牡蠣にあたると二度と食べられない?生食と加熱用の違いと対策法!

牡蠣にあたると下痢、嘔吐、腹痛などの辛い症状が出ます。牡蠣にあたった経験があると二度と食べられないと考える方も少なくありません。牡蠣にも生食用と加熱用があります。その違いを知ってしっかり対策をすれば牡蠣にあたることなく美味しく食べることが出来ます。

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目次

  1. 1牡蠣にあたると二度と食べられなくなる
  2. 2牡蠣にあたる原因とは
  3. 3牡蠣の生食用と加熱用の違い
  4. 4牡蠣にあたるのはほとんどが生食
  5. 5牡蠣にあたるのを防ぐには加熱用
  6. 6牡蠣にあたるのを防ぐ対処法
  7. 7牡蠣にあたるのを防ぐ調理法
  8. 8牡蠣にあたった時の対処法
  9. 9加熱処理をすれば牡蠣も怖くない

牡蠣にあたると二度と食べられなくなる

牡蠣にあたると二度と食べられなくなると言われてるほど、食あたりの頻度も多く辛い症状が出る牡蠣。辛い症状は食中毒に感染することが原因で引き起こされます。牡蠣には、生食用と加熱用があります。食あたりの原因のウィルスのほとんどがきちんと加熱処理してあれば防げると言われています。今回は牡蠣の生食と加熱用の違い、食あたりを防ぐ対策法を紹介します。

牡蠣にあたる原因とは

あたる原因①ノロウィルス

ノロウィルスは主に冬に流行るウィルスですが、一年を通して発生します。ノロウィルスは厄介で免疫力をつけることが出来ないので、何度もかかる可能性があります。また感染力が強く、少量でも簡単に感染し症状が出ます。症状は主に腹痛、嘔吐、微熱などです。潜伏期間は、半日〜2日と短時間で症状が出るのが一般的です。症状が出始めてから1日〜2日程度で治ります。感染力が強いため、後処理には注意が必要です。

牡蠣は、主にプランクトンを餌にしています。ノロウィルスを持った餌を食べることにより、取り込んだウィルスを凝縮し体内に溜め込んでしまうのです。また人間の排出物にも含まれており、汚水を取り込むことによりウィルスが蓄積されていきます。特に生食用の牡蠣は、見た目では感染していることはわかりませんがウィルスを保有している可能性があります。

あたる原因②アレルギー

ノロウィルスの場合は、何度もかかりますが対処法もあります。対策をしていても牡蠣を食べると毎回辛い症状が出るという方は、牡蠣アレルギーかもしれません。アレルギーの場合は、しっかり加熱処理をした牡蠣を食べても症状が出るのは変わりません。アレルギーは食あたりとも似ている症状のため混同してしまうことも多いです。

アレルギーの主な症状は腹痛、吐き気などに加え、蕁麻疹、喉のかゆみなどが現れます。一般的な食あたりと少しでも違う症状が出たらアレルギーを疑ってみましょう。牡蠣アレルギーの方が牡蠣を食べ続けるとアナフィラキシーショックになり、命に関わる危険性もあるので食べるのを控えることをおすすめします。また牡蠣は、アレルギーを引き起こしやすい成分を含んでいるそうです。

牡蠣の生食用と加熱用の違い

牡蠣には生食用と加熱用があります。その違いは新鮮さが違うと思っている方も多いのではないでしょうか?実は、新鮮さの違いではありません。海域の違いによるものなのです。保健所が指定した海域で獲れた牡蠣が生食用になり、それ以外で獲れた牡蠣が加熱用になります。生食用の牡蠣は、一度滅菌洗浄をしてウィルスの感染を抑えるため餌を一定期間与えないようにするそうです。

牡蠣にあたるのはほとんどが生食

peggyjean0310さんの投稿
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牡蠣にあたる確率が高いのは生で食べる場合です。ウィルスは熱に弱い性質を持つため加熱処理がしっかりされていれば安全といえます。生食用の牡蠣は出荷される前に滅菌洗浄を行い、数日間餌を与えずウィルスの感染を防いでいるので本来は感染のリスクは低いです。しかし生食用の牡蠣と加熱用の牡蠣を混同してしまい、加熱用の牡蠣を生で食べてしまうと牡蠣にあたる可能性が高くなってしまいます。

sekkaizumiさんの投稿
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牡蠣は、海のミルクと呼ばれているほど栄養価の高い食材です。主にタウリン、亜鉛、ミネラルが豊富に含まれています。栄養価は、生食用牡蠣の方が低いです。生食用牡蠣は沖合いで獲れるものが多く、保健所の水質検査の規定が厳しいため栄養素は落ちてしまいます。水質規定を厳しくするのは、牡蠣にあたるのを防ぐためです。また餌を数日間与えないため、ウィルスはなくなりますが味は落ちてしまいます。

牡蠣にあたるのを防ぐには加熱用

生食用牡蠣には規定がありますが、加熱用牡蠣には規定はありません。規定がない分、栄養を多く含んだプランクトンが生息する河口付近で獲れた牡蠣を加熱用として出荷します。そのため実は、加熱用牡蠣の方が栄養価が高いです。生食用牡蠣とは違い、滅菌洗浄をしていないためノロウィルスなどを多く保有している可能性が高いです。加熱用牡蠣を食べる場合は、必ず十分に加熱処理をしましょう。

牡蠣にあたるのを防ぐ対処法

十分な加熱処理

加熱処理をしてある牡蠣フライを食べてあたると耳にしたことがあります。加熱処理でウィルスが死滅しているので安心と考えてる方もいるでしょう。しかし加熱処理も中途半端に行われていると加熱処理も無意味になり、牡蠣にあたるということになってしまいます。きちんと加熱処理をしてウィルスを殺菌するには、加熱する温度と時間が重要です。加熱処理は最も効果的な対処法です。

_____99629さんの投稿
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牡蠣を使った料理で人気な牡蠣フライの場合、衣をつけて揚げるので十分な加熱処理に見えます。しかし重要なのは、牡蠣の中心部分に保有しているウィルスを殺菌することです。中心部分を約90度の温度で90秒以上の加熱を最低限しないと殺菌効果は得られません。牡蠣フライは周りがサクサクしていて中がとろとろしているものが多くとても美味しい牡蠣料理ですが、生に近ければ近いほどあたる危険も増えると言えます。

調理器具の消毒

yukocafe0608さんの投稿
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牡蠣の加熱処理が十分であっても、調理器具などにウィルスが付着していると意味がありません。特に加熱用にはウィルスが多く潜んでいる可能性が高いのでまな板、包丁、布巾などは念入りに消毒しましょう。他の食材にも影響しやすいので牡蠣用と他の食材用で器具を分けるのも効果的な対処法につながります。牡蠣を触った手にもウィルスが付着してしまうので手洗いも重要です。

自分の体調に合わせる

体の調子が悪い時は、免疫力も下がっています。健康な方が牡蠣を食べ、微量のノロウィルスを摂取したとしても症状が出ないことも多いです。しかし免疫力や体力が減少している方が牡蠣を食べてノロウィルスを摂取してしまうと感染しやすくなり、症状が出てしまいます。また症状も重くなり、重症化する可能性もあるので体調の悪い時は、あたることを避けるために牡蠣の摂取を控えた方がよいでしょう。

牡蠣にあたるのを防ぐ調理法

牡蠣鍋

加熱用牡蠣を使った牡蠣鍋は、牡蠣を十分に煮るのでウィルスを死滅させることが出来ます。煮ることにより、牡蠣を完全に加熱処理します。鍋にすることにより牡蠣のプリプリした食感も楽しめ、美味しい牡蠣料理の一つです。牡蠣の栄養素を余すことなく、豊富な栄養素を摂取できるのでおすすめです。あたるのをより防ぐために先に牡蠣以外の野菜を入れることも対処法になります。

蒸し牡蠣

kemuriya.aiyoさんの投稿
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牡蠣を蒸す対処方法もあります。加熱用牡蠣を使い、蒸し器に水と酒を加えれば完成です。調理時間も短く簡単なので、牡蠣にあたるのが怖いという方におすすめです。蒸すことにより牡蠣特有のミルキーな味わいが楽しめます。またノロウィルスは、牡蠣の殻に付着していることも多いです。牡蠣の殻を取ったら冷水で十分に洗うのも対処法になります。

牡蠣を焼いてもあたるのを防ぐことが出来ます。効果的な焼き方は、炭台とガス台によっても違いますが焼き具合が重要です。焼き牡蠣の場合は、殻ごと焼くので殻に付着しているウィルスも死滅させる必要があります。最初に牡蠣の殻の平たい部分を下にして焼き、次に逆さまにひっくり返して牡蠣全体に火が通るように焼きましょう。牡蠣の身も殻もしっかり焼くことによりウィルスの対処法につながります。

牡蠣にあたった時の対処法

牡蠣にあたるのを事前に防ぐことが最も重要ですが、気を付けていてもあたってしまった時の対処法を紹介します。下痢、吐き気などの症状が出始めたら決して我慢はせず、出し切るようにしましょう。感染したウィルスをなるべく早く体外に排出することが回復につながります。脱水症状を防ぐために、水の補給は十分に小まめに行いましょう。症状が完全に治るまでは、ゆっくり休むことが最大の対処法になります。

ノロウィルスは感染力が強いので、特に免疫力の少ないお子様やお年寄りが身近にいる場合は注意しましょう。症状が出ている時は、部屋を分け隔離する必要もあります。また汚物からも感染してしまうので汚物の後処理はマスクや使い捨て手袋を使用し、二次感染しないようにしましょう。症状がひどい場合は、医療機関での受診をおすすめします。

加熱処理をすれば牡蠣も怖くない

牡蠣にあたるのが怖くて食べられないなんて方も、牡蠣の種類や加熱方法を知ることにより安心して食べることが出来ます。牡蠣には生食用と加熱用があります。生食用牡蠣は、滅菌洗浄をしてあるのであたるリスクが低くなっています。生で食べる場合は、必ず生食用牡蠣を選びましょう。加熱用牡蠣は、中心部分を最低85度以上で90秒以上の加熱が必要なので十分に加熱することが必須条件になります。

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