ルバーブとは?栄養成分や効能・ジャムのレシピも紹介!

ルバーブという野菜を知っていますか?子どもの頃、近所の空き地や河原でイタドリの酸っぱい赤い茎を食べた思い出がある人は多いのではないでしょうか。ルバーブは日本ではまだそれほど出回ってはいませんが、味も見た目もイタドリに似たジャムにすると美味しいシベリア原産の野菜です。今回は、ルバーブの見た目や色、味、香りをはじめ、旬の時期や栄養価、効果と効能、食べ方など、詳しく紹介します。スーパーなどでルバーブを見かけたさいはぜひ試してみて下さい。

ルバーブとは?栄養成分や効能・ジャムのレシピも紹介!のイメージ

目次

  1. 1ルバーブについて詳しく知りたい!
  2. 2ルバーブとは?
  3. 3ルバーブの栄養や効果効能
  4. 4ルバーブの食べ方は?
  5. 5栄養価が高いルバーブを食べてみよう!

ルバーブについて詳しく知りたい!

ルバーブ。日本ではまだそれほど出回っていない野菜なので、知っている人と知らない人とでわかれるでしょう。ルバーブと言えば、鮮やかなピンク色で独特の強い酸味のあるジャムが有名です。今回はルバーブについて、ルバーブとはどんな野菜でいつが旬なのか、味や香り、栄養価や効果効能、食べ方などをまとめて解説します。

ルバーブとは?

ルバーブは、シベリア原産の野菜です。見た目はイタドリに似ています。フキのようにおおきな肉厚の葉と、緑や赤または緑と赤のグラデーションの茎が特徴的で、横に広がるように生える多年草です。暑さや日当たりに弱く寒い土地を好むので、日本では北海道や長野で多く栽培されています。海外では日常的に食べられている野菜ですが、日本ではまだそれほどではなく、現在ルバーブを栽培している農家は100件ほどだそうです。

ルバーブには日本名もあり、ショクヨウダイオウ(食用大黄)といいます。昔はルバーブの根っこを煎じて下剤の漢方として使っていたとのことです。最近では、ルバーブはジャムにして食べるのが一番有名です。または、旬の時期の強い酸味をいかしてコンポートにしてタルトやケーキに使われたりもします。

ルバーブの特徴

ルバーブの一番の特徴は、茎です。緑、赤、または緑と赤のグラデーションがかった茎で、すじが多くてみずみずしく、真っすぐです。葉と同様フキに似ています。他にはイタドリやセロリにも似ています。畑でルバーブを見たことのある人は少ないかもしれませんが、最近では旬の夏前後に取り扱っているスーパーもめずらしくありません。ルバーブの葉には毒性があるため、ルバーブは茎だけで売っている場合が多いと思います。

ルバーブの味や香りは?

ルバーブの味は、酸味がかなり強いです。レモンのような爽やかな酸っぱさというよりは、アンズのような甘酸っぱさに近いですが、アンズより酸味はかなり強く刺激があります。香りは強くなく、好き嫌いが分かれるようです。爽やかな酸味系の香りまたは懐かしい香りと言われていて、エルメスからはルバーブの香りを使った香水も出ていて人気があります。

ルバーブの旬の時期は?

ルバーブの旬の時期は、5月~9月です。5月頃の旬のルバーブは赤色が強く、酸味も香りも強いです。最も美味しいのは梅雨の時期と言われていて、やはり赤色と酸味と香りが強いです。ルバーブは砂糖と煮てジャムにすることが多いですが、茎の色がそのままジャムの色に反映されるため、赤色が強く鮮やかな旬の時期のルバーブが人気も高くおすすめです。

梅雨の旬の時期を過ぎると、だんだんと赤色がうすくなり今度は緑色が濃くなっていき、酸味も香りも弱くなります。赤みはうすれていきますが肉はじょじょにやわらかくなっていくので、調理がしやすく、触感を重視する人や強い酸味や香りが苦手な人は遅い時期のルバーブがねらい目かもしれません。

ルバーブの栄養や効果効能

続いては、ルバーブの栄養や効果効能を紹介します。まず、ルバーブの葉は毒性があるので葉は食べません。もしスーパーで購入したさいに葉がついていたら、葉は使わずに捨てて下さい。食用にするのは赤みがかった茎の部分で、栄養価も高く、さまざまな効果効能も期待できます。食べ方は、強い酸味がありますが、ジャムやコンポートにすると調理も簡単で食べやすいです。

ルバーブは栄養価の高い野菜で、女性に嬉しいアンチエイジングや美肌効果の他生活習慣病の予防などにも効果がありあすので、ぜひ試してみたいものです。海外では、市販のヨーグルトに入っていたり、家庭ではジュースやサラダにしたりと、日常的に取り入れられているポピュラーな野菜です。

抗酸化作用が強くアンチエイジングに効果的

ルバーブにはたくさんの栄養価が含まれています。その中にはビタミン類も多く含まれており、美白効果で有名なビタミンC、美肌効果が期待できるビタミンKも豊富です。また、抗酸化作用も強いので、アンチエイジングの効果もあります。老化にともなうさまざまな肌トラブルに効果を発揮する女性の強い味方ですので、日常に取り入れたいものです。

また、ルバーブには食物繊維もたっぷり含まれているので、それもまた便通のトラブルをかかえがちな女性に嬉しいところです。ルバーブをミキサーにかけてジュースやスムージーにすると、食物繊維が多いためにすぐにミキサーの目が詰まるほどだそうです。女性の美容と健康のために積極的に取り入れたいものです。ジュースやスムージーにするときはそのままだと酸味がかなり強いので、砂糖やはちみつを混ぜるのがおすすめです。

視力回復や目の疲れにも効く

ルバーブの赤い茎の色素には、アントシアニンという栄養成分が多く含まれています。アントシアニンは、ポリフェノールの一種で、視力回復や視力の維持、眼精疲労に効果的です。白内障や緑内障にも効果があるとのことです。また、アントシアニンにも強い抗酸化作用があります。

糖やコレステロールを抑制し生活習慣病にも効果的

ルバーブの栄養効果はまだまだあります。ルバーブに含まれるペクチンや食物繊維は血糖値やコレステロール値を抑える効能があります。そのため、ルバーブのジャムやスムージーは糖尿病の人のダイエットレシピとしても紹介されています。

また、ルバーブにはカリウムも多く含まれています。カリウムは余計な水分を体外へ排出する効能があるため、利尿作用がありむくみ改善やデトックスに効果的です。そして食物繊維とカリウムの相乗効果で血液の状態が良くなり、高血圧や動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞などの様々な生活習慣病の改善にもつながります。

体の免疫力アップにも

先に少し書きましたが、ルバーブは昔漢方薬の下剤としても使われていたこともあるように、整腸作用に優れています。腸内環境を整えることによって、ストレスの軽減や身体の免疫力アップにもつながります。写真は、海外で販売されているものですが、ルバーブルートというルバーブの漢方薬です。もちろん、漢方でなくても生のルバーブで整腸効果は十分あります。

ルバーブは歯や骨にもいい

最後に、ルバーブにはカルシウムも豊富に含まれています。ですので、健康な骨や歯を作る効果までもあります。これだけの栄養の効果効能が期待できるルバーブですので、日常生活の食事に取り入れてみたくなった人も多いのではないでしょうか?

ルバーブの食べ方は?

ルバーブの栄養効果と効能はいかがでしたか?すぐにでも食べてみたくなってのではないでしょうか。続いては、気になるルバーブの食べ方をいくつか説明します。有名なルバーブジャムをはじめとするルバーブを使ったおすすめレシピもいくつか紹介しますので、ぜひ試してみて下さい。

ルバーブは軸の部分のみを食べる

すでに書いたように、ルバーブの葉には毒性があるため食べられません。30~40cmほどの赤い茎の部分を食べます。ジャムにするのが一番有名な食べ方ですが、コンポートやスムージー、生のままスライスしてサラダにする食べ方もあります。海外では、6月の旬の時期には食卓がルバーブづくしになる国もあるようです。

ルバーブのメインディッシュはもちろん、ルバーブのジュレやルバーブのソルベ、ルバーブを甘く炊いたおかず、紅茶やカクテルにも使われるとのことで、まだまだ日本でも人気が出そうな魅力的な野菜です。

ジャムにして食べるのが一般的

ルバーブの日本での一般的な食べ方はやはりジャムです。赤い茎を使ったルバーブのジャムは、赤ワインのようなきれいな赤色になるので、レストランやパン屋をはじめ、好んで使っている人も多い人気のジャムです。緑の茎のルバーブを使えば緑色のジャムに、緑と赤のグラデーションの茎を使うと茶色のジャムになります。

また、ルバーブは煮崩れしやすいので作るのも簡単です。酸味がかなり強いので、酸味をおさえたい人は砂糖やはちみつをたっぷりといれて調節するといいでしょう。

ルバーブのアク抜きの仕方

ルバーブは、そのまま調理すると酸味にえぐみも出てしまうので、調理前にアク抜きをします。赤い色見がルバーブの特徴なので、皮はむかずに使いましょう。ルバーブをよく洗い、2~3cmに切って、たっぷりの水に30分~1時間くらい浸すだけでアク抜きの完了です。アク抜きの水の中にレモンの輪切りを入れるとよくアクが抜けるそうです。葉は使わずに捨てて下さい。

ルバーブを食べるときの注意点は?

ここで、ルバーブを食べる時の注意点です。ルバーブは整腸作用が強く下痢をすることがあるのと、子宮を収縮する働きがあるため、妊娠中の人は食べるのを控えて下さい。また、授乳中にルバーブを食べると赤ちゃんが下痢をする可能性があるため、授乳中の人にもおすすめしません。

そして、妊娠中の人以外も、ルバーブは整腸作用に優れていますので、食べすぎると下痢をする可能性があります。食べすぎには気を付けましょう。

ルバーブのジャムの作り方

それでは、ルバーブのジャムの作り方を紹介します。ルバーブを栽培している島田農園さんの「真っ赤なルバーブの島田農園ジャムレシピ」です。通常のジャムのレシピより少しだけ砂糖を少なくして作るレシピです。ぜひ試してみて下さい。材料はルバーブ1キロ分です。

  • ルバーブ1キロ
  • 砂糖またはグラニュー糖400g
  • レモン1/2個

  1. ルバーブをよく洗い、2cmの長さに切って水にさらしてアク抜きをします。
  2. 水を切って大きな鍋に入れ、砂糖をまぶしレモンの輪切りをのせます。
  3. そのまま1時間くらいおくと水が出てくるので、水が出てきたら火にかけます。
  4. 丁寧にアクをとりながら20分くらい煮ます。だんだんと繊維がくずれてきます。
  5. とろとろになったら出来上がりです。
  6. 熱湯消毒をした瓶に熱々のジャムを流しいれ、蓋をして逆さまにして冷まします。
  7. 冷めたら冷暗所で半年くらい保存可能です。

動画は島田農園さんのものではありませんが、参考にして下さい。熱々のルバーブを瓶に流しこむことで、殺菌効果があります。また、瓶を逆さにすると上の空間部分が冷める時に真空状態になってより殺菌効果が高まるとのことです。ルバーブにイチゴやブルーベリーなどの果物を追加してジャムを作っても美味しくておすすめです。何種類も作ってみたくなりそうです。

イギリスの人気スイーツ「ルバーブフール」のレシピ

次に、イギリスの人気スイーツ「フール」のルバーブを使ったレシピを紹介します。アフタヌーンティーにおすすめのおしゃれで美味しいルバーブレシピです。食べ方は、そのままでも美味しいですが、スコーンやクッキーなどに添えるのもおすすめです。女子会でも喜ばれること間違いなしです。

  • ルバーブ50g
  • ハチミツ大さじ2
  • マスカルポーネチーズ大さじ2
  • プレーンヨーグルト大さじ2

  1. 洗ったルバーブを3~4cmに切り、水にさらしてアク抜きをします。
  2. アク抜きが終わったら水を切り、ルバーブをハチミツを鍋に入れます。
  3. アクを取りながら弱火でとろとろになるまで煮て、煮えたら冷まします。
  4. 飾り用にルバーブジャムを少量取り分けておきます。
  5. マスカルポーネチーズを柔らかくなるまで練り、プレーンヨーグルトを加えてさらに混ぜます。
  6. 5にルバーブジャムを入れて、白色とピンク色のマーブル模様になるように軽く混ぜます。
  7. ガラスの器に盛り、取り分けておいたルバーブジャムをのぜて出来上がりです。
  8. 好みでミントの葉をトッピングします。

このルバーブフールは、マスカルポーネチーズとプレーンヨーグルトを使ったレシピですが、作ったルバーブジャムにホイップした生クリームを混ぜることでもフールが作れます。お好みで好きな方を試して下さい。ポイントは、ジャムとクリームをしっかり混ぜてしまわないこと。マーブル模様になるように軽く混ぜ合わせることで綺麗なフールができます。

まだまだある!ルバーブの食べ方

他にも、ルバーブの美味しい食べ方はあります。ルバーブは、ぶつ切りにして冷凍保存しておけますので、冷凍しておいたルバーブを好みの野菜やフルーツと一緒にミキサーにかけて新鮮なスムージーにしたり、ルバーブを氷砂糖と漬け込んでシロップを作り、水や炭酸水、お酒で割って飲むこともできます。

お菓子作りが好きな人は、砂糖やハチミツで作ったルバーブジャムを使ってパウンドケーキやマフィン、パイを焼くのもいいでしょう。ぜひ旬の時期のルバーブを手に入れて、いろいろな食べ方のバリエーションを楽しんで下さい。

栄養価が高いルバーブを食べてみよう!

ルバーブの味や香り、効果効能、食べ方など、いかがでしたか?これまであまり馴染みのなかった人も、ルバーブの栄養効果や様々な効能を知って、また簡単でお洒落な食べ方を知って、ルバーブに興味がわいたのではないでしょうか。ルバーブは、スーパーだけでなくネットでの購入も可能です。ぜひ旬の時期に、この独特の酸味と色味香りを持つ栄養満点の野菜ルバーブを好みの食べ方で試してみて下さい。

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