スマ(魚)の価格と販売しているお店を調査!お取り寄せ情報も!

幻の魚と言われるスマについて知っていますか?スマは2016年に愛媛県と和歌山県で養殖に成功し、テレビなどで取り上げられ知名度があがった魚です。幻の魚と呼ばれるように、めったに水揚げされないため漁業関係者にしか知られていないようなものでしたが、その中でもマグロやカツオよりおいしい魚と名を馳せてきました。そんな幻の魚スマについて、価格や販売しているお店、お取り寄せ情報などについて紹介します。

スマ(魚)の価格と販売しているお店を調査!お取り寄せ情報も!のイメージ

目次

  1. 1スマはどんな魚?
  2. 2スマは高級魚?気になる価格はいくら?
  3. 3スマを販売しているお店を紹介
  4. 4スマのお取り寄せ・通販の情報を紹介
  5. 5スマの美味しい食べ方を紹介
  6. 6スマを手に入れて「幻の魚」の味を堪能しよう

スマはどんな魚?

幻と言われる魚「スマ」について知っていますか?2016年に愛媛県と和歌山県で養殖に成功し、日テレの人気番組「満点青空レストラン」などのテレビ番組に取り上げられ世間一般に知られるようになった魚です。スマは全身がトロのようでその味は極上と言われています。今回は幻の魚スマについて、どういった魚なのか、価格や販売場所はどこなのか、お取り寄せはできるのか、料理はどんなものができるのかなどについて紹介します。

「スマ」はスズキ目サバ科スマ属に属する魚です。背には明るい部分があり、斜めの縞模様があります。胸びれ下には灸を思わせるような黒い斑紋があります。この黒い点からヤイトと称する地域もあれば、縞模様からモンスマと称する土地もあります。これらの名前だけでなく、スマは日本全国で様々な名称で呼ばれています。体長は1m前後になります。マグロより小型です。

スマは幻の魚!

スマの生息地は日本の本州中部以南から、西太平洋からインド洋にかけての熱帯海域および亜熱帯海域と広くに分布しています。しかしマグロやカツオのように大きな群れを成して行動することは滅多にありません。そのため大量に釣り上げる方法がなく、また日本に回遊する個体自体が少ないため、漁ではめったに上がりません。そのため幻の魚と呼ばれているのです。

スマは「全身トロ」と言われるほど美味しい!

スマは「全身トロ」と言われています。マグロの大トロ並に脂のりが良く、カツオよりも価格が高くつけられる魚です。大きくなればなるほど脂肪含有量が増えていきます。スマの成長は1m3キロ前後が基本ですが、日本に回遊してくる中で大きいものは1mを超え、10kgになることもあります。10kg級のスマの脂のりは想像を絶する味がするでしょう。

また脂のりは大トロ並ですが、マグロよりもさっぱりしていてクセがなく滑らかな食感で、和食にも洋食にも万能に料理に使えると評判が高いです。マグロのようでマグロではない、カツオのようでカツオではない、けれどとても美味しい奇跡の食感と言われています。もしお取り寄せが可能ならしてみたくなる魚です。

スマは養殖されている?

スマは漁獲規制の対象であるマグロの代用品に期待でき、かつ養殖が比較的容易である可能性がある魚として、2013年頃から愛媛と和歌山で養殖の研究がされてきました。愛媛と和歌山はお互いをライバル視し、切磋琢磨した結果2016年同時期に完全養殖に成功し、出荷に乗り出しています。愛媛の養殖スマは「伊予の媛貴海」、和歌山の養殖スマは「海の三ツ星」というブランド名で販売されています。
 

スマは高級魚?気になる価格はいくら?

絶品だと言われるスマ、市場での価格はいくらなのでしょう?天然物はやはりその希少性から高級マグロなみの価格がつけられます。1kg3000円ほどの価格です。養殖に成功してからも知名度があがり販売を求める人が増えたため、天然物の価格はますます高騰し、スマは高級魚と言っても過言ではない魚です。

では養殖の価格はどうでしょうか?養殖のスマは海の三ツ星は1尾2kg、伊代の媛貴海は2.5kgで出荷されています。天然物の希少性の高さからつけられる高価格に対し、少しでも低価格を目指したのも養殖研究が始まった理由の1つです。しかし初出荷時には味の申し分のなさやその十分な大きさから、市場では天然物と同じ価格である1kg3000円の価格がつけられました。

スマの養殖期間は約1年と短期です。そのため生産の早さも期待されています。2016年の初出荷時はともかく2年たった今では少し価格が下がったのではないかと考えるでしょう。しかし2017年度のスマの出荷は、稚魚が思ったように育たず2000尾程度の出荷になってしまいました。そのため価格は1kg3000円から4000円ほどに高騰しました。では今年度の価格はどうなるでしょう?

スマの出荷予定時期は5月から6月です。昨年度はその失敗から、2018年度には愛媛は1万尾の出荷を目指し、和歌山では8万尾の出荷を目指すと言っていました。今年度は愛媛新聞からスマの稚魚が昨年度より大幅に育ったとの報道がありましたが、調べた限り今のところどのくらい出荷する予定なのかは知られていません。昨年度と比べて価格がどうなるか気になるところです。

スマを販売しているお店を紹介

スマはどこへ行ったら手に入る?

ではスマの販売やお取り寄せは可能なのでしょうか?スマは養殖が成功したとはいえ、未だ希少性の高い魚です。初年度は300尾の出荷、昨年度出荷2000尾の出荷がありましたがとても個人にまで販売できる生産量ではありません。そのため販売は一部契約店舗のみに対し出荷をおこなっています。
 

和歌山マリーナシティ「黒潮市場」

黒潮市場は和歌山県和歌山市毛見沖の和歌山湾にある人工島の和歌山マリーナシティの中にある市場です。日本各地から新鮮な魚介類が集まる海鮮市場であると同時にマグロのテーマパークを謳っています。内装も昭和30年代の商店街を意識した作りになっています。一番の見所は迫力満点のマグロの解体ショーだそうです。

こちらには和歌山の養殖スマ、海の三ツ星が販売されると言います。しかし安定供給が得られないスマは定期的に入荷はされるもののその数は少ないです。そのため販売時は常に予約で則完売であることが多く、実際に行ったとしても販売されていない可能性がとても高いです。また価格も覚悟して行った方が良いです。
 

東京の日本橋三越本店「吉川水産」

吉川水産は日本橋三越の地下1階にある店舗です。こちらでは伊予の媛貴海も海の三ツ星も仕入れを行ってるそうです。しかしどちらも昨年度まで出荷量を制限されていたため、店舗に出向いたとしても販売されていない可能性があります。仕入れた際も販売前に予約で即完売であることが多いそうです。

また、スマは大変鮮度が落ちやすい魚です。冷凍保存による輸送が発達した現代社会だからこそ東京までスマを出荷できるといえます。しかしそれだけ取れたてのスマはおいしいのです。できればスマが取れる地域に行って、獲れたてのスマを食べるのが一番おいしく食べるのでおすすめです。

大阪の阪急うめだ本店「まぐろ寺本」

大阪では阪急うめだ本店のまぐろ寺元がスマを販売しています。こちらの店舗は阪急うめだ本店の地下2階と地下1階に店を構えていて、地下1階では寿司を、地下2階では解体実演販売を交えつつ切り身などを販売しています。こちらもスマを取り扱っていますがやはり生産量の問題で常にスマが販売されているとは限らないです。

大阪阪神百貨店梅田本店「魚くみ」

魚くみは大阪の阪神百貨店梅田本店の地下1階にある魚屋さんです。こちらは伊予の媛貴海を販売しています。しかしこの店舗も出荷量の問題から常にスマが販売されているとは限らないそうです。今年度の出荷めどはまだわからないため、昨年度より増えていることを期待しましょう。

スマのお取り寄せ・通販の情報を紹介

スマはお取り寄せ・通販で手に入る?

スマはお取り寄せが可能なのでしょうか?先ほどの販売店舗の紹介を読んだ時点で気づいているでしょうが、スマのお取り寄せはかなり難しい状態です。和歌山の海の三ツ星ならお取り寄せ可能と言うところは1箇所だけありましたが、調べたところやはり現状個人にむけての販売やお取り寄せは不可能なようです。

そもそもなぜ養殖がうまくいったにもかかわらず、スマの出荷量はここまで少ないのでしょう?スマの稚魚は生存率がとても低いのです。気候などの影響を簡単に受けたりするため突然多くの稚魚がなくなってしまうことも多く、昨年度はそのため出荷予定量が激減しました。また和歌山、愛媛の両県で出荷されていますが、両県あわせたスマの生産者数は5社しかありません。

とても全国に販売やお取り寄せ対応させるのに十分な量を生産できない状況でもあります。どの会社も現在は県のサポートを受けながら養殖研究を進めていますが、現状で県のサポートを打ち切られたら立ち行かなくなると言っています。一般流通のお取り寄せは絶望的とも言えるでしょう。しかし唯一養殖のものではないですが天然物のスマのお取り寄せを扱っているサイトがあります。

天然のスマが手に入る「のん気な魚屋」

「のん気な魚屋」は唯一個人販売でスマの販売・お取り寄せを対応しています。ただしあくまで水揚げがあったときのみです。スマが入荷されたらメールでお知らせしてくれるサービスも行っています。価格はどのくらいになるのでしょう?現在のん気な魚屋のサイトに行くと以下のようなことが書かれています。
 

最近テレビ番組で放送された影響でスマへの多数のお問い合わせが届いているが、こちらでは天然物しか取り扱っておらず、またテレビ報道の影響で流通価格が暴騰しているためさらに入手しずらい状態になっているといったことが書かれています。そのため予約する際には価格のほうもご了承くださいとのことでした。価格については時価になるため予想がつきにくい状況です。

スマを食べれる魚料理屋

スマは養殖・天然物問わずお取り寄せが厳しい状態です。代わりに料理店への流通を行い、年間を通してスマの美味しさを楽しんでもらえるよう、愛媛では県内の1部店舗のみ年間を通しての愛媛県のスマのブランドである伊予の媛貴海の出荷を契約しました。こちらのお店へ行くとスマを楽しめる可能性がかなり高くなります。伊予の媛貴海の契約店舗についていくつか紹介します。

新鮮な魚を楽しめる「市場食堂」

市場食堂は伊予の媛貴海を扱っている愛南漁協深浦本所の敷地内にあります。他にも愛媛のブランドカツオの「愛南びやびやかつお」による魚料理を提供していることで有名です。漁協所内にありますので朝市の新鮮な鮮魚を使った料理が提供されます。漁業者や漁協関係者が毎日利用する食堂ですので料理はボリュームがありながらもお手頃価格のモノが用意され評判が高いです。

和食レストラン「ゆらり内海」

ゆらり内海は潮湯・マイクロバルブ湯と産地メニューが自慢と謳う愛媛の休憩・お食事処です。媛貴海御膳や媛貴海炙り丼などのスマ料理を用意しています。レストランとは別にお風呂にも入れますので絶品のスマ料理とともに海辺の温泉を楽しむのもおすすめです。

海鮮・魚介・日本料理「黒潮海閤」

黒潮海閤は日本料理と鉄板焼きのお店です。地産地食、素材の良さをシンプルに引き出すことを目指しています。入荷が不定期なため伊予の媛貴海を使ったメニューは表に書かれていませんが、Twitterを見ると仕入情報が得られるので伊予の媛貴海が入荷した日をチェックして行くのがおすすめです。

スマの美味しい食べ方を紹介

スマは現状なかなか個人では手に入りがたい魚です。しかし入手できる可能性は決してゼロとは言えません。スマを自宅で食べるとき、どのように料理すればよいでしょう?スマは味にクセがないため、比較的料理がしやすい魚でもあります。多くの料理案がありますが、その中でおすすめの料理のについて紹介します。

魚料理の定番「刺身」

まずは定番の刺身です。スマは鮮度が落ちるのがとても速い魚です。そのため刺身に料理して食べることができるのは水揚げした当日か、その翌日までの短い期間となっています。シコッとした食感がとても良く、身にほんのりした酸味とうま味が楽しめると評判です。地元お店でぜひ新鮮なスマを出してほしいと思う料理ナンバーワンです。
 

同じく魚料理の定番「竜田揚げ」

竜田揚げに料理したものも美味しいと評判です。ひれ下の身や切り落としを、みりん、酒、しょうゆ、にんにくの地につけ込むみじっくり揚げたものになります。表面が香ばしく、しょうゆなど漬け込んだ調味料のうま味とスマのうま味があい、絶品のおいしさです。単純ですがおすすめの食べ方です。
 

マグロやカツオ系の魚料理「なまり節」

スマのなまり節とは、スマを塩茹でにして、軽く干したものです。これを再度焼いてマヨネーズで食べるのが絶品です。そのまま食べても美味しく、焼くとサバ科特有の風味が立ります。この料理は冷凍しても劣化が少ないため保存も利きます。なまり節にじゃがいもの煮付けをあわせた料理もまた美味しいです。

スマは養殖も天然も料理の仕方は基本同じです。ここで紹介した以外にも、たたき、漬け、ムニエルなどに料理して食べるのも美味しいと評判高いです。先ほど述べたように、味や食感にクセがなく火を通しても脂によってパサパサしないため、和食だけでなく洋食にでもなんでもあうと言われています。スマを料理する機会がありましたら是非様々な料理法で楽しんでください。

スマを手に入れて「幻の魚」の味を堪能しよう

スマについていかがでしたか?スマは手に入りがたい魚ということがわかり残念に思う人もいるでしょう。実は魚屋での販売やお取り寄せ以外にも、スマを手に入れる方法があります。愛媛県はスマのPRにとても積極的で、愛南漁協共同組合を中心に様々なイベントを行っています。時には東京や大阪の百貨店に出店するイベントもあり、そこでは愛媛のブランドスマの伊予の媛貴海がある可能性が高いです。

イベント情報は愛南漁協組合のホームページなどで確認できますのでイベントに参加するのもおすすめです。スマは入手が難しい魚ですが、今年度のスマの生産量は期待できるものですし、イベントや契約店での安定供給などスマの販売側も工夫を重ねています。マグロやカツオより美味しいと言われるスマの味をぜひ堪能してみてください。

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