ビストロとは?意外と知らないフレンチ・バル・ブラッスリーの意味!

皆さんはレストランや居酒屋を捜しているとき見かけるお店で、ビストロという言葉を聞いたことがあると思います。しかし、そんなビストロとは何語かを知っている人は少ないと思います。そこで、今回はビストロとは何語なのかについて紹介していきたいと思います。また、ビストロの他にも、フレンチ、バル、ブラッスリーなどのお店の名称についても紹介していきたいと思います。知っていると何かと便利なので、良かったらぜひ参考にしてみてください。

ビストロとは?意外と知らないフレンチ・バル・ブラッスリーの意味!のイメージ

目次

  1. 1ビストロとは何かを徹底的に見ていこう!
  2. 2ビストロと似た言葉の位置づけを見ていこう
  3. 3ビストロとは違うが世界にはお店の呼び方がいろいろ!
  4. 4ビストロが味わえる東京の名店を紹介!
  5. 5ビストロとは家庭料理などが楽しめる気楽な場だった!

ビストロとは何かを徹底的に見ていこう!

レストランのウェブサイトやレストラン街を歩いているときに目に入るビストロとは一体何なのでしょうか。多くの人がビストロとは何か聞かれたときや、ビストロとは何語かを聞かれたときはどうしても答えられないと思います。そこで、今回はビストロとは何か、ビストロとは何語かを徹底的に見ていこうと思います。良かったらぜひ参考にしてみてください。

ビストロとは何語?

そもそも、最近よく聞くビストロとは何語なのでしょうか。先に説明しておきますと、ビストロとは何語かと聞かれた時に英語とは答えてはいけません。ビストロとは何語か、という答えはフランス語です。しかし、ビストロがフランス語である理由はまだしっかり解明されてません。しかし、いくつかの通説があってフランス語と言われているそうです。1つ目が、ビストゥルイユという混ぜ物をした安い酒が語源であるという説です。

ビストロはもともとはロシア語?

ビストロとは何語、と聞かれた時にロシア語と答える人もいますそれこそが、二つ目の説である元々ビストロはロシア語だった説です。ロシア語で「早く」という意味が由来という説になります。あるとき、ロシア兵が「早く料理や酒を出せ」と催促する際にビストロという単語を口にしていたという説になります。詳しくは解明されていませんが、なかなか興味深いです。

ビストロとは日本でいう「居酒屋」のような店

そんなビストロとは、一体何なのかを把握している人は恐らく少ないと思います。さすが外国の言葉だけあって身近な物でイメージしにくいと思います。結論からいうと、ビストロとは「居酒屋」のような店になります。ビストロで提供される酒は基本的にワインが中心だと言われていますが、最近のビストロは他の酒も提供されている店が多いです。ちなみに、フランスのビストロでは、フレンチフライなどのライトメニューが人気です。

ビストロとは「小さな店」という意味もある

そんな、居酒屋のようなニュアンスのビストロですが、正確には「小さな店」という意味になります。レストランよりカジュアルで、形式ばらずにワインや料理が楽しめる店が多いというのが特徴です。ビストロではフランスの伝統料理や庶民的な家庭料理などが楽しめて、値段も比較的リーズナブルな店が多いと言われています。テーブル同士が近いので、日常使いができる気楽な雰囲気になっているお店が多いです。

ビストロを英語で言うと「パブ」や「バー」

先ほど、ビストロとは英語ではないと説明をしました。そしたら、ビストロの英語に相当する単語は何なのでしょうか。ビストロとは、英語でいう「パブ」や「バー」に相当する場所を指しています。「パブ」や「バー」を知っている人からすれば、ビストロとは何なのかがある程度見えてくると思います。居酒屋のようなカジュアルな場というニュアンスが重要なので、ビストロとは何なのか理解できな人はそれだけ覚えてください。

ビストロと同じ意味のイタリア語は「トラットリア」

ビストロとは、フランス語であると先ほど説明をしました。しかし、食の国であるフランスで使われている言語であるビストロだからといって世界共通ではありません。イタリアでは、ビストロと同じ意味に相当する単語を「トラットリア」と表現します。トラットリアとは、イタリアでは気軽に入れる大衆食堂を指しています。イタリアの地方料理や家庭料理を提供する店が多く、家族経営が多いのが特徴です。

こちらもビストロと同様に、ラフな格好でも入れる気軽なお店という位置付けになっております。 ちなみに、トラットリアと似ているものとして「タヴェルナ」という言葉もイタリアにはあります。「タヴェルナ」とは、トラットリアよりさらにカジュアルなお店と言われており、すでに調理してある食事を提供する簡易食堂のような場所です。いわゆるファストフード店のような場所かもしれません。

ビストロと似た言葉の位置づけを見ていこう

ビストロとな何語か、ということと、ビストロの意味について説明をしてきました。これを理解すればお店の下見をするまでもなくお店の雰囲気をある程度掴めると思います。良かったらぜひ参考にしてみてください。次に紹介するのは、ビストロと似た言葉の位置づけについて紹介していきたいと思います。また、それぞれの呼び名は何語かについて説明していきます。良かったらぜひ参考にしてみてください。

高級レストランで食事するイメージの「フレンチ」とは?

外食をしたことのあるほとんど全員が知っている「フレンチ」とは一体何なのでしょうか。何語か聞くまでもなく、フレンチとは日本語で「フランスの~」という意味になります。その上で、食事におけるフレンチとは、フランス料理を指します。フレンチと聞くと、多くの人は高級レストランで提供される料理ジャンルの1つとして捉えがちになります。しかし、中にはカジュアルフレンチと呼ばれるフレンチレストランもあります。

しかし、本場フランスでは、カジュアルフレンチという位置付けの店は全くありません。実は、カジュアルフレンチはフランス語ではなく、英語です。カジュアルフレンチの定義は、その名のとおりカジュアルなフランス料理を提供する店をことを指しています。そのため、カジュアルレストランとビストロとの境目が曖昧になっており、人によってはビストロやブラッスリーとほぼ同じ店が多いと考えてられているそうです。

「グランメゾン」はドレスコードが決まった格式高い場

次に紹介するのは、グランメゾンです。グランメゾンとは何語でしょうか。グランメゾンという単語自体聞きなれない人が一定数いると思います。また、その逆に高級レストランに行ったことのある人だと何度か聞いたことのある単語だと思います。グランメゾンとはフランス語です。グランメゾンとは、格式の高いレストランと定義されています。なので、グランメゾンで食事をしているお客さんはドレスコードを着て食事をしています。

「オーベルジュ」は宿泊設備のあるレストランのこと

次に紹介するのは「オーベルジュ」です。こちらは、恐らく日本はあまり普及していない単語だと思います。レストランのある宿泊施設などはよく見かけますが、その場合はホテルがメインになってしまうので、厳密にはオーベルジュではありません。オーベルジュとは、レストランがメインになっており、その上で宿泊設備が整っている場所を指すのです。しかし、このタイプのレストランは日本でも流行しそうです。

「レストラン」はフランスではざっくり食事する場

次に紹介するのは「レストラン」です。レストランとは何語でしょうか。こちらは、英語でもあり、フランス語でもあります。日本では色々な場所で使われているレストランという言葉ですが、フランスでは、ざっくり食事をするお店のことです。フランスにおけるレストランは、高級店という意味ではありません。その代わり、高級感のある宿泊施設付きのオーベルジュや、格式ある料理店を指すグランメゾンといった呼び名があります。

「ビストロ」は家庭料理なども楽しめる居酒屋

次に紹介する単語は「ビストロ」です。先ほど紹介したように、ビストロとは家庭料理なども楽しめる居酒屋のことを指してます。また、小さな店というニュアンスもあるので、個人営業のお店などもビストロとして定義されます。つまり、ビストロとは、地元の小さな居酒屋のようなニュアンスであると思います。最近では、SNSの普及によって店舗拡大するビストロもあります。

しかし、スタンスとしてはビストロとは、ラフな居酒屋というニュアンスで問題ないと思います。ちょっと見かけたかたふらっと寄ってみる。その程度のお店という認識で問題ないと思います。

「ブラッスリー」はフランスの大衆居酒屋

次に紹介するのが、「ブラッスリー」です。また、場所によっては、「ブラッセリー」とも呼ばれます。ブラッスリーとは何語なのでしょうか。ブラッスリーとはフランス語で大衆居酒屋であり、元々はビール製造所という意味でした。主に酒と軽い食事を提供する店を意味しています。そのため、実際のところビストロとあまり大きな差はありません。しかし、ビストロ以上にさらに気軽であると世間的には言われています。 

ちなみに、ワインの国イタリアではワインを主体にしたレストランのことをエノテカと呼んでいます。イタリアでは地元のワインを扱う店がとても多く、気軽な雰囲気でワインを楽しめる店が日本以上に多いのです。要するに、ブラッスリーがややビール主体であるのに対し、イタリアのエノテカの酒類はワインが中心となっております。ブラッスリーとは、お酒を飲むためのビストロのような場所になっております。

「カフェ」は最も気軽に食事できる場

最後に紹介するのが、カフェです。カフェは何語でしょうか。知っての通り、英語です。カフェはもう多くの人がイメージする通りのカフェです。コーヒーやエスプレッソがあり、カフェの店内でも食事をすることができる場所になります。フランスでも、カフェはそのままの意味を指します。ビストロやブラッスリーなどよりも気軽に食事ができる場所になります。何なら食事をせずにコーヒーだけを飲んでいく人ももちろんいます。

最近では、インスタ映えなどの需要を狙って、凝った料理やドリンクを提供しているカフェも多いです。また、店内の雰囲気を少しゴージャスにしてお客さんを集めているカフェもあります。しかし、カフェとは本来最も気軽に食事ができる場所として定義されています。もしも外国に行く機会があったらカフェとレストランの違いだけでも把握しているだけでも、お店選びがかなり楽になってくると思います。

ビストロとは違うが世界にはお店の呼び方がいろいろ!

ビストロのような呼び方をされているお店を紹介してきました。しかし、ビストロとは別に世界には色々なお店の呼び方があります。いくつか紹介していくので、良かったらぜひ参考にしてみてください。

「リストランテ」はイタリアの高級レストラン

リストランテは、イタリアで最も高級なレストランと位置付けになっております。リストランテでは、予約が必要な店が多く、ドレスコードが決まっている場合が多くを占めています。リストランテのメニューは、コース中心の構成が特徴ですが、最近のリストランテはアラカルトのような単品メニューも用意している店もあります。コース内容は、主に以下の5種類から構成されています。 

アンティパストと呼ばれる前菜・コースの最初に食べる料理(サラダやマリネなどです)・プリモピアットと言われる第1の皿(パスタ、ピッツァ、リゾットなどです)・セコンドピアットと呼ばれる第2の皿(肉や魚を使ったメインディッシュです)・フォルマッジォと呼ばれるチーズ(こちらは、レストランによってサービスの有無があります)・ドルチェと呼ばれるデザート(パンナコッタやティラミスなどです)という5種類で構成されています。

上記メニューに食前酒や食後酒、付け合わせなどを加えて、メニューを自由に組み合わせるのが一般的なリストランテのコースになります。ちなみにリストランテは、英語やフランス語だとレストランと呼ばれています。しかし、もちろんレストランほどカジュアルな場所ではありません。ニュアンス的にはグランメゾンと似ていると思います。日本で言われる高級レストランのイメージは恐らくリストランテだと思います。

「バル」はスペインの飲食店

次に紹介するのは、「バル」です。バル(Bar)は、イタリアやスペインなどにある飲食店のことを指しています。若干の違いではありますが、スペイン語ではバル、英語ではバー、イタリア語ではバールと呼ばれています。今回は、最近日本でも増えているスペインのバルについてご紹介します。 そもそも、スペインでは、1日のうちに何度もバルに立ち寄ることは全く珍しくありません。

朝は朝食やコーヒーを口にして、昼はランチ、夜は帰宅前にちょっと1杯、など日本のバルよりもっと気軽にふらりと立ち寄れるスタイルがスペインのバルの特徴となっております。 さらに、スペインのバルで出される料理は日本より軽いものが多いです。例えばタパスといった小皿料理や、ピンチョスなどのちょっとしたおつまみを片手にお酒を楽しむのが普通です。

日本でバルと聞くと、手の込んだ料理が多く、美味しい料理ばかりというイメージがあります。事実、ほぼそのままのイメージが日本のバルになります。しかし、意外なことに、現地スペインのバルは日本のバルのように手の込んだ料理は比較的少ないと言われています。むしろ、日本で出すと手抜き料理と言われかねない料理が多いです。そのような理由で、時々海外の方が日本のバルに太鼓判を押しているのです。

ビストロが味わえる東京の名店を紹介!

ビストロとはまた別の、世界での色々なお店の呼び方について紹介してきました。バルは最近になってかなりポピュラーな呼び方になっています。リストランテは今ではあまり多くないですが、今後料理のレベルが上がっていったらもしかしたらそのような呼び方をされるお店が増えてくると思います。これらのお店はどれもヨーロッパではよく聞く呼び名になります。話を戻して、次はビストロが味わえる東京の名店を紹介していきます。

食材をシンプルに味わえる本格派「ビストロ・シンバ」

まず初めに紹介するビストロが味わえる東京の名店は「ビストロ・シンバ」です。こちらのお店は、銀座一丁目の「ラ・ベットラ ビス」というかつての名店の跡地にお店を構えているビストロです。「ビストロ・シンバ」は2015年9月10日にできたばかりのビストロです。しかし、オープン以来、満席続きとなっているビストロの名店の一つです。お店の正面はガラス張りで、目の前の通りからも賑やかで楽しそうな様子がよく見えます。

店内は、全体を見渡せる、明るくすっきりとした空間になっております。ビストロのお店なので、テーブルにクロスはなく、気取らない雰囲気です。店内には、テーブル席のほかにカウンターもあります。そして、その向こうに見えるシェフが、菊地佑自さんです。

菊地佑自さんは、フランスのミシュラン3ツ星レストランから、「シェ・ミッシェル」や「ラミジャン」といったパリでも大人気の伝統的なビストロのお店で修業しながら、10年もフランス生活を送っていたといいます。なので、本場さながらのビストロを味わうことができます。オープンしてから、まだそれほど時間がたっていないのに、「魚料理がおいしい」「ブイヤーベースが最高」「肉もいい」と大評判のお店に成長しました。

メニューには、フォアグラや豚の耳のサラダなどがっつり系の料理があるかと思うと、魚を使ったさっぱりしていそうなもの、野菜がたっぷりとれそうなものもあって、気分に合わせて選ぶことができます。こちらのでは、前菜は1000円台中心で、メインはその倍くらいです。お任せコースもあって4900円からと、ビストロならではの値段設定になっております。

おすすめの料理は「トマトのメンチ」です。こちらは、小さなトマトをコロッケのように調理したものです。見た目はピンポン玉サイズのコロッケです。とても熱いですが、一口で食べたほうが美味しいものとなっております。トマトの甘酸っぱい汁と、肉汁、そして香ばしさが一気に口の中でではじけてしまいます。まるで小籠包のようなコロッケです。なかなかお目にかかれない料理なので、良かったらぜひ注文してみてください。

「ビストロ・シンバ」の営業時間と定休日について紹介していきます。こちらのお店の営業時間は18:00から25:00までとなっております。また、21:00からは併設されているbarも利用可能となります。定休日は、毎週月曜日と第3火曜日となります。予算は、コースで4900円、6000円、8000円ほどです。アラカルトの場合の予算は6000円から10000円ほどになります。よかったらぜひ利用してみてください。

オープンキッチンのおしゃれ店「オーギャマンドトキオ」

次に紹介するビストロが味わえる東京の名店は、「オーギャマンドトキオ」です。「いたずら小僧」という意味ビストロのお店になります。「オーギャマンドトキオ」は今では全国的に有名なお店です。そんなお店のオーナーをしているのは、木下威征(きのした たけまさ)さんです。木下さんは、フレンチをベースに、独創的な料理をつくる個性豊かな料理人として知られています。

木下さんは、辻調理師専門学校を首席で卒業した後にフランスへ留学し、三ツ星レストランで働いていました。帰国後は池袋のホテルを経て「AUX BACCHANALES」に入店しました。5年の修業を経て、当時出会ったパートナーと一緒に「モレスク」を開店しました。その後独立し、2008年に現在の「オー・ギャマン・ド・トキオ」を開店しました。現在は7店舗のオーナーとして店を切り盛りしているシェフ界のスターです。

「オー・ギャマン・ド・トキオ」の店内は、カウンター席と個室とに分かれており、カウンターではオープンキッチンを目の前にしており、料理を作るところから味わうところまで、五感をフルに生かした料理を楽しむことができます。新鮮な食材を駆使してつくられるのは、フレンチをベースにしながらも枠にとらわれない、自由な発想の「木下料理」です。

鉄板で魅せるノルマンディの郷土料理である「スフレオムレツ」や、クレープ生地にみりんとザラメを加えた鉄板ケーキに、アイスと餡を挟んだ「鉄板どら焼き」など、大人の遊び心をくすぐる、食通のための一軒となっております。もはや、ビストロのお店として片付けられないほどクオリティの高いお店になっております。

「オー・ギャマン・ド・トキオ」に訪れたら、ぜひ食べてほしい料理が「とうもろこしのムースと生ウニ」です。こちらの料理は、奇跡の逸品ともいわれているのです。あるとき、時化によって魚介が入らないという事態が起きました。お店としては料理を出さないといけないという窮地に生まれた奇跡の逸品なのです。とうもろこしのムースと生ウニの甘み、上にのせた一粒の岩塩のバランスが絶妙です。

「オー・ギャマン・ド・トキオ」の営業時間について説明します。平日、土曜日、日曜日、祝前日は18:00から00:00までとなっております。ラストオーダーが23:00となっております。定休日はありません。こちらのお店では、ディナーの提供のみとなっております。平均予算は、一人あたり12000円ほどになります。また、今回紹介した店舗は恵比寿駅から歩いて8分ほどの場所にお店があります。良かったらぜひ寄ってみてください。

ビストロとは家庭料理などが楽しめる気楽な場だった!

いかがでしたか。今回はビストロとは何語だったのか、ビストロの位置づけやビストロと似た呼ばれ方と何語か、に対する答え、そして、ビストロが堪能できるお店について紹介してきました。そして、フレンチのビストロの関係についても触れてきました。フレンチでも家庭料理があります。フレンチの家庭料理って何だ、と思ったかたはぜひ調べてみてください。ビストロとは何のか把握できたら、ビストロに行ってみてください。

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