レンネットの代用品を使ってチーズを作ろう！代用品を使ったレシピも紹介！

レンネットとはチーズを作る時に必要な材料ですが、家にない時はどのようなもので代用すれば良いのでしょうか?本記事では、レンネットがない時のおすすめの代用品を紹介します。「チーズを作りたいけれどレンネットが手に入らない」という時などに参考にしてください。

レンネットとは、「キモシン」と呼ばれる成分を基にして作られた凝固酵素のひとつです。キモシンは子牛や子羊、子ヤギなど、まだ乳を飲んでいる哺乳類の第4胃袋から抽出され、これらを原料にして作られたレンネットを「動物性レンネット」と呼びます。

また、チョウセンアザミやイチヂクなどにも牛乳を凝固させる成分があり、これらの植物から抽出されて作られたレンネットは「植物性レンネット」と呼ばれています。他にも、20世紀半ばにはカビから作られた「微生物性レンネット」と呼ばれるものも使われるようになりました。

レンネットは牛乳を固める作用があるため、昔からチーズ作りに利用されてきました。レンネットはタンパク質のk-カゼインに働き、その中の「フェニノレアラニン」と「メチオニン」というふたつの物質のペプチド結合を切断します。そうすると牛乳が凝固を始め、チーズの素が出来上がるのです。

レンネットを使えば誰でも簡単にチーズを手作りすることができ、カッテージチーズやモッツァレラチーズなどを自宅で楽しむことができます。

レンネットは日本では売られている場所が少なく、近所のスーパーなどではなかなか手に入りません。たまに高級スーパーやドラッグストアなどで売られていることもありますが、常に商品が置いてあるとは限りません。近所の店にはどこにも売っていないという場合は、オンラインストアを利用すると便利です。

レモン汁はレンネットの代用品としても有名な素材です。レモンの酸が牛乳を凝固させ、チーズを作ることができます。レモン汁でチーズを作る場合は、牛乳1Lに対してレモン汁を大さじ4杯用意します。まずは鍋に牛乳を入れて沸騰寸前まで温めたら火を止め、レモン汁を加えてしばらくそのまま置いておきます。

時々ゆっくりと混ぜながら牛乳が分離するのを待ち、分離したらキッチンペーパーを敷いたザルなどで牛乳を濾して出来上がりです。このチーズはカッテージチーズと呼ばれるものですが、これをさらにお湯の中で練り上げることでモッツァレラチーズを作ることもできます。

酢もレモン汁と同じく酸性ですので、レンネットの代用品として使えます。チーズの作り方もレモン汁と同じで、牛乳1Lに対して酢大さじ4杯で作りましょう。注意点は酢を入れすぎないようにすることです。ツンとした酸っぱさを残さないためにも、分量はしっかりと守るようにしましょう。

掃除などに使われることもあるクエン酸も、レンネットの代用品として使えます。牛乳1Lに対して、50mlのぬるま湯にクエン酸を5g溶かして使いましょう。作り方はレモン汁と同じです。口に入れるものですので、クエン酸は食用のものを使うように気を付けましょう。

果物の中では比較的酸が強いオレンジ果汁ですが、果汁のままでもジュースに加工したものでもリンネットの代わりにチーズを作ることができます。オレンジジュースは固まるのがやや遅くなりますが、どこでも簡単に手に入るので代用するのにとても便利です。

オレンジ果汁でチーズを作る場合はレモン汁と同じ分量で大丈夫ですが、オレンジジュースの場合は500mlの牛乳に200mlのオレンジジュースを加えるようにしましょう。

オレンジだけでなく、酸が強いグレープフルーツもレンネットの代用品として活躍します。作り方はレモン汁で作る場合と変わらず、分量はオレンジ果汁やオレンジジュースで作る場合と同じです。

今までに紹介したような代用品も手に入らない場合は、ヨーグルトを使ってチーズを作るのがおすすめです。ヨーグルトをそのままキッチンペーパーを敷いたザルに入れて、ひと晩冷蔵庫で濾すだけで簡単にチーズが出来上がります。濾す時に塩を入れておくと、さらに風味豊かなチーズになります。

レンネットはなかなか手に入れづらい材料ですが、代用品でも簡単にチーズを作ることができます。レンネットや代用品で作ったチーズにさらに手を加えればモッツァレラチーズも作れますし、ホエーを利用すればリコッタチーズを作ることもできます。身近な代用品を使って、自家製チーズを楽しんでください。