七輪の使い方は?初心者にも分かりやすく炭の着火から片付けまで解説!

七輪の使い方を覚えて最高のバーベキューを!また、炊き物、煮物だけでない、愛される七輪の利用法。なぜ、七輪や炭がいいのかも大検証!ガスで焼く魚よりも七輪のほうが言い訳とは?室内でも使えるコンパクトなタイプの七輪でを持っていれば、酒の肴やおだんごを七輪で焼くという、おしゃれなこともできちゃいます。七輪の使い方、火の起こし方、最後の片付けまで、初心者にも分かりやすく大解説!

七輪の使い方は?初心者にも分かりやすく炭の着火から片付けまで解説!のイメージ

目次

  1. 1七輪の使い方を初心者にも分かりやすく解説!
  2. 2七輪はどんな使い方ができる?
  3. 3七輪の使い方を初心者にも分かりやすく詳しく紹介
  4. 4七輪の使い方を覚えて料理の幅を広げよう

七輪の使い方を初心者にも分かりやすく解説!

七輪の原料は主に珪藻土という藻類の珪藻の殻の化石が堆積したものでできています。特徴は、水に弱く熱に強いということです。微細な中空構造を持っているので、断熱性が高く、赤外線の発生量も多く熱効率が極めて高いため、保温効果も高くなります。本体は熱く焼けないため持ち運びや片付けに便利です。

七輪初心者は、現物を見たことがないという人でも、時代劇やドラマ等で見ることもあれば、最近は、焼肉屋でも利用されているところもあります。でも、それが七輪であるということを知らない人も多いです。よく、丸い網を持ってきてくれ、上に換気扇がついている焼肉屋で炭使用であれば間違いなくそれは七輪です。
 

七輪はどんな使い方ができる?

七輪は、キャンプで焼肉をするのに簡単で便利です。自宅では魚を焼いたり、煮物を作るのに使ったり、ご飯をダッチオーブンで炊くなど、利用方法はコンロと同じ使い方です。初心者でも簡単に調理でき、片付けも思ったよりも使い方が簡単です。

料理で言えば「焼く」「燻(いぶ)す」「炊く」「煎る」「蒸す」「煮る」「燗(かも)す」「炒める」料亭なので、朴葉焼きなどで小さい七輪がでるので「彩る」さらに、「暖まる」「(鋳物等)鍛える」「熔かす」 「火などを熾(おこ)す」七輪の使い方は様々です。初心者では、使い方が難しいと思われがちですが、そうでもありません。

七輪とは?その歴史は長い!

高床式木造建築時代ですでに使われていたようで、この時代の高床式は正倉院が代表的です。つまり八世紀頃なのでこれ以降だと考えられます。その後、屋内での使用に堪えうる「置き炉」としては平安時代のものが確認できるそうです。ちなみに、置炉は、火を燃やしたり、香などをたいたりする設備や器具で持ち運びができるものです。お茶をたてるためにお湯を沸かす用の炉縁をつけた持運びのできるものといえます。

七輪の基本の構造

ここでいう七輪は、備長炭等の炭を使うのを主としています。豆炭や練炭を使うものではありません。豆炭や練炭は暖を取るために使われており、ガスが普及する前は馴染みが深いものです。利用方法や片付けは同じですが、現在の豆炭や練炭は着火が簡単です。

七輪の基本の構造は一般的には「丸形(ラッパ型も含む)」、「角型」、「正角(しょうかく)」の3種類があり、それぞれに特徴が異なります。「丸形(ラッパ型も含む)」鍋が乗せやすく熱も伝わりやすいので、煮炊きものに向いている七輪といえます。初心者はここから入ります。

「角型」は、横長で焼面を広くした七輪なので、使い方としては、長い魚やお肉を焼く時には適しています。標準で高さが18センチと低いため、焼面が良く見え、テーブルに置いて使うことに適しています。

「正角(しょうかく)」料亭などで、朴葉焼きや、鉄鍋などが置かれている一種、目で楽しむために使われる七輪として使われている使い方です。文字が書かれた和紙が貼っており、高級感を漂わせています。最近は、料亭などでは、炭でなく、固形燃料を使っています。片付けが便利ですが、炭でなければ風情がありません。
 

先に形をみましたが、製法にも違いがあります。珪藻土利用のものは二種類「切り出し七輪」「練り物製品」があり、最近では「セラミックファイバーや金属製」も七輪といえるものがあります。「切り出し七輪」とは、珪藻土の塊を切り出し、技術者が手作業によって形を整えて作っていく、昔ながらの製法で作り出したものをいいます。「練り物製品」珪藻土を粉砕し、練ってから粘土状にしたものを金型でプレス成型したものをいいます。

「セラミックファイバーや金属製」は、片付けや使い方が簡単、本体が軽いし、洗いやすいし、空気が通って火がつきやすいしというメリットもあります。初心者や向きともいえるかもしれません。


七輪の語源は、諸説あるがはっきりしないていないが、一説には、「わずか7厘というお金で買える木炭で十分な火力を得ることができたことから」というものや、「わずか7厘という木炭の重雨量で十分な火力を得ることができたことから」というもの、または、「下部の炭火を受ける皿に7つの穴があったことから」と言われています。

七輪の使い方「暖を取る」

かつては一般家庭での日常の調理用熱源や、掘り炬燵など暖房の熱源としての使い方に七輪は常用されていました。室内で暖を取るだけのためであれば、火鉢や囲炉裏などが同じくありました。七輪で暖を取るなら、置炉のようなものが良いかもしれません。また、目で楽しむのであれば「正角(しょうかく)」がいいかもしれません。注意すべきは換気です。

七輪の使い方「魚や肉を焼く」

炭にこだわってください。黒炭というのがあり、着火しすく炎が立ちやすいのが売られていますが、それではなく、炭焼き料理に適した炭を使ってください。「白炭」(堅炭)というのがあります。備長炭が有名です。棒状の形でたたくと「カンカン」と金属音のするものです。着火しにくいですが、赤外線もたくさん出します。それで焼くと、一気に焼けるのではなく、中からじわじわと焼けてくるので美味しく焼けます。

七輪の使い方「お米を炊く」

お米の研ぎ方は、水を大量入れ、手早くやることでぬかの臭みを取りきます。水加減は、米1合で水200ccが基本です。初心者は500のペットボトルを持っていくことがあるでしょうから、それを参考にしましょう。水を入れたら、最低でも1時間くらいは水に浸しておきます。そうすることで硬いご飯になりません。蓋を付けずに約5分沸騰するまで箸でぐるぐるかき混ぜます。

グツグツ言うまで沸騰させてます。米よりも水が減っていき、おかゆのようになってきますたら下の空気口を閉めて、超弱火にします。弱火でも火力は強いので気をつけてください。水蒸気が少なくなってきて、ご飯になっていたら、七輪からのけ、さらに15分ほど蒸らします。柔らかそうなら、再度弱火の七輪の上に置きます。硬ければ、日本酒があれば日本酒、なければ、水を少し入れ、再度弱火の七輪の上に置きます。


識別は、蒸気です。蒸気は終始出ていますが、水がなくなってくれば、でなくなります。その次はご飯が炊ける匂いです。蒸気がほんのり出ていて、匂いが感じるようになったら、一度は確認してください。また、焦げた匂いがしないかも、気をつけておいてください。蒸気が少なくなってきて焦げの匂いがしないよう気をつけてください。火加減、混ぜ方、蒸し方、水蒸気の有無、匂いが重要です。
 

七輪の使い方「蒸す煮るも可能」

お正月に、餅つきをするのに、使ったのが蒸し器です。蒸し器は今ではガスでもしませんが、これを七輪で行っておりました。中華街で蒸籠で蒸された光景を見た方も多いかもしれません。蒸し器や煮物も、コトコトと昔は七輪で行っておりました。

七輪の使い方「その他」

七輪は陶芸でも使われています。楽茶碗を作る時に、手とへらだけで成形する「手捏ね」と呼ばれる方法で成形した後に、「焼成」という工程をする際に、七輪は(断熱材も入れますが)使われるようです。いろいろな使い方がるようです。

七輪の使い方を初心者にも分かりやすく詳しく紹介

七輪を置く場所を決めよう

七輪の底は高温になるため、地面や土間以外では、2枚重ねのダンボール紙、木板、石膏ボードのいずれかを敷いて置くことです。ただ、長時間になると、ダンボールや木は燃えてしまい、石膏ボードは蓄熱していくのでかえって熱くなります。ですので、初心者は、できるだけ七輪台やケイカル板(ケイ酸カルシウム板)を利用し、安全対策をしたほうが良いです。

効率的な着火道具を見極めよう

着火道具ですが、マッチやライターで着火剤を使うか、初心者はバーナーが簡単です。他にも火をつけるだけであれば、枝に紐をくくりつけて摩擦で火をおこす弓を使った弓切り式や、虫眼鏡が思いつきます。キャンプなれしている人は、ファイアスターターやファイアピストンなどを使います。科学的ですが、原始的な方法は電池&ガムの銀紙と動線を用いても火は付きます。銀紙は、スチールウールとティッシュでも代用できます。
 

室内で使用する場合は備長炭がおすすめ

室内であれば、火起こしは、自宅にあるコンロで、網・火起こし器・トング(火箸)・備長炭・火消し壷を用意して、コンロに備長炭を入れて、火をおこすのが一番簡単で初心者向きでいいです。ガスの火を強火にすると爆跳するので、網を乗せて中火で程よく赤くなるまで起こします。

 言葉で教えることを口伝といいますが、炭火のおこし方で、「夏下冬上」という口伝があります。「夏下冬上」とは、夏は火種を炭の下に置き、冬は炭の上に置くと、火のつきがよいという古くからの教えです。

火の付け方:ガスバーナー

ガスバーナーと呼んでいる人も多いですが、バーナーは、ランタンなどで使うものも含まれます。ここで使われるのは、アウトドア用品のひとつとして人気なのは「カセットガストーチバーナー」です。溶接などに使われる道具でしたが、燃焼パワーが強いのが特長で着火剤がなくても火が付きます。OD缶(OutDoor缶)もありますが、CB缶(カセットガス)が安価で、ガストーチバーナーといえば、こちらをイメージします。

使用するCB缶(カセットガス)は、1998年以降に規格が統一されたので、どれでも互換性があります。ただ、ガスボンベには、切欠きタイプ、ねじ込みタイプ、CB缶(カセットガス)やライター用ガスを充てんして使う充てん式があります。ボンベのみを購入するときは間違えないようにしましょう。安全のために同じメーカーのものを使用することをお勧めします。

火の付け方:火起こし器

かっこいいのは、燃えやすいマグネシウムを削って火打ち石のようにこすって火をおこす、ファイアスターターです。また、空気を急激に圧縮することで、火口(ほくち)を加熱して発火現象を起こすファイアピストンがあります。通常は、備長炭で用いたような、火起こし器や、ガストーチバーナーを利用します。

火のつけ方:着火剤

着火材とは、マッチでは着火しにくい物の燃焼を助ける助燃剤のことです。着火剤がない頃には、乾燥している松ぼっくりは油分があり燃えやすいです。また、内側がパラフィンワックスでコーティングされている牛乳パックもよく燃えます。ただ、市販の物の方が簡単なのでいいでしょう。

市販の着火剤は3種類。ガソリンなどの可燃性の強い成分を含ませた個体やゼリー状の液体が、着火剤として販売されています。一般的着火剤は「メタノールをゲル化」「メタアルデヒド等の固形の炭化水素を錠剤化」「油脂やパラフィンを含浸させた木質のブロック化」の3種類があります。

メタノールをゲル化したものは、飛散に気をつけた飛散防止剤入り商品を、子供のメタアルデヒドの誤食があるということで、小さな子供のいるところはメタアルデヒド等の固形の炭化水素を錠剤としたものは避け、木質のブロックに油脂やパラフィンを含浸させたものは、強い火力と煙が出るため、周囲へ火が燃え移らないようにする等、状況によってかえることが肝要です。

炭の片付け方法も知識に入れておこう

七輪は蓄熱性があるので、早めに冷却させ片付けないと、帰るときに熱くて車に積めないなどがおこります。また、炭火が残っているなら、火消し壷に入れて片付ければ、残った炭を再使用ができます。灰、炭粉の掃除をして片付けするには、七輪を冷却させた後、内部に残った灰や炭を逆さにして落とします。また、空気口の金具も詰まるので、七輪を横倒しにして、カチャカチャと開閉や、金具を叩いて、詰まった灰を取り除き片付けます。
 

大した汚れでなければ、何もせずそのまま放置していても大丈夫です。また、七輪は水に弱いので洗うことはできません。切り出し七輪は、練りものの七輪と比べるとかなり水に強いですが、洗うと悪くなります。濡れた雑巾で拭く程度の片付け方法が良いと思います。

七輪の手入れで気を付けること

油汚れがひどいまま片付けると、保管時に臭気があったり、次に使うときに前の食材の臭いが残っていたりしますので、できるだけ、雑巾で拭いたり、割り箸で削り取ったりします。汚れないように網を支える縁をアルミホイルをで保護してから使うのも良い方法です。長期保管する場合は、よく乾燥させてから片付け、ダンボール箱にいれて保管してください。

七輪の使い方を覚えて料理の幅を広げよう

七輪で焼くおすすめの食材は魚がわかりやすいです。表面がカラッとしています。普通のガスコンロ等で焼いた魚はとは比べ物にならない程、七輪で焼いた魚は絶品です。理由はガスだと、燃焼させると水蒸気が上にでるので、べしゃべしゃします(上火のグリルは別)ます。炭にはそれがありません。七輪は珪藻土を素焼きしたセラミックスです。セラミックスは加熱すると強い赤外線を発生し、炭の表面の灰も近赤外線を発生します。
 

炭火はガス火の4倍も赤外線を出しています。七輪初心者の方は七輪を購入したら、まず魚を焼いて食べてみて下さい。もちろん魚以外にも、色々な物を焼くのもおすすめです。バーベキューでのお肉や野菜ホイル焼きもいいです。室内でも使えるコンパクトなタイプの七輪であれば、お酒のおつまみのするめを焼いたり、えいひれを炙ったりするのにとてもおすすめです。おだんごを七輪で焼くなんていうのもおしゃれです。

まず、七輪は類「切り出し七輪」を選びます。また、形は、丸型であれば、ラッパ型を選びます。炭は、備長炭を利用します。火起こし方法は、ガズボンベのガストーチを利用します。「夏下冬上」でうまく火がついたら、網を乗せます。網は十分熱くなってから、魚や肉は置きます。そうしないと、網にひっつくからです。熱せられた場合は、タンパク質が固まるので焼き目が付きひっつくことがありません。

使ったら、冷ました後の手入れをしましょう。水では絶対に洗わないこと。汚れている場合、割り箸などでこそいで、七輪を逆さにして灰や炭を落とします。空気口の金具もきちんと掃除します。網ですが、最近や100均でも売られているので、使い捨てが多いですが、よく網を焼き、食べ物を炭化させた後、金ブラシで擦ると取れやすいです。

いかがですか?ワイワイガヤガヤのバーベキューもいいですが、いつものおかずを美味しくするには、遠赤外線の七輪は効果が高いです。また、おいしさだけでなく、ちょっとおしゃれに、室内で「正角(しょうかく)」の七輪を使って、豪華に食を楽むこともできます。この記事を読んで、七輪を楽しんでもらえたら嬉しいです。

関連するまとめ

新着一覧

最近公開されたまとめ