電池の液漏れを安全に掃除する方法!原因・対処法や注意点も紹介!

電池の液漏れを安全に掃除する方法を紹介します。長期間放置していた電池は液漏れすることがあり大変危険です。液漏れした電池の正しい掃除の仕方や捨て方も詳しく紹介するので、処理に困った際は本記事を参考にしてください。

電池の液漏れを安全に掃除する方法!原因・対処法や注意点も紹介!のイメージ

目次

  1. 1電池の液漏れとは?
  2. 2電池が液漏れを起こす原因
  3. 3電池の液漏れを安全に掃除する方法
  4. 4電池の液漏れ掃除での対処法と注意点
  5. 5電池の液漏れを掃除する方法まとめ

電池の液漏れとは?

家中のさまざまな家電や電子機器に利用されている電池ですが、取り替えようと思ったら液漏れして慌てたという経験は誰にでもあるのではないでしょうか?「電池の液漏れは危険」ということはなんとなく知っていても、そもそも液漏れとはどのような状態なのか知っている人は少ないのではないでしょうか?

液漏れした家電の掃除の仕方や処理方法、電池の捨て方を紹介する前に、液漏れがなぜ起こるのか?について知っていきましょう。

電池の液漏れとはどんな状態?

「電池の液漏れ」、と呼ばれるこの現象は、頻繁に電池の交換をしない機器に現れることが多いようです。

電池の液漏れとは、文字通り電池から液体が漏れ出す現象のことです。リモコンや電子機器の電池を変える時、液体が出てヌルヌルしている、または白い粉のようなものがついていることがあります。これがいわゆる液漏れで、主に長期間放置していた場合に起こることが多い現象です。

直接液体が漏れ出ていなくても、電池が錆びていたり膨張している場合も液漏れしている可能性が高いです。また使用済みに多くみられる液漏れですが、未使用の電池でも起こる可能性があります。

電池の液漏れは危険

液漏れした液体の正体は強いアルカリ性のアルカリ電解液(苛性カリ・水酸化カリウム水溶液)ですね。

電池の液漏れは危険という事を聞いた事はないでしょうか?電池から漏れ出ている液体は、乾電池の中に入っている電気を通すための電解液です。電解液の水酸化カリウムは強力なアルカリ性で、皮膚につくと大変危険で誤って目に入ると失明の恐れもあります。

マンガン電池に含まれる電解質は塩化亜鉛で、水酸化カリウムよりは弱い成分ですがやはり目に入ると危険です。そのため電池の液漏れは取り扱いに注意して、正しい捨て方で処理しなければいけません。必ず素手で触らないよう手袋をして、液や粉が目に入らないよう注意しましょう。

液漏れする電池の種類

アルカリやマンガン、リチウムなど種類が多い電池ですが、液漏れを起こすのはどんな電池でしょうか?リチウム電池は完全に密封されて丈夫な作りになって液漏れしにくいようですが、それ以外は全て液漏れを起こします。

通常よく利用する円筒電池はもちろん、ボタン電池や9V形なども液漏れします。また、充電可能なニッケル水素電池は液漏れを起こしにくいと言われてはいますが、使い方次第では液漏れを起こすことがあります。

電池が液漏れを起こす原因

電池の液漏れとは何かわかったところで、次は液漏れが起こる原因を探っていきましょう。液漏れと一口に言っても、その原因はいろいろあります。

電池の液漏れが起きる仕組み

電池の液漏れはいろいろな原因で起こりますが、発生するプロセスはどれも同じです。電池は内部で化学反応を起こすことで電気を発生させています。その時に内部でガスが発生するのですが、通常はこのガスはわずかです。しかしなんらかの原因でガスが多く発生してしまうと、電池の破裂を防ぐために圧力逃しの弁が開きガスを逃します

その際一緒に電解液が漏れ出てしまう事で液漏れが起こってしまいます。安全に使えるよう圧力を逃す仕組みになっている事で、結果液漏れが起きてしまうのです。

未使用の電池から液漏れが起こる場合

災害や万が一に備え予備の電池を常備している方も多いと思いますが、実は未使用の電池でも液漏れすることがあります。未使用の場合、化学反応によるガスの発生が原因とは考えられませんがどんな理由で液漏れするのでしょうか?

未使用の場合、長期保存による電池の劣化、落下などでなんらかの力が加わった、保管している場所が高温多湿だったなどの原因が考えられます。ガスによる圧力ではなく、容器が傷むことで中身の電解液が漏れてしまうのです。

実は電池にも使用推奨期限があり安全に使える目安になっています。あくまでも推奨期限なので、切れたからといって使えないわけではありません。しかし液漏れが起こる可能性は高くなるので、買いだめしすぎも注意が必要です。

使用中の電池から液漏れが起こる場合

液漏れで多いのが、電子機器に電池を入れたまま放置していたら液漏れしていたというパターンです。その他にもいろいろな原因があるのでひとつずつ見ていきましょう。

電池を逆向きにセットしている

電池にはプラスとマイナスがあり、セットする方向はバネのある方がマイナス、バネのない方がプラスと決まっています。ボタン電池や9V電池などもセットする方向は決まっています。しかし間違って逆にセットしてしまうと電池の負担になり、液漏れすることがあるのです。

通常、正しくセットしなければ動く事はありませんが、稀に逆向きでも動くことがあるようなので注意が必要です。

電池の劣化や腐食

電池の容器自体が劣化すれば、当然中身は液漏れしてしまいます。高温多湿の場所や直射日光の当たる場所に電池を放置するのは劣化の原因になります。また屋外で使用する場合は天気の影響を受けやすく、電池が劣化しやすくなります。

電池を混ぜて使っている

古い電池と新しい電池を混ぜて使う、違うメーカーの電池を混ぜて使うのは液漏れの原因になります。電池が1本どうしても足りない時に古い物を混ぜる等、ついついやってしまいがちです。しかし古い電池が過放電の状態になり、液漏れしやすい状態になるので危険です。

メーカーが違う電池を混ぜることもついついやってしまいがちですが、液漏れの原因になるのでやめましょう。

電源を入れたまま放置した

おもちゃや家電の電源を付けっ放しで放置することも液漏れの原因になります。電源が何時間も入ったままになったり、電池の容量が無くなってもスイッチがオンのままだと過放電が起こります。過放電が起こることでガスに異常が起こり液漏れが発生してしまうのです。

電池の液漏れを安全に掃除する方法

液漏れを発見した場合は、正しい掃除の仕方で正しく処理しましょう。間違った掃除の仕方は危険なので取り扱いにはくれぐれも注意してください。

一般的な電池の液漏れの掃除方法

電池にはアルカリやマンガンなど種類がありますが、どの種類でも基本的な掃除の仕方は同じです。特にアルカリ電池の水酸化カリウムは皮膚に付くと火傷になったり、目に入ることで失明の恐れもある危険な成分です。この機会に正しい処理方法と掃除の仕方を知っておきましょう。

液漏れの掃除をするときは、基本的に素手で行わないようにします。万が一皮膚に付着した場合は、水で丁寧に洗い流しましょう。掃除の際は使い捨て手袋、保護メガネがあると安心です。

電池を抜いて掃除する

まず掃除する前に電池を取り除かなければなりません。素手で触ると危険なので、使い捨て手袋をはめ取り出します。電池は住んでいる自治体の処分方法に従って処理します。電池を取り出したとき、液が電子機器などに付いていたらティッシュや布で拭き取ります。

細かい箇所は綿棒などで掃除します。その際、食酢をティッシュや布、綿棒に染み込ませて拭き取るとアルカリ成分が中和されます。汚れがひどい時は酢で中和させながら掃除して仕上げに水拭きします。酢を使わなくても水でも電解液は分解されるので、軽い汚れの場合は水を含ませた布で拭いても良いでしょう。

仕上げに乾いた布などで水分を拭きます。バネや金属部分が錆びている場合は、紙やすりなどで磨くと接触不良も直ります。

電解液の粉を除去する

電解液が乾くと白い粉状に変化します。これは水酸化カリウムが炭酸カリウムという成分に変化したもので、毒性は低くなっています。ですが、目に入ったり皮膚にに付着すると危険であることに変わりはありません。しかも汗と混ざると再び毒性の高い水酸化カリウムに変化してしまうのです。

粉状になっていると息を吹きかけるだけで舞散るので、掃除する際は気をつけてください。掃除の仕方自体は電解液を拭き取る場合とほぼ同じです。水で濡らしたティッシュや布で丁寧に拭き取り、仕上げに乾いた布で拭きます。掃除する際は粉が目に入らないよう注意して行ってください。

電池の液漏れの掃除方法【リモコン】

リモコンを掃除するときも基本的なやり方は同じです。リモコンのカバーはプラスチックなので水洗いして、乾いた布で拭きます。リモコン本体は濡らした布で拭き、細かい箇所は綿棒や歯ブラシを使って丁寧に掃除します。リモコンの金属部分が錆びていたら紙やすりで磨き、接触不良が起こらないようにしたら掃除は終わりです。

電池の液漏れの掃除方法【腕時計】

腕時計も使わないまま放置しておくと液漏れを起こすことがあります。腕時計の掃除も基本的な方法は同じですが、小さい分少し掃除しづらいかもしれません。細かい箇所は綿棒や爪楊枝にティッシュを巻きつけたもので拭き取りましょう。他の掃除の仕方と同じように、乾いた布で水分が残らないよう拭き、錆を落として仕上げます。

液漏れが酷い場合や自分で掃除できない物は、無理に掃除しないで専門業者に依頼しましょう。無理に自分で掃除すると故障の原因になることもあるので、プロに任せた方が安心です。

電池の液漏れ掃除での対処法と注意点

液漏れした際の掃除方法や、うっかり電解液に触ってしまった時の対処法、正しい電池の捨て方を紹介します。正しい処理方法を知って安全に電池を処分しましょう。

電池の液漏れに触ってしまった場合

電池の液漏れは危険と知っていても間違って手に付着してしまうこともあります。そんな時は慌てずに大量の水で洗い流しましょう。すぐに洗い流すことで火傷などを防ぐことができます。目に入った場合は失明の恐れがあるので決してゴシゴシこすったりせず、すぐに大量の水ですすぎ、医師の診察を受けましょう

液漏れした電池は口に入るととても危険です。小さな子供は誤飲の危険もあり、間違って飲み込むと胃に穴が開くなど重大な症状が起こる可能性があります。誤飲した場合はすぐに救急車を呼び、適切な処置を受けなければいけません。

アルカリ電池

なんども繰り返しているように、アルカリ電池の電解液は劇薬なので掃除の際注意しなければいけません。万が一付着したまま放置すると、皮膚がただれたり火傷をしてしまいます。粉状になっている場合はそれほど心配はいりませんが、やはり目に入ると危険なので注意しましょう。

マンガン電池

マンガン電池の電解液は弱酸性の塩化亜鉛なので危険度は少ないのですが、やはり目に入ると危険です。万が一目に入ったら大量の水で洗い流し、医師の診察を受けましょう。肌についた場合はアルカリ電池と同じようにすぐに水で洗い流してください。

衣服や家具についた場合は?

衣服に電解液がついた場合は肌に触れないよう慎重に脱いで、すぐに大量の水で洗い流します。電解液を洗い流したら普通に洗濯しますが、生地によっては変色したり傷んだりすることがあります。家具に付着した場合も、基本的な掃除方法は同じです。

手袋をはめて濡れた雑巾などで電解液を拭き取るのですが、素材によっては家具が変色したり傷むことがあります。

液漏れを起こした電池の捨て方

電池を捨てる時、そのまま袋に入れて捨てていたという方も多いと思います。しかし正しい捨て方で処理しないと、発火や破裂の危険があります。そのため捨てる時はそのままではなく、電極の両端をビニールテープやセロハンテープで覆ってから捨てましょう

電池の捨て方は各自治体ごとに違い、袋に入れて捨てる場合や回収箱にそのまま入れる等ルールがあります。捨て方がわからない時は確認してから処理するようにしましょう。また充電式は通常の電池と捨て方が異なります。家電量販店のリサイクルボックスに入れるなどして、他の電池と混ぜないようにしましょう。

電池の液漏れで機器が故障した時の修理方法

液漏れが原因で電子機器が動かなくなった時、捨てるしかないと諦めるのはまだ早いかもしれません。電子機器が動かなくなる原因の多くが、金属部分の錆です。電池の接続部分のバネや金属が錆びていると、電気が通らないので動かないのです。

錆を落とすには目の細かい紙ヤスリが有効です。あまり力を入れすぎて磨くと金属部分が壊れてしまうので、様子を見ながら少しずつ削ってみましょう。錆を綺麗に落とすことができれば復活することがあるので捨てる前に試してみる価値ありです。

大切な物や高価な物は自分で手をかけるより専門業者に診てもらった方が良いでしょう。部品があれば取り寄せてもらえるので確認してみると良いでしょう。

電池の液漏れの予防方法も知っておこう

液漏れが起きてしまうと掃除をしたり後処理がとても面倒です。そうならないためにも未然に液漏れを防ぐ方法を紹介します。まず、使用推奨期限が過ぎた電池はなるべく使わないようにしましょう。必ず液漏れする訳ではありませんが、やはり古い電池は新しい物より液漏れの可能性が高くなります。

また電池が切れた家電はそのまま放置せず、すぐに外して処理しましょう。電池の捨て方がわからないから、面倒だからと放置する方がいますが、液漏れした方があとあと面倒です。しばらく使わない季節物の家電をしまう時も電池は外してからしまいましょう。このように少し気をつけるだけで液漏れを防ぐことができるので、試してみてください。

電池の液漏れを掃除する方法まとめ

液漏れの掃除の仕方、処理方法や捨て方について紹介しました。間違って電解液が手につくと焦ってしまいますが、すぐに水で洗い流せば特に問題はないでしょう。とはいえ掃除や処理する時は手袋をするなど、素手で触らないよう気をつけましょう。

電池を入れっぱなしにしたり、捨て方がわからないからと放置することも液漏れの原因になります。液漏れが起きると掃除が大変なので、面倒でもこまめに外すなど対策をしましょう。

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