シェリー酒の飲み方とは?おすすめ銘柄や度数、ワインとの違いも調査!

シェリー酒はお酒の中でも特に通好みのものという印象がありますが、どれくらいの度数のものでありおすすめの飲み方はどうなっているでしょうか?シェリー酒を普段あまり飲む機会がないという人でもその種類やおすすめ銘柄を知れば、その奥深い世界の虜になってしまうかもしれません。ワインと似ているとよく言われるシェリー酒ですが、ワインとの違いや具体的な種類も含めて、今回はシェリー酒の世界を掘り下げてみます。

シェリー酒の飲み方とは?おすすめ銘柄や度数、ワインとの違いも調査!のイメージ

目次

  1. 1シェリー酒が今人気?おすすめの種類や飲み方を調査!
  2. 2シェリー酒とは?シェリー酒の意味や歴史をチェック!
  3. 3シェリー酒はワインとは異なるお酒?ワインとの違いは?
  4. 4シェリー酒に使われる白ぶどうの種類をチェック!
  5. 5シェリー酒には種類がある?代表的な種類をチェック!
  6. 6シェリー酒のおすすめを選ぶ際のポイントとは?
  7. 7おすすめのシェリー酒:イダルゴマンサニージャラヒターナ
  8. 8おすすめのシェリー酒:ハーベイブリストルクリーム
  9. 9おすすめのシェリー酒:ゴンザレス・ビアスティオ・ぺぺ
  10. 10おすすめのシェリー酒:ドン・ソイロアモンティリャード
  11. 11おすすめのシェリー酒:ウィリアムハンバートフィノ
  12. 12おすすめのシェリー酒:イダルゴアモンティリャードナポレオン
  13. 13おすすめのシェリー酒:ゴンザレス・ビアスアルフォンソ
  14. 14シェリー酒は飲み方でも味わいが異なる?
  15. 15シェリー酒のおすすめの飲み方:ストレート
  16. 16シェリー酒のおすすめの飲み方:レブヒート
  17. 17シェリー酒のおすすめの飲み方:アドニス
  18. 18シェリー酒のおすすめの飲み方:創作カクテル
  19. 19シェリー酒は一緒に食べる食べ物も重要?
  20. 20シェリー酒の種類や飲み方を知り深い味わいを堪能!

シェリー酒が今人気?おすすめの種類や飲み方を調査!

シェリー酒はその存在を知っているものの日常的に飲むということに関してはあまり馴染みのない人も多いことでしょう。シェリー酒は一般的なワインと比べられることが多いですが、ワインは好きでよく飲むもののシェリー酒はほとんど飲んだことがない人も多いでしょう。シェリー酒とはどのようなお酒であり、どんな種類があるでしょうか?

今回は、そんな気になるシェリー酒について詳しくみていきます。シェリー酒はなんとなくとっつきにくい存在だと思っている人も多いかもしれませんが、飲んでみると以外に飲みやすくハマってしまう人も多いものです。シェリー酒の度数やおすすめの飲み方も踏まえてチェックし、予想以上に奥深いその世界に足を踏み入れてみましょう。

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シェリー酒とは?シェリー酒の意味や歴史をチェック!

シェリー酒という名前はよく聞くものの具体的にどのようなお酒かはあまりよくわかっていないという人も少なくないのではないでしょうか?シェリー酒は特定の地域で生産されている酒精強化ワインに分類されるアルコール飲料であり、その特定の地域とはスペインのアンダルシアにあるヘレス・デ・ラ・フロンテーラの周辺地域を指すようです。

シェリー酒はスペイン語の正式名称をピノ・デ・ヘレスというようですが、その原料は基本的に白ブドウのみとなっています。シェリー酒の中にはアルコール度数が高めのものもあるために蒸留酒であると勘違いしてしまうケースもありますが、分類的には白ワインの製法で作られており白ワインの一種として取り扱われることも少なくありません。

そしてシェリー酒という名前は英語に由来しており、スペイン語のヘレスが英語ではシェリーとなるために日本語でもシェリー酒という名前で一般的に知られています。そんなシェリー酒の歴史は予想以上に古く、紀元前1100年頃にフェニキア人がスペインのヘレス・デ・ラ・フロンテーラにブドウ栽培・ワイン製造を伝えたことに遡ります。

その後中世ではイングランドへの輸出拡大などによって人気が広がり、エリザベス朝以降では特に人気度が高くなりました。その後ワインをはじめとするお酒の原産地に関する制度などが定められるにつれてシェリー酒と名乗る条件は厳しくなりましたが、EU以外の日本などの国ではより包括的な呼び名としてシェリー酒が使われることがあります。

シェリー酒はワインとは異なるお酒?ワインとの違いは?

シェリー酒の歴史は予想以上に長いですが、基本的にシェリー酒は白ぶどうを原料として作られる白ワインの一種のようです。しかし通常のワインとはさまざまな違いがありますが、その最大の違いとも言えるのがアルコール度数でしょう。シェリー酒はワインの中でも酒精強化ワインに分類され、製造過程で酒精が添加され度数が高くなります。

このようにワインにアルコールが添加されて度数が高められた背景には、酸化を防止するという目的があったようです。しかし同時に個性的な風味を生み出すことにもつながっており、ワインよりも酒精強化ワインが好きだという人も多いです。シェリー酒はイギリスに輸出するべく、長期輸送に耐えられるよう酒精強化ワインになったようです。

そんなシェリー酒はポルトガルのポートワインやマデイラワインと並んで世界3大酒精強化ワインとなっています。しかしポートワインのようにブランデーを添加して酒精強化するのではなく、ソレラ熟成システムという独自製法によって新旧の異なるシェリー酒をブレンドして熟成することで作られますが、銘柄ごとに作り方は微妙に異なります。

ワインのアルコール度数は14%以下のことが多いですが、酒精強化ワインであるシェリー酒は15〜22%にまで度数が高くなっているものが多いです。シェリー酒の味わいは辛口から甘口まで様々ですが、ワインなどに比べ食前酒に適しているものも多いですが、シェリー酒は種類ごとにも味わいが異なるのでさまざまな銘柄を楽しみたいものです。

シェリー酒に使われる白ぶどうの種類をチェック!

シェリー酒は酒精強化ワインといってアルコール度数が高いタイプのお酒ですが、蒸留酒ではなくあくまで白ワインの一種と捉えられることも多いです。そんなシェリー酒は現在制度などによって名乗るための条件なども厳しく限定的になってきていますが、シェリー酒の味は使用する白ぶどうの種類によってもかなり異なるようです。

シェリー酒を名乗るための白ぶどうはどのような種類でもよいわけではなく、現在認定されているのは主に3種類の白ぶどうとなっています。もちろん使用する白ぶどうの種類によっても味は大きく変わりますが、そこにさらに地域の特色やワイナリーの特色が出るのでシェリー酒の世界は奥深く、のめりこむほどより面白くなると言われています。

シェリー酒に使用される白ぶどうの3大品種とは、パロミノ種・ペドロヒメネス種・モスカテル種の3種類となっています。栽培面積的にはパロミノ種が圧倒的に多く全体の9割を占めていますが、辛口のシェリー酒に関しては基本的にパロミノ種のみで作られます。そんなパロミノ種は、香りや風味が薄くクセがないのが特徴的なぶどうのようです。

残りの2種類の白ぶどうに関しては甘口のシェリー酒専用に使われるぶどうとなっています。甘口のシェリー酒でこれらのぶどうが使われているものは、これら特有の甘く芳醇な香りを楽しめるかもしれません。シェリー酒にはさまざまな銘柄がありますが、シェリー酒の銘柄を飲み比べするときにはこの原料のぶどうの違いも頭に入れておきましょう。

シェリー酒には種類がある?代表的な種類をチェック!

シェリー酒はお伝えしたように使用する白ぶどうの種類によっても味わいが異なり、辛口のものはほとんどがパロミノ種によって作られているようです。そしてこのような原料となる白ぶどうによる違いだけでなく、シェリー酒は土壌や醸造方法、味わいなどをもとにいくつかの種類に分かれ、辛口・甘口ごとに有名な分類名があります。

中でも最も人口に膾炙しているタイプのシェリー酒の種類といえば、フィノです。フィノはアルコール度数が15〜18%の辛口のシェリー酒ですが、イギリスのヴィクトリア朝で人気を博したシェリー酒の代表格です。そんなフィノ同様に辛口の種類として知られるのがマンサニーリャと呼ばれるもので、河口付近のサンルーカルという地域で作られます。

このような辛口のシェリー酒は食前酒などとして楽しまれることが多いですが、甘口や極甘口のシェリー酒にも有名なものがいくつか存在します。極甘口のシェリー酒としては既述のペドロヒメネス種のぶどうを使って作られる名前もそのままなペドロヒメネスという種類が挙げられますが、凝縮された甘さとバランスのよい酸味があります。

このような極甘口のシェリー酒のアルコール度数は15〜22%とより高いですが、この極甘口と既述の辛口のシェリー酒をブレンドして作られるのが甘口のシェリー酒です。このようなシェリー酒の違いは地域ごとの気候や熟成方法の適性などの特徴が表れているものですから、このシェリー酒の分類も把握しながら色々な銘柄を楽しみましょう。

シェリー酒のおすすめを選ぶ際のポイントとは?

お伝えしたようにシェリー酒は使用する白ぶどうの品種の違いが味に現れることもあり、中には品種そのものの名前が分類名となっているシェリー酒もあります。もちろん同じ地域で生産された同じ種類のシェリー酒でも異なる味わいになることもありますから、結局のところは銘柄ごとの特徴や値段も考慮して選ぶことが重要だと言えるでしょう。

つまりシェリー酒の選び方にはやはり好みが反映されそうですが、シェリー酒を選ぶ上で重要なのは、どのようなシチュエーションでシェリー酒を飲むかということです。辛口のシェリー酒は食前酒に適していることも多いですが、これにはフィノなどのシェリー酒が該当します。しかし、辛口のシェリー酒の活用法も食前酒だけではありません。

食事中であれば辛口のシェリー酒の中でも特に、オロロソなどの辛口であるもののマイルドな味わいのシェリー酒を選ぶのがポイントとなります。また、食後にデザート代わりに飲むシェリー酒としては極甘口のものが特におすすめとなります。また、極甘口のシェリー酒はカクテルやアイスクリームなどに入れるという飲み方も人気です。

もちろん一緒に食べる料理にも合わせておすすめとなるシェリー酒というのは異なるものですが、シェリー酒初心者であればその銘柄の最も王道な飲み方から試すのがおすすめだと言えます。また、各種類のシェリー酒の中でも特に知名度・人気度が高いものをまずは選び、人気の理由を感じ取ったり皆でシェアしたりするのもアリでしょう。

おすすめのシェリー酒:イダルゴマンサニージャラヒターナ

シェリー酒はスペインのヘレスデラフロンテーラという限定的な地域で作られた酒精強化ワインのことを指しますが、その味わいは種類・銘柄ごとにも異なります。シェリー酒の中には飲みやすいものも案外多いですが、今回まずおすすめの銘柄として紹介したいシェリー酒は、イダルゴマンサニージャラヒターナという辛口のものです。

このシェリー酒は辛口の中でもフィノという種類ではなくマンサニーリャという種類のシェリー酒であり、アルコール度数は15%です。使用している白ぶどうの種類はパロミノ種ですが、サンルーカルという街で限定的に作られているシェリー酒です。辛口であることから食前酒としての飲み方がおすすめで、かなり繊細な味を楽しめそうです。

そんなイダルゴマンサニージャラヒターナは、数あるシェリー酒の中でも特に飲み口が軽いシェリー酒として知られています。サンルーカルは海沿いの街であるためにシェリー酒は潮の香りも含んでいると言われていますが、ワイナリーの温度管理なども安定しているためにイースト香なども感じられ、リンゴのようなフレッシュさが特徴的です。

そんなイダルゴマンサニージャラヒターナは、初めてシェリー酒を飲むという場合には特におすすめとなる銘柄だと言えます。その値段は750mlで2000円前後となっており、比較的リーズナブルだと言えます。フィノと並び人気のマンサニーリャの種類に分類されるイダルゴマンサニージャラヒターナの繊細さを、ぜひ自分で体感してみてください。

おすすめのシェリー酒:ハーベイブリストルクリーム

続いて紹介するおすすめのシェリー酒は、ハーベイブリストルクリームです。ハーベイブリストルクリームはイギリスでは特に人気度の高いシェリー酒であり、英国人にとってシェリー酒といえばバーベイブリストルだというケースも多いものです。アルコール度数は17%ですが、クリーミーでなめらかな味わいは何杯でも簡単に飲めてしまいます。

そんなバーベイブリストルは甘口のシェリー酒が好きだという人にはぴったりの銘柄となっていますが、食後にデザート感覚で楽しむのもアリですし、実際にデザートにかけて楽しむのもアリかもしれません。その価格は750mlで約3000円ほどが相場となっていますが、クリスマスなどの特別な機会に飲むお酒としても、かなりおすすめとなっています。

ハーベイ社は1796年に創業した、シェリー酒のブランドの中でも特に古株でブレンドタイプのシェリー酒の中では間違いのないシェリー酒を提供しているブランドだと言えます。デザート感覚で楽しめるクリーミーでまろやかな甘さを楽しめるバーベイブリストルクリームを飲み、辛口だけではないシェリー酒の楽しみ方を満喫してみましょう。

おすすめのシェリー酒:ゴンザレス・ビアスティオ・ぺぺ

おすすめのシェリー酒には実にさまざまな人気銘柄があるものですが、その中でも特に世界的に知名度の高いものとしては、ゴンザレス・ビアスティオ・ぺぺが挙げられます。シェリー酒にあまり詳しくないという人でもゴンザレス・ビアスティオ・ぺぺの名前を知っている人は多いようですが、食前酒としては王道となるのがティオ・ぺぺです。

その綺麗な黄金色の色合いはぜひグラスワインに入れてまず視覚的に楽しみたいものですが、食前にその芳醇な香りを味わえば食欲がそそられること間違いなしでしょう。アルコール度数は15%となっていますが、750mlでも1700円程度で買えるティオ・ぺぺは、フィノという種類のシェリー酒の中でも特に親しみやすい銘柄だと言えます。

シェリー酒独特の香りとフィノらしい辛口のキレを楽しめるティオ・ぺぺですが、料理と合わせるのであれば魚料理がおすすめとなります。白身魚はもちろんのこと、牡蠣などの貝類やオリーブなどとの食材ともよくマッチします。現在でも世界の有名な人気レストランで食前酒として楽しむティオ・ぺぺは、シェリー酒を知る上で欠かせない存在です。

おすすめのシェリー酒:ドン・ソイロアモンティリャード

シェリー酒といえばティオ・ぺぺなどの有名な銘柄もやはりおすすめですが、フィノと並んで辛口の中でも特に人気のあるアモンティリャードという分類のシェリー酒としては、ドン・ソイロアモンティリャードがおすすめとなります。ウイリアムハンバートコレクションのドン・ソイロは、ナッツのニュアンスが感じられるシェリー酒のようです。

そんなウイリアムハンバートコレクションのドン・ソイロは8年間の熟成の後に4年間の酸化熟成を経て作られており、口当たりは優しくナッティな余韻が残ります。熟成によって香りが複雑なものに変化しているのが特徴的ですが、シーフードだけでなくチーズなどとの相性も抜群です。その価格は、750mlで3000円以下とリーズナブルです。

琥珀色で柔らかい印象のウイリアムハンバートコレクションのドン・ソイロですが、スペインはヘレス産であるもののスペイン以外の国で特に人気のあるシェリー酒となっています。その味わいはフィロやオロロソなどの中間でバランスのとれた味わいとなっていますから、アモンティリャードのシェリー酒が初めての人はぜひ試してみましょう。

おすすめのシェリー酒:ウィリアムハンバートフィノ

すでにウィリアムハンバートのシェリー酒はアモンティリャードを紹介しましたが、フィノもかなりの人気となっています。フィノは辛口のシェリー酒の中でも定番となっていますが、ウィリアムハンバートのフィノも間違いのないものとして知られています。パロミノ種の中でも、ファーストプレス果汁に限定して使用し作られているようです。

その色合いはやや緑がかった黄色となっており、香りがかなりフローラルな仕上がりとなっています。シェリー酒通の人からも最高峰だと言われているウィリアムハンバートのフィノですが、アルコール度数は15%となっています。シェリー酒の中でも比較的アルコール度数は低めですから、初めて飲むシェリー酒の食前酒としてかなりおすすめです。

パロミノ種の中でも厳選されたファーストプレス果汁にこだわって作られているからこそ、非常にフルーティーで飲みやすいシェリー酒に仕上がっているウィリアムハンバートのフィノは、贈り物としてももらって嬉しいシェリー酒好きは多いようです。また、ウィリアムハンバートのアモンティリャードと飲み比べる飲み方もよさそうです。

おすすめのシェリー酒:イダルゴアモンティリャードナポレオン

イダルゴのシェリー酒はすでにマンサニージャラヒターナを紹介しましたが、モンティリャードナポレオンもかなりおすすめとなっています。同銘柄を比較した飲み方もかなりおすすめではありますが、モンティリャードは香りの芳醇さとほどよい酸味のバランスに長けたタイプとなっており、複雑みのある味の変化を口の中で楽しみたいものです。

そんなイダルゴのモンティリャードナポレオンは、ヘーゼルナッツのような印象も感じられるシェリー酒となっています。辛口ではあるもののまろやかさも兼ね備えているので食中酒としてもかなりおすすめ度は高く、魚料理だけでなくチーズや肉料理との相性も抜群です。他のシェリー酒よりも、フードペアリングが興味深い一杯となるでしょう。

そのアルコール度数は17.5%となっていますが、750mlで約3000円ほどで購入することができます。マンサニーリャとモンティリャードのイダルゴを飲み比べればその歴然とした違いを感じ取り、シェリー酒に対して理解が深まるでしょう。もちろん別銘柄のモンティリャードと飲み比べるという飲み方を試すのもかなりおすすめだと言えます。

おすすめのシェリー酒:ゴンザレス・ビアスアルフォンソ

やはりシェリー酒の中でも辛口のフィノなどは特に飲みやすく、初心者にもおすすめだと言えます。シェリー酒ほど食前酒として奥が深いものはないとも言われていますが、辛口の中でもフィノではなくオロロソに分類されるゴンザレス・ビアスアルフォンソもかなりおすすめです。色合いはアンバーで、香りはスパイス感を含んでいるようです。

ゴンザレス・ビアスアルフォンソの味わいは高級葉巻に例えられることも多く、どことなくスモーキーで複数種のスパイスの風味が感じ取れるため、スパイシーなドリンクが好きな人にはうってつけかもしれません。ドライフルーツのような甘さや渋さが長く余韻として続くため、シェリー酒自体を長い時間をかけてじっくり楽しむのに適しています。

そんなゴンザレス・ビアスアルフォンソのアルコール度数は18%とやや高めですが、シェリー酒の中でもオロロソの味を堪能したいという場合には、うってつけの一杯となることでしょう。他の辛口シェリー酒に比べてコクが強く力強い印象も感じられるゴンザレス・ビアスアルフォンソは、元来よりブランデーが好きな人にも試してほしい銘柄です。

シェリー酒は飲み方でも味わいが異なる?

ここまでシェリー酒のおすすめ銘柄をチェックしてきましたが、シェリー酒は種類や銘柄によってさまざまな風味の違いを楽しむことができる一方で、飲み方というのも非常に重要になります。お伝えしたようにシェリー酒は辛口のものであれば食前酒として親しまれているのが一般的ですが、食後酒として活躍してくれることも多いようです。

シェリー酒は基本的に辛口と極甘口のものに分かれますが、辛口と極甘口のシェリー酒ではかなり味わいに違いがあり、おすすめとなる飲み方も異なるものです。そんな甘口のシェリー酒はアイスクリームなどに入れて飲むのもおすすめだと言えますが、シェリー酒ベースのカクテルというのも多く炭酸水などで割るだけでもかなり美味しいのです。

シェリー酒の味わい方は国や地域ごとに異なり、シェリー酒の伝統的な飲み方を楽しむ場合には、やはり食前酒などとして活用するのがよいかもしれません。しかし、シェリー酒の風味があまり得意ではないという人やシェリー酒を初めて飲むという人は、できるだけ度数が低めのものを選んだりカクテルにしたりする飲み方もおすすめとなります。

シェリー酒は酒精強化ワインであり、ワインの一種として捉えられることも多いもののワインとは全く異なる味わいのものも多いものです。そんなワインの違いも感じ取りながら飲むのも面白いものですが、好きな銘柄を色々な飲み方でトライするというのもアリかもしれません。

シェリー酒のおすすめの飲み方:ストレート

シェリー酒の飲み方としてまずおすすめだと言えるのは、ストレートです。やはり銘柄や種類ごとのシェリー酒の違いを楽しむためには、ストレートでシェリー酒を堪能するのが最もおすすめの飲み方となっています。実際にレストランなどで食前酒としてシェリー酒を楽しむ場合にも、ストレートであるのが基本となります。

しかしストレートと言ってもその提供温度などは、シェリー酒の種類によっても異なるものです。しかし、特に一般的なのはしっかりと冷やしたシェリー酒を飲むことであり、白ワインのような感覚でシェリー酒を楽しむことができます。しかし、香りが高いタイプのシェリー酒に関しては冷やしすぎるのはあまりおすすめではないようです。

香りが強いタイプシェリー酒に関してはその香りをしっかりと残すためにも、温度を低くしすぎずに楽しむのがベストなようです。ただし、ストレートの場合には商品ごとのアルコール度数がダイレクトに反映されてしまいますから、飲み過ぎにはくれぐれも注意したいものです。

シェリー酒のおすすめの飲み方:レブヒート

シェリー酒はストレートで飲むのもおすすめですが、カクテルにしてもかなり美味しいと評判になっています。シェリー酒のカクテルには実にさまざまなものがありますが、特に美味しいと話題なのがレブヒートです。レブヒートはシェリー酒と炭酸水を組み合わせただけのカクテルであり、ミントなどを添えることも多いようです。

そんなレブヒートの定番のレシピとしては、シェリー酒と炭酸水を1:1で割るというのがおすすめです。しかし、あまりお酒が得意ではないという人は1:2ほどの割合に変えてもよいでしょう。シェリー酒のフレーバーを感じたい場合にはシンプルな炭酸水が特におすすめですが、ジンジャーエールなどで割るとかなり飲みやすいです。

そして最後にライムをグラスのふちに添えたり、ミントを氷の上に添えたりして完成となります。ステアは軽めにし、氷が溶けていくにつれて変化するシェリー酒の味を楽しんでみてください。炭酸が効いているのでかなり爽やかに飲むことができますし、夏などにもかなりおすすめのシェリー酒のカクテルだと言えるでしょう。

シェリー酒のおすすめの飲み方:アドニス

続いて紹介するシェリー酒のおすすめの飲み方は、アドニスです。アドニスはギリシャ神話に登場する美少年の名前からとられていますが、ヨーロッパなどでは特に親しまれているカクテルだと言えます。シェリー酒の食前酒はストレートの状態だけでなくこのアドニスというカクテルで提供されるレストランなども案外あるようです。

そんなアドニスはシェリー酒とベルモット・ロッソを2:1の割合でそそぎ、そこにオレンジビターズを適量加えて作るカクテルのようです。これらを混ぜ合わせた上でステアするだけで完成となりますが、アドニスの歴史は予想以上に古く1900年代初頭にはレシピか完成していたほどであり、シェリーの風味をしっかり感じられるのが特徴的です。

そんなアドニスは使用するベルモットがドライベルモットかスイートベルモットかでもかなり風味が変わりますから、ドライベルモットの場合にはバンブーと呼ばれる別のカクテルとして取り扱われることもあります。バンブーは横浜生まれのカクテルであり、日本人好みとも言われているのでぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?

シェリー酒のおすすめの飲み方:創作カクテル

ここまでカクテルも含めてシェリー酒のおすすめの飲み方をチェックしてきました。シェリー酒を使ったカクテルとしてはレブヒートとアドニスが二大巨頭と言われており、これらをまずは定番の飲み方として試したいものです。しかし、カクテルバーなどによってはシェリー酒を使った創作カクテルを提供している場合もあります。

シェリー酒は他のお酒に比べると確定されたカクテルのレシピはそこまで多いわけではないようですが、色々なドリンクと組み合わせてかなり飲みやすくすることも可能です。シェリー酒はそれ自体でもかなり甘いものも少なくありませんが、カクテルにすることで度数が高い状態で飲み過ぎるのを防ぐことにもつながるかもしれません。

例えば、オレンジジュースとアプリコットリキュールをフィノなどのシェリー酒と組み合わせると、かなり飲みやすく色合いも綺麗なオレンジ色のカクテルとなりおすすめです。他にもブラッドオレンジ果汁とカシスリキュールをシェリー酒と組み合わせることで柑橘系の酸の爽やかさを加えて、より飲みやすくシェリー酒を堪能できます。

シェリー酒は一緒に食べる食べ物も重要?

シェリー酒の飲み方は実に多様であり、ストレートで飲むという王道だけでなくカクテルにして飲むのも人気です。そして同じストレートや同じレシピのカクテルであっても、使用するシェリー酒の銘柄によって完成する味にはかなり違いがあるために、自分の好きな銘柄を使って色々な飲み方を試してみると、より理解が深まるかもしれません。

そんなシェリー酒は飲み方の一環として、シェリー酒をどのような状態にするかだけでなくどのような食べ物と組み合わせるかも重要となります。特にフィノなどの辛口のシェリー酒であれば、間違いなく魚料理との相性はよいですが、中にはそこまでクセのないチーズともよく合います。一方で、オロロソなどはお肉料理ともよう合うようです。

また、オロロソはややクセのある熟成系のチーズとの相性もかなり良いのが特徴的です。一方でアモンティリャ―ドはスープや中華料理などとの相性もよいなど、シェリー酒はその種類ごとにさまざまな楽しみ方が存在します。このように食べ物とのマリアージュも意識してシェリー酒を楽しめば、よりその真髄に近づくことができるでしょう。

シェリー酒の種類や飲み方を知り深い味わいを堪能!

今回は、話題のシェリー酒について掘り下げてきましたが、いかがでしたでしょうか?シェリー酒はワインの中でも酒精強化ワインと呼ばれる種類のものですが、使用される白ぶどうの種類や作られる地域によってさまざまな種類・銘柄があります。そんなシェリー酒は銘柄ごとに味が異なりますが、食前酒で楽しめることもかなり多いようです。

シェリー酒はアルコール度数が通常のワインに比べて高めとなっているため、最初から多量に飲めるものではないかもしれませんが、その独特の風味に夢中になってしまう人も多いものです。ぶどうの品種による違いや生産地域による違いなどもチェックしながら、さまざまな銘柄のシェリー酒を試し飲み比べをしても面白いかもしれません。

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