ケバブの肉の種類や作り方は？美味しいトルコ料理を自宅で再現する方法

ケバブは日本でも親しまれているトルコの伝統的な料理です。最近では都内等でケバブの販売店を目にする事も多くなりました。甘辛い肉とフレッシュなトマトやキャベツとオーロラソースの様な独特の味のソースがうまく絡まって絶妙な味わいです！ケバブ屋産の前を通るとついつい買ってしまうという方もいるのではないでしょうか？

お店で食べる美味しいケバブを自宅でも作って見たいという方も多くいると思います。今回の記事では、そんな日本人にも大人気のケバブの種類や作り方をくまなく紹介していきます。伝統的なトルコ料理の作り方を覚えて自宅でも美味しいケバブを味わってみましょう！

冒頭にも書きましたがケバブはトルコ等の中東の国々で食されてきた伝統的な肉料理です。ケバブの起源はトルコとされている事が多いですが、非常に歴史の古い料理の為、中東の他の国やドイツが発祥の地であるという説もあります。日本ではトルコ料理として認識され、多くの人に親しまれています。

ケバブと言えば細かくカットされた肉が、新鮮な野菜と一緒にパン（ピタサンド）に挟まっているというイメージを多くの方が持っていると思いますが、実はそれはちょっと違います。

厳密に言えばケバブとは肉、魚、野菜等の食材をローストした調理方の事を指します。日本ではあのパン生地に挟んで食べるのが大人気なので、総称がそのまま呼び名になっている訳です。そこで、ここからはケバブを用いた日本でも馴染みのある料理の種類を紹介していきます。

日本でも人気のあるケバブの種類です！馴染みがある方も多いのではないでしょうか？ローストの細くカットされた肉が溢れんばかりに生地に挟まっていて、野菜とソースが掛かっています。お店や屋台で一番目にする事が多いケバブの種類です。

トルコの人は、日本のドネルサンドを食べるとその味のあまりの違いに驚くそうです。ボリュームがありすぎて少し食べづらく感じますが、満足感は他の料理には中々無いものがあり、ファンも多い料理です！

シシカバブはトルコでもメジャーなケバブ料理の種類の一つで、トルコでは非常に人気があります。トルコから日本にケバブが伝えられたのも、この串焼きの種類のケバブが最初だと言われています。ブロック状にカットした肉を串焼きにしているのでドネルサンドと違い、肉のボリュームが感じられ、お酒のおつまみとしても重宝する種類のケバブ料理です！

屋台やドネルサンドをメインとしている販売店等ではあまり見かけない種類のケバブ料理ですが、トルコ料理のお店に行くと、メニューにほぼ確実にあります。ラム肉や牛肉を使用したものがポピュラーですが、チキンを刺したチキンシシカバブも人気があります。興味のある方は、自宅で作ってみる前にトルコ料理のお店で食べてみてはいかがでしょうか？

ケバブ丼とは薄切りのケバブ肉をご飯の上に乗せ、野菜とケバブソースを掛けて食べる種類の料理です。ドネルサンドのご飯バージョンのようなものです。発祥の地は定かではないですが、一節ではトルコではなく、日本が起源と言われている料理です。

スパイスのきいた肉と酸味のあるソースの味わいがご飯とベストマッチしていて、屋台などのお店でも良く見るケバブ料理です！日本人にも馴染みがありかなり人気があります！

アダナケバブは、日本ではあまり知られていない種類のケバブ料理ですが、本場トルコではポピュラーな種類のケバブ料理です！アダナケバブとはラム（羊）の挽き肉を塩や唐辛子やスパイスで味をつけ、細長く成型したものに鉄串しを差込み、炭火で焼いた料理の事を指します。トルコ風のバーベキューとも呼ばれる事があり、トルコでは人気のあるケバブです！

ここまで色々な種類のケバブを紹介しましたが、どの種類のケバブも一番大事なのは肉です！日本で親しまれているケバブには色々な肉のバリエーションがあり、それぞれで味わいが全く違いますし、肉によって調理方法も異なります。

日本でケバブ屋の店先で長い鉄の棒に刺さった巨大の肉の塊をよく目にすると思います。初めて見る時には衝撃を受けますが、あれもトルコの立派なケバブ料理の一つでジャーケバブと呼ばれています。味付けされた肉の積み重なった巨大な塊を回転させながら焼いていく料理です。ドネルサンドやケバブ丼はこのジャーケバブを薄切りにして使用しています。

人によっては大雑把に見える料理ですが、その作り方は繊細で技術が伴っていないと美味しいケバブは出来ません。勿論、ケバブに使う肉選びも非常に大事になってきます。そこで、ここからはケバブに使用される肉の種類を紹介していきます。自宅でのケバブの作り方の参考にしてみて下さい！

牛肉は日本のケバブでもかなり使用される頻度の高い肉です。じんわりと香辛料の味がつくのが特徴で、食べごたえのある濃厚な味に仕上がりやすいのが特徴です。日本のケバブ屋でも目にする事が多く、好んで食べる方も多いです。安価で手に入りやすく、調理もしやすいので自宅でケバブを作る時にはおすすめの肉です。

鶏肉も日本のケバブではよく目にする事の多い肉です。牛肉に比べてあっさりとした口当たりになりやすく、それでいて肉のジューシーさが強く感じられるケバブが作れます。酸味のあるソースとも相性がよく、日本人受けのいい肉といえます。鶏肉好きはケバブを作る際には鶏肉を使う事をおすすめします！

日本ではあまり豚肉を使用したケバブは目にしないと思います。実は本場のトルコでも豚肉を使用したケバブはほとんどありません。主に豚肉が使用されるのはヨーロッパのギリシャです。これはなぜかというと、イスラム教徒の多いトルコを含んだ中東圏では豚肉を食べないからです。豚肉のケバブは独特の脂の旨みがあるので、豚肉好きならば使用してみても良いかもしれません。

ラム肉を使用してのケバブも日本ではほとんど目にしないと思います。ですが、本場のトルコではケバブと言えばラム肉を使用したものを主に指します。ラム肉を使用したケバブは味と香りのクセが強く日本人にはあまり好まれてはいません。

味の問題に加え、日本にケバブが伝わった頃は国内でラム肉が手に入りにくいという事情があり、手に入りやすい牛肉や鶏肉が使われるようになったのが日本のケバブの始まりだとされています。現在では比較的容易にラム肉も手に入るようになったので、本場の味にどうしてもこだわりたい方はラム肉を使ってケバブを作ってみてはいかがでしょうか？

「自宅じゃ専用器具なんてないから本格的なケバブなんて作れないよ」と思っている方は多いのではないでしょうか？実はそんなことはなく、家庭にあるものや、簡単に手に入る道具や食材等を用いれば簡単に本格的なケバブ肉が作れるんです！ここからは様々なケバブ肉の作り方を紹介していきます！

牛肉を使った自宅で出来る本格的な『ビーフケバブ』の作り方を紹介します。1.牛肉の薄切りを10枚程ずらして重ね、その上から塩胡椒をまんべんなく降りかけ下味をつけます。2.ヨーグルトと生にんにくを牛肉に塗り込みます。手を使ってまんべんなく塗りましょう！3.鉄ぐしに巻きつけ、コンロ下にある魚焼き用のグリルで炙ります。

焦げないように火力に注意しながら弱めにじっくりと焼いていきましょう。こまめに取り出し、ひっくり返してムラ無く焼き上げるのが美味しく作るコツです。4.全体にしっかりと焼き目が付いたら、さらに10分弱火で火を通せば完成です！包丁やはさみで好みの大きさにスライスしてソースを掛けてお召し上がり下さい！

自宅でお手軽に作れる美味しい『チキンケバブ』のレシピを紹介します。1.鶏の胸肉の皮をとります。ケバブでは基本的に鶏の皮を使う事はありません。2.鶏肉を一口大に切っていきます。3.切った鶏肉を清潔なビニール袋に入れます。

4.ビニール袋の中にヨーグルト（適量）、塩胡椒（適量）、カルダモン、（適量）オールスパイス（適量）、ナツメグ（適量）、レモン汁（適量）、生にんにく（小さじ1杯）入れて揉み込みます。非常にスパイスの種類が多いのが難点です。味は変わりますが、市販で手に入れられるタンドリーチキンの素（粉末）を入れると簡単に味付けが出来るのでおすすめです。

5.フライパンに油をひき、鶏肉に良く火を通し表面がカリカリになるまで焼けば完成です。必要な方はお好みでソースをかけ、カットした野菜を付け合せに添えて下さい。ご飯のお供にもお酒のおつまみとしても美味しく食べる事の出来る一品です！コストパフォーマンスも良いのでおすすめです！

本場トルコの味が堪能できるラム肉のケバブ肉の作り方を紹介します。1.ラム肉（500～600グラム）を清潔なビニール袋に入れます。2.ビニール袋の中にヨーグルト（大さじ5杯）、塩胡椒（適量）、カルダモン、（適量）オールスパイス（適量）、ナツメグ（適量）、レモン汁（適量）、生にんにく（小さじ2杯）を入れラム肉によく混ぜ込みます。

スパイスの種類が多くて大変ですが、味付けの大事な部分なので出来るだけ妥協せずに用意しましょう！3.熱しておいたフライパンで調味料とスパイスを揉み込んだ肉を焼き上げれば完成です！

ボリュームが欲しい方は肉の量を増やしたり、キャベツやトマト等をカットして付け合せにすると良いでしょう。スパイスがいい具合にラム肉の臭みを消してくれます。自宅でも簡単にできるラムのケバブ肉のレシピなので、気になる方は試してみて下さい！ピタパンやご飯の上に乗せても美味しく食べれます！

本場のトルコのケバブはソースを使う事はあまりないですが、日本のケバブはほとんどソースを使います。ここまでで紹介したケバブにも良く合うソースの作り方をここからは紹介します。

お店でよく食べる、あのオレンジ色の『マイルドソース』のレシピを紹介します。用意するのはシーザーサラダドレッシング（大量）、チリパウダー（5～10振り）、パプリカパウダー（5振り）、生にんにく（少量）、ヨーグルト（大さじ1～2）です。全ての材料をボールに入れてよくかき混ぜれば完成です。

どんなケバブとも合うソースなので、初めてケバブを作る際にはこちらのレシピがおすすめです！辛さも比較的マイルドなので子供でも安心して食べる事が出来ます！

酸味をより強くしたソースが好きであれば『ヨーグルトソース』を作ってみてはいかがでしょうか？レシピは簡単で、固形のヨーグルトに生クリーム（大さじ1杯）を加え、コリアンダーのみじん切りと塩を適量で加えて混ぜれば完成です。コリアンダーは癖が強いので苦手な方は、パセリやきゅうりのピクルスのみじん切り等を加えても作れるので、試してみて下さい。

自宅で出来る『ビーフシシカバブ』のレシピを紹介します。1.牛肉の塊を4センチ大ほどに角切りにします。2.肉に塩胡椒（適量）を降りかけよく揉み込みます。3.角切りした牛肉を清潔なビニール袋に入れ、さらにクミンやナツメグ等のスパイスと、生にんにく（適量）と玉ねぎのみじん切りを入れ、揉み込んだら20間ねかせます。

5.牛肉を袋から取り出し、フライパンに収まるサイズの串に刺していきます。お好みできゅうりやナス等の野菜を刺してもOKです！6.油をひいたフライパンで焼けば完成です。味付けがしっかりされているので、ソースをつけずにそのままで食べる事ができます。お酒のおつまみに最適の一品です！

アスパラを使ったオシャレで簡単で美味しい『アスパラシシカバブ』のレシピを紹介します。1.アスパラの根元の部分をピーラーで適度に剥きます。2.アスパラ（4本）にサランラップを巻き、電子レンズで約1分温めます。3.温めたアスパラに小麦粉をまぶします。4.挽き肉（牛でも合挽きでも可）をボールに入れ、塩、粗挽き黒胡椒を加えて粘りが出るまでこねます。

7.フライパンに油をひき、肉に焼き目が付くまで強火で焼き、焼き目が付いたら弱火で中まで3～4分程じっくり火を通して完成です！串の代わりのアスパラのほんのりとした苦味がいいアクセントです！

5.みじん切りにしておいた玉ねぎ（1/4欠片）、乾燥パン粉（適量）、マヨネーズ（大さじ1杯）、唐辛子粉末（少量）を加え混ぜ合わせます。6.アスパラガスに均等に混ぜた挽き肉を巻き付けます。

シシカバブにアレンジを加えた『肉巻モチモチ棒』作り方を紹介します。1.炊き上がった白米（2合）をすりこぎである程度潰します。この工程は食べた時の食感をもちもちにする為に行います。2.割り箸に米をきりたんぽの様に巻きつけていきます。手を水で濡らしながら行うと米が手に張り付かないのでおすすめです。

3.豚の薄切り肉を米の上から巻きつけていきます。米が見えなくなるように、一本につき肉を数枚使いましょう。4.巻きつけた豚肉部分の中央をさらに豚肉の薄切りで紐のようにして縛ります。

これは焼いている時に、巻いている肉が崩れないようにする為です。5.油をひいたフライパンでくるくると回しながら、焼肉のタレを表面に掛けます。焼き目が付くまでしっかりと焼いたら完成です。中のご飯の食感のたまらない、お手軽シシカバブです！

ボリューム抜群で食べ応えのあるチキンシシカバブの作り方を紹介します。1.鶏もも肉1枚（約500グラム）を大きめのサイズに切ります。2.フードプロセッサーで玉ねぎを細かくし、さらにそこにヨーグルト（大さじ1杯）、オリーブオイル（大さじ2杯）、おろしにんにく（少量）、塩胡椒（ひとつまみ）、クミン（小さじ1杯）を加え味のベースを作ります。

3.上で作ったベースに鶏もも肉を漬け込み、まんべんなく味をつけ冷蔵庫で半日程ねかせます。4.竹串に肉を指し、油を少量ひいたフライパンの上で焼いていきます。中まで火を通す為に弱火で最初の8～10分程は蓋をして蒸し焼きにします。

5.蓋を取ったら何回かくるくる竹串を回して、表面をまんべんなく焼いていきます。6.焼き目がついて表面がカリカリになったら完成です！

日本のケバブの王道の『チキンドネルケバブ』の作り方を紹介します。1.鶏もも肉（1キロ）を大きめのサイズでざっくりと10等分ぐらいに切ります。皮も必ず切っておきましょう。

2.ボールにヨーグルト（200グラム）、カレーパウダー（小さじ2杯）、チリパウダー（小さじ2杯）、パプリカパウダー（小さじ2杯）、塩（小さじ1杯）、トマトペースト（5グラム）、おろし生姜（小さじ2杯）、おろしにんにく（小さじ2杯）を入れ、混ぜます。3.カットした鶏もも肉をボールの中に入れ、まんべんなく味を付けていきます。

4.ボールにラップをし、半日から1日冷蔵庫で漬け込みます。5.半分にカットしたリンゴに垂直に竹串を指し、上から漬け込んだ鶏肉を刺していきます。6.オーブン（200℃）で約1時間焼きます。7.焼きあがった肉の塊をリンゴこと包丁で縦に薄く切っていきます。切った肉をピタサンドに入れ、キャベツやトマトを加えればチキンドネルケバブの完成です！

コストコの美味しいパンを使ったドネルケバブのレシピを紹介します。1.醤油、砂糖、酒、胡椒で下味をつけた豚もも肉の薄切りをフライパンで炒めます。2.コストコで購入した『トルタサンドイッチロール』で豚肉を挟みます。

3.さらに適度な大きさにカットしたトマト、キャベツ、水にさらしておいた玉ねぎを挟み、上で紹介したソースをかければ完成です！コストコのパンは汎用性が高く、ドネルサンドにも使えるので便利です！

簡単に作れる『豚肉ケバブ丼』のレシピを紹介します。1.豚バラ肉の薄切りに塩胡椒で下味をつけ、油をひいたフライパンで炒めます。2.ある程度豚肉に火が通ったら、醤油、砂糖、みりん、おろしにんにくを入れ味をつけます。

3.ご飯の上にキャベツやレタスを乗せ、その上に焼いた豚肉を乗せます。4.上記で紹介したソースをお好みでかければ完成です！豚肉の味付けが簡単なので、他のレシピよりもお手軽です！

美味しい『チキンケバブ丼』の作り方を紹介します。1.皮を剥いた鶏もも肉を一口大にカットします。2.塩胡椒、おろしにんにく、クミンを揉み込み冷蔵庫で何時間か漬け込みます。3.鶏肉に小麦粉を軽くまぶして、フライパンで表面がカリッとするまで炒めます。

4.ごはんの上にレタスやキャベツ等のお好みの野菜を乗せ、その上に炒めた鶏肉を乗せれば完成です！上で紹介したソースをお好みで使用すれば、屋台の味そのままに楽しめます！

今回は自宅で出来るケバブの作り方を中心にまとめてみました。ケバブは屋台の様に専門的な調理器具が無くとも、自宅で作る事が出来ます。割り箸やビニール袋等、自宅にあるものを有効活用して本格的な味を再現していきましょう！

鶏肉や豚肉は比較的加工がしやすいので、自宅でケバブを作る際には向いていると言えます。対照的に牛肉やラム肉を使って本格的なケバブを作るのは手間が掛かって少し難しいという事がわかったと思います。もし自宅で作る場合は、自分が所有している調理器具や食材等と照らし合わせて肉を選ぶと、ケバブ作りで失敗しないはずです！