低脂肪乳のカロリー・糖質と栄養！牛乳との違いを比較

スーパーやコンビニでは、一般的な牛乳の他に「低脂肪乳」や「無脂肪乳」と表記されたものを見かけます。これら表記の違いには、一体どの様な意味があるのでしょうか？

そこで、本記事では低脂肪乳・無脂肪乳・牛乳などに表記が分けられている意味や、カロリー及び糖質についての調査を行いました。また、コンビニなどで販売されているメーカー別の牛乳についても詳しく紹介します。

パッケージに牛乳と表記するためには、いくつかの規約をクリアしなくてはなりません。ここでは牛乳ではなく低脂肪乳と表記される基準について説明していきます。また、低脂肪乳の糖質やカロリー、栄養素も併せて紹介していきます。

スーパーやコンビニの牛乳コーナーの陳列を見てみると、牛乳と表記されていない商品があります。その理由は、2001年に公正競争規約が改正され、低脂肪乳が牛乳として表記できなくなったからです。低脂肪乳と定義されるのは、8％以上の無脂肪固形分を含み、乳脂肪酸が1％前後の商品です。

種類別でいうと低脂肪乳の生産方法は原材料に生乳と乳製品（バター、脱脂粉乳、スキムミルク）などを使用して加工品となるため、加工乳となります。

低脂肪乳100mlあたりのカロリーは約58kcalで糖質は約6gです。一般的なコップ（200ml）で低脂肪乳を飲むと、116kcalとなります。このカロリーは飲料水の中でも少し高めですので、ダイエット中の方は注意して飲みましょう。

糖質については、乳糖（別名ラクトース）という糖質の主成分が低脂肪乳には含まれています。そのため、低脂肪乳にも糖質の数値がでています。

生乳が含まれている割合によって、栄養の含有量にも違いがあります。一般的に販売されている低脂肪乳は、タンパク質、カルシウム、ビタミンB2、飽和脂肪酸は栄養素の含有量は多めです。

他にも脂質や鉄分などの成分も含まれていますが、含有量は少なめです。もしダイエット中などで脂質を気にかけている方は低脂肪乳をおすすめします。

低脂肪乳の味は牛乳よりもあっさりとしています。一部で「まずい」との声もありますが、これは乳糖量が少ないため薄味に感じることが原因です。また、低脂肪乳は配合された乳製品、メーカーによって味わいなど変わることがあります。そのため、どの低脂肪乳が自分に合うのか飲み比べてみると良いかも知れません。

低脂肪乳や牛乳の他には無脂肪乳、低脂肪牛乳、乳飲料などがあります。ここでは低脂肪乳と比較し、カロリーと糖質がどれくらい含まれているか調査します。

低脂肪乳と牛乳を比較してみると、一番の違いは脂肪分が牛乳より少ないことです。牛乳の原材料は生乳を100％使用し、無脂肪乳固形分8％以上乳脂肪分3％以上の商品です。対して低脂肪乳は脂肪分1%前後ですので大きく差があります。

他にも栄養の含有量に違いがあり、低脂肪乳はビタミンB2、カルシウム、タンパク質などが多く、牛乳はビタミンD、ビタミンBなどが多く含まれています。そして食品に含まれる糖質の吸収度合いを示すGI値は、低脂肪乳の方が牛乳より高いという結果が出ています。

牛乳100mlあたりのカロリーは約65kcalで糖質は5gです。低脂肪乳のカロリー、糖質量を100mlで比較すると、カロリーは低脂肪乳より約7kcal高めになりましたが、糖質は約1g低めでした。牛乳のメーカーによって糖質量に多少違いがありますので、確認してから購入しましょう。

低脂肪乳と無脂肪乳を比較すると、一番の違いはカロリーが無脂肪乳より多めです。無脂肪乳は原材料が生乳と乳製品でなおかつ、無脂肪乳固形分が8％以上含まれる割合によって決まります。脂肪分は低脂肪乳も1%前後ですので差はさほどありませんが、摂取カロリーを抑えて飲みたい方には無脂肪乳がおすすめです。

無脂肪乳100mlあたりのカロリーは約38kcalで糖質は約5gです。低脂肪乳と比較すると糖質量は同じですが、カロリーは低いです。販売メーカーによってカロリー値に違いがあるので購入するときには、よく確認して下さい。

低脂肪乳と乳飲料の一番の違いは、生乳や乳製品以外の原料を使用しているのかどうかです。乳飲料は生乳や乳製品の主原料の他に乳製品以外（カルシウム、コーヒー果汁など）を加えて作られたものです。

乳飲料はカルシウムやビタミンなどを加えて栄養素を増やしたりしています。また、コーヒーや果汁などを加えることで、味に変化を作ることができます。乳脂の摂取を抑えながらも十二分に牛乳の栄養を摂ることが可能です。

乳飲料100mlあたりのカロリーは約50～60kcalで糖質は約7～9gです。低脂肪乳と比較してみると、カロリーは同じ程度で、糖質は少し高めとなりました。

低脂肪乳との違いはカルシウム、鉄分の含有量の差です。低脂肪乳は豆乳の約7倍カルシウムが多く含まれ、鉄分は約60倍少ないといわれています。したがって、摂取したい栄養成分によって飲み分けると良いでしょう。豆乳は無調整豆乳（加工されていない）、調整豆乳（加工されている）の2種類が販売されています。

無調整豆乳100mlあたりのカロリーは約46kcalで糖質は2.9gです。調整豆乳100mlあたりのカロリーは64kcalで糖質は約4.5gになります。低脂肪乳100mlあたりのカロリーは約58kcalで糖質は約6gですので、無調整豆乳はカロリー、糖質共に数値は低めです。調整豆乳はカロリーは高めで、糖質は同じ程度の結果になりました。

無調整豆乳にはメーカーによって糖質が100mlあたり約1gの商品もあります。糖質制限を行っている方には無調整豆乳がおすすめです。

さまざまなメーカーが低脂肪乳や低脂肪牛乳を販売しています。この項目ではそれらメーカーが販売している低脂肪乳、低脂肪牛乳の特徴、カロリーや値段を口コミと併せて紹介します。

ローソンの鉄分とカルシウムが摂れる低脂肪乳は、普段不足しがちな鉄分とカルシウムの2つの栄養素を、1日コップ2杯で摂れる低脂肪乳です。1口目は鉄分を含んだ風味がしますがさほど気にならず、控えめな口当たりで後味もスッキリしています。

牛乳と比べてコクはありませんが、丁度良い甘みがあってゴクゴクと飲めます。価格もお手頃でおすすめです。

価格は1000mlで141円です。カロリーは100mlあたり約37kcal、糖質量は約5gで、鉄0.85mg、カルシウム85mgが摂れます。

セブンイレブンの低脂肪牛乳は生乳を100％使用しています。乳脂は取り除いているので、ほんのりとした甘味がありながら喉越しは爽やかです。そのため、毎日飲んでも飽きがこない風味に仕上がってます。

また、栄養分を十分に残しながら乳脂肪分だけをカットしており、カロリーを過剰に摂取しなくてすむので、ダイエットを考えている人には特におすすめです。

価格は1000mlで162円です。カロリーはコップ1杯（200ml）で85kcal、糖質量は約10.3gになります。他の栄養素としては脂質1.9g、タンパク質6.6g、ナトリウム85mgが含まれています。

スターバックスのカスタマイズドリンクは低脂肪タイプ、無脂肪乳、牛乳、豆乳に変更することが可能です。味が薄く少し物足りない低脂肪乳でも抹茶やチョコミント、キャラメルなどを混ぜて、いろんな旨味を出せます。

無料と有料がありますが無料でも多くの種類があり、おいしく召し上がれます。是非、自分の好みに合ったスタバのカスタマイズを試してみてください。

カロリーはカスタマイズの種類やアイスかホットによって異なります。例えばスターバックスラテのSサイズでホットだと約170kcal、糖質約11.9gです。アイスだと約96kcal、糖質約8.5gと、ミルクや豆乳に比べてカロリーと糖質が大幅に減少します。

価格もカスタマイズの種類やサイズによって違いますが、スターバックスラテのSサイズで340円です。

低脂肪乳のカロリーや糖質と栄養を調査し、牛乳との違いも比較してまとめました。低脂肪乳は100%生乳ではなく、原材料に脱脂粉乳等の乳製品を添加し、脂肪量を減らして加工しています。ですから、牛乳と比べ、カロリーや糖質が低いのです。

カロリーが低い低脂肪乳を使用し、ヘルシーなお菓子やカッテージチーズなどを作ってみても良いでしょう。近年の低脂肪乳は生乳100%の牛乳に負けず劣らず栄養もあり、美味しいのでおすすめです。この機会にぜひ試してみてください！