして、日本酒をお供えする習慣があります。そして、供えられる日本酒には神霊が宿るとされ、祭礼のあとに「お下がり」としてふるまわれることで、ご利益があるとされてきました。

また、御神酒は神様に供えられる食事の中でも、最上級のものとされています。稲作文化を中心に発展した日本にとって、お米は非常に重要なものです。そのため、大切な米と澄んだ水、そして自然の作用である発酵から生まれる日本酒は、神様に捧げる最上級の捧げものだと考えられています。

お供えする日本酒の種類

神様に御神酒をお供えする場合、正式には白酒、黒酒、清酒、濁酒の4種類をお供えするものだとされています。しかし、これらを揃えるのは難しいため、お供えする御神酒は簡略化され、日本酒のみをお供えるすることがほとんどです。そして、御神酒として販売されている日本酒も存在します。

御神酒を自宅の神棚にお供えする場合、市販の日本酒で問題ありません。ただ、老舗の蔵元からは、御神酒として販売されている商品もあるので、新年や特別な日などには購入してみましょう。

御神酒の作法

次は、御神酒をお供えする際や、飲む際の作法について紹介していきます。御神酒がふるまわれる機会は少なく、作法がわからない人も多いです。まずは、御神酒をいただく際の作法をしっかりと覚えておきましょう。

御神酒はいつ飲む?

神様にお供えした後の御神酒を飲むタイミングは、特に決まりはありません。また、祈願をした人だけでなく、家族などと分かち合って飲むのもいいでしょう。もちろん、お酒を飲めない人は、口を付ける程度でも大丈夫です。

また、御神酒を料理に使ったり、家や庭の周りに撒いたりするのもいいでしょう。さらに、頂いた当日に飲み切る必要もないため、数日に分けて少量ずつ飲むのも大丈夫です。

妊婦さんなどの場合

妊娠中にお酒を飲むと、胎盤を通じてアルコールがお腹にいる赤ちゃんに入り、さまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。妊娠中の母親の飲酒は、胎児・乳児に対して低体重・顔面を中心とする奇形・脳障害などを引き起こす可能性があり、これらの症状は、胎児性アルコール症候群ともいわれます。

また、胎児性アルコール症候群には治療法はなく、妊娠中の安全なアルコールの量や飲酒可能な時期は解明されていないので、少量の飲酒でも妊娠のどの時期でも生じる可能性があります。そのため、妊娠中の女性は御神酒や他のお酒も止めるようにしましょう。

さらに、授乳期の飲酒には注意が必要です。お酒から取り入れるアルコールは母乳へ移行する割合がとても高く、血液中のアルコール濃度と母乳中の濃度はほぼ同じになります。

そして、長期に渡る飲酒や飲酒量が多い場合は、母乳の出る量が少なることもわかっています。ですので、産後でも、母乳で育児している間は、アルコールを控えるようにしましょう。

神社での飲み方

神社で結婚式や神事を行った後には、直会と呼ばれる儀式が行われます。この儀式は、神事を行っている状態から、日常生活に戻るための大切な儀式です。そして、直会は神様の力が宿った食べ物や飲み物を口に入れることで体内に取り込み、神様の力の一部を得るために行われます。

その際に、お供えされている御神酒も一緒に飲むこととなるので、しっかりと飲み方を覚えておきましょう。最初に、神職の方が御神酒を注ぎに来るので、自分の前に着いたら、いただきますという気持ちを込めて1拍します。その後、盃の上から親指で抑え、残り4本の指を下から添えるように盃を手に取ります。

そのまま、盃をできるだけ動かさないようにして、神職の方に御神酒を注いでいただきます。注ぎ終えたら、3口に分けてを御神酒を飲んで、盃の口を付けた場所を指でサッと拭き取ります。なお、御神酒を盃に受ける際に、手で持ち上げずに置いたまま注いでもらうのは、亡くなった人の行為とみなされてしまうので注意しましょう。

御神酒の供え方

お供えをする際は、配置や順番に注意する必要があります。正方形の三方や折敷にお供えを配置する際は、お供えものの重要度の順番を意識しましょう。正方形の場合は、米、酒、塩、水という順番が神様に喜ばれるとされており、重要度の高いお供えのお酒と米は、神様に近い場所に配置しなければなりません。

正方形の三方や折敷の場合、神棚に向かって奥の中央が一番神様に近く、次いで奥の左右、手前側の左右が遠い場所になります。そのため、正方形の三方や折敷に配置する際は、奥の中央に米を置き、その左右に御神酒をお供えしましょう。

そして、長方形の三方や折敷の場合は、正方形のように2列に配置する必要はなく、キレイに1列になるように配置します。なお、長方形の三方や折敷も同様に中央がもっとも神様に近いとされている場所ですので、真ん中にお米、その左右に御神酒、両端には塩と水を置くようにしましょう。

御神酒の処分方法と使い方

次は、余ってしまった御神酒の処分方法と使い方について紹介していきます。飲み切れずに賞味期限を切らしてしまった場合の対処方法を掲載しているので、御神酒の処分に迷った際の参考にしてください。

御神酒の処分方法

お酒を神棚にお供えする時期は、毎月1日と15日、正月、その他神社の例祭日、家族にとって大事な日にお供えするとされています。ただし、必ずしもこれらのタイミングでお供えするということではなく、少しずつでもいいので、長く神様をお祀りすることが大切です。

そして、神棚にお供えしたお酒の交換時期は、お供えをするタイミングの毎月1日と15日といわれています。しかし、そうした場合、2週間以上もお酒を供えたままとなってしまうので、季節によってはカビが生えてしまう恐れもあります。そのため、お酒をお供えする場合は、朝一に神棚にお供えし、夕方ごろには下げるようにしましょう。

もちろん、各家庭のルールで、御神酒を処分するタイミングを決めても大丈夫です。お供えから下げたお酒は、そのまま家族で飲みましょう。

飲む以外の使い方①料理に使う

神様にお供えした御神酒が飲めない場合は、料理に使うのもおすすめです。料理に活用する場合は、直接体内に取り込むほどではありませんが、神様からいただいたパワーをもらうことができます。そのため、お酒が飲めない人や、妊婦さん、お供え用の容器に入れたものを飲むのに抵抗がある場合などは、料理酒として活用してみましょう。

飲む以外の使い方②お清めに使う

長期間お供えしてしまったお酒は、飲むのも料理酒として使うのも抵抗がある場合、お清めのお酒として使いましょう。1つ目の活用方法はお風呂に入れることです。お酒を入れた酒風呂は、お肌にもよく、神様からいただいたパワーで体も浄化してくれます。また、体がポカポカと温めるので、寒い季節などにおすすめです。

そして、掃除の際に使うのもおすすめです。縁起物や玄関のを水拭きする際に、水と混ぜて使いましょう。水に御神酒を入れることで、浄化作用が高まります。さらに、アルコールを使っているので、掃除後はほんのりとお酒のいい香りが周囲に漂うので、消臭効果も期待できます。

御神酒の意味や作法まとめ

御神酒は神様にお供えする日本酒のことを指します。そして、老舗の蔵元からは御神酒としてのお酒も販売されているので、新年や特別な日などに買い求めてみましょう。また、お供えしたお酒は、下げた後は神様からの「お下がり」として家族でいただくことができます。

さらに、料理や酒風呂などにも使うことができるので、しっかりとお供えする際や飲む際の作法を覚えて、神様からのパワーを受け取るようにしましょう。

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