つぶ貝の人気レシピ集！煮付け・焼き物などの和食からイタリアンまで！

主に北海道や青森で穫れるつぶ貝は、コリコリとした食感と独特の旨味が人気の貝類です。つぶ貝と言えば刺身や煮物、バター炒めや焼き物などで食べられることが殆どですが、実は和食以外にもイタリアンや韓国料理の食材として使用されることも珍しくありません。

そこで、本記事ではこのつぶ貝を使った人気レシピを紹介します。殻付きつぶ貝の捌き方や肝醤油の作り方をはじめ、イタリアンの定番であるパスタやガーリックオイルソテーなど、各ジャンルの人気レシピをまとめました。

つぶ貝を刺身で頂くには、捌き方に対する知識が必要になります。知っての通りつぶ貝は殻の中に身が入っている貝ですので、まずはこの殻の中から身を取り出さなければなりません。この取り出しの際に正しいやり方をしないと、つぶ貝の身が途中で切れてしまうのです。

詳しくは動画で説明しているのでそちらで確認していただきますが、身を取り出したら「あぶら」と呼ばれる唾液腺を取り除く処理を行います。これが終われば後は捌いて刺身にするだけです。その際につぶ貝の肝を醤油で溶き、肝醤油を作るとより一層美味しく頂けます。コリコリとした食感とつぶ貝ならではの旨味を、思う存分堪能してください。

【材料】

• つぶ貝…20個
• 水…1L
• 酒…100cc
• みりん…50cc
• 醤油…50cc
• めんつゆ…50cc
• 砂糖…大さじ3
• 一味とうがらし…適宜
• おろし生姜…適量

1. つぶ貝以外の材料を全て混ぜ合わせて煮汁を作る。
2. 青つぶ貝を約10分茹で、水に落として冷ます。
3. 青つぶ貝のアブラ（唾液腺）を取り除く。
4. 鍋に青つぶ貝を入れて、煮汁を加え火にかける。
5. 沸騰したら弱火にして2時間程煮込む。
6. 火を止めて、自然に冷ましたら出来上がり。

最もポピュラーなつぶ貝の食べ方はこの煮付けでしょう。つぶ貝のレシピを探すと、8割方はこの煮付けのレシピがヒットする筈です。手順に関しては特に何も難しいことはありません。煮汁の分量を自分好みの味付けに配分し、後はただじっくりとつぶ貝を煮込むだけという極めてシンプルな料理です。

ただし、こちらもつぶ貝のアブラ（唾液腺）を取り除くことは必至です。つぶ貝を食べると酔っ払うという話を聞きますが、これはこの唾液腺を一緒に摂取してしまうことに原因があります。よってつぶ貝を調理する際は、必ずアブラを取り除く必要があるということを覚えておけば間違いありません。

【材料】

• つぶ貝…お好きな量
• 塩…水1Lに対して塩大さじ2杯

1. 沸騰したお湯に塩を投入
2. 沸騰したらつぶ貝を入れる
3. 5分ほど茹でたら完成。

続いて紹介するレシピはツブ貝の塩ゆでです。沸騰したお湯に塩を入れ、ツブ貝を茹でるだけという極めてシンプルな料理です。素材そのものの味を確かめるなら、やはりシンプルな塩味が一番です。塩ゆでされたつぶ貝に一口齧りつくと、これでもかと言わんばかりに濃厚な旨味が口の中一杯に拡がります。

ツブ貝とよく似たバイ貝だと塩ゆでで食べられることも多いのですが、つぶ貝は刺身や焼き、煮付けで食べられることが殆どで、塩茹では割りと珍しい調理法であると言えます。ですが、塩ゆででもツブ貝の美味さを充分に引き出すことが可能です。せっかくですのでこの機会にぜひ一度試してみてください！

【材料】

• 塩サバ(市販) …1パック
• つぶ貝…7〜8個
• 米…1合
• 水…180cc
• 醤油…大さじ2
• みりん…大さじ1
• 和風だし(顆粒)…大さじ1
• 塩…適量
• 胡椒…適量
• 青ねぎ…お好みで

1. 炊飯器に米と水、みりん、醤油、和風だし、塩、胡椒を入れ、軽く混ぜる。
2. つぶ貝と鯖の塩焼きをのせ、通常炊飯で炊く。
3. 炊けたら軽くまぜ、器に盛り、お好みで青ねぎをかけて完成。

こちらは炊飯器を使用したお手軽炊き込みご飯の作り方です。動画では帆立貝が使用されていますが、貝であればどのようなモノでもOKとのことなので、ここではほたてをツブ貝に置き換えてレシピに起こしてみました。

作り方は超簡単で、炊飯器の中に必要な調味料を投入したら、後はサバの塩焼きとツブ貝を投入して炊き上げるだけでOKです。しかしながら、その仕上がりは極めて本格的であり、まるで極上の漁師めしを頂いているかのような印象を受けることでしょう。

また、炊飯器の代わりに土鍋を使って炊き上げることで、より一層ふっくらとした仕上がりになるとのことです。塩鯖の代わりに旬の魚を使ってみるのも良いでしょう。

【材料】

• 青つぶ貝…150g
• 玉葱…1個
• バター…30g
• ポン酢…大さじ1
• レモンペパーミックス…適量

1. 青つぶ貝（下処理済）と玉ねぎを切り分ける。
2. フライパンを温めてバターを溶かす（弱火）
3. 青つぶ貝を加え、混ぜ合わせバターに絡めて馴染ませる
4. 玉ねぎを加えて、全体的に混ぜ合わせながら炒める （半透明になるまで）
5. ポン酢を加えて、強火で一気に全体的に煮絡める。
6. 更に盛り付けたら出来上がり。

バター焼きはツブ貝の鉄板レシピの1つです。貝類とバターの組み合わせ自体が最強で、これはどの様な貝類に置いても変わりません。手順も極めて簡単で、下処理を済ませたツブ貝をバターで炒め、ポン酢を絡めれば完成です。お好みで青ネギを乗せても良いでしょう。バターの風味とポン酢のサッパリ感が見事にマッチする一品です。

ツブ貝の旨味をたっぷりと吸い込んで、里芋がこの上ない美味さとなります。里芋の旨味吸収力は既にイカとのコンビで実証済みですが、ツブ貝もイカ同様に里芋との相性が抜群です。THE 和食といった王道の煮物が食べたい方は、ぜひこのレシピをマスターしておきましょう！

【材料】

• 真ツブ貝（むき身）…適量
• 醤油…適量
• ニンニク…2片
• トマト…適量
• オリーブオイル…材料が浸るくらい
• バター…適量
• タイム…2～3本
• バケット…お好みの量

1. 真ツブ貝とトマトを一口サイズに切る。
2. 真ツブ貝を醤油でもみこみ、下味をつける。
3. ニンニクを荒みじん切りにする。
4. スキレットに真ツブ貝・ニンニク・トマトを入れて、オリーブオイルを注ぐ。
5. タイムを乗せて、真ん中にバターを添える。
6. オリーブオイルがグツグツして、バターが溶けたら完成。

スペイン料理の中でも最もポピュラーなアヒージョ。ツブ貝のアヒージョは中でも定番の人気を誇る一品です。ツブ貝の旨味がたっぷりと染み出たオイルに、バケットを浸して頂く瞬間こそが至福のひとときです。

【材料】

• ニンニク…小さじ1
• 唐辛子…1本
• つぶ貝の塩辛…80g位
• ミニトマト…10個位
• パスタ…150g
• オリーブオイル…少々
• 塩…適量

1. フライパンでニンニクと刻んだ鷹の爪でオリーブオイルに香りを付ける。
2. ツブ貝の塩辛を投入し、その後半分にカットしたミニトマトを入れる。
3. トマトを潰しながら、果肉とソースを一体化させていく。
4. 刻んだパセリを入れ、ソースにとろみが付いてきたら一度火を止める。
5. 茹でたパスタと茹で汁を少し加えて煮込む。
6. オリーブオイルを加えて混ぜ合わせたら皿に移して出来上がり。

続いてはイタリアンのレシピを紹介しましょう。こちらは磯福と呼ばれるツブ貝の塩辛を使ったパスタです。和洋折衷な一品ですが、しっかりとイタリアンテイストを活かした仕上がりとなっております。イタリアンといえばオリーブオイルは欠かせませんが、ツブ貝はこのオリーブオイルやトマトとの相性が抜群なのです。

【材料】

• 刺身用つぶ貝…お好みで（10匹くらい）
• ミニトマト赤黄…適量
• ベビーリーフ…適量
• クレソン…適量

• サラダ油…50ml
• ごま油…50ml
• ニンニクペースト…小さじ1
• 砂糖…小さじ1
• しょうゆ…大さじ1
• レモン果汁…大さじ1
• 小葱のみじん切り…大さじ3
• 塩…ひとつまみ
• 一味唐辛子…お好みで

1. カルパッチョソースの材料をボールに合わせて、よく混ぜて乳化させる。
2. プレートにつぶ貝と付け合わせのベビーリーフ、ミニトマト、クレソンを飾る。
3. カルパッチョソースをかけ、塩や一味唐辛子でお好みの味に調整したら出来上がり。

続いてもイタリアンの代表的一品料理です。イタリアンの定番「カルパッチョ」は、日本でも広く親しまれている料理です。イタリアンの場合は牛ヒレ肉を使う料理ですが、日本ではこれを魚介類に置き換えるのが主流です。まぐろや鯛が有名ですが、ここではメインをツブ貝に置き換えたレシピを紹介してみました。

続いてはおツマミとしても大人気のツブ貝のパセリガーリックソースです。ガーリックの濃厚な香りとコリコリとした食感、そしてツブ貝の磯の香りが口一杯に拡がります。

こちらはツブ貝をスープにしてみたというレシピです。作り方もとても簡単なのですが、ツブ貝の味がしっかりと染み出していて、思いの外美味しいと評判です。

安心安定のガーリックオイル炒めもハズせません。ニンニクとオリーブオイルという不動の組み合わせで、シンプルにツブ貝を炒めています。おかずとしては勿論、ワインやウイスキーのツマミとしても最高です。

【材料】

• つぶ貝…150g
• 玉ねぎ…大1個
• ニンニク…2個
• 生姜…30g
• ししとう…3本
• きのこ…50g
• トマト缶…400g
• ココナッツミルク…400g
• 水…200ml
• クミンシード…大さじ2
• シナモンスティック…1本
• ターメリック…小さじ2
• コリアンダー…小さじ2

1. ニンニク、生姜、ししとうをみじん切りにする。
2. 玉ねぎをスライスし、ツブ貝を適当な大きさに切る。
3. フライパンにオリーブオイルを油をひき、クミンシードを投入する。
4. ニンニク、生姜、ししとう、シナモンスティックを入れる。
5. 5分程炒めて、香りがついたら玉ねぎを投入する（途中で塩を一振り）
6. 玉ねぎの色が変わったらきのこを加えて更に炒める。
7. ツブ貝、ココナッツミルク、トマト缶、そして水を加える。
8. 20分程煮込み、塩で味を整えたら完成。

王道のスパイスカレーで、ツブ貝の旨味が見事カレーに染み出しています。貝類のカレーならではの美味さ溢れる一品です。

【材料】

• 長ネギ…1/2本
• 玉ねぎ…1/4個
• ニンジン…1/3個
• きゅうり…1/2本
• つぶ貝…適量
• そうめん…100g

• コチュジャン…大さじ1
• 酢…大さじ2
• ごま油…大さじ1
• しょうゆ…大さじ1/2
• 砂糖…大さじ1
• 一味唐辛子…大さじ2
• すりおろしニンニク…大さじ1
• 梅エキス…大さじ1
• すりごま…適当

1. 長ネギ、玉ねぎ、にんじんを千切りに、きゅうりは半分を斜めに切る。
2. 長ネギの辛味を抜くため、水に15分漬ける。
3. ヤンニョムの材料を全て混ぜ合わせる。
4. お湯が沸騰したら素麺を入れる。
5. 表示時間の通りに茹でた素麺を冷水に3～4分浸し、その後数回流水で流す。
6. 野菜とつぶ貝にヤンニョムを入れて混ぜ、皿に盛り付けたら出来上がり。

お隣韓国でもツブ貝は非常にメジャーな食材です。このレシピは韓国でも非常にメジャーな料理のレシピだそうで、甘酸っぱいタレで和えた野菜とツブ貝を素麺と共に頂きます。

【材料】

• つぶ貝…お好きな量
• 玉ねぎ…適量
• きゅうり…適量
• 人参…適量
• ねぎ…適量
• 赤キャベツ…適量
• ゆでたまご…1個
• 白ごま…適量

• コチュジャン…大さじ2
• とうもろこし粉…大さじ2
• しょうゆ…大さじ2
• 酢…大さじ2
• オリゴ糖…大さじ2
• みりん…大さじ1
• 砂糖…大さじ1
• ごま油…大さじ1
• ネギニンニク…大さじ1

1. 野菜を全て適当な大きさにカットする。
2. タレの材料を全て混ぜ合わせる。
3. タレの中に野菜とつぶ貝を入れて皿に混ぜ合わせる。
4. 皿に盛り付け、白ごまを振りかけたらゆで卵のスライスを飾って出来上がり。

こちらも先程紹介した素麺同様韓国の料理です。ピリ辛な和え物として仕上げられていますので、お酒のツマミとしても合いそうです。

燒酒螺は台湾の有名なローカルフードです。ピリッと辛い定番の屋台飯ですが、ビールとの相性がずば抜けてよく「コレ一皿あれば何杯でもビールが呑める！」とも言われています。

定番の和食をはじめ、イタリアンから台湾料理までさまざまなツブ貝料理のレシピを紹介してきました。どれも簡単なレシピばかりですので、この機会にぜひこれら人気レシピをマスターしてください！