干し柿の作り方を簡単にするコツ!吊るす時期からカビない保存方法まで

干し柿の作り方は難しいと思っている方も多いですが、実は簡単に作ることが出来ます。今回は美味しい干し柿の作り方のコツや保存方法などを紹介していきます。皮むきの方法から干し柿の食べごろの時期、焼酎や熱湯を使った簡単なカビ対策の方法など、すぐにチャレンジできる干し柿の作り方の情報を集めました。室内で干し柿を作る方法もあるので地域問わず干し柿作りが楽しめます。ぜひチャレンジしてください!

干し柿の作り方を簡単にするコツ!吊るす時期からカビない保存方法までのイメージ

目次

  1. 1干し柿の作り方は意外と簡単!?
  2. 2干し柿を吊るす時期と作り方
  3. 3干し柿作りでカビを防ぐコツ
  4. 4干し柿の食べごろと保存方法
  5. 5干し柿の作り方を参考にチャレンジしてみよう!

干し柿の作り方は意外と簡単!?

昔ながらの保存食としてメジャーな干し柿は、自然な甘味でほっとする味で美味しい和スイーツです。今は買う方が多いですが、自宅でも意外と簡単に作ることが出来ることを知っていますか?今回は干し柿の美味しい作り方や保存の方法などを紹介します。

干し柿は古くから伝わるドライフルーツ

干し柿は、日本では平安時代から続く保存食です。現在はいろいろなフルーツがドライフルーツとして食べられていますが、長い歴史があるの干し柿は昔から家庭の味として愛されているドライフルーツです。日本だけでなく、中国や朝鮮半島、台湾、ベトナムでも作られています。

干し柿は皮を剥いて干すだけ

干し柿の作り方は難しそうだからいつも買ってしまうという方も多いですが、実は干し柿は簡単に自宅で作ることが出来ます。渋柿の皮を剥いて皮むきをして、カビ防止などの処理をして食べごろまで干しておくだけです。少しの手間と放置するだけで甘い干し柿を食べることが出来ます。

渋柿で作るのはなぜ?

干し柿には普通の食用の甘柿ではなく、渋柿を使います。甘柿でも干し柿を作ることが出来ますが、甘柿は小さい物が多くて干した後とても小さくなってしまいます。なので、サイズが大きい渋柿を使うことが多いです。実は甘柿も渋柿も甘味はさほど変わりません。干し柿にすることによって渋柿の渋みが抜けて、甘い干し柿になります。

干し柿を吊るす時期と作り方

干し柿はどのように作るのでしょうか?干し柿の美味しい作り方や干し柿を吊るす最適の時期などを紹介します。室内でも簡単に作ることが出来る作り方もあるのでマンション・アパートなどでも作ることが出来ます。

吊るす時期は寒くなり始めた晩秋

干し柿の吊るす時期は、冬です。干すことで水分をしっかり抜いて作る必要があるため、しっかり風が通りやすく、乾燥している時期で水分が向けやすい時期が最適だからです。ですが、あまり冬の遅い時期だと雪の季節になり、水分が抜けにくくなってしまうので、冬の寒くなり始めた晩秋ごろが最適な時期です。

室内で作る場合は、扇風機や除湿器などである程度の湿度調節が可能なので、雪が降り始めた後も美味しい干し柿を作ることが出来ます。ですが、外気が乾燥してくる頃は室内の湿度調節を常に心がけるように注意してください。

干し柿の材料

さっそく干し柿を作っていきます。庭に渋柿の木があるお家や柿を大量にもらった時などにぜひ試してみてください。揃えるものはとてもシンプルです。今回は30個分の干し柿の材料と道具を紹介します。

  • 渋柿30個
  • ヒモ10m
  • 鍋一杯の水

これだけの材料さえあれば干し柿が作ることが出来ます。特別な薬剤や調味料も必要ありません。用意するヒモは、荷造りに使うビニールひもなどで大丈夫です。干し柿を吊るす際、長さ調節で切るので切っても大丈夫なヒモを用意してください。

作り方①柿の皮むき

さっそく干し柿を作っていきます。まずは渋柿の皮むきです。たくさんの渋柿の皮むきをするのは少々大変ですが、この作業が終わると後は簡単な作業ばかりになります。根気強く皮むきをしてください。

まずは柿のヘタの周辺の皮むきをします。柿の茎の部分は残しておいて、ヘタの部分も小さくしておきます。ヘタの周辺の皮むきが終わったら横の皮むきをします。上部から下に向けて皮むきしても、下から上部に向けて皮むきしてもいいです。やりやすい方向に縦方向に皮むきしていきます。

作り方②吊るし紐に結ぶ

次に渋柿を吊るす準備をしていきます。用意していた10mのひもを60~70cmほどに切り分けて15本のひもを作ります。長いヒモをそのまま使うわけではないので、切ってもいいビニールヒモなどを使うようにしてください。

ヒモを切ったら渋柿をつけていきます。柿のヘタの軸をヒモの両端に結びます。ヒモ1本に対して渋柿が2個付く形になります。ヒモかける方法はもう一つあります。民家の軒下などでよく見られる「つるし柿」という方法です。

つるし柿は、吊るす場所に合わせたヒモの長さを用意します。ヒモに柿の大きさの1.5~2倍の感覚をあけて結び目を作り、結び目を少しほどいて柿のヘタの軸を入れていきます。柿同士が重なってしまうと、カビの原因になってしまうので、感覚をしっかりあけておくのがコツです。

作り方③カビを防止する

ヒモにつけたら、干し柿のカビ防止対策をしていきます。1本のヒモに2個つけた作り方のものは、鍋で沸騰させたお湯を用意します。吊るしたヒモをもって、柿の部分だけグラグラと沸騰した鍋の中に5秒間浸します。この手間を挟む事が、カビが生えず美味しい干し柿を作るコツです。

つるし柿の作り方のものは、鍋につけにくいのでヒモにつける前に焼酎にくぐらせる方法もあります。アルコール度数の強い焼酎でアルコール消毒することでカビを防止できます。ほんの少しくぐらせるだけで大丈夫なので200mlほどの焼酎でも十分足ります。

作り方④風通しがよく、日当たりがいい場所に干す

干す準備が出来たらさっそく柿を干していきます。軒下の風通しがよく、日当たりがいい場所に干します。雨が当たらない場所を選んでください。雨にあたってしまうとカビの原因になってしまいます。1本に2個つける作り方の柿は上下に柿をずらして重ならないように干すのがコツです。

つるし柿の場合も同様です。重ねらないように感覚をあけるのがコツです。鳥やカラスが多い地域の方は、防鳥ネットをつけておくと安心です。ホームセンターなどで売っているネットをつけてください。

作り方⑤皮が固くなったら揉む

干して1週間ほどたったら外皮が固くなってくる場合があります。触ってみて固くなっているようなら、親指と人差し指を使って柿を押すように軽く揉んでください。手のひらに柿を包み込むような形で優しく揉むのがコツです。

さらに5日~1週間ほどたったら、もう一度揉みます。この時は柿の実の中心までしっかり揉みます。この作業をしておくと、外と中の甘みのバラつきが防止されます。しっかり渋みが中まで抜けて、甘い干し柿に仕上がるためのコツです。

作り方⑥食べごろを見極めて回収する

この工程を経て、吊るして3週間ほどで食べごろになるので完成です。柿の種類や気象によっても食べごろの時期は変わってきますが、2週間~3週間ほどが目安です。2週間ほどの干し柿は仲はまだ水分が残ってトロトロで半生状態です。半生食感が好きな方は2週間くらいの時期が食べ頃です。

逆にじっくり干したものは、しっかり水分が抜けて固くなり、実も小さくなっていますが、甘みもギュッと凝縮されています。このしっかり乾燥させたものは「枯露柿(ころがき)」といい、干し柿の表面に白い粉がついてきたら食べごろです。お好みの食べごろの時期で回収してください。

室内で干し柿を吊るす場合

アパートやマンションで外に干し柿を干しづらいお家では、室内でも同じ作り方で作ることが出来ます。室内で作るときのコツは、しっかり除湿をすることです。窓際の日当たりがいい場所で干して、扇風機などを回して風通しを良くするのもおすすめです。除湿器を使うのもいい方法です。

常に室内に人がいたり、人が頻繁に出入りする室内は干し柿に適した湿度などを作りにくい可能性もあるので、干し柿を作っている時は食べごろまで人があまり出入りしない部屋で作ることもおすすめです。

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干し柿作りでカビを防ぐコツ

柿を吊るすだけで簡単に作ることが出来る干し柿ですが、吊るしている間にカビが生えてしまうと台無しになってしまいます。カビ防止のコツを紹介します。ひと手間くわえるだけで、簡単に美味しい干し柿が出来ます。

干し柿を作る時期を見極める

干し柿を作る時期もカビ防止のコツです。湿気が少ない冬が干し柿を作る時期です。雪がふる時期になってしまうと、雪の湿気でカビてしまう可能性もあるので、寒くなり始めた晩秋~雪の降り始め前までが美味しい干し柿を作るおすすめ時期です。それに合わせて柿を収穫してください。

風通しの良い場所に干す

干し柿を干す場所も、風通しがいい場所を選んでください。空気がこもりがちで日当たりが悪い場所に干してしまうと、湿気がたまってカビの原因にもなります。外に干す場合は、風通しがよく日当たりがいい軒下、室内なら日当たりがいい窓際で扇風機などをかつようするといいです。

柿同士の間隔を空けて吊るす

吊るす時やヒモにつける時に、柿が重ならないようにすることもカビ防止になります。柿同士が重なってしまうと、水分が重なっている場所が水分が抜けにくくなってしまうのでカビの原因になります。柿が重ならないようにしっかり感覚をあけて吊るすようにしてください。

風などでヒモがずれて重なるのが心配な方は、竹などに柿を刺して干す方法もおすすめです。竹に間隔をあけて柿を刺して、ヒモを竹の両端に縛り付けて干すと、柿の位置がずれる心配はありません。

雨の日は柿を取り込む

雨に干し柿が当たってしまうと、カビの原因になります。雨が降る日は干し柿を室内や雨に当たらない場所に避難させるのも食べごろまで干し柿を干すコツです。最初から室内で干し柿を干す場合は避難させる必要はないので、より簡単につくることが出来ます。

熱湯消毒や焼酎スプレーで滅菌する

柿を吊るす前に皮を剥いた柿にカビ防止対策をしておくのも大事です。柿を火にかけた熱湯に5秒ほど浸す煮沸消毒の方法や、焼酎にくぐらせるアルコール消毒の方法もあります。熱湯の方法は柿が浸るほどの量の水があれば大丈夫です。焼酎を使う方法は、少しくぐらせるだけでいいので、200mlほどでも100個ほどの柿に使えます。

焼酎はスプレーボトルなどに入れて柿に焼酎スプレーをする方法も簡単です。吊るした後も使うことが出来るので、カビ防止対策を忘れて干してしまった場合は、焼酎スプレーで対策してください。

焼酎はカビが生えてしまった後も有効です。焼酎を歯ブラシやペーパータオルなどにつけて、カビの部分をふき取ってください。表面についた少量のカビならこの方法で撃退出来ます。ですが、内部までカビて拭いてもまた生えてくる場合や、大量のカビには対応できません。

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干し柿の食べごろと保存方法

干し柿の簡単な作り方を紹介してきましたが、干してどのくらいで食べごろになるのでしょうか?干し柿の食べごろの時期や保存するときのコツを紹介します。

美味しい干し柿の食べごろ

干し柿の食べごろは、大きさや種類、食べごろの触感の好みによっても変わってきます。小さなものなら2週間、大きなものなら3週間ごろには干し柿が半生状態になります。外側はしっかり乾燥しているけれど、中はまだ水分が残っている状態です。半生状態が好きな方は2週間~3週間ごろが食べごろです。

しっかり中まで乾燥するには40日間ほどかかります。そのころには実は小さくなってしわしわの干し柿の見た目になりますが、甘みが凝縮されて「枯露柿(ころがき)」の状態になります。見極め方は干し柿の表面に、糖分の結晶の白い粉が浮き出てきた頃が枯露柿の食べごろです。
 

常温保存する場合

干し柿は保存食ですが、保存方法によって美味しく食べることが出来る期間は変わってきます。常温保存の場合は、あまり日持ちがせず2~3日程度が美味しい干し柿の保存期間です。数日で食べられる場合は常温保存でも大丈夫です。

常温保存の場合、紙袋にいれるかキッチンペーパーに包んで乾燥と湿気から守ることが大切です。室内の直射日光の当たらない風通しがいい場所に保存してください。枯露柿は常温保存でも大丈夫ですが、半生状態の干し柿などは常温保存しないようにしてください。

冷蔵保存する場合

干し柿を冷蔵保存をする場合は、1週間ほどが美味しい干し柿が食べられる期間です。常温保存より少しだけ日持ちがします。常温保存と同様、紙袋にいれたりキッチンペーパーに包んで乾燥と湿気から守り、ジップロックなどの密閉出来る袋に入れて野菜室に保存してください。

ジップロックなどで密閉することで、冷蔵庫の他の食材の臭いがつきにくいので、風味を損なう心配もありません。冷蔵でも少ししか日持ちがしないのでなるべく早めに食べるようにしてください。

冷凍保存する場合

冷蔵保存が一番日持ちがする保存方法です。約半年~1年ほど日持ちします。冷凍保存する前に1個ずつラップをピッタリ巻き、空気が入らないようにします。ジップロックなど密閉できる袋に入れて空気をしっかり抜いて冷凍庫に入れてください。

1年ほどの長期保存したい場合は、ジップロックを2重にしてしっかり密閉してください。大量に干し柿を作った場合や1年中干し柿を楽しみたい方は冷凍保存がおすすめです。解凍する時は、常温で解凍する方法や食べる前日に冷凍庫に移す方法がおすすめです。急ぐ場合は電子レンジで15秒~20秒ほど加熱してください。

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干し柿の作り方を参考にチャレンジしてみよう!

美味しい干し柿の作り方を紹介してきました。干し柿は難しいように見えて、室内でも簡単に作ることが出来ます。砂糖も一切使っていない柿の天然の甘さをたっぷり楽しめる干し柿を自宅で楽しんでください。

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