シラチャーソースとは？味や使い方は？販売店や人気レシピも紹介

日本ではまだあまり馴染みのないシラチャーソースですが、アメリカでは一家に1本あるともいわれる人気の調味料です。本記事では、アメリカで年間生産数が2000万本を突破したというシラチャーソースの味や魅力、そしておすすめのレシピを一挙に公開します。

シラチャーソースは海外、とりわけアメリカで大ブレイクしている調味料です。スパイシーなチリソースの一種で、アメリカンフードの代表でもあるバーベキューやサンドウィッチ、ポテトフライにもよく合います。アメリカではシラチャーソースのあまりの美味しさに、小瓶に詰めて持ち歩く人がいるほど人気のソースになっています。

シラチャーソースは、元々タイのシラチャーという地方にあるレストランで使われていた調味料でした。その後、ベトナム系アメリカ人のデイビッド氏がアメリカで生産を開始し、その美味しさからシラチャーソースは瞬く間に全米中に広がっていきました。

今では、アメリカでシラチャーソースを扱っていないスーパーはないと言われるほど人気調味料になっています。

シラチャーソースはピリッと辛いチリソースの一種です。ただし、ただ辛いだけではありません。唐辛子などの辛い素材と、にんにくや砂糖、塩、酢などが絶妙にブレンドされているので甘味と酸味も感じられ、全体として深い旨味とコクがあります。もちろん辛みも強いので、スパイシー好きな人も満足できる味です。

シラチャーソースは、基本的にそのままかけて使います。ステーキやポテトフライ、ホットドッグにグリルドシーフードなど、どんな食材にも合う万能ソースとして使われている調味料です。アメリカのカジュアルなレストランでは、シラチャーソースを卓上調味料として常備しているところもあるほどです。

また、シラチャーソースは料理の隠し味としてもよく使います。辛味を足すのはもちろん、コクをプラスするために使う人が多いようです。また、日本ではシラチャーソース味の柿の種やポップコーンが販売されるなど、シラチャーソースの使い方は驚くほど広がっています。

日本では、いち早く輸入食材店のカルディがシラチャーソースの販売を始めました。その後、ハインツ日本株式会社もオリジナルのシラチャーソースを販売し始めるなど、今では成城石井などのスーパーでも手軽に手に入るようになっています。

アマゾンなどのネット通販では数種類のシラチャーソースを取り扱っているので、自分好みのシラチヤーソースを購入することもできます。また、コストコや業務スーパーでは大容量のシラチャーソースが販売されています。

ツイッターなどの口コミでは、シラチャーソースにはまってしまったというコメントが多くあげられています。トマトケチャップの代用としてオムレツにかけたり、ナポリタンの隠し味に使ったりと、シラチャーソースの様々な使い方が話題になっています。

シラチャーソースの元祖はフイフォンという会社の製品で、ボトルの鶏が目印です。同じようなボトルでグースの絵柄がプリントされたものがあり、それは偽物だという口コミもありますが、グースブランドはタイ産のシラチャーソースです。辛味が控えめなので、辛いのが苦手な人にはおすすめです。

シラチャーソースはチリソースの一種なので、赤唐辛子やハラペーニョなどが基本になります。あとはたっぷりのにんにくと甘味を足すために砂糖、そして酢で酸味を足します。辛味を強くしたい時はハバネロを使ったり、甘味のコクを足したい時ははちみつを使うなど色々なアレンジレシピがあります。

【手作りシラチャーソースの材料】

• レッドハラペーニョ…230g
• ハバネロ…230g
• にんにく…7個
• 米酢…1/3カップ
• トマトペースト…大さじ3
• はちみつ…大さじ4
• ナンプラー…大さじ2

1. 全ての材料をフードプロセッサーに入れてなめらかになるまで攪拌する
2. 鍋に移して沸騰直前まで加熱する
3. 弱火で15分程度煮詰めていき、甘味が足りなければ適宜はちみつを足す
4. 火からおろし、室温で徐々に冷ましていく
5. しっかりと熱がとれたら保存容器に入れて完成

このレシピなら20分でシラチャーソースを作ることができます。途中で甘味が足りなければ、適宜はちみつを足して味を調整します。はちみつをキッチンに出したまま作り進めるとよいでしょう。

【材料】

• 鶏もも肉…400g
• A水…大さじ1
• A塩…小さじ1/2
• Aシラチャーソース…大さじ1
• Aニンニクのすりおろし…一かけ
• 小麦粉…大さじ1

1. 鶏肉を一口大に切る
2. ビニール袋にシラチャーソースなど材料Aを入れ、鶏肉とよく混ぜる
3. 冷蔵庫で30分程寝かせる
4. 小麦粉を入れて肉全体を包むようにする
5. 160℃の油で揚げれば完成

冷蔵庫でしっかりと寝かせることで、鶏もも肉にシラチヤーソースが染みこんでいきます。スパイシーな唐揚げは、ビールのおつまみとしても最高です。

【材料】

• 長ネギ…1/2本
• ごま油…大さじ1
• すりおろしにんにく…小さじ1/2
• すりおろししょうが…小さじ1/2
• シラチャーソース…大さじ2
• 味噌…大さじ1
• 練りごま…大さじ1/2
• 水…200ml
• 水溶き片栗粉…適量
• 豆腐…300~350g 

1. 長ネギをみじん切りにしておく
2. フライパンにごま油を入れて熱し、にんにくとしょうがのみじん切りを炒める
3. シラチャーソースと味噌、練りごまも加えてよく炒め合わせる
4. 水を加えてタレを伸ばし、一口大に切った豆腐を入れる
5. 火が通ったら水溶き片栗粉を加え、とろみをつければ完成

シラチャーソースと味噌のコクで、辛さの中にも深い味わいが感じられます。いつもの麻婆豆腐に飽きた時にもおすすめのレシピです。

【材料】

• 食パン…4枚
• ツナ缶…180g
• ゆで卵…2個
• スライスチーズ…4枚
• バター…40g
• マヨネーズ…適量
• シラチャソース…適量
• コショウ…適量

1. 卵を粗みじん切りにする
2. ボウルにツナと卵を入れ、マヨネーズとシラチャーソースを入れて混ぜる
3. フライパンに食パンの大きさと同じ程度に広げて焼く
4. 両面がきつね色になったらスライスチーズをのせる
5. パンに溶かしたバターを塗ってトーストする
6. トーストの上に４を乗せてトーストで挟む
7. 半分に切ってお皿に盛りつければ完成

ツナと卵をフライパンで焼くひと手間を加えることで、香ばしさが格段にアップします。シラチャーソースとマヨネーズは抜群の相性で、シラチャーマヨネーズという商品が発売されているほどです。

【材料】

• 鶏むね肉…2枚
• A塩…大さじ2
• Aコショウ…大さじ1
• Aにんにくのみじん切り…3片
• Aしょうがのみじん切り…小さじ1/2
• 薄力粉…1カップ
• 卵…3個
• バター…60g
• Bしょう油…大さじ2
• Bシラチャーソース…1/2カップ
• Bはちみつ…120g
• Bライムジュース…小さじ3

1. 鶏むね肉をひと口大に切ってボウルに入れて材料Aを加えてよく混ぜる
2. 小麦粉をまぶして溶き卵にくぐらせ、再度小麦粉をまぶす
3. 190℃に熱した揚げ油に入れ、きつね色になるまで揚げて紙などに取って油を切る
4. フライパンにバターを入れて中火で溶かす
5. シラチャーソースなど材料Bを加えてよく混ぜ、ソースをつくる
6. 鶏肉とソースをよく絡めれば完成

シラチャーソースの辛さと甘味、酸味のすべてが一度に味わえるチキンのレシピです。甘酸っぱくて辛い味はビールにもよく合います。

【材料】

• シラチャーソース…大さじ3
• ライム…1個
• 鶏肉…2枚
• スライスパイナップル…8枚
• レタス…4カップ
• トマト…1個
• 玉ねぎ…1/3カップ
• アボカド…1個
• Aアップルサイダービネガー…1/4カップ
• Aオリーブオイル…1/3カップ
• Aはちみつ…小さじ2
• Aライム…2個
• A塩コショウ…適量

1. シラチャーソースとライム1個のしぼり汁をよく混ぜ鶏肉を20分漬け込む
2. 漬けた鶏肉を5分程グリルして食べやすい大きさに切る
3. パイナップルは2～3分グリルしてからダイスカットする
4. ボウルに一口大に切ったレタスとダイスカットしたトマト、玉ねぎ、アボカドを入れる
5. パイナップルと鶏肉も入れてざっくりと混ぜる
6. 材料Aを合わせてよく混ぜ、ドレッシングを作る
7. ボウルにドレッシングも加えて和えれば完成

フレッシュなライムの酸味とシラチャーソースのスパイシーさが程よい、大人のチョップドサラダに仕上がります。おもてなしサラダとしてもおすすめです。

茹で卵の殻をむいて、180℃の揚げ油でしっかり揚げます。シラチャーソースとケチャップを混ぜたソースに揚げた卵を入れてよく和えれば完成です。もっとしっかりと味をつけたい場合は、卵を半分に切ってソースを付けていただきます。エスニック料理の副菜としてもおすすめです。

薄くスライスしたミミガーを、シラチャーソースとだししょう油で炒め絡めたレシピです。熱々のミミガーはとろける食感で、お酒のおつまみとしても人気の一品です。

軽く水切りした豆腐と好みの野菜を炒め、ケチャップとシラチャーソース、しょう油、はちみつ、にんにくのみじん切りを混ぜたソースで絡めたレシピです。このレシピはベジタリアン向けですが、濃いめのソースはパンチがあり、肉がなくても十分満足感のある味に仕上がります。

【材料】

• センレック…230g
• ごま油…大さじ2
• 卵…2個
• 鶏むね肉…1枚
• エシャロットのみじん切り…1/4カップ
• Aパッタイソース…大さじ2
• Aしょう油…大さじ2
• A米酢…大さじ2
• Aブラウンシュガー…大さじ2
• Aライムジュース…大さじ2
• シラチャーソース…大さじ2
• もやし…1カップ
• ピーナッツ…1/2カップ
• 青ねぎ…1/4カップ
• コリアンダー…1/4カップ

1. 鍋に湯を沸かしセンレックを規定時間通り茹でる
2. 湯を切ってボウルに入れ、ごま油を加えてよく和える
3. 鍋にごま油を熱して溶き卵を加えて炒め、火が通ったら皿などに取り出す
4. 再びごま油をひいて鶏むね肉を加えて炒め、火が通ったら皿などに取り出す
5. ボウルに材料Aとシラチャーソースを加えてよく混ぜる
6. ２、３、４、５を入れてよく和える
7. もやしとピーナッツ、青ねぎ、コリアンダーを加えてさっと混ぜれば完成

エスニックな調味料を数種類使うことで、東南アジアの屋台の味が自宅で再現できる人気のレシピです。シラチャーソースのピリッとした辛さがクセになる焼きそばです。

中のライスは普通のオムライスと同じように作りますが、最後にナンプラーで味付けしてエスニック感を足しています。トロトロの卵の上にシラチャーソースをかければ、スパイシーでコクのあるタイ風のオムライスが完成します。

いつものそうめんに飽きたら、シラチャーソースと鶏がらスープの素を冷水で薄めたつゆで食べてみてください。辛さの中にコクのあるつゆは、食欲をそそります。トッピングはツナとトマトとレモンで、栄養満点でさっぱりとした口当たりに仕上がります。

ナポリタンに使うケチャップの1/3程度をシラチャーソースにかえた、スパイシーな大人のためのナポリタンです。麺にソースがよく絡むように太めのパスタを使うことがポイントです。豪快に乗せたソーセージもインパクトがあり、大人の贅沢感を演出します。

シラチャーソースはただ辛いだけではない、深いコクと旨味のある調味料です。ケチャップやチリソース代わりに使ったり、いつもの料理に少し加えたりすることでグッと味が変わる便利な調味料でもあります。シラチャーソースを手に入れて、ぜひ料理の幅を広げてみてください。