2018年04月27日公開
2025年03月05日更新
きゅうりのカロリーは低いけど太る?生と漬物や料理での違いを徹底調査!
野菜はカロリーが低い。これは周知の事実です。野菜を用いたダイエットも多くありますし、もちろんきゅうりも例外ではありません。ですが、みずみずしく野菜の中でも比較的癖のないきゅうりには太りやすくなる落とし穴が隠されているのです。今回はそんな落とし穴を知識と工夫で埋めてしまう方法を紹介します。カロリーの低いきゅうりで太る!そんな悲しい結末は、ちゃんときゅうりを理解していれば、簡単に回避出来るのです。

目次
きゅうりのカロリーはどのくらい?
生でそのまま食べるサラダや炒め物、漬物など様々な料理で活躍し、調理もしやすい野菜といえばきゅうりです。そのきゅうりが今太りやすいと話題となっています。一見野菜の一種であることからカロリーも低いように思えるのでダイエット中の方やカロリーを気にしている方にはあまり気に止めない存在です。実際きゅうりのカロリーは1本(100g)あたり約14kcalと言われています。
比較的にカロリーが低いといわれている野菜ですが、他の野菜のカロリーはどうでしょう。他の野菜の100gあたりのカロリーは、レタスが約12kcal、トマトが約19kcal、ナスが約22kcal、ブロッコリーが約33kcal、じゃがいもにいたっては約76kcalです。このきゅうりの1本(100g)14kcalというのはカロリーが低いといわれている野菜の中でも低い種類に当たります。
なぜきゅうりで太るのか
カロリーの低いとされている野菜の中でもカロリーの低いきゅうりがなぜ太る原因になりかねないのでしょうか?それはきゅうりを作っている成分に問題があったのです。きゅうりは90%が水分で出来ています。よってきゅうりの多くが汗や尿で外に出てしまうことから、いくら食べてもお腹いっぱいになりにくいのです。つまり、腹持ちが悪い野菜なのです。そのことから太るということに繋がりやすくなってしまいます。
この腹持ちの悪さから、他の物を食べてしまいがちになり、太る原因になるのです。また、水分量の多さが別の面からも太る原因を作ります。水分量が多いと身体を冷やすとされており、身体が冷えると代謝が悪くなり、老廃物や毒素が流れにくくなるので太る原因になります。
調理方法によって大きく変わるきゅうりのカロリーや成分
料理せず生のままで食べることも多いきゅうりですが、野菜自体にあまり味のない野菜なので、生のきゅうりのみで食べるということは少ない野菜ではないでしょうか?ドレッシングやマヨネーズと一緒に食べるという人が多いと思いますが、ドレッシングやマヨネーズと食べることでカロリーは大きく上がってしまいます。さらにきゅうりは加熱することで太りにくくするのに大切な酵素を壊してしまいます。
きゅうり自体のカロリーは低いですが、結局きゅうりを食べる際にカロリーの高くなる食べ方をしてしまいがちになるため太りやすくなり、腹持ちも悪く、身体も冷やし代謝も悪くなる結果、太るという事態を招いてしまうのです。
カロリーの低いきゅうりだがダイエットには不向きなのか
せっかく野菜の中でもカロリーの低いきゅうりです。太りやすいと言ってもダイエットに利用したい野菜です。しかし、ダイエットとなると不向きのように感じられます。ですが、そこで注目すべきはきゅうりの成分です。生のきゅうりにはホスホリパーザという脂肪分解酵素が入っていることから身体の中の脂肪を分解してくれる働きがあるのでダイエットには効果的なのです。
カロリーの低いきゅうりを利用した調理方法
ダイエットに利用したいきゅうりですが、料理や食べ方が非常に難しい野菜でもあります。そのきゅうりの良い部分をさらに引き出し、悪い部分は補い、上手にダイエットに利用する方法を紹介します。
きゅうりダイエットと呼ばれる食べ方
生のきゅうりに入っている脂肪分解酵素ホスホリパーゼを最大限に引き出す方法が生のきゅうりをすりおろすという方法です。生のきゅうりをすりおろすことによってきゅうりの膜が破壊され、脂肪分解酵素ホスホリパーゼがより活発になりやすくなり、ダイエットには非常に効果的です。このすりおろした生のきゅうりを食べる方法が、現在きゅうりダイエットとして広まっています。
ですが実際は、このままでは身体が冷えてしまい代謝が悪くなるという問題が生じてしまいます。この身体の冷えを抑える為に生姜と一緒に食べるという方法があります。生姜には身体を温める効果があるのできゅうりによる身体の冷えを抑えてくれるのです。さらに、身体を温める効果によって代謝が上がり、ダイエットにもさらに効果的になります。
カロリーの低いきゅうりを使ったキムチ
他にもきゅうりをダイエットの料理として使う方法があります。それは、生のきゅうりを使ったキムチ、オイキムチできゅうりを摂取する方法です。脂肪分解酵素ホスホリパーゼは生のきゅうりであれば摂取することは可能です。さらにキムチにはカブサイシンという成分が入っており、脂肪燃焼作用があります。また、血糖値上昇も抑えてくれますし、キムチの辛味から身体の冷えの心配もありません。
きゅうりの漬物は実はカロリーが低い
日本人がよく知っている料理できゅうりをダイエットとして使う方法があります。それは漬物です。漬物でも濃い味付けにしてしまうとやはりカロリーが増えてしまいますが浅漬けであればほとんど生のきゅうりとカロリーは変わりません。生のきゅうり1本あたりに換算してもせいぜい1〜2kcal程度増えるくらいです。また、漬物ですと、塩の味を直に感じる為、塩分を気にしやすいという点から、食べ過ぎるということを防ぎやすくなります。
また、適度な塩気の漬物であれば身体を冷やしてしまう効果を温める性質に変えてくれるのです。その点で代謝を悪くするという問題点も防いでくれます。また、きゅうりが苦手という人に多いのがきゅうりの苦みですが、漬物にすることで塩気がきゅうりの苦みを緩和する効果もあります。昔の人から伝わる料理には理にかなうことが多く隠されているのです。
きゅうりのぬか漬け
一言にきゅうりの漬物といっても様々な漬物があります。続いてはぬか漬けです。このぬか漬けは隠れた優れものです。
きゅうりのぬか漬けのカロリー
ぬか漬けにすると重要となるカロリーについては残念ながら少し上がってしまいます。きゅうり1本あたり約27kcalなので他の野菜や料理として調理するよりは抑えられますが、やはり生のきゅうりよりは少し高くなってしまいます。しかし、高くなる分のカロリーを考えてもぬか漬けは優れものなのです。
ぬか漬けの優れた点
実はきゅうりには大きな欠点があります。アスコルビナーゼという成分が入っていて、このアスコルビナーゼがビタミンCを壊して劣化してしまうと言われています。なので、きゅうりと一緒にビタミンCの食材を一緒に摂ることはおすすめ出来ないと言われていました。ですが、ぬか漬けにすることでアスコルビナーゼを無効化することが出来ます。
また、ぬか漬けにしたきゅうりにはビタミンB1、ナイアシン、パントテン酸などのビタミンB群や、マグネシウム、カリウム、モリブデンなどのミネラルが豊富に含まれます。また、ぬか漬け自体に植物乳酸菌が含まれており、この乳酸菌は生きたまま腸に届くことから善玉菌が増え悪玉菌を退治してくれる働きがあります。
ぬか漬けの栄養効果
また、この乳酸菌が痩せやすくする効果にも健康にも非常に効果的なのです。まず、善玉菌が増え悪玉菌を退治してくれる点から便秘解消効果が期待出来ます。その結果健康的に痩せることが出来ます。また、新陳代謝もよくする効果もあり、内臓脂肪などが燃焼しやすくなります。さらに、免疫力の向上も期待出来るため、病原体から身体を守るだけでなくアトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー改善にも効果があると言われています。
また、ぬか漬けというと毎日手を加えて漬ける必要があり、管理も難しく少し敬遠しがちな料理でしょう。しかし今、そのぬか漬けを代わりに漬けてくれるというお店があります。それは中目黒にある「85」というお店です。ここではお客さんの代わりに毎日ぬか床を管理してくれ、希望の野菜を漬けてくれます。あとはお店に行き野菜を受け取りに行くだけです。
きゅうりはカロリーが低い夏のくせ者
きゅうり自体のカロリーはカロリーの低いとされている野菜の中でも非常に低いものです。ですが知っておかないと太りやすくなる落とし穴も非常にたくさん隠されています。しかし、使い方によってはたくさんの栄養も摂りながらカロリーの低さも活かせる大変便利な食材でもあります。
これからの夏、きゅうりが食卓に並ぶことも多いでしょう。夏野菜代表のきゅうりですから、今回難点としてあげた点も夏場であれば、知っている上で使うと効果的に使える点も多くあります。例えば近年問題の熱中症には90%水分のきゅうりは効果的に使うことで一役買ってくれるでしょう。この夏は、そんなくせ者きゅうりを味方にすることで、健康に、体系もキープしながら楽しい夏を過ごしましょう。