羊羹の賞味期限まとめ!未開封・開封後の日持ちは?正しい保存方法も解説

羊羹には様々な種類がありますが、製造方法などによって賞味期限の長さは異なってきます。羊羹の美味しさを保つには正しい保存方法を知っておくことも重要です。そこで今回は羊羹の賞味期限から、未開封・開封後の日持ちや保存方法について紹介していきます。

羊羹の賞味期限まとめ!未開封・開封後の日持ちは?正しい保存方法も解説のイメージ

目次

  1. 1羊羹の賞味期限は種類や開封状態で違う?
  2. 2羊羹の種類と賞味期限
  3. 3羊羹の賞味期限が長い理由
  4. 4羊羹の正しい保存方法
  5. 5羊羹の賞味期限や保存方法を知って美味しく食べよう!

羊羹の賞味期限は種類や開封状態で違う?

お中元やお歳暮など季節の贈り物に最適な羊羹は日本を代表する和菓子のひとつとしても知られていますが、最近ではその種類もバリエーションに富んでいます。和菓子離れが進んでいる若い世代からも大変人気があるので、現在でもたくさんの人から愛され続けています。

和菓子の中でも特に人気のある羊羹はコンビニやスーパーなどでも簡単に購入することができますが、一度で食べ切れず残ってしまったりうっかり賞味期限を過ぎてしまうといったケースも少なくありません。そこで今回は羊羹の賞味期限から、未開封・開封後の日持ちや正しい保存方法などについて詳しく紹介していきます。

羊羹の種類と賞味期限

羊羹といえば飴状にした小豆を寒天で固めるタイプが一般的となっていますが、その他にもさまざまな種類があります。例えば葛粉に砂糖などを加えて練り込んだ葛羊羹や寒天でこし餡を固めた柔らかい水羊羹は、年齢を問わず幅広い人から親しまれている羊羹です。さつまいもや栗を練り込んだ蒸し羊羹も、贈り物に欠かせない和菓子と言われています。

和菓子の中でも羊羹の賞味期限は比較的長く設定されていますが、羊羹の種類によって風味を保つことができる期間は大きく異なってきます。そもそも商品に記載されている賞味期限は、未開封で常温保存した場合に美味しく頂ける期間です。開封後は日持ちが短くなってしまいますので十分に注意してください。

羊羹の種類

羊羹の種類を知ることは、賞味期限を調べる際にも役立ってきます。羊羹の種類は練り羊羹・水羊羹・蒸し羊羹の3タイプに分けることが可能ですが、市販されている羊羹は冷やして固めた練り羊羹が一般的です。水分が少なく寒天を多く含んでいるのが特徴で、コンビニやスーパーなどでは携帯しやすい食べ切りサイズの練り羊羹も販売されています。

練り羊羹に加えて水羊羹も、大変人気のある和菓子のひとつです。缶などに入れて販売されているケースが多いですが、暑い季節にぴったりの羊羹なのでたくさんの人から親しまれています。小麦粉や葛粉を使って作られている蒸し羊羹は、最も歴史の古い羊羹としても知られています。

未開封の羊羹の日持ち

未開封の羊羹の日持ちは、製造方法や羊羹の種類によってさまざまです。例えば飴状にした小豆を寒天で固めた羊羹の賞味期限は約1年と言われています。一方でさつまいもや栗などを練り込んだ羊羹の賞味期限は長くても1ヵ月ほどとなっているので、直射日光を避けて常温保存しておくようにしましょう。

未開封の羊羹を冷蔵庫で保管しておくと、風味や食感が損なわれてしまうケースも少なくありません。特に水分を多く含んでいる蒸し羊羹は日持ちも良くないので、他の羊羹よりも長期保存に適していないと言われています。糖度によっても賞味期限の長さは異なってくるので、保存の際には十分に注意してください。

賞味期限切れ後

未開封の羊羹の賞味期限が切れてしまった場合には、1年以内に食べ切るのがおすすめです。賞味期限とは未開封かつ正しい保管方法を行った際の美味しく食べられる期間なので、賞味期限を過ぎたからといって羊羹が傷んでしまうわけではありません。しかし、風味や食感などは落ちてしまうので気を付けてください。

賞味期限切れ後の羊羹が日持ちするのは、製造方法に理由があります。羊羹は100度以上で長時間加熱殺菌されているので、腐敗の原因となる雑菌が増殖しにくい和菓子です。また、水とくっつきやすい砂糖が多く含まれているのも理由のひとつと言われています。

開封後の羊羹の日持ち

開封後の日持ちは、未開封よりも短くなってきます。種類や製造方法などによっては1週間ほどでカビが増殖してしまう恐れもあるので、しっかりと密閉して冷蔵庫や冷凍庫などで保管するようにしましょう。砂糖の再結晶化によって食感や風味も損なわれてしまうので、開封後は早めに食べるのがおすすめと言われています。

開封後の羊羹が傷みだすと、カビが増殖して表面がネバネバしてきます。鼻をつくような臭いもしてくるので、誤って食べてしまうと食中毒を引き起こす原因にもなりかねません。口に入れて舌がしびれるような酸味がある場合は完全に腐っている状態なので、ビニール袋などに入れて速やかに廃棄しましょう。

賞味期限切れ後

開封後の羊羹の賞味期限が切れてしまった場合には、数日以内に食べ切るのがおすすめです。特に水分量の多い蒸し羊羹などは日持ちも良くないので、空け口をしっかりと密封したうえで保存するようにしましょう。ただし見た目や臭いなどに違和感がある場合は、食べるのを避けた方が無難です。

手作り羊羹の賞味期限

最近では自宅で羊羹を手作りする人も増えつつありますが、市販されている羊羹のように高温での加熱処理などを行うことは難しいのでどうしても賞味期限は短くなりがちです。お金をかけずに作ることができるという魅力はありますが風味や食感は通常のものよりも落ちやすいので、正しい保存方法をしっかりと理解しておくことが重要となってきます。

手作り羊羹の賞味期限を延ばすためには、常温ではなく冷蔵庫や冷凍庫で保管するのがおすすめです。ラップなどで包んで保管すれば日持ちも良くなりますが、遅くても次の日までには食べ切ってしまうようにしましょう。

羊羹の賞味期限が長い理由

賞味期限の長さにはいくつかの理由があります。羊羹は防腐効果のある砂糖が多量に使われているので、カビなどの増殖の原因となる水分が非常に少ない和菓子です。そのため、他の和菓子よりも賞味期限を延ばすことができると言われています。製造過程で十分な加熱殺菌がされているというのも、賞味期限が長い理由のひとつです。

包装紙や衛生管理の徹底などによって、賞味期限はさらに長く設定されるようになりました。インターネット上の口コミでは30年も日持ちすると言われているようなので、ここからは羊羹の賞味期限が長い理由について詳しく解説していきます。

砂糖の含有量が多い

和菓子を作る際には多量の砂糖を使うことが一般的ですが、その中でも砂糖の含有量が特に多いと言われています。文部科学省が公表している食品成分表によると、通常の羊羹に含まれている砂糖の量は100gあたり67gほどです。砂糖には防腐効果があるので、小豆を炊く際にたくさん砂糖を使う羊羹は賞味期限も長く設定されています。

包材の進化に伴って、賞味期限はさらに長くなりました。以前は竹の皮を使って包まれていましたが現在では加工性や密封性に優れたアルミが使われているので、砂糖の防腐効果を引き立てるために欠かせない存在となっています。自宅で作る際にも活用できるので、是非一度お試しください。

加熱殺菌されている

砂糖の含有量が多い点に加えて十分な加熱殺菌がされているというのも、羊羹の賞味期限が長い理由のひとつです。殺菌処理の際には100度以上の温度で長時間加熱して水分を飛ばすので、未開封であれば1年ほどは風味や食感が損なわれません。雑菌が増殖する心配もないので、多くの製造工場で加熱処理が施されています。

製造工場の技術発展が進むにつれて、加熱処理の精度もより高いものとなりました。国内生産されている商品は衛生管理も徹底しているので、安全性の面においても折り紙付きです。

「30年も日持ちする」のは本当?

羊羹の賞味期限については、インターネット上でもさまざまな意見が出ています。例えば賞味期限切れ6ヶ月以内であれば見た目の変化もなく美味しく食べることができると言われています。種類によっては1年から3年ほど賞味期限が切れていても風味や食感が落ちないという意見もあるようです。

購入者の中には、10年以上賞味期限が切れてしまった羊羹を食べたケースもあります。甘さも見た目も変化がないといった意見や砂糖のシャリシャリした食感があるといった意見など、食べた人によってその評価はさまざまです。ただし、水羊羹は嘔吐や腹痛などを引き起こすボツリヌス菌が繁殖する恐れもあるようなので注意が必要です。

インターネット上では30年ほど日持ちするといった噂も流れていますが、この情報は登山や災害時の保存食として使えるという話がきっかけとなって拡散されたと言われています。商品に記載された賞味期限を大幅に過ぎているものは食中毒になる危険性もあるので、専門家の間では警鐘を鳴らす意見も出ています。

羊羹の正しい保存方法

魅力的な風味や食感を保つためには、いくつかの正しい保存方法を知っておくことが非常に大切です。未開封である場合は常温保存が最適と言われていますが、開封後は冷蔵保存や冷凍保存がおすすめです。特に冷凍保存する際にはしっかりと空気を抜いて保管しておくことで、さらに日持ちを良くすることができます。

自宅でも美味しく食べるためには、正しい保存方法と同様に解凍の仕方も理解しておく必要があります。解凍は食べる前日に冷蔵庫に入れておく方法が一般的となっていますが、ぬるま湯に浸けて暖める方法も解凍に適しているようです。常温で自然解凍する方法もおすすめなので、是非参考にしてみてください。

常温保存

羊羹は直射日光や高温多湿を避けて常温保存するのが基本です。夏のような暑い季節の場合でも室内の温度で保存できると言われていますが、車の中や真夏の屋外などといった炎天下では商品が傷みやすくなってしまうので、購入の際には保管しておく場所に十分気を付けてください。

JISCが定めている日本工業規格や厚生労働省が所管する食品衛生法によると、常温の定義は15度から25度までとなっています。温度の変化が一定で風通しの良い場所に置いておくことも重要と言われており、特に水分を多く含んでいる水羊羹の場合は冷蔵庫での保存が必要不可欠となります。

冷蔵保存

冷蔵庫で保存する場合には、ラップで包んだりジップ付きの袋などに入れてしっかり密封するのがおすすめです。匂いの強い食材の近くに置いておくと羊羹の香りが変わってしまうので注意しましょう。冷蔵庫に入れると食感が硬くなるうえに2日ほどで風味も損なってしまうので、できるだけ早めに食べるようにしてください。

羊羹の種類によっては冷蔵庫での保存に向かない場合もあります。例えば冷やして寒天で固めたものは糖化が起こったりカビが繁殖する可能性もあるので、開封後も風通しの良い場所に置いておく方法が正しいと言われています。

冷凍保存

冷蔵庫と同様に冷凍庫で保存する場合も、しっかりと密封することが大切です。注意しなければいけないのは、冷凍やけすることがあるということです。冷凍やけすると表面の水分が蒸発して見た目や風味に変化が出るので、せっかくの美味しさが失われてしまいます。砂糖が結晶化すると食感も落ちるので、1ヶ月を目安に食べ切るようにしましょう。

賞味期限の短い水羊羹や蒸し羊羹は冷凍保存が最適と言われています。冷凍用の袋などに入れておけば2週間ほどは美味しさを保つことができますが、風味や食感が少しずつ落ちていくので2日から3日以内に食べるのが理想です。

解凍方法

冷凍保存した際には、正しい解凍方法も知っておく必要があります。練り羊羹や水羊羹などを解凍する場合は、常温でゆっくりと自然解凍させるのが一般的です。2時間から3時間ほどで解凍できますが、湿度や気温などによって解凍時間は異なってくるので注意してください。

糖度の高い練り羊羹を解凍する場合には、食べたい分だけ切り分けてから常温で自然解凍する方法がおすすめです。練り羊羹は冷凍庫に入れてもカチカチに凍らないので解凍後も美味しく食べることができますが、再解凍すると風味や食感が急激に落ちるので必要な量だけ解凍するようにしましょう。

羊羹の賞味期限や保存方法を知って美味しく食べよう!

羊羹の賞味期限から、未開封・開封後の日持ちや正しい保存方法などについて詳しく紹介してきました。日本の定番和菓子としても有名な羊羹にはさまざまな種類がありますが、製造方法などによって賞味期限の長さは大きく異なってきます。開封後は日持ちも悪くなるので、しっかりと保存しておくことがとても大切です。

羊羹の美味しさを保つためには、羊羹の状態に合わせて保存方法を変えていくことも重要となってきます。贈り物に欠かせない羊羹は一度に食べ切れず残ってしまうことも多い和菓子なので、今回の記事を通じて羊羹の素晴らしさや正しい保存方法などが少しでも伝われば幸いです。

Thumbもみじ饅頭の賞味期限はメーカーごとに違う?正しい保存方法も紹介 | お食事ウェブマガジン「グルメノート」
Thumbゼリーの賞味期限・日持ちはどれくらい?賞味期限切れは食べられる? | お食事ウェブマガジン「グルメノート」
Thumbジャムの賞味期限は?切れるといつまで大丈夫?おすすめ保存方法も | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

関連するまとめ

新着一覧

最近公開されたまとめ