弱火/中火/強火の火加減はどのくらい?火の強さの見分け方を伝授!

弱火と中火の見分け方を知っていますか?レシピを参考にするとき、弱火や中火と言った火加減を指定されるときがありますが、基本の強さがわからず、上手く調理することが出来ないという経験をされた人もいるかと思います。そこで、料理をするときに使う火加減を「強火」や「とろ火」というワードも加えて検証していきたいと思います。弱火や中火などの基本を知れば、調理をする際に失敗する料理が少なくなるので必見です!

弱火/中火/強火の火加減はどのくらい?火の強さの見分け方を伝授!のイメージ

目次

  1. 1弱火/中火や強火の正確な見分け方を知りたい!
  2. 2弱火/中火の火加減:弱火
  3. 3弱火/中火の火加減:中火
  4. 4弱火/中火より強い「強火」とは?
  5. 5弱火/中火は料理の基本
  6. 6弱火/中火は状態や様子で調整しよう!

弱火/中火や強火の正確な見分け方を知りたい!

料理をするとき、火加減は大切な役割です。火の強さによって、料理が完成したときの見た目や味付けが変わってくるからです。しかし、改めて「弱火・中火・強火」と言われると、どの程度の火加減なのか曖昧だと思います。

そこで、今回は弱火や中火について詳しく調べ、調理するときにどの火加減が美味しい料理を作るか、料理名も実際に出して紹介していきます。また、「とろ火」「無駄火」という聞きなれない言葉だと思いますが、この二つの火加減も合わせて考えていきます。

弱火/中火の火加減:弱火

「とろ火」という火の強さを知っていますか?弱火よりもっと弱い火加減のように想像できますが、調理をするとき必要なのか疑問だと思います。まず、弱火ととろ火はどのくらい火加減が違うのか紹介します。

弱火

「弱火」は、火口となべ底が当たらないくらいの強さを言います。だいたい、火口となべ底の半分くらいの高さが弱火と言われています。IH調理器の場合は温度の設定がメーカなどによって変わりますが、2~3(300W~500W)くらいが弱火になると思います。

多分、弱火の火の強さは、もう少し火力が大きいと感じていた人がいるかもしれません。実際、弱火で料理をするとかなりの時間をかけてじっくり煮込まなければいけないからです。ただ、弱火を使うことによって、味がじっくり浸み込み冷めても旨味のある料理が作れるのは確かだと思います。

とろ火

「とろ火」とは、弱火よりさらに弱い火の強さのことです。「ぬる火」や「とろとろ火」と表現するときもあります。とろ火の語源はあいまいですが、とろとろとゆっくり時間をかけるという意味合いから派生した言葉だと思います。

このとろ火は弱火より火を小さくしなければいけないので、コンロによっては、火が消えてしまうくらい小さくしなければいけないと思います。IH調理器なら火が消える悩みもないので、1(100W)を使います。

とろ火を使う料理としては、煮豆を調理するときやおかゆを温めるときに使うのがおすすめです。何かを長時間煮込むときに使うのがとろ火の役割りだと思います。ただ、とろ火によって、具材に火がきちんと通らない場合もあるので注意してください。

弱火/中火の火加減:中火

次に中火の火加減の見分け方を紹介します。弱火や強火より一番使う火の強さが「中火」だと思います。どんな料理やレシピの中でも中火は必ず使う火加減なので、中火の基本的な火加減を覚えておくと、料理の幅がぐんと広がると思います。

中火

「中火」鍋の底に火が当たるか当たらないかくらいの強さのことを指します。レシピなどで、火の強さの指定がなかった場合は基本的に中火で問題がありません。弱火との見分け方は、鍋の底に火が付けば「中火」、火が付かなければ「弱火」と覚えておくのが良いと思います。

IH調理器なら4~5(500W~1000W)くらいが目安です。ただ、IH調理器は火加減で中火を見分けることが出来ないので、鍋の中の具材などの様子を見て判断するしかありません。また、IH調理器のメーカーなどによっては温度調節が10段階という表示では器具もあるので、説明書を読んで、ワット数を把握するのが良いと思います。

中弱火

実は弱火と中火の中間にあたる「中弱火」という言葉も存在します。さきほど、弱火と中火の見分け方は、なべ底に火がつくかつかないかでよいと書きましたが、中弱火はまさにその間なので、かなりあいまいな火加減の言葉になります。

弱火だと鍋の具材は温まらないし、中火だと焦げてしまうので、そういう時に中弱火という表現を使ってレシピなどを説明していると思います。弱火か中火か迷ったら、中弱火にして中の具材や煮汁の様子を見ながら火加減を判断しても良いと思います。

弱火/中火より強い「強火」とは?

最後に強火の説明ですが、よく言われるのが、鍋の大きさ以上に火を強くしても調理に全く意味がないということです。どんなに火を強くしてもガス代が高くなるだけで、早く水が沸騰することはないのです。この強火の使い方を知ることで、光熱費の節約になると思うのでぜひ覚えてください。

強火

「強火」鍋全体に火が当たることを言います。鍋は様々な大きさがあるので、その鍋に合った火の強さが強火になります。IH調理器の場合、6~8(1000W~1200W)くらいが強火の目安と言えます。強火と中火の見分け方がわかれば、強火で焦げ付くことや中火で時間をかけすぎることも少なくなると思います。

また、強火の利点として、最後の仕上げなどで強火の火加減を使うことにより、料理の美味しさが増すということです。強火にすると焦げ目がついてしまいますが、これをカラメル化反応と呼ぶこともあり、プリンのカラメルのように焦がして、より風味を出す手助けを強火の火加減はしてくれます。

無駄火(最強火)

「無駄火(最強火)」は、無駄に火が鍋からはみ出している火加減のことを言います。無駄火は通称名で、鍋が小さい時この状態になることが多いです。IH調理器はだいたい3200W以上の火力が目安です。

あまり料理では使いませんが、中華料理の最後の仕上げとして、具材の旨味などをぎゅっと閉じ込めるときにこの無駄火を使って調理することがあります。しかし、焦げ付くことが多いので、この火加減を使うなら、注意して調理してください。

弱火/中火は料理の基本

弱火、中火、強火の見分け方が分かったところで、それぞれの火加減が基本となる料理例を紹介します。弱火は和食、中火は洋食、強火は中華のイメージがありますが、とろ火や無駄火も使った5種類の火加減で美味しい料理を作ってみてください。

弱火

弱火は味を浸み込ませたり、煮ものを作る時に多く使います。弱火にすると、鍋の中の具材は殆ど動かず、煮汁がコトコトと少し波打った状態になるだけです。また弱火で調理することによって味の調節がしやすく、焦げ目がついて失敗することがないので、最近では弱火で料理するレシピが多数出されています。

肉じゃがは弱火で調理することによって、野菜に被膜ができ、煮崩れを防ぎます。お肉も固くなりにくく、アクも少しずつですが、すべて出し切ってくれます。麻婆豆腐もコトコトと煮込むことによって、基本的には豆腐の崩れがなくなると思います。

中火

中火はどんな料理を作る時も基本の火加減になります。煮汁が入っている場合だと、フツフツと煮立ち、中の具材は煮だっていることによって軽く動き回ると思います。中火も意外と弱火に近いくらいの火加減なので、多少煮崩れを防ぐことが出来ると思います。

中火を使ったおすすめの料理はチャーハンが一番わかりやすいと思います。弱火にするとベチャっとしたチャーハンが出来上がるし、強火にすると焦げ目がつきすぎたチャーハンが完成してしまいます。中火で手早くチャーハンを作ることによって余計な水分は飛ばし、具材の旨味を残したチャーハンが出来ると思います。

強火

強火で作る料理は、素材の味を閉じ込めたいときに使う火加減です。煮汁はグラグラと沸騰し、中の具材は踊るように動き回ると思います。もちろん、具材によってはすぐ焦げてしまうので、強火の場合は、目を離さず注意しながら調理をするのが基本だと思います。

中華料理や肉・魚料理で強火を使うことが多いと思います。特にお肉は弱火や中火で長時間焼いていると旨味が外に逃げ出す可能性があるからです。ただ、最初から強火で焼くのではなく、料理の仕上げに使うのが有効です。なぜなら、焦げ目をつけるとアミノ酸が化学反応を起こし、香ばしい風味を作り上げてくれるからです。

弱火/中火は状態や様子で調整しよう!

今回は、弱火・中火・強火の見分け方について紹介しましたが、実際自分で認識していた火加減と少しズレていたのではないでしょうか?中火と思っていた火加減が実は強火に近く、料理のほとんどを強火で調理していたと思います。

実は、美味しい料理を作る基本の火加減は「弱火・中火」で作ることが大切です。この二つの火加減を使い分けることによってより美味しい料理が完成します。短時間で作りたいという気持ちもあると思いますが、電子レンジなども活用して、弱火や中火でいつもと違った旨味の効いた料理を作りましょう!

Thumbご飯の炊き方で鍋を使うコツ!火加減・水の量など失敗しない美味しい作り方 | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

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