MCTオイルコーヒーの効果とは？朝ごはんに置き換えるダイエット法も！

MCTオイルコーヒーを知っているでしょうか？MCTオイルコーヒーは、飲むだけで痩せるダイエット効果があるとして無理なくダイエットした方や糖質制限をしたい方、またトレーニング中のアスリートや食事制限中のスタミナ不足の解消、食の細い方などの代替エネルギーとして活用され、注目を浴びています。それではまず、MCTオイルとはどんなものなのでしょうか？

MCT（Medium Chain Triglycerides）は100％中鎖脂肪酸でできており、主にココナッツやパームヤシなどヤシ科の植物の種子の各部分に含まれている天然成分です。油の主成分である脂肪酸の一種であり、母乳にも含まれています。脂肪酸は、複数の炭素が鎖状につながった構造をしています。脂肪の性質はこの構造や種類によって違いがあり、中鎖脂肪酸は炭素8個から12個で構成されている脂肪酸を指します。

中鎖脂肪酸は、長鎖脂肪酸より分子が短いため、約4倍の速さで消化吸収します。そのため体に脂肪を溜めることなく、効率よくエネルギーに転換してくれます。一方長鎖脂肪酸は、胃から直接肝臓に入ってすぐにエネルギーとして分解され、余ったエネルギーは皮下脂肪や内臓脂肪として蓄積されます。このように同じ脂肪酸でも、中鎖脂肪酸のほうが消化吸収やエネルギーに転換する速度が速いです。

MCTオイルは味やにおいが少なくさっぱりとした油なので、料理にかけたり飲み物に混ぜたりと手軽に使えます。ご飯や卵料理、マヨネーズ、スープ、ヨーグルトなどいろいろな食品に混ぜて美味しく食べてエネルギーアップすることができます。短時間でエネルギーになり、体脂肪として蓄積されにくいので、ダイエットにも効果が期待できます。

しかし注意点として、MCTオイルは一般の食用油のように加熱して使うと、低温で油が温まり煙が出て大変危険です。またプラスチック容器に長時間触れると、変形してもれる恐れもあります。MCTオイルを料理に使う場合は、コーヒーや牛乳、豆乳などの飲み物に加えたり、サラダやパスタ、和え物などにさっとかける程度の使用がおすすめです。
 

MCTオイルコーヒーは「完全無欠コーヒー」と呼ばれ、ダイエット効果が期待できます。MCTオイルコーヒーは、シリコンバレーの起業家デイブ・アスプリーによって生み出されたものです。MCTオイルとバターをコーヒーに入れて飲めば毎日少しずつ体重が減り、食欲も消えて活力がみなぎるという魔法のような凄いコーヒーと話題になっています。

今回はそんなバターとMCTオイルを混ぜたMCTコーヒーについて、飲めば痩せるダイエット効果やおすすめの飲み方、朝ごはんとの置き換えダイエット方法や注意点などを詳しく紹介していきます。

MCTオイルコーヒーはダイエットに効果があり飲めば痩せると評判ですが、では具体的にどんな効果があるのか、またMCTオイルコーヒーの作り方やおすすめの飲み方を紹介します。

MCTオイルコーヒーで最も顕著な効果として、ケトン体質になって痩せるという効果があります。MCTオイルに含まれている中鎖脂肪酸は、脂肪酸の分子が少ないので脂肪の分解速度が速いので、他の脂肪酸と比べて4倍の速度で脂肪に働きかけるため体脂肪に蓄積されにくく、ダイエット効果が高いといえます。

また体内にケトン体が多いほど痩せやすい体質になりますが、ケトン体は体が飢餓状態になると作られるものなので、体内にブドウ糖があるとケトン体は作られません。しかし、脂肪を分解する過程で、肝臓でケトン体が生成され、生成されたケトン体はエネルギーに変わります。ケトン体質になるほど脂肪が減少していきやすく、痩せる体質（ケトン体質）になるのです。

ダイエット中には空腹感を感じることに悩まされがちですが、これは血糖値によるものです。食事をすると血糖値が上がり、これを抑えるためにインスリンが分泌されます。インスリンは血糖値を下げますが、今度は空腹感を感じてしまいます。糖質を多く取ると血糖値が急上昇しやすく、空腹感も大きくなります。そこでMCTオイルを摂れば、オイルは油なので空腹を感じにくくなるという効果があります。

MCTオイルには、便秘を解消する効果のあるペクチンという栄養成分が含まれています。ペクチンは水溶性の食物繊維で、水分を吸収して便を柔らかくするという効果があります。腸内環境も整うため便秘にもなりにくく、便秘の際のぽっこりお腹の予防にもつながります。ただし、人によっては反応しすぎてお通じが良くなりすぎて下痢になってしまうこともあるので、初めて飲む人は少量ずつ飲むのが良さそうです。

MCTオイルを摂取していない体では、脂肪の分解よりブドウ糖の分解が優先されます。MCTオイルを摂取すると、ブドウ糖ではなくケトン体をエネルギーとするので、ブドウ糖は使われません。そのため食後や糖分摂取後に起こりやすい血糖値の急上昇を抑えることができます。血糖値が急上昇しなければ体に負担がかからず、疲れにくい体になります。

またMCTオイルを摂取するとすぐにエネルギーに使用されるので、運動時の持久力アップにつながります。持久力がアップすれば、ダイエットのときに必要な運動量を増やすことができます。またMCTオイルは脂肪を落としますが、筋肉量や筋力は変化しないので、さらに痩せる体質になり、ダイエットへの効果が高まります。

それでは、MCTオイルとバターを加えて作るMCTオイルコーヒーの飲み方を見ていきましょう。まずシリコンバレー式の本格的なMCTオイルコーヒーの作り方を紹介します。

• オーガニックで良質なコーヒー豆20g
• お湯340ml
• MCTオイル大さじ1～2（体が慣れるまでは入れすぎない程度に）
• グラスフェッドバター（無塩）大さじ1～2

1. ミルでコーヒー豆を挽きます。
2. 熱々のお湯でコーヒーを淹れます。
3. コーヒーにバターとMCTオイルを加えて、ブレンダーなどでしっかり混ぜたら出来上がりです。

しっかり混ぜると栄養として消費されやすくなります。また冷めると分離してしまうので、温かいうちに飲みましょう。出来上がりはクリーミーで、泡が立った生クリームたっぷり入れたコーヒーのようで、バターが濃厚なコクを出します。簡単に飲みたい場合は、無糖の好きなコーヒーと普通の無塩バターを小さじ1ずつ加えて混ぜます。こちらの飲み方でも同じ効果が得られます。
 

バターとオイルを毎回ブレンダーなどで混ぜるのが面倒な方は、バターなしでMCTオイルをお好みのブラックコーヒーに入れて作る飲み方もあります。作り方は、大きめのマグカップに小さじ1程度のMCTオイルを加えて軽く混ぜるだけです。オイルは見えにくいですが、分離してコーヒーの表面に浮いています。甘くしたいときはカロリーゼロの甘味料がおすすめです。

MCTオイルコーヒーでより効果的なダイエットをするなら、朝ごはんと置き換えるダイエット方法が効果的です。今まで食べていたパンやご飯などの炭水化物の代わりにMCTオイルコーヒーを1杯飲みます。果物をプラスしても良いです。インスタントコーヒーでも良いですし、手軽にできるので続けやすいダイエット方法です。これで空腹を抑えながら1食分置き換えることができます。

朝食をMCTオイルコーヒーにしたら、昼食と夕食では野菜とたんぱく質を積極的に摂るようにします。脂質や多少の糖質を摂ってもさほど問題なく、間食にもう1杯MCTオイルコーヒーを飲んでも構いません。特に運動をしたり激しい食事制限したりする必要もなく、朝食との置き換えダイエットで痩せる効果が得られます。

MCTオイルは高カロリーなので、摂り過ぎないように注意しましょう。また飲みすぎると腹痛や下痢を起こすこともあるので、慣れるまでは少量から始めるのがおすすめです。1日の目安を50g程度にし、朝と午後のティータイム、または夜寝る前などと1日2～3杯に留めておきましょう。

いかがでしたか？アメリカで話題になり、運動しなくても朝ごはんとの置き換えダイエットですぐ痩せると評判のMCTオイルコーヒーの効果やおすすめの飲み方、置き換えダイエット方法や注意点などを紹介しました。手軽にすぐ作れるので、MCTオイルさえあれば簡単に長続きさせることができます。ぜひMCTオイルコーヒーを毎朝飲んで、痩せる体質を作ってダイエットを成功させましょう！