カレイの刺身が少ないのはナゼ?さばき方の手順と美味しい食べ方も紹介

カレイは加熱調理してから食べるのが一般的ですが、実は刺身にしても美味しい魚です。しかし鮮度が良くないと寄生虫が付いているケースもあって注意が必要です。本記事ではカレイの刺身が少ない理由や美味しい食べ方などについて紹介していきます。

カレイの刺身が少ないのはナゼ?さばき方の手順と美味しい食べ方も紹介のイメージ

目次

  1. 1カレイの刺身が少ない理由は?
  2. 2カレイのさばき方・下処理の手順
  3. 3カレイの美味しい食べ方
  4. 4カレイの刺身まとめ

カレイの刺身が少ない理由は?

カレイは生で食べても非常に美味しい魚であると言われています。しかし実際には煮付けや唐揚げなど火を通した上で提供される事の方が圧倒的に多く、刺身用として出回るケースはあまりない魚でもあります。回転寿司ではカレイのエンガワを提供していることもありますが、刺身の場合は養殖ヒラメの方が多く出回っているようです。

加熱調理して食べるイメージが強いカレイには、いくつかの美味しい食べ方があります。本記事ではカレイのさばき方などについても詳しく紹介しているので、是非参考にしてみてください。

味は美味しい

淡白で魚本来の旨味を存分に味わうことができるカレイは、どちらかというと魚好きな方から人気があります。刺身にしても美味しく食べれますが、一般的には下味をつけて煮物料理にした方がさらに味が良くなるようです。

カレイには臭みがあるというイメージを持つ方も少なくありません。この魚独特の臭いは皮や内臓に原因があるので、下処理をしっかり行う事によって不快な臭いを感じることなく美味しく頂くことができます。

生では身が硬い

身の硬さはカレイの鮮度によって大きく異なってきますが、生のままだとやや硬いという特徴があります。カレイは他の魚に比べて運動量が少ないので、身があまり締まっていません。カレイの刺身をよく食べる人もいますが、非常に噛み切りにくいので硬く感じてしまうようです。そのため、カレイを生食する場合は薄切りにするのがおすすめです。

寄生虫に注意

カレイを刺身にする場合は、寄生虫に注意する必要があります。最近では魚の寄生虫が原因で食中毒になるというニュースも取り上げられますが、もちろんカレイも例外ではありません。カレイは刺身にしても美味しいですが、鮮度が良くない場合には生食を控えるようにしましょう。

カレイにはアニサキスという寄生虫が付いていることがあります。この寄生虫は下痢や嘔吐などといった食中毒の症状を引き起こすことがあり、重篤化すると蕁麻疹などを発症するケースもあります。ただし温度の変化に弱い寄生虫でもあるので、カレイを食べる際は十分に火を通した方が無難です。

カレイのさばき方・下処理の手順

スーパーなどでもよく見かけるカレイは、煮付けや唐揚げはもちろんのこと刺身でも美味しく食べることができます。しかし、正しい下処理の方法やさばき方を知っている人はあまり多くありません。

カレイの下処理は難しいと思われがちですが、実際にやってみると意外と簡単にさばくことができます。カレイは日本の食卓で馴染みの深い魚でもあるので、正しいさばき方や下処理の手順をしっかり覚えておきましょう。

①ぬめりと鱗をとる

まずは包丁を使ってカレイ表面の鱗を取り除きます。尾から頭に向かって包丁を擦るようにすると鱗が綺麗に取れます。鱗を取り除く時は、タオルなどで頭の部分を押さえてぬめりもしっかり取るようにしてください。ぬめりを取る場合は、金タワシを使うのがおすすめです。

②頭を切り落とす

カレイ両側の鱗やぬめりを取り除いたら、頭を左側に向けてエラの形に沿って切れ目を入れます。そのあと頭を右側に向けてくの字になるように切れ目を入れると、綺麗に頭を切り落とすことができます。カレイの頭を取ると内臓も一緒に出ててきますが、内臓はとても破れやすいので丁寧に引っ張り出すようにしてください。

③内臓を取り出す

残った内臓や血合いを手で取り出したら、身を綺麗に水洗いします。カレイの内臓には食中毒を引き起こす原因となるアニサキスという寄生虫が付いていることもあるので、この下処理を怠ると刺身で食べた時に下痢や嘔吐などの症状が出る可能性もあります。とても重要な作業なので、目視で確認しながらしっかり内臓を取り出すようにしましょう。

④切れ目を入れる

包丁で身の表側に切れ目を入れたら、尾から頭まで一気に切ります。背中側にも同じような切れ目を入れますが、カレイの身は締りが悪く大変切りにくいので怪我をしないように気を付けてください。両側に切れ目を入れたら、最後に中骨に沿って尾から頭まで切れ目を入れます。この場合は頭から切れ目を入れても良いです。

⑤身を切り開く

ここからは身を切り開いていきますが、身がとても崩れやすくなっているので慎重に下処理するようにしましょう。包丁の先端部分を中骨に沿うようにすると、綺麗に身を切り開くことができます。最初は難しく感じることもありますが、コツを掴めば5枚おろしなどもできるようになります。

⑥えんがわを切り取る

刺身や寿司ネタとしても大人気のえんがわを切り取る場合は、包丁の先端部分を使って少しだけ身が残るようにしながら切り取るのがポイントです。慎重に切り取りすぎるとカレイの身が崩れてしまうことも少なくないので、包丁を滑らすような感覚で切り取りましょう。

⑦反対側も同じ様に

表側の下処理が終わったら、反対側も同じような下処理を行っていきます。最初に比べると作業しやすいですが丁寧にさばかないと身がぼろぼろになってしまうこともあるようなので、正しい下処理の手順を守ってカレイの身を切り取るようにしてください。

⑧皮をはぐ

皮をはぐ時は、指で押さえながら身と皮の間に包丁を入れるのがおすすめです。ただし包丁の角度を変えると皮を綺麗にはくことができないので、角度を変えずに上下に動かしながら皮をはぐようにしましょう。

えんがわにも皮が付いているので、身の部分の皮をはいだらえんがわの皮も丁寧にはぎ取ります。えんがわ部分の皮はやや取りづらいですが刺身を作る際に欠かせない作業なので、下処理を怠らないようにしてください。

⑨腹骨を削ぐ

身の中心部には小骨や腹骨が生えています。この骨を削いでおくと刺身などにしても食べやすくなるので、丁寧に削ぐように心がけましょう。小骨や腹骨を削いで用途に合った大きさに切り分けたら、カレイの下処理作業は完了です。

カレイの美味しい食べ方

非常に淡白で食べやすいカレイには、さまざまな美味しい食べ方があります。煮付けや洋風料理ともよく合う魚ですが、カレイの旨味と栄養がたくさん詰まっているアラ汁なども定番料理のひとつです。

カレイは捨てるところがほとんどない魚としても有名で、頭や骨はダシ取りでも大活躍します。特に骨の部分を唐揚げにすればカルシウム満点のおやつに早変わりするので、是非一度お試しください。

唐揚げ

まず最初に紹介するカレイの美味しい食べ方は、魚が苦手な方にもおすすめの唐揚げです。さくさくの衣とほくほくしたカレイの身がたまらない一品なので、大人だけに限らず子供からも大変人気があります。

しょうゆやおろし生姜で下味をつけるのが一般的ですが、甘酸っぱいあんかけをかけても美味しく食べることができます。骨まで食べられるので、カルシウム満点かつ一度食べたらクセになる料理です。

煮付け

カレイの煮付けは、たくさんの人から親しまれている定番料理のひとつです。特に脂が乗っているカラスカレイは身離れが良いので、煮付け料理にうってつけの魚と言われています。

カレイを甘辛く煮付ければ、ご飯との相性も抜群の仕上がりになります。スーパーではカレイの切り身も販売されているので、下処理などが苦手な方でも手軽に作ることができます。

アラ汁や骨煎餅

カレイの頭や骨を使えば、旨味がたくさん詰まったアラ汁を作ることもできます。大根や長ねぎなどの野菜と一緒に煮込めば栄養バランスも良くなるので、一度は作っていただきたい料理です。

ヘルシーなおやつを食べたい方には、カレイの骨煎餅がおすすめです。調理中に余った骨は捨ててしまうことが多いですが、カリッと揚げればカルシウム満点のおやつに大変身します。

カレイの刺身まとめ

カレイの刺身が少ない理由から、さばき方の手順や美味しい食べ方などについて詳しく紹介してきました。カレイは煮付けや唐揚げなど加熱調理してから食べるケースがほとんどですが、鮮度が高い場合は刺身にしても美味しく食べられます。

カレイの下処理などはとても難しいと思われがちですが、正しい手順を覚えておけば誰でも簡単にカレイをさばくことができます。本記事ではおすすめの食べ方もいくつか紹介させていただいたので、是非一度作ってみてください。

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