料理酒の正しい保存方法【未開封・開封後】賞味期限はどのくらい?

料理酒の正しい保存方法について解説!開封前と開封後のそれぞれの賞味期限の違いや保存方法も詳しく説明します。また、料理酒の種類や清酒との違いも載せています。他にも料理酒を活かしたおすすめのレシピも紹介します。

料理酒の正しい保存方法【未開封・開封後】賞味期限はどのくらい?のイメージ

目次

  1. 1料理酒の正しい保存方法を解説!
  2. 2料理酒の種類
  3. 3料理酒の賞味期限
  4. 4料理酒の保存方法
  5. 5料理酒を活かしたおすすめレシピ
  6. 6料理酒を正しく保存して料理に活用しよう!

料理酒の正しい保存方法を解説!

煮ものに料理酒を入れる写真

料理酒は、和食に多く使われ、食材そのものの味を引き立たせるために、効果的な調味料です。食材の臭みを消したい場合や、すっきりとした味にしたい場合によく使用されます。しかし、温度や光の影響を受けやすい調味料であるため、保存方法に気を付けていないと、品質や風味が落ちてしまいます。

料理酒の種類

料理酒は、清酒タイプと合成清酒タイプ、加塩料理酒の3種類に大きく分かれています。一般的に使用される料理酒は、食塩を添加した加塩調味料を指します。清酒と合成清酒は、製法が途中まで同じで、成分的に清酒に分類されます。

清酒と合成清酒

清酒とは、日本酒のことで、お酒になります。一方、合成清酒は、清酒によせて作られた料理用のお酒になります。製法方法は途中まで同じですが、合成清酒の場合は清酒の成分以外に、醸造アルコールや香気成分、アミノ酸などを添加したものを指します。どちらも、酒税の対象になります。

ー飲用の清酒との違い

清酒には、料理用清酒と飲用清酒がありますが、どちらも合成清酒と比べると料理との相性がいまいちです。清酒は、料理酒より香りが引き立ちます。しかし、旨味成分が少なく、飲むことを重視して作られているので、料理にはあまり適しません。

合成清酒は、中に含まれるアミノ酸などの成分により、料理のコクと旨味を引き立たせてくれます。また、他の調味料とのバランスをとる役割も担ってくれるため、カドがなく、まろやかな味付けにしてくれます。合成清酒はアミノ酸のおかげで、清酒よりもさらに美味しい料理へと仕上げてくれる調味料になります。

加塩料理酒

正方角の小さい塩の塊で「塩」と書かれた文字

加塩料理酒は、主に家庭でよく使用される料理酒になります。無塩の清酒に対して、加塩料理酒には名前の通り塩が含まれており、料理を美味しくすることを目的に作られた清酒のことを指します。食塩が入っている分、味付けが難しくなるため、塩分過多には注意しましょう。

加塩料理酒は、醗酵調味料に分類され、清酒よりも安く購入することができます。清酒に塩を加えることで、非飲用のお酒という扱いになり、酒税対象外となるためです。清酒や合成清酒と比べて、清酒成分の配合量が少なくなるため、風味が弱くなりますが、代わりに食材の旨味を引き立たせてくれます。

その他の料理酒

お皿に注がれた液体調味料とそのボトル

メーカーによっては、日本酒には賞味期限が存在しないため、古くなった日本酒を料理酒として使用しても問題ないとしています。しかし、賞味期限がないとはいえ、発酵が進むにつれて悪くなってしまうこともあり得るため、状態確認はしっかりと行いましょう。

料理酒の賞味期限

料理酒の賞味期限は、開封前と開封後では、期間が異なります。商品の容器には、賞味期限の記載もありますが、これは開封前の賞味期限になります。

未開封の場合

未開封の料理酒の場合は、約9か月から1年の保存が可能です。未開封での保存期間中に、沈殿物が生じたり、色が濃くなったりすることがあります。しかし、品質上は何も問題ありません。ただし、保存方法には注意しなければなりません。

開封後の場合

開封後の料理酒の場合は、開封した日から約2か月の保存が可能です。液体調味料は、開封後何か月も残ってしまうことが多いですが、風味や品質を維持するために、使いきれるサイズの容器を選ぶようにしましょう。

黄みがかった料理酒は使用できる?

波紋と跳ね返った水滴

料理酒は、もともと無色透明ではなく、アルコール酵母の旨味成分によって、少し黄みがかった色をしています。アルコール酵母は、日光や熱に反応して、次第に黄色く変色させる性質があります。そのため、購入当初より黄色みが増していた場合であっても、正しい保存方法ができていれば、品質には何の影響も出ません。

ただし、明らかに黄色や茶色に変色している場合は、廃棄するべきです。また、異臭がする場合も、同様に廃棄しましょう。

料理酒の保存方法

料理酒の保存方法についても、開封前と開封後では、それぞれ異なります。保存方法を誤ってしまうと、変色や品質劣化が進行してしまいます。正しい保存方法を身に付け、美味しい料理作りに活かしましょう。

未開封は常温保存

収納庫に保存された調味料

未開封の料理酒は、直射日光の当たらない冷暗所で常温保存します。料理酒にはお酒の成分以外にも、調味料成分が入っています。そのため、日光に当たる場所や高温の場所で保存すると、色の変色や成分の変質、風味喪失につながってしまいます。できることなら、未開封であっても、冷蔵庫で保存しましょう。変色や品質劣化を、さらに抑えることができます。

開封後は冷蔵保存

冷蔵庫を開けている

開封後の料理酒は、冷蔵庫に立てて保存します。料理酒は、もともと温度変化に弱い調味料で、開封後は、さらに影響を受けやすくなります。そのため、冷蔵庫のような冷所に保存することで、変色や品質劣化を防ぐことにつながります。また、保存時には、アルコールが飛ばないように、しっかりとキャップを閉じるように注意しましょう。

保存する際の注意点

赤い色鉛筆で書かれたバツ印

料理酒は、温度変化の影響を受けやすいため、開封前と開封後のどちらであっても、直射日光や紫外線からは避ける必要があります。

料理酒を活かしたおすすめレシピ

料理酒には、素材の臭みを消す役割と素材を柔らかくする役割、味を染み込みやすくする役割があります。また、コクや旨味を引き出す役割、旨味を食材に閉じ込める役割もあります。この役割をうまく利用して、ワンステップ先の料理に活かしてみてください。

料理酒を入れるタイミングは、他の調味料よりも先になります。料理の基本の「さ・し・す・せ・そ」で順番を覚えると、簡単です。

あさりの酒蒸し

【材料】

  • あさり200g
  • ねぎ1/4本(小葱でも可)
  • 料理酒50cc
  • 生姜小さじ1

【作り方】
  1. あさりを塩抜きをし、ざるに上げる。
  2. ねぎは薄い斜め切りにする。(小葱の場合は2mm幅くらいに刻む)
  3. 小鍋にあさりと料理酒と生姜を入れて蓋をし、中火にかける。
  4. 貝が開いたら、ねぎを加えてさっと火を通す。
  5. お皿に盛りつけて完成。

酒蒸しは、料理酒が素材の味を存分に引き出してくれる料理です。調理のポイントは、蒸し過ぎないことです。蒸し過ぎてしまうと、あさりは固く、小さくなってしまいます。また、ねぎにも火を通し過ぎないように注意します。貝類に限らず、魚介なら何でも酒蒸しと合うため、あさり以外にも挑戦してみてください。

鯛のアラで作るお吸い物

【材料】

  • 鯛のアラ1尾分
  • 塩小さじ1
  • だし袋1袋
  • 水300cc
  • 料理酒100cc
  • ねぎ(小葱でも可)

【作り方】
  1. 鯛のアラの下処理を済ませる。
  2. アラ全体に塩をまぶして10分ほど置く。
  3. 熱湯をかけて臭みを取る。
  4. 鍋に水を入れて火にかけ、だし袋でだしを取る。
  5. だしの取れた鍋に、料理酒と鯛のアラを入れ、10分程煮る。
  6. ねぎを入れて、軽く火が通ったら、器に盛りつけ完成。

鯛のアラのお吸い物は、お味噌を入れるアラ汁とは少し違い、鯛の旨味が広がる、すっきりとした味になっています。調理のポイントは、煮ている最中に出る灰汁をこまめに取り除くことです。灰汁は素材の旨味を消し、苦みを出してしまうため、大切な作業です。旨味も栄養も満点な上、体が温まる料理ですので、寒い季節におすすめの一品です。

料理酒で作る鍋

【材料】

  • 料理酒400cc
  • 料理酒大さじ1/2(下処理用)
  • 水300cc
  • 豚バラ400g
  • 生姜30g
  • 白菜3~4枚
  • 人参1/2
  • 大根1/8

【作り方】
  1. 豚バラに料理酒(大さじ1/2)をかけて、少し置いておく。
  2. 生姜を細切りに切る。
  3. 白菜を一口大に切る。
  4. 人参と大根はピューラーで薄く切る。
  5. 鍋に料理酒(400cc)を入れて、沸騰させる。
  6. そのまま2分程沸騰させ、アルコールを飛ばす。
  7. 水を加えて再度沸騰させる。
  8. 食材を加えて蓋をし、ひと煮立ちさて完成。

調理のポイントは、灰汁をこまめに取ることです。この料理は、だしを使わず、料理酒と水のみのシンプルな鍋料理です。料理酒が食材の旨味を閉じ込めてくれるため、素材の味そのものを存分に味わうことができます。野菜鍋以外にも、魚介鍋としても相性が抜群です。ぜひ自己流の料理酒鍋で食べてみて下さい。

料理酒を正しく保存して料理に活用しよう!

お皿に注がれる液体調味料

料理酒は、開封前と開封後で、保存期間や保存方法が異なります。開封前は、冷暗所での常温保存を行うことで、約1年品質を保つことができます。開封後は、冷蔵庫に入れて、2か月以内には使い切るようにしましょう。

正しい保存方法を身に付け、品質を保ったまま料理に使うことで、より美味しい料理に仕上がるはずです。料理酒のタイプによっても、成分が変わってくるので、使い分けて料理するのも面白そうです。名脇役の料理酒を使いこなして、料理上手への道に活かしてみてください。

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