とんかつラーメンは岡山のご当地ラーメン！地元の名店と東京で食べられるお店も紹介

とんかつラーメンというユニークなご当地ラーメンがあるのを知っていますか？揚げたてのサクサクとんかつをラーメンの上に乗せて食べるというちょっと変わったラーメンです。

岡山県が発祥の地とされ、テレビや雑誌などを通じて最近では全国的な知名度も高まってきました。本記事はとんかつラーメンを食べられる岡山県の名店や、東京で食べられる人気のお店を紹介しています。

とんかつラーメンの定義はシンプルで、ラーメンの上にとんかつがトッピングされている、この一点のみです。ラーメンスープは豚骨ベースのスープから、醤油味、味噌味と提供しているラーメン店により異なります。

見た目がボリューミーなのはもちろん、食べ応えがありラーメン1杯だけでは物足りないなという人でもお腹いっぱい満足できるメニューです。

とんかつラーメン発祥の地には諸説あり、北九州市小倉とも岡山市とも言われています。特に岡山市の大衆食堂で生まれたとする説が有力です。

戦後まもなくの食糧状況があまり良くない頃に、給料日にいつもよりラーメンを豪華に食べようということでとんかつを同時に注文し、スープの上に乗せて食べたことからとんかつラーメンが誕生したと言われています。

とんかつラーメンは岡山で長く親しまれているご当地ラーメンですが、県外の食べたことがない人にとってはやはり奇抜な印象があるようです。ネタとして食べてみたのに、意外にもおいしかったという意見がTwitter上では見られました。

また、とんかつの衣のサクサク感や脂の甘さがラーメンスープと相性がよく絶品であるという感想もありました。ボリューム満点なので特に男性受けが良いようです。

とんかつラーメンを食べるならやはり本場岡山で食べるのが一番でしょう。岡山市を中心にさまざまな種類のとんかつラーメンを食べられるラーメン店が集まっています。本項ではスープや麺にこだわりがある店ほか、人気店それぞれの特徴を紹介しています。

名代中華そば山金では、あっさりとした鶏とカツオのスープがシンプルながら美味しいラーメンが食べられます。トッピングされているとんかつはカットされていて食べやすく、始めはカリカリと食べ進めるにつれスープがしみて柔らかくなっていきます。

岡山のラーメン店では珍しく一般的な中細麺よりも太い麺を使っており、もちもちとした食感が特徴です。基本のカツラーメンの他にも、じゃこカツラーメンや、餡子の入っていないたい焼きラーメン、たこ焼きラーメンなど一度は試してみたいユニークなラーメンがメニューに並びます。

名代中華そば山金の営業時間は平日11時～16時、土日祝日11時～20時（16時から17時は休憩）で、定休日は第三週のみ月、火曜休みになっています。駐車場は店の北、南側に合わせて13台分あります。

Twitterの口コミをチェックしてみると、名代中華そば山金のとんかつラーメンは岡山で食べられるとんかつラーメンのなかでもかなり上品な味わいであるという感想が多く見られました。ボリューミーながらうどん出汁のような優しい味わいが美味しいそうです。

岡山のとん亭ラーメンでは九州長崎から取り寄せたあごのイリコを使い、あっさりと上品なスープに仕上げたあご出汁のかつラーメンが食べられます。とん亭のラーメンは一般的なラーメンに比べて減塩であり、スープは最後の一滴まで飲み干せると評判です。

とん亭は岡山県岡山市にあり山陽本線高島駅から車で1キロほどのところにあります。席数は38席、営業時間は11:00～23:00で、金・土・祝前日は25時(午前1時)まで営業しています。

とん亭ラーメンはかつラーメン980円だけでなく、かつのないラーメンの口コミも良いお店です。普通の豚骨醤油のように見えて、あご出汁がきいて旨味がたっぷりと感じられるスープが細麺によく絡みます。数百円を足して丼ものをセットにできるメニューも好評です。

地元岡山では抜群の知名度を誇るラーメン店中華そば専門店 広松では、松系ラーメンと言われる独特の甘辛いスープのとんかつラーメンが食べられます。麺は中太ストレート麺で、オーダー時に注文すれば麺の固さを調整することができます。

基本の中華そば690円に、トンカツ入りが1020円です。某ご当地グルメを紹介する有名テレビ番組でも紹介されたというデミカツ丼とラーメンのセットメニューも人気があります。

中華そば専門店 広松 南輝店へのアクセスは備前西市駅から車で4キロほど離れたところにあります。駐車場ありで、営業時間は平日11時から22時までです。岡山名物のとんかつラーメンとデミカツ丼、両方楽しめる贅沢なラーメン店です。

広松のラーメンは見た目はこってりとしていますが、食べると案外あっさりしているという口コミが多いようです。濃い色の醤油豚骨をベースに、たくさんの野菜の旨味とはちみつの甘みが効いているスープはクセになる美味しさです。またこちらで提供しているデミカツ丼は岡山のソウルフードと言い切る人もいました。

とんかつラーメン発祥の店とも言われているのが、岡山市北区にある浅月本店です。創業60年を超える岡山でも老舗の名店で、昔ながらの豚骨醤油をベースにしたラーメンにカツがのったカツそば880円が有名です。

基本の豚骨スープに鰹節と昆布を加え、白濁するまで煮込んだこってりスープが特徴です。一般的にとんかつラーメンというとトッピングにチャーシューが入っていないことが多いですが、こちら浅月本店のカツそばではとんかつどチャーシューどちらもトッピングされており、チャーシュー好きにもうれしいラーメンです。

浅月本店へのアクセスはJR山陽本線岡山駅、西口から徒歩5分のところにあります。営業時間は10時半から21時まで、木曜定休です。座席はテーブル、座敷席あわせて40席あります。

駅近の便利なところに立地している浅月本店は、旅行や出張の帰りに寄って食事をとる人も多いようです。Twitterでの口コミでは、オーソドックスながらコクのある甘辛醤油のスープの評判がよかったです。

岡山市東区にある八方もまたかつラーメン発祥店ではないかと言われているお店の一つです。ラーメン専門店ではなく、ラーメンとお好み焼きが美味しいと地元では古くから評判のお店です。近年では注目度が高まり連日行列のできる人気店となっています。

基本の中華そばはシンプルな味付けの醤油ラーメンですが、コクと旨味を感じられる一杯です。かつそば900円にはカツの下にチャーシューもあり、ボリューム感も文句なしでお腹いっぱいになるでしょう。

八方へのアクセスはJR西大寺駅から徒歩5分くらいの場所にあります。営業時間は11時から20時までで、定休日は日曜日と第三月曜です。駐車場は店の近くに5台分、座敷席もあります。

Twitterでは八方というお店は中華料理店と喫茶店の間のような雰囲気があるという口コミがありました。チャーシュー入りのかつラーメンはさることながら、チャーハンも絶品のようです。トンカツに使われている豚肉はロース肉のようでジューシィーで美味しいという意見も見られました。

だてそばは、昭和30年創業と岡山にあるラーメン屋のなかでもかなりの老舗で地元の有名店です。醤油味をベースにした支那そばとカツ丼が、だてそば人気2大メニューです。支那そばにかつがのったかつそばの価格は850円で、中細麺に濃い色の醤油スープが特徴です。

ラーメンスープには鶏ガラと豚骨からだしをとっており、黒々とした色合いが特徴的ですが見た目ほどには味わいは濃くなく、あっさりと懐かしい味わいです。

だてそばへのアクセスは表町バスセンターから徒歩7分、JR岡山駅からは東へ徒歩30分のところにあります。営業時間は平日11時半から15時、土日は11時半から17時までで、定休日は火曜、水曜です。カウンター、テーブル合わせて席数は24席で駐車場はありません。

だてそばに実際に行ったことがある人の口コミをチェックすると、やはり二枚看板メニューである支那そばとカツ丼の両方を楽しんでいる人が多いことがわかりました。お店の雰囲気が温かく、昔ながらの大衆食堂のような空間が癒されるという人もいました。

本場岡山まで行かなくても東京で食べてみたい！という人に朗報です。東京都内でもとんかつラーメンを提供しているお店が多数あります。本項ではその中でも特に人気のラーメン店を紹介しています。

東京新宿三丁目にある札幌ラーメンの店、らーめん北の大地では味噌仕立てのとんかつラーメンが食べられます。8種類の野菜と伝統の白みそを使って作るスープは、最後まで飲み干せるほど優しい味わいに仕上がっています。とんかつ味噌らーめんは1杯930円、サクサクの大判とんかつがトッピングされています。

らーめん北の大地へのアクセスは新宿三丁目駅から徒歩すぐ、フクモトビルの1階に入っています。営業時間は11時から23時まで、年中無休です。

らーめん北の大地のとんかつ味噌ラーメンは、プリプリの麺にオリジナルの白味噌スープが癖になると口コミでも評判です。また、スープにニンニクの風味もあり一層食欲をそそる仕上がりになっています。

ちょっと変わったカツラーメンを東京都内で食べるなら、懐旨新味 かつの花で食べられるかつのせ油そばはいかがでしょうか？トンカツではなくチキンカツが油そばの上にトッピングされています。

チキンカツにはピリ辛のソースがかかっており、油そばの麺と混ぜながら食べると癖になる美味しさです。かつのせ油そばの価格は850円です。懐旨新味 かつの花の営業時間は月～金曜12時～15時と18時～25時まで、土曜12時～15時と18時～21時までで、日曜定休です。

懐旨新味 かつの花へのアクセスは東京都電早稲田駅が最寄りでリーガロイヤルホテルの近くにあります。場所柄早稲田大学の学生に人気のお店です。

懐旨新味 かつの花のかつのせ油そばは、油そばファンからも一目置かれるメニューのようです。サクサクの衣がついたチキンカツにはほどよくピリ辛ソースの味がしみており、単調になりがちな油そばのよいアクセントになっているとの意見が見られました。

万世麵店は元々東京秋葉原にある肉の万世が母体のラーメン店です。肉屋だからこそできる上質なとんかつと、もっちりと噛み応えのある太麺を採用したラーメンが人気です。

こちらのとんかつラーメンは排骨麺（パーコ―メン）と呼ばれ、どこか懐かしい雰囲気の醤油スープをベースにしています。11時45分までは大盛りサービスが無料で実施されており、ボリューム満点、迫力あるかつラーメンを食べられます。

万世麵店 新宿西口店へのアクセスは新宿駅西口近く、新宿メトロ食堂街の地下1階にあります。営業時間は10:30～22:00で、不定休です。

迫力満点の排骨麺ですが、見た目のボリューム感に対してくどさはなく、あっさりしたスープが人気です。Twitterの口コミでは基本の排骨麺の他に、野菜入りにしたり、カツを半分にするアレンジが好まれていました。

とんかつラーメンを食べられる東京の店、続いて紹介するのは昔ながらの安くて美味しい中華料理が食べられる椎名町の銀楽です。西武池袋線池袋の隣駅である椎名町にある商店街のなかにあります。

すべてのメニューが500円前後と東京にある飲食店のなかでは破格の価格設定です。肉厚なとんかつののった豚かつラーメンの価格は550円で、クリアな鶏ガラスープが人気です。

銀楽へのアクセスは西武池袋線、椎名駅から徒歩3分です。席数16席と小さめの中華料理店です。

岡山県岡山市の大衆食堂に起源を持つとんかつラーメンは、今や岡山市内だけでなく全国的にも知名度が高まっている話題のご当地ラーメンです。脂の旨味たっぷりのサクサクとんかつをラーメンスープに浸しながら食べると意外なおいしさに驚くことでしょう。

本記事ではとんかつラーメンを食べられる岡山の名店と、東京でも食べられる人気のラーメン店について紹介しました。ボリューミーで大満足できるとんかつラーメンを一度食べてみてはいかがでしょうか？