リュウグウノツカイは食べるとどんな味?生態や大きさも調査!

リュウグウノツカイという魚がいるようですが、その味や生態はどうなっているのでしょうか?なんともインパクトのある名前のリュウグウノツカイですが、そのあまり知られていない生態や大きさ、食べるとどんな味がするかということは非常に興味深いことでしょう。普段はあまり見ることも触れることもないリュウグウノツカイという魚の秘密について、今回は徹底的に掘り下げていきましょう。

リュウグウノツカイは食べるとどんな味?生態や大きさも調査!のイメージ

目次

  1. 1リュウグウノツカイは神秘的な名前を持つ魚
  2. 2リュウグウノツカイを食べるとどんな味?
  3. 3リュウグウノツカイの生態や大きさについて知ろう
  4. 4リュウグウノツカイは謎の多い深海魚

リュウグウノツカイは神秘的な名前を持つ魚

リュウグウノツカイという魚はそのインパクトのある名前が特徴的であり、一度名前を聞いたら忘れることはなさそうです。ただ、名前のインパクトがあるだけに実際にどのような魚なのかどうしても想像しにくいものですが、果たしてどのような魚なのでしょうか?リュウグウノツカイとは、果たして食べることができる魚なのでしょうか?

竜宮城といえば童話「浦島太郎」に登場する海中の城ですが、その使いだとされるリュウグウノツカイがどのような魚なのかに関しては、さまざまな噂があるようです。確かに普段はリュウグウノツカイをスーパーでみかけることがないだけに、謎めいた魚のような気がしますが、実際に沿岸からかなり離れた深海に生息している魚のようです。

今回は、そんななんとも興味深い存在であるリュウグウノツカイについて、食べるとどのような味がするかということや、普段はどのような生態の魚なのかということも含めて掘り下げていきます。人魚との関連性もあるというリュウグウノツカイは、数ある魚の中でも極めてレア度は高いですから、ぜひその神秘的な生態をチェックしてみましょう。

リュウグウノツカイを食べるとどんな味?

リュウグウノツカイという魚は何かと話題になる珍しい魚の一つですが、その生態や味は一般にはあまり知られていません。ただし水族館でたまに見ることがあったり突然水揚げされたリュウグウノツカイをTVでみたりすることがありますが、中にはリュウグウノツカイを食べた人もいるようです。果たしてその味は、どのようなものでしょうか?

偶然に捕獲される事のあるリュウグウノツカイ

リュウグウノツカイはなんとも神秘的な名前をもっている魚であり、童話の浦島太郎との関連性や人魚との関連性もあるなど、文化的になかなか興味深い存在として知られています。そんなリュウグウノツカイは普段から一般人にとって馴染み深い存在というわけではありませんが、何度かテレビのニュースなどで時折取り上げられることがあります。

テレビのニュースなどでリュウグウノツカイが取り上げられる際には、大抵偶然にもリュウグウノツカイが捕獲されたというときのようです。細長い銀色の体と赤色の珍しいひれは唯一無二の外見となっておりかなり特徴的ですが、そんなリュウグウノツカイが日本の沿岸でも海岸に打ち上げられたり漁船の網に引っかかったりすることがあります。

普段は深海に住んでいる魚であり人間の目に触れる機会はあまりないのですが、なぜか時折漁船の定置網などに意図せずに捕獲されてしまうことがあり、数年前にも日本海などで偶然捕獲されたことがありニュースとして取り上げられていました。そしてリュウグウノツカイが捕獲されることには、地球の磁場が関連しているとも言われています。

普段クジラなどの鯨類は地球の磁場を使って場所を確認したり移動したりしているとされており、リュウグウノツカイに関しても漁船の網などに引っかかってしまうことはこの磁場になんらかの変化があると考える学者もいることです。しかし、なぜリュウグウノツカイが偶然捕獲されてしまうのかに関し、確かなことは解明されていないようです。

その理由が解明されていないとしても、一度打ち上げられたり捕獲されたりすると、かなりの注目を浴びるのはさすが普段は人間の目に触れない珍しい深海魚というところでしょう。その神秘的な外見も相まって、打ち上げられると水族館などで保護されて一般にも公開されることがあり、時折生きた状態で捕獲されるということもあるようです。

その平たい体形と5メートルにも及ぶ巨体、そして美しい銀色の体色とリュウグウノツカイと一目でわかるような鮮やかな赤色は、ぜひ一度実物をみてみたいという人も多いのではないでしょうか?リュウグウノツカイが捕獲されると必ずと言ってよいほどニュースなどに取り上げられるので、そのニュースをチェックしておくとよいでしょう。

多くの人にとって一度は目で見て確かめてみたいような特殊な存在であるリュウグウノツカイですが、そんなリュウグウノツカイを、食べたことがあるというほどの強者も中にはいるようです。そしてその味に関してはかなりの賛否両論があるようですが、その体の作りの特徴や習性がリュウグウノツカイの刺身の味にも表れていると言われています。

リュウグウノツカイを食べた人はいる?

リュウグウノツカイは普段スーパーマーケットなどに一般的に流通している魚ではなく、一般人が毎日楽しめるような類の魚ではありません。その細長い銀色の体は目にするだけでもなかなか特殊なものですが、中にはリュウグウノツカイを食べたことがある人もいるとされ、一度は食べてみたいという人にとっては羨ましい限りかもしれません。

リュウグウノツカイを食べたことがある人はそう多くはありませんが、やはり学者などやさかなクンなどの魚の専門家の中には、リュウグウノツカイを食べたことがある人が多いかもしれません。そしてリュウグウノツカイの味に関してかなり興味深いのは、食べた人それぞれでかなり味の感想が異なり、よい感想もあればそうでないものもある点です。

リュウグウノツカイを食べたという人の中には、リュウグウノツカイが美味しかったという人もいればリュウグウノツカイは食用としては期待に添えなかったという人もいるので、ますます自分で一度は食べてみたいという人もいることでしょう。一般人や漁師の中にも、捕獲されたり打ち上げられたりしたものを食べたという人もいるようです。

そしてリュウグウノツカイを食べたことがあるという人は、刺身で食べたという人もいれば煮魚などにして食べたという人もいるようです。リュウグウノツカイは刺身でいけるという人もいれば、調理して食べたらあまり変哲がなかったという人もいるようですが、果たしてリュウグウノツカイの味とは一体どのようなものなのでしょうか?

リュウグウノツカイの味や食感は?

リュウグウノツカイは海岸に打ち上げられたりたまたま定置網などに捕獲されたりしたものを食べたことがあるという人もいるようですが、その味や食感はどのようなものなのでしょうか?リュウグウノツカイを包丁でおろすとプルプルしたゼリーのような見た目となり、色は薄いピンクでとろサーモンの切り身のような見た目になるようです。

そしてその味は口の中でとろけたとさかなクンが言っているようになかなか特徴的な食感のようですが、一方で身が柔らかくて水ぽかったためにあまり美味しくなったという人もいるようです。このように意見が分かれてしまうリュウグウノツカイの食感ですが、身が柔らかく食べづらいというのはリュウグウノツカイの生態に秘密があります。

一般的に活発に泳ぐ魚ほど筋肉が引き締まっているのでコリコリとした独特の食感になった美味しいとされていますが、ヒラメなどのひれの付け根であるエンガワは、ヒレをしっかりと動かすヒラメだからこそ身が引き締まっていて美味しい部分だと言われています。泳ぐときに活用する部分だからこそ、身の引き締まりを感じることができます。

一方でリュウグウノツカイはあまり筋肉が発達していない魚であり、活発に泳ぐ魚でもありません。そのために身が柔らかく水っぽいと言われることがありますが、海水の流れに乗ってゆらりと移動するリュウグウノツカイの生態も踏まえると、エンガワのような魚の筋肉部分に比べるとその食感という点ではかなりの違いがあるかもしれません。

そんなリュウグウノツカイは生態も気になるものですが、中にはその身がプルプルのために食べると美味しいという人もいるものです。打ち上げられていたものを食べたという一般人の中には、身がプルプルで美味しく焼いて食べると箸ですぐに崩れるほどにホロホロだとする声も上がっており、一概に美味しくないとは言い切れないのかもしれません。

このように、リュウグウノツカイの食感に関しては賛否両論がありますが、味はそこまでクセがなく食べやすいとも言われています。いずれにしても普段食べているような絶品の魚というわけにはいかないと思われるリュウグウノツカイですが、もし機会があるのであれば一度は実際に食べることで、その味や食感を自分自身で体感してみたいものです。

リュウグウノツカイの生態や大きさについて知ろう

お伝えしたように偶然捕獲されたリュウグウノツカイはニュースに取り上げられること必至となっており、実際に食べた人の感想にはかなり賛否両論が混ざっているようです。そのため、一概に食用として大好評というわけではありませんが、たとえ味が美味しくないとしてもやはりその生態や大きさなどは、非常に興味を引くところではあります。

リュウグウノツカイは人魚のモデル?

リュウグウノツカイは、普段はあまり見かけることのない珍しい深海魚ですが、文化的にはさまざまな意味合いをもつ魚として知られています。特に人魚のモデルだと言われていることでリュウグウノツカイは多くの人にとって神秘的な魅力をもつ存在となっており、その銀色の綺麗な体色と鮮やかな赤いひれは、人魚を彷彿とさせるとされています。

リュウグウノツカイがモデルになっている人魚は、古今著聞集などにも登場する白い肌と赤い髪色として描写されるもののようです。人魚と言っても世界各地でさまざまな姿のものが想像されていますが、中でも日本の伝承でも伝えられる姿の人魚は、リュウグウノツカイがモデルとも言われており神秘的な存在として古くから認知されています。

もちろんディズニーなどに登場するアリエルなどのマーメイドも、赤色の髪をしており、リュウグウノツカイがモデルとなっている可能性もあるようです。世界各地で人魚が目撃されたという伝説も残っているものですが、日本でも時折ニュースに取り上げられるように、それは架空の人魚ではなく実在するリュウグウノツカイかもしれません。

このように、人魚の伝説とも密接に関連していることで神秘的な存在として認知されることが多いリュウグウノツカイですが、他にも浦島太郎に登場する竜宮城とも関連しているなど、さまざまな伝承や物語とリンクしているようです。中国名では皇帝魚とも呼ばれていますが、まさに竜宮城の使いのような鮮やかで神秘的な見た目をしています。

童話の中の竜宮城も深海にあり神々や乙姫などが住んでいるとされる架空の神殿ですが、実際のリュウグウノツカイも深海に住んでいるようです。そんなリュウグウノツカイの生態は解明されていない部分も多いですが、時折沿岸に打ち上げられて一般公開されるその姿は、生物に興味がある人ならひきつけられずにはいられないものでしょう。

リュウグウノツカイの容姿について

深海生物には普段あまり目にするような魚とはまるで異なる大きさ・容姿のものがかなり多く存在します。だからこそ深海の世界は興味深く、多くの人を惹きつけているようですが、リュウグウノツカイも深海の魚らしくかなりインパクトのある見た目をしています。背びれの鮮やかな赤色は一度見たら忘れませんが、体形も側扁しており特徴的です。

しかし、その顔は深海魚らしく非常に秘密めいた見た目となっており、その顔をみてしまうとなかなか人魚のイメージからは遠ざかってしまうかもしれません。しかし、鮮やかな銀色の体色は美しいと評判になっており、体の側線の上下には線条が互い違いに並んでおり、他の魚では見られないような綺麗な見た目だと言われています。

そんなリュウグウノツカイは実はアカマンボウ目に分類される魚のようです。リュウグウノツカイが分類されるアカマンボウ目には他にも赤いヒレをもつフリソデウオなどの魚が属していますし、ステューレポルスなどの魚もリュウグウノツカイやフリソデウオなどに類似した生態的な特徴をもつ魚として学術的に重要だと言われる貴重な存在のようです。

そんなアカマンボウ目の中でも、リュウグウノツカイ科に属するのがリュウグウノツカイです。リュウグウノツカイ科はリュウグウノツカイのみが属する分類であり、リュウグウノツカイがいかに個性的で特徴のある魚かがわかります。そして普段は直立した状態で止まっていることが多く、死んでいる姿と見間違えてしまう外見のようです。

そんなリュウグウノツカイの生態に関しては謎に包まれていることも多いようですが、その容姿・外見が他の魚とはかなり異なり、特殊なものであることは間違いありません。その姿を実際にみて観察してみたいという人は、ぜひ一度打ち上げられた際に水族館などで保護されている特別な機会を狙い、リュウグウノツカイをチェックするとよいでしょう。

リュウグウノツカイは硬骨魚類で世界最長の魚

リュウグウノツカイは人魚などとの関連性もあり、さまざまな伝説と結びついている神秘的な魚のようです。その上その容姿にかなりの特徴があることでも知られており、一度見たらなかなか忘れることのできない印象深い容姿となっています。そんなリュウグウノツカイは、何よりもその体長がかなり大きいものが多いことで知られています。

サメやエイなどの魚は軟骨魚類に分類され、かなり巨体のものも多いことは広く認知されていますが、リュウグウノツカイは多くの他の魚同様に硬骨魚類に分類される魚です。そしてその硬骨魚類の中で実は世界最長の種類の魚だと言われているのこそリュウグウノツカイであり、最も大きな個体は11m270kg超というものが報告されています。

もちろん一般的にすべてのリュウグウノツカイが10mを超える巨体に成長するわけではありませんが、日本で打ち上げられるリュウグウノツカイも3〜5mに達していることはごく当たり前であり、リュウグウノツカイがいかに大きな魚であるかがわかります。実際に打ち上げられたものも、数人がかりでないと持ち上げられないほどのようです。

人魚などの伝説とも密接に関連している一方でかなり体長が大きいというのも、リュウグウノツカイの興味深い点だと言えるでしょう。かなり体長の大きいリュウグウノツカイは打ち上げられたものなどでも水族館などで保護するために移動させるのも一苦労ですが、実際に食べたという人もさばくのにはかなりの労力を要したようです。

そんなリュウグウノツカイはかなり大きさのある魚ではありますが、その体形としては側扁していることが特徴的です。左右から押しつぶされたような見た目となっており、細長いことからタチウオなどの魚と比較されることも多いリュウグウノツカイですが、頭部の体高が最も高く尾の部分に向かうにつれて先細りしていくという特徴をもっています。

そんなリュウグウノツカイは普段は深海に生息している上に沿岸からかなり離れた外洋に住んでいるために、海で泳いでいるときなどに遭遇するということはほとんどないと言えることでしょう。そんなリュウグウノツカイの生態はあまり解明されていない部分も多いようですが、普段どのような姿で深海にて生息しているのかは気になるところです。

リュウグウノツカイの生態について

リュウグウノツカイの生態はあまり知られていないことも多いものですが、基本的には外洋の深海に生息している魚だと言われています。そして太平洋・大西洋・インド洋など世界中に幅広く分布しており、普段は群れを作らずに単独で行動しているようです。そして、海底から中層あたりを漂うようにして行動していることが一般的には多いようです。

外洋の深海にいるため普段はあまり人間の目に触れる機会は少ない魚のようですが、たまに定置網などにも引っかかることがあるようです。普段は圧倒的な大きさの体を直立させた状態で漂っていることが多いですが、リュウグウノツカイが泳ぐときには体をやや斜めに傾けた上で背びれを波たたせるようにして流れにのるという泳ぎ方のようです。

動画でもわかる通り、鮮やかな赤色の背びれを波打たせながら泳ぐ姿はなんとも神秘的であり、他の魚とはまるで異なる姿だと言えるでしょう。そんなリュウグウノツカイの生態としてはその食性も気になるものですが、その大きな身体のためにリュウグウノツカイが人間を食べるのではないかと心配している人もいますが、その心配はないようです。

リュウグウノツカイの食性はリュウグウノツカイの胃の中を調査したことによって大方明らかにされており、基本的にはプランクトン食性だと言われています。リュウグウノツカイが主に食べているものはオキアミなどの甲殻類となっているようです。一方でリュウグウノツカイが捕食されることは、やはりその巨体のためかかなり珍しいようです。

そしてリュウグウノツカイは浮性卵を産み落とし、稚魚は海面付近でプランクトンを食べるようです。それから成長するにしたがって中層から深海へとその生息域を移していくようです。お伝えしたようにリュウグウノツカイの味は質感が柔らかすぎるという声も上がっていますが、あまり活発に泳がない生態がその原因のひとつだと言われています。

そんなリュウグウノツカイはアカマンボウ目に分類される魚ですが、アカマンボウは時折スーパーなどでも出回ることがある魚とされています。一方でリュウグウノツカイを食べた人の感想は賛否両論さまざまなものがあるわけですが、リュウグウノツカイの興味深い生態のひとつとしては、大きさだけでなく自分で尻尾を切り落とす点が挙げられます。

リュウグウノツカイは空腹になると尻尾を切り落とす

リュウグウノツカイの生態に関しては明らかにされていない部分もかなり多いものですが、そんなリュウグウノツカイの習性の中でもひときわ興味深いと言えるのが、尻尾を自分で切り落とすということです。トカゲなどは自切といって敵に襲われた際などに自分で尻尾を切り落として逃げることがありますが、その自切に類似している習性のようです。

リュウグウノツカイが自切を行って自らの尻尾を切り落とすのは、ごく稀にサメなどに襲われたときや漁船の網などに引っかかった際だと言われています。この行為はやはりトカゲなどの自切にかなり類似している行為だと言えますが、漁師の人がリュウグウノツカイを捕獲した際には、尻尾が切れた状態で網にかかっているということもあるようです。

このようにやはり自衛手段の一種としてリュウグウノツカイが自分の尻尾を切り落としている可能性は高いですが、それとは別のシチュエーションでも自分の尻尾を切り落とすことがあるようです。それはリュウグウノツカイの空腹が限界に達したときであり、巨体の無駄なエネルギー消費を避けるために自分の尻尾を切り捨てるようです。

エネルギーの無駄を省き生き延びるために自分の尻尾を切り捨てることも厭わないというリュウグウノツカイは、なんともシビアな生態をもつ不思議な深海魚だと言えますが、リュウグウノツカイが打ち上げられているときや網に引っかかったときなどにその身体を観察してみると、尻尾がない場合もあれば尻尾がある場合もあるかもしれません。

もし尻尾がある状態の完全なリュウグウノツカイをみることができたら、それはかなりラッキーなリュウグウノツカイだったと言えるかもしれません。実はリュウグウノツカイの切り捨てられた尾は再び生えるということはなく、さらに尾の一部には消化器官の一種も含まれているため、リュウグウノツカイの自切はかなりリスキーとされています。

リュウグウノツカイが現れるのは地震の予兆?

リュウグウノツカイの大きさはかなり大きく、生態は興味深いものですが、食べることも不可能ではないようです。そんなリュウグウノツカイを食べるという滅多にない機会はリュウグウノツカイが偶然に打ち上げられたときなどに限られますが、そもそもなぜ普段は外洋にいるリュウグウノツカイが打ち上げられるかには理由があるとされています。

その理由として有力だと言われているもののひとつが、リュウグウノツカイが現れるのは地震の予兆だとする説です。その大きさもあり海岸などに打ち上げられている場合にはかなりびっくりするかもしれませんが、地震が起こる際のプレートの変化によって水中でもなんらかの変化が起こり、それをリュウグウノツカイが嫌がるとも言われています。

もちろんこれが科学的に完全に証明されているというわけではありませんが、実際にこれまで大きな地震の前にはリュウグウノツカイが打ち上げられたということがあるようです。あの東日本大震災の二ヶ月ほど前にも定置網にリュウグウノツカイが引っかかったとされ、他にも例があることからリュウグウノツカイは地震の予兆と言われています。

実はこのような地震の予兆説は圧倒的な大きさが印象的なリュウグウノツカイに限ったことではなく、他の深海魚などにも言えることのようです。普段は浅瀬に姿をみせない深海魚が姿を見せるのは地震や噴火などの天変地異、または異常気象などの前触れだと昔から言い伝えられているほか、地震の前にはイルカなどが打ち上げられることもあります。

これらの海洋生物と地震との関連性が確固たるものだとは言えませんが、やはり普段は姿をみせないリュウグウノツカイが網に引っかかったり浜に打ち上げられたりするのは、なにか理由がありそうだと言えるでしょう。大きさだけでなく生態があまり解明されていないことも、リュウグウノツカイをより一層神秘的な存在にみせているかもしれません。

もちろん、今後地震との関連性を含めリュウグウノツカイに関してより明らかになっていく部分も多いと思われますから、今後の調査・研究に期待したいところです。

リュウグウノツカイを見られる水族館はある?

リュウグウノツカイを食べると他の魚のように美味というわけではないものの、案外気に入る人もいるようです。そんなリュウグウノツカイはぜひ一度食べる機会を得たいものですが、そもそもその姿を見れるのもレアだと言えます。普段は水族館などに飼育されているわけではないようですが、打ち上げられた際などに展示されることがあります。

その圧倒的な大きさと赤色のひれが特徴的なリュウグウノツカイは、偶然に捕獲された際に水族館で保護されることがあり、過去に長崎県佐世保市で捕獲された際には九十九島水族館で保護され大きな水槽でディスプレイされていました。その後調査のために解剖が行われたようですが、一時的でも水族館でその姿を拝めるのはありがたいものです。

その大きさを視認するだけでもかなり貴重ですが、泳いでいるときには赤いヒレを波打たせながら泳ぐため、ぜひ一度その神秘的な姿を目撃してみたいものです。また、生きている状態ではないものの剥製などになって水族館や博物館で展示されることもあり、動かない状態だからこそその圧倒的な大きさを体感できるかもしれません。

既述の長崎県の九十九島水族館の例のほかには、石川県ののとじま臨海公園水族館で2015年に保護されて水槽で泳ぐ姿が公開されましたが、数時間後に死亡したようです。また、2016年には新潟県のマリンピア日本海にて定置網で捕獲されたリュウグウノツカイの剥製が展示されたなど、日本海側では特に水族館で展示されたケースが多いです。

また、都内でもサンシャイン水族館では年間パスポート売り場に液浸の標本が展示されており、その個体は全長が4.8mという大きさということで、リュウグウノツカイの大きさを確認するにはぴったりでしょう。生きている姿ではないものの、近場でリュウグウノツカイの大きさをチェックできるスポットとして、サンシャイン水族館はおすすめです。

もちろんあわよくば泳いでいる姿をみたり食べることができたりすれば尚よいのですが、普段は遠海の深海に生息している魚ということで、食べることのできる機会などはかなりレアでしょう。ただし、今後ニュースなどで打ち上げられたり捕獲されたりした情報をチェックしておけば、その近場の水族館で保護されることがあるかもしれません。

リュウグウノツカイは謎の多い深海魚

今回は、その大きさと鮮やかな赤いヒレが一度みたら忘れないなんとも興味深いリュウグウノツカイについて掘り下げてきました。リュウグウノツカイは名前がインパクト大な魚ですが、体長が3〜5mほどの大きさにもなる深海魚であり、その赤いヒレの特徴的な見た目から人魚のモチーフになったと言われることもあるようです。

そんなリュウグウノツカイは食べることは可能ですが、普段からスーパーに並んでいて食べることができるわけではなく、これまで食べた人は偶然捕獲されたものを食べたケースが多いようです。そしてその味は賛否両論ですが、筋肉が発達しておらず活発に遊泳しないその生態から、食べるとかなり身は柔らかいようです。

そんなリュウグウノツカイが現れると地震の予兆だと言われることもありますが、その生態は謎に包まれている部分も多いようです。しかし、偶然に捕獲されたら必ずといってよいほどニュースになる珍しい魚ですから、今後捕獲されたときには確実にニュースをチェックして水族館などでもその姿を拝みたいものです。

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