フレンチタラゴンはどんなハーブ?効能・使い方から栽培まで

フレンチタラゴンという名前のハーブがあるのを知っていますか?名前を聞いたことがない方も、実はフランス料理で多用されているため、一度は味わったことがあるかもしれません。今回はフレンチタラゴンがどんな味わい、香りなのか、料理の使い方や効果効能までしっかりと解説します。フレンチタラゴンの簡単な育て方も紹介するので参考にしてみて下さい。フレンチタラゴンを活用して、ワンランク上の料理を作ってみませんか?

フレンチタラゴンはどんなハーブ?効能・使い方から栽培までのイメージ

目次

  1. 1フレンチタラゴンは料理に使用できる万能ハーブ
  2. 2フレンチタラゴンとは?
  3. 3フレンチタラゴンの効果効能
  4. 4フレンチタラゴンの使い方
  5. 5フレンチタラゴンの育て方
  6. 6フレンチタラゴンを料理のアクセントに使ってみよう!

フレンチタラゴンは料理に使用できる万能ハーブ

フレンチタラゴン、という名前を聞いたことがありますか?主にフランス料理に使われることに多い甘い香りが特徴のハーブの一種です。今スーパーでもいろんなハーブが手に入るようになり前に比べてずいぶん身近になっていますが、フレンチタラゴンを活用している方は少ないと思います。

そこで今回は料理に万能使いできるハーブ、フレンチタラゴンについて大特集します!味や香り、使い方、効果効能、育て方まで詳しく解説していきます。
 

フレンチタラゴンとは?

早速、フレンチタラゴンについて掘り下げていきます。フレンチタラゴンとはどんなものなのか、勉強していきましょう。

特徴

フレンチタラゴンは、キク科ヨモギ属に属するハーブで、別名をエストラゴンと言います。原産はロシアと西アジアですが、ヨーロッパに渡ってフランス料理で多用されるようになりました。多年草なので1年を通して安定的に手に入り、草丈は平均して50cmほど、大きいものは1mほどに成長します。

ちなみにタラゴンにはフレンチタラゴンとロシアンタラゴンの2種類があるのですが、料理に使われるのはフレンチタラゴンと呼ばれるハーブの方です。

フレンチタラゴンは甘い香りが特徴ですが、ロシアンタラゴンは素朴な草っぽい香りを持っているためフランス料理にはフレンチタラゴンの方が使われています。

名前の由来や歴史

フレンチタラゴンのタラゴンというのはフランス語の「小さいドラゴン(龍)」という意味のエストラゴンに由来しています。フレンチタラゴンの細い葉っぱがドラゴンの牙に似ていて、根っこが蛇のような形をしているからだと言われています。

フレンチタラゴン自体とても古くから使われているハーブで、さかのぼること古代ギリシャ時代には蛇や狂犬にかまれたときや、スズメバチにさされた時の解毒にも使われていたという記述が残っています。ローマ時代になると疲労回復にも使われていたようです。

料理に使われるハーブとしてだけではなく、フレンチタラゴンの効果効能にいち早く気付いた古代の人によって治療薬としても使われていた歴史があります。現代ではもっぱら料理用、ハーブティーなどで使われることが多いです。

味や香り

フレンチタラゴンは上品な甘さと爽やかな香りが特徴で、バターやオイルとの相性が良いことからフランス料理には欠かせないハーブです。

独特の甘い香りが料理を引き立ててくれるので、あらゆる料理に活躍します。また甘い香りがすることからハーブティーとしても楽しめ、フレンチタラゴン時代に甘い香りとほのかな苦みがあるのでほかのハーブとブレンドしなくても十分おいしいハーブティーとして楽しむことができます。
 

フレンチタラゴンの効果効能

フレンチタラゴンにはビタミンやミネラルが豊富に含まれており、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ナイアシン、葉酸、カルシウム、マグネシウム、リン、カリウムなどがあります。

これらの栄養はさまざまな効果効能をもたらし、特に古くから疲労回復効果が期待されてきました。栄養がたっぷり含まれたハーブ、フレンチタラゴンを効果的に使って毎日の暮らしに役立てましょう。

自律神経の調整

フレンチタラゴンの効果効能1つ目は、自律神経の調整です。自律神経は交感神経と副交感神経の2つに分けられ、この2つがバランスを取りながら働くことで体の部位や体内外の状況に応じて内臓器官の働きを調整したり、体温調整や血圧コントロールを行っています。

ただこの自律神経は不規則な生活習慣や、ストレス、心身の疾患によって乱れてしまうことがあります。特に現代人はストレスを受けやすい環境に置かれることが多いため、自律神経のバランスを崩してしまいがちです。

フレンチタラゴンは自律神経のバランス調整に効果があるため、普段からストレスを感じがちな方は積極的に摂取すると確かな効能が得られます。
 

消化促進

フレンチタラゴンの効果2つ目は、消化促進です。これはタラゴンに含まれるエストラゴールという成分によるもので、食欲を刺激する効果があることで消化促進に役立つということです。

フレンチタラゴンに含まれるエストラゴールは消化を助け、胃を強くするほか、食欲不振にも効果があるので、胃がむかつく時や食欲がわかないときに少量摂取すると効果があると言われています。
 

整腸作用

フレンチタラゴンの効果4つ目は、古代ギリシャではフレンチタラゴンに疲労回復効果があると信じられてきましたが、実はこれは理にかなっています。

タラゴンに含まれるエストラゴールには筋肉の緊張を和らげ、疲れた体の疲労回復に効果があります。マッサージの世界でもタラゴンの精油をアロママッサージに使って疲労回復を見込むことがあるため、普段から立ち仕事が多い方は一度手にしてみるとよいかもしれません。
 

疲労回復効果

フレンチタラゴンの効果4つ目は、疲労回復効果です。タラゴンに含まれるエストラゴールには筋肉の緊張を和らげ、疲れた体の疲労回復に効果があります。タラゴンの精油をアロママッサージに使うと、疲労回復を見込めます。
 

鎮静効果

フレンチタラゴンの効果5つ目は鎮静効果です。これもほかと同様エストラゴールが作用し、筋肉の緊張を和らげることでリラックス効果が得られます。エストラゴールの効能により心を強くする働きや、調和させて前向きにさせてくれる効果もあるのでリラックスしたい時に摂取するとよいと言われています。

フレンチタラゴンの使い方

フレンチタラゴンはフランス料理では肉、魚、卵、トマト料理など幅広く用いられている万能ハーブです。特にエスカルゴにはバターとにんにくをセットで使うことが一般的で、臭み消しとしての使い方もよくされます。フレンチタラゴンの使い方がわからないという方へ、具体的にその使い方をご紹介します。

肉料理

フレンチタラゴンの使い方でポピュラーなのが、肉料理です。刻んだフレンチタラゴンとバターを混ぜ合わせたハーブバターをお肉を焼くときに使うと、香ばしい香りと味わいが楽しめます。

魚料理

フレンチタラゴンの使い方、続いては魚料理に活用する使い方です。肉料理と同様ハーブバターを鮭や鱈のムニエルに使えば、フランス料理に出てくるようなワンランク上の味わいに変化します。もう少しさっぱりとした味わいが良い方は、オリーブオイルに漬け込んだハーブオイルに変えてもよいでしょう。

卵料理

フレンチタラゴンの使い方、次のおすすめは卵料理です。フレンチの本場フランスでもよく登場するフレンチタラゴン入りのオムレツは、簡単でおいしいのでぜひ試してみて欲しいおすすめです。刻んだものをタルタルソースに混ぜてもおいしいです。

ドレッシング

フレンチタラゴンの使い方でとっても簡単なのがドレッシングに使う使い方です。刻んだフレンチタラゴンをオリーブオイルやレモンと一緒にドレッシングにしてサラダにかけて使います。爽やかな味わいのサラダが完成します。

ハーブティー

フレンチタラゴンの使い方で、ドリンクとして楽しむのもおすすめです。フレンチタラゴンを刻んで作ったハーブティーはいかがでしょうか?上品な香りと味わいが特徴です。リラックス効果があるので、就寝前にゆっくり飲むとさらに効果的です。

調味料に混ぜる

フレンチタラゴンの使い方、最後は調味料に混ぜて使う使い方を紹介します。例えば酢に漬け込んだハーブビネガーにしたり、マヨネーズに混ぜてハーブマヨネーズにしたりとどんな調味料とも相性が良いです。

フレンチタラゴンの注意点

フレンチタラゴンはあらゆる料理使える万能ハーブですが、含まれる成分に子宮収縮を起こす可能性があるため、妊娠中の方は避けましょう。またキク科アレルギーのある方も摂取を避けて下さい。

フレンチタラゴンの育て方

最後にフレンチタラゴンの育て方を紹介します。育て方はとても簡単で比較的強いので、ハーブの育て方に慣れていない方も挑戦しやすいです。

花が咲かないのが特徴

フレンチタラゴンは不捻性植物なので、花が咲かないため、種を取ることができません。そのため育て方は、株分けする育て方か挿し穂する育て方の2種類になります。

育て方①株分け

フレンチタラゴンの育て方ひとつめは株分けです。フレンチタラゴンの株を根ごと掘り起し適当な大きさに切り分けたら、土に植えて水やりを行い育てたらOKです。

育て方②挿し穂

フレンチタラゴンの育て方ふたつめは挿し穂です。フレンチタラゴンの枝を10cmほどに切り、水揚げをおこないます。その後ハーブ用の土に挿して終了です。3週間ほどすると根が生えてくるので、鉢やプランターで育てます。

フレンチタラゴンを料理のアクセントに使ってみよう!

今回はフランス料理には欠かせないフレンチタラゴンについて特集しました。普段の料理にはハードルが高いイメージだった方もいると思いますが、オムレツや肉、魚のソテーなどにちょっと使うだけでワンランク上の味わいになるので使わない点はありません。今回の記事を参考にぜひ気軽に使ってみて下さい!

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